備忘録 PS Vitaをエミュ(SFC、PS、PSP)の専用機にする

Vita 脱獄 エミュ 使い方TIPS

部屋を片付けていたらPSソフト『ゼノギアス』のソフトが出てきました。子どものころ大好きだったなぁと思いだしたのですが、ふと

海外出張中はネットも満足にできないしヒマだから、その期間を利用してもう一回プレイしたいな

と思い始めました

GPD WIN 2でやるという方法も考えたのですが、仕事上ちゃんとしたノートPCを持っていかないといけないのと、ベッドに寝転がりながら気軽にプレイしたいという想いから、いい機会ということで使っていなかったPS Vitaをハック(脱獄)してみることにしました

ネット上にはたくさん情報も転がっていますが、私の読解力が無いのかイマイチ分かりづらかったので、主に自分のための備忘録として残しておきます

同じような思いの方の参考になるなら幸いですが、一応注意点を書いておきます

  • この記事を参考にして起きたいかなるトラブルにも責任を持てません。自己責任で参考にするようにして下さい
  • エミュレーターは違法ではありませんが、ROM(ゲームデータ)のダウンロードは違法です
  • PS Vitaのハック(脱獄)は違法ではありませんがSONYの使用許諾的にはグレーっぽいです。そのためPS Storeなどが使えなくなっても文句は言えません

よろしくお願い致します

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準備~ PS VItaのバージョンを確認する

まずは準備として、自分の使っているPS Vitaのファームウェアバージョンを確認します。これによってその後の手順が多少変わってきますので……

Vitaを起動したら、「設定」→「システム」→「システム情報」と進むと、現在のファームウェアのバージョンが分かります

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これにより私のVitaのバージョンは3.67であることが判明しました。これは少し前のファームウェアバージョンです(2019年11月現在の最新は3.73)

PS Vitaにはそのままではエミュレーターをインストールできませんので、まずはエミュレーターをはじめとした外部ツールを使用するための準備を行う必要があります。こうした作業をハック(脱獄)と言い、PS Vitaと接続したパソコンと連携して行うことになります

ファームウェアバージョンが3.69~3.70の方は、「Trinity」というハックツールを使うことでハック(脱獄)が行えます。Trinityが使える条件が整っている方は、Trinityの自動導入ツール「Fin Trinity」が使えるので非常に楽だと思います

が、今回のケースでは3.67となっていますので残念ながらTrinityは使えません

そこで今回はTrinityではなく、「h-encore」という脱獄ツールを使用します。こちらにも「auto-h-encore」という自動化ツールはあるのですが、Trinityと比べると少し手順が増えるかなという感じ

でも他に手が無さそうなので今回はこれでいきたいと思います。運よくファームウェアのバージョンが3.69~3.70だよという方は「Vita Trinity」でググると幸せになれるかもしれません

※ちなみにどちらも同じ作者様の作られたツールです

h-encoreでハック(脱獄)する

ここが分かりづらいところなのですが、h-encoreやTrinityというのはハックツールを導入する手助けをしてくれるユーティリティのことであり、実際にハックするのは「HENKaku」というツールになります

ハック(脱獄)を行うと先ほど言ったようにエミュレーター等の外部ツールが利用できたり、ファイルマネージャーで簡単にファイル管理やPCとの接続ができるようになったりします

つまり用語としては

  • HENKaku:エミュ等の外部ツール、アプリを利用するためのハックツール
  • VitaShell:ファイル管理をVita本体やPCから行うためのファイルマネージャー
  • Trinity:上記2種のツールをまとめて簡単に導入できるユーティリティ
  • h-encore:HENKakuの導入を簡単にしてくれるユーティリティ

ということになります。ネットでよく出てくる単語なのに意味が分かりづらいので、しっかりと覚えておいた方が良さそうです。他にも関連用語はありますが覚えなくてもハックはできますので興味が湧いたら調べてみて下さい

ここでいう「簡単に」とはギークな方達から見た場合の価値観ですので、初心者の方にはちょっと難易度が高いのも事実

そこでメンドクサイ手順の大部分を自動で行ってくれるツールが、Trinityにもh-encoreにも存在します。今回使用するh-encoreですと「auto-h-encore」というツールがそれであり、Trinityでは「Fin Trinity」というツールがそれにあたります

ではそんな「auto-h-encore」の具体的な使用方法を書いていきます

必要なものを用意する

まずはじめに必要になるものを全て用意しておきます。本来であれば用意すべきは以下

  • h-encore.zip(V1.0でもV2.0でもどちらでもOK)
  • QCMA
  • psvimgtools(32bit版と64bit版、お使いのPCに合わせたものを用意)
  • pkg2zip(32bit版と64bit版、お使いのPCに合わせたものを用意)
  • トリガータイトル(なぜかbitter smileというギャルゲーの体験版を使うのがスタンダード)
  • VitaとPCを接続するためのケーブル

