Galaxy Z Flipのディスプレイは文字通り『ガラスの画面』らしい……傷つかないよう注意

Galaxy Z Flip ガラスディスプレイ 傷 Android

Samsungのディスプレイ折りたたみ式スマホと言えばGalaxy Foldが思い浮かびますね

リリース当時はフレキシブル部の脆弱性がニュースにもなり、良くも悪くもとても注目される機種となりました。その後改良され正式に発売となり「まだたわみが気になる」という意見はあるものの、それなりの評価を得ております

そうして満を持して(?)リリースが発表されたのが、Samsungの折りたたみスマホ第2弾となるGalaxy Z Flipです

Galaxy Z Flip ガラスディスプレイ 傷

縦折りという目新しさと、どこかゲームボーイアドバンスを彷彿とさせるスタイルが話題となり、あちこちの大手サイトで連日ニュースが飛び交っています。あまりにもニュースにされすぎてうんざりしてしまい、当サイトではあえて記事にはしなかったぐらい注目されてます(笑)

日本ではauが独占的に販売し、この度予約が開始されたこともあってさらに注目度は高まっているようですね

Galaxy Foldの悪夢再び……と言いますが、非常にバッドな情報が出てきました

Galaxy Z Flipの自慢の一つであるガラスディスプレイがめちゃめちゃ傷付きやすく、爪で引っかいただけで傷ついてしまうというのです

もしこれが事実だとしたら予約した人は……心中お察しいたします

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折りたたみなのにガラスディスプレイ?

ということを疑問に思う人もいるでしょう。実はこの点はGalaxy Z Flipの大きなセールスポイントのひとつになっています

これまでの折りたたみ式スマホ、いわゆるフォルダブル端末のディスプレイには樹脂素材が用いられてきました。なぜなら『ガラスは曲げると割れるから』です。小学生でも知ってる当たり前の理由に基づいています

しかしGalaxy Z Flipはフォルダブル端末としては世界で初めてガラスディスプレイを採用したことで大きな注目を集めています

え、割れないの?

と思うかもしれませんが、Samsungはガラスの厚さを1mmよりも薄いマイクロメートル級に抑えることで、割れずに曲げられるガラスディスプレイを実現しました

厚さを薄くすることで逆に割れにくくする――物理ってほんと面白いです

ガラスディスプレイを採用できると一般的なスマホと同じような手触り・操作感を得られるというメリットもありますし、画質の透明感も維持できます

さらにはデジタイザを搭載することも可能になりますので、普段はコンパクトなスマホとして使い、アイディアが思いついたらカパッと広げてスケッチするなんていう使いみちが拓けるわけです

しかしそれが仇となってしまいました

脆すぎるガラスディスプレイ?

上で書いたように、ガラスでありながらフォルダブルを実現するために極薄ガラスディスプレイを採用している本機。逆転の発想により折りたたみが可能になったわけですが、薄い=脆いのだろうということは容易に予測できます

加えて、マイクロメートル級の薄型ガラス技術自体がまだ新しい技術で耐久性などは未知数となっています

そんな中でYoutuberのザック・ネルソン氏が自身のチャンネルであるJerryRigEverythingにて、Galaxy Z Flip実機をテストする様子を公開しました

JerryRigEverythingはスマホの分解・リペアや、負荷耐久実験の動画などで有名なチャンネルで、私も大変参考にさせていただいている、正しい知識を持った信頼のおけるチャンネル主さんです

その動画がこちらです

サムネでは刃物を持っていますがカッターで傷つくのは仕方ないとして、衝撃なのは3:30頃からの爪によるスクラッチでも傷がついてしまうという部分です

Galaxy Z Flip ガラスディスプレイ 傷

画像引用:JerryRigEverything by Youtube

Galaxy Z Flip ガラスディスプレイ 傷

画像引用:JerryRigEverything by Youtube

うーん……これはちょっと耐久度がヤバい気がしますね。軽くなぞっているだけのように見える部分ですら傷が残っています

さらに悪いことに、ガラスディスプレイのメリットを活かすため、画面はテカテカのグレア液晶です。そのためよりいっそう傷が目立ちやすくなってしまっています

Galaxy Z Flip ガラスディスプレイ 傷

画像引用:JerryRigEverything by Youtube

チャンネル主のネルソン氏はこの結果を非常に嘆いていますが、別のニュースサイト(THE VERGE )がこの動画の結果に対してSamsungに問い合わせたところ回答を得られたとしています。曰く

『は? ディスプレイガラスにはガラス面の上に保護膜が貼ってあるし。傷ついたのはガラスではなく保護膜だし』

ということと

『ディスプレイ交換サービスも用意している。値段? 無料なわけないだろ! 119ドルだ。ただしその値段は1回だけ。2回目からはもっと高額になるからな』

だそうです

 

いやいやいや、そういうことじゃねーから

って突っ込みたくなりますよね

Samsungとしては『薄型ガラスが原因じゃないよ』ってことが言いたいんでしょうが、ユーザーにしたらどっちでもいいことです。傷ついたのがガラスだろうが保護膜だろうが、ユーザーが目にするディスプレイには事実として傷がつくわけです

しかも『ディスプレイ交換サービスを用意している』って何? 傷つきやすいことは知ってたってこと? しかもそれは無料サービスではないと??

うーん、やはりこのあたりの考え方が日本とは違っているようですね。15万オーバーの端末がこんな欠陥(Samsungからしたら仕様なのかな?)を抱えていたら、日本ならリコールがかかってもおかしくないでしょう

別に私は嫌韓ではないですし、日本企業の(コスト対性能比も含めた)技術ではSamsungには到底敵わないということも理解しています。さらに言うなら、現在進行形でGalaxyユーザーでもあります

しかしこういうことがあると、「だから韓国製は~」とディスってる人の気持ちもちょっと納得できる気がしてしまいます。誠実な対応を望みたいですね

まとめ

ということで今回は、話題のGalaxy Z Flipについての残念な噂をお伝えしました

個人的には開いた状態が縦長というのが好きではないのであまり物欲も湧いていなかったのですが、「こういうのを待ってたんだよ」って人もいることと思います

既に日本で予約も始まってしまっていますが、購入される方は保護フィルムや保護ガラスはマストアイテムだと思います。購入後は即座に貼り付けた上で、さらに慎重に使っていくのがよいのではないかと思います

ゲームなどで熱くなってディスプレイを強く押したりこすったりしないように気を付けて下さいね

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