こちらのレビューはいらないような気もしたのですが、久々にブログ書いたついでにまとめておきます
今手元にある端末だとiPad mini 6が最新なのでそれと比較していきます
各種ベンチマーク比較
Antutuベンチマーク(Version9.x)
まずはいつものAntutuベンチマークから行っていきます。バージョンは9ですのでVer.8以前とは比較できませんので注意して下さい
iPad Pro 2022 16GB |
iPad mini 6 | |
総合スコア | 1296597 | 758098 |
CPUスコア | 300757 | 191324 |
GPUスコア | 596951 | 315763 |
MEMスコア | 226246 | 122146 |
UXスコア | 172643 | 128865 |
中々のスコアですね
M1はAndroidのDimensityに抜かれた例も出てきましたが、M2は性能微増のおかげでかろうじてモバイル最強の面目躍如はしているようです
Geekbench(5.4.4)
続いてはGeekBench 5を実行します
いつも書くのですが、このベンチはコア数が多いとそれだけで有利なスコアが出やすいですのであまり鵜呑みにし過ぎない方がいいです。負荷が軽く実行時間も短いため実使用に即していません
適当レビュワーが騒ぐのも大体このGeekbenchスコアになってます
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 6 | |
CPU Single | 1864 | 1586 |
CPU Multi | 8505 | 4414 |
GPU(Metal) | 32810 | 13387 |
まあ8コア20Wのスコアという感じです
GPUの値が高いのは素直に評価できます。これがAppleシリコンの強みと言えるかもしれませんね
GeekBench ML
モバイル向けクロスプラットフォームで用意されたGeekBench MLも実行しておきます
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 6 | |
CPU | 1215 | 905 |
GPU | 3398 | 2134 |
Core ML(機械学習) | 3140 | 2534 |
Appleが言っていた通りではあるのですが、GPUの性能増加に比べてCPUやニューラルエンジンについてはあまり性能向上してないのがちょっと残念ですかね
PerformanceTest Mobile(10.0.1)
PassMarkが提供するPerformance Testのモバイル版です
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 5 |
|
SYSTEM(総合) | 44399 | 35717 |
CPUスコア | 17683 | 9673 |
Memoryスコア | 56437 | 51222 |
DIskスコア | 41309 | 28011 |
GPU 2Dスコア | 41487 | 43835 |
GPU 3Dスコア | 22846 | 19088 |
もうカンストしてしまっているテストも多くあまり参考にならないスコアも多いのですが全体的に性能向上しているのは確かなので良いですかね
ただストレージのReadが異常に低いのがちょっと気になります。念のため3回やって3回ともこうでしたのでどうも事実っぽいのですが……ベンチ側の問題だと信じたいところです
3DMark Wild Life
3DMarkのテストを3つ、まずはWild Lifeから
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 6 | |
Overallスコア | Maxed Out(カンスト) | 9155 |
平均フレームレート | 118.9 FPS | 54.8 FPS |
カンストしましたので比較不能ですね
3DMark Wild Life Extreme
続いてWild Life Extreme
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 6 | |
Overallスコア | 6885 | 2943 |
平均フレームレート | 41.2FPS | 17.6 FPS |
なるほど、A15 Bionicとの比較だと2倍強の性能向上なのですね
3DMark Ice Storm Unlimited
続いてIce Storm Unlimitedです。私が良く見る海外サイトでは未だに使われているので、古いベンチではありますが一応実施
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 6 | |
Graphics |
295187 | 247375 |
Physics |
62285 | 42707 |
総合 | 161220 | 119794 |
これもカンストしているテストが多くあまり正確に測れていない感じもします。まあiOS版は公式が公開を辞めているアプリなので仕方ないところです。あまり参考になりませんでした
GFXBench Metal
GPU性能を計測する本命ベンチのGFXBenchを実行します
試験項目が多岐にわたるため、今回は「高レベルテスト」の結果だけまとめておきます(小数点以下3位以降切り捨て)。画像には低レベルテストも載ってますので良かったらご参考に
iPad Pro 2022 16GB | iPad mini 6 |
|
1440P Aztec Ruins High Tier | 56.04 FPS | 31.99 FPS |
1440P Aztec Ruins High Tier(Offscreen) | 85.07 FPS | 34.52 FPS |
1080P Aztec Ruins Normal Tier | 85.12 FPS | 50.47 FPS |
1080P Aztec Ruins Normal Tier(Offscreen) | 221.91 FPS | 98.87 FPS |
Car Chase | 72.54 FPS | 43.60 FPS |
Car Chase(Offscreen) | 177.01 FPS | 85.22 FPS |
1440P マンハッタン(Offscreen) | 161.77 FPS | 69.91 FPS |
マンハッタン エンハンスド | 98.78 FPS | 57.15 FPS |
マンハッタン エンハンスド(Offscreen) | 275.45 FPS | 129.88 FPS |
マンハッタン ノーマル | 119.67 FPS | 59.92 FPS |
マンハッタン ノーマル(Offscreen) | 461.88 FPS | 221.51 FPS |
ティラノサウルス レックス | 119.92 FPS | 60.01 FPS |
ティラノサウルス レックス(Offscreen) | 818.31 FPS | 