となります。しかしこういう作業に慣れてないと、「何のこっちゃ?」って感じでいきなりハードルが高いですよね

先ほども言ったようにこうした煩雑さを解消してくれる自動化ツール「auto-h-encore」がありますので、今回はそちらをありがたく使わせていただきます。その場合に用意しないといけないものは

  • auto-h-encore
  • VitaとPCを接続するためのケーブル

だけで済みます。ただしこちらの方法はWindowsの方しか使えませんので、Macの方は別の方法を検討する必要がありそうですね

auto-h-encoreを使えば、最初に並べた必要なツールのダウンロードまで自動でやってくれますので、知識が無くても簡単に作業が行えるという形となっています

さらに言うなら「h-encoreのバージョンを最新にしたい」と思った場合など、自分でダウンロードしておいた各種ツールをauto-h-encoreに参照させて置き換えることも可能となっていますので、知識のある方にとっても便利なツールとなっていますね

「よく分からん」という場合は余計なことはせず、ソフトに任せておくのがいいと思います

auto-h-encoreの使い方

では実際の使い方を

ダウンロードしたauto-h-encoreを適当な場所に解凍します

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デスクトップでいいんじゃないでしょうか。コンテキストメニューの有無は人によりけりだと思いますので、画像と違くても自分のいつもの方法で解凍すればOKです

解凍すると2個のファイルが入ってると思いますので、「auto h-encore.exe」を実行します

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すると言語の選択画面が出ますので今回は「日本語」を選択することにしました

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auto-h-encoreが日本語で起動します。先ほども言ったように、必要なファイルを全部自動でダウンロードしてくれますので「スタート」を押せばOKです。既存のファイルを使いたい人は「既に用意されているファイルを使用する」を選んでファイルの場所を参照して下さい

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スタートするとこのように必要なファイルのダウンロード&抽出を自動でやってくれます。簡単♪

途中でVitaの接続方法を尋ねられると思います

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VitaのバージョンによってはWi-Fiでもいけるようなのですが相性があるらしいので、万全を期して「USB」を選択しておく方が無難だと思います

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USBを選択するとドライバのインストールを求められますのでインストールしておきます。UAC(ユーザーアカウント制御)が表示されると思いますので「許可」します

ドライバをインストールするとauto-h-encoreから指示がきます。この時ファイヤーウォールの設定も表示されるかと思いますので「許可」しておきます

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言われた通りにVitaとPCを接続すると自動的にコマンドプロンプトが起動して必要な処理を行ってくれます

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これでVitaのハック(脱獄)はほぼ終了です。auto-h-encoreの作業が終了すると、その後の手順(最終処理)の方法が表示されます

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書いてある通りにVita上で作業を行えば、脱獄は完全に終了となります。指示に従って進めていきましょう

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PS Vitaにて「コンテンツ管理」を選択します

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コンテンツをコピーする」を選択します。ファームウェアのバージョンによっては、このとき高確率でファームウェアの更新を求められることがあると思います

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その場合には以下の順番で対応するとよいと思います

  1. PS VitaのWi-Fiをオフ&USB給電を無効にしてもう一度試す
  2. ダメならVitaを機内モードにして再起動してもう一度試す
  3. それでもダメならauto-h-encoreをもう一度最初から起動する

私は1、2までは効果無しで3を試したら成功しました。QCMA自体を再起動してもいいかもしれません。タスクバーでQCMAを終了した後、auto-h-encoreフォルダ内にあるQCMAを再度起動する感じですね

ちょっと脱線してしまいましたが続けます

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接続する機器で「パソコン」を選びます。するとこのような画面になりますので

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パソコン→PS Vita」を選択します

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アプリケーション」を選択します

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PS Vita」を選択します

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「h-encore」が表示されていますので、チェックをつけて選択したら「コピー」を押します

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これでPS Vitaにh-encoreがコピーされます。起動してやれば「HENKaku」をインストールできますので、Vitaのハックは完了となります

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このとき同時に「VitaShell」というファイルマネージャーもインストールしておくと、この後の作業が楽です

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どちらも十字キーで項目を選択して〇ボタンで決定してやればOKです。やめたいときには最上段の「Exit」を選択して〇ボタンでh-encoreを抜けられます

なおHENKakuはVitaの電源を落とすと無効になってしまうため、電源オフ時は毎回このh-encoreを起動してHENKakuを再インストールしてやる必要があります

もしこの手順がメンドクサイ場合には、(半)恒久的にHENKakuを導入した状態にしておける「h-encore Enso」というツールもありますので検討してみてはいかがでしょうか?

VitaShellの使い方と、エミュレーターの導入方法

ここまでの作業でハック(脱獄)が終わり、いよいよエミュレーターを導入することが可能となりました

Vitaで使えるエミュレーターもいくつか種類があるのですが、今回はPS Vitaに備わっている純正のPSPエミュレーターを利用して動作する「Adrenaline」を使います。もちろんPS1も動きます

他に様々なレトロゲームのエミュレーターをひとまとめにした「Retro Arch」とも迷ったのですが、私はSFCソフト等をダンプする手段が無いのでAdrenalineでいいかなぁ……という感じで見送りました。PS1ソフトに限って言えば、前者の方が安定性は高そうなので

ということで早速Adrenalineを導入していきます

まず最新版のAdrenalineをPCにダウンロードします。ファイルはvpkファイルですね

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ダウンロードしたvpkをVitaShellを利用してVita本体に転送(インストール)します。……が、VitaShellを使用するためにもいくつか下準備が必要ですので頑張って行っていきます

Vita本体側の設定アプリから「HENKakuの設定」→「リスクのあるユーザープログラムを有効化」にチェックを入れます

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それが終わったらVitaShellを起動しましょう

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selectボタンを押すことでPCとUSB接続ができますので、PC側からリムーバルディスクとしてVitaを開き、dataというフォルダの中にvpkファイルを入れます(他の場所でもいいけど、分かりやすいので)

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叩き込んだら、今度はVita側からVitaShellを操作して、「ux0」→「data/」と進むと先ほど叩き込んだ「Adrenaline.vpk」がありますので〇ボタンで選択します

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分かりにくいですが、VitaShell上で十字キーを操作すると緑色にハイライトされる部分が選択している部分ですので、慎重に項目を合わせt〇ボタンを押して下さい。余計なところを押すと最悪、文鎮化します

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「Do you want to install this package?」と訊かれますので「Yes」(〇ボタン)でインストールします

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これでVitaのホーム画面にAdrenalineのバブルアイコンが現われますので、タップして起動します

はじめて起動するとAdrenalineで使うPSPのCFW(カスタムファームウェア)6.61をインストールするように促されますので、×ボタンを押してファームをダウンロード&インストールした後、改めてバブルアイコンから起動します(もう一回×ボタンを押す必要がある場合もあり)

これでPSP(のエミュ)が起動します

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見慣れたクロスメディアバーが表示されたらOKです

エミュレーターにゲームのROMを読み込ませて楽しむ

いよいよ最後です。ゲームソフトをエミュレーターで楽しむため、VitaにROMを転送してみましょう

PS1やPS2のROM(ISOファイル)を用意するのはとても簡単です。光学ドライブのあるPCから、リッピングソフトを使って吸い出すだけでOK

リッピングソフトはたぶん何でも大丈夫です。私は元々仕事で使っていたDVD Decrypterというソフトを使いました

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Windows10でも問題なく使うことができます。使用方法はとても簡単なので細かな説明は省きますが

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「Mode」→「ISO」→「Read」と選択して、ストレージにISOファイルを保存するだけです

晴れてISOファイルが用意できたら、これをAdrenalineで遊べるようPSPの実行ファイル形式であるPBP形式に変換してあげなければいけません

これがメンドクサイという場合はISOファイルをそのまま使えるエミュレーター「Retro Arch」を使うのも手かもしれませんね

PSX2PSP」というソフトを使ってISOを「EBOOT.PBP」というファイルに変換します

こちらも使い方は割愛しますが、ISOファイルを選択したあと出力先などを入力し、「Convert」を押すだけです(Game IDなどは自動で入力されます)

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指定したディレクトリにフォルダが作成され、中にEBOOT.PBPがありますのでコイツをフォルダごとVitaに転送してやればOKということになります

ちなみに今回のゼノギアスは2枚組のため、ISO/PBP Fileのプルダウンから1枚目、2枚目、それぞれ選択する必要がありました

VitaShellでPCから転送するのですが、普段はこのように2つのフォルダしか表示されていません

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これでは目的のフォルダへアクセスできないので、エクスプローラーを以下のように操作します

表示」→「オプション」と進みフォルダオプションを表示。「表示」タブを選択したら「詳細設定」のいちばん下にある「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外す

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これで全てのフォルダへアクセス可能となりました(当然ですが、隠しファイルの表示にもチェック入れて下さいね)

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PS1のソフトを入れる場所は、この中の「pspemu」というフォルダから辿ります。「pspemu」→「PSP」→「GAME」というフォルダの中に先ほどPSX2PSPで作成したゲームのフォルダを叩き込みます

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これで移動は完了。早速Adrenalineを起動してみると……

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ちゃんとメモリーカードの中に自炊ゲームがあることが分かります。これでPS Vitaをエミュにすることができました

ちなみにPSPのROM(ISO)を入れたい場合は「pspemu」フォルダ内に「ISO」というフォルダを作成してそこに叩き込めばOKです

まとめ

ということで、どうにか無事にPS Vitaをハックしてエミュレーターを起動することができました

終わってみて思うのは「AdrenalineじゃなくてRetro Arch使った方が良かったかな?」ということです。コンバートとか正直結構めんどくさい……

でもRetro Archは相性問題なんかもあるみたいなので、とりあえずはこれでやってみようかと思います。出張中だけ使えればいいってのが目的ですしね

しかし、PS Vitaのコアの部分をハックする作業はほとんど自動でやってくれますので初心者の方でも簡単にできる時代になったんだなあと感じました。作者の方は偉大です。感謝!

では今回はこのへんで~

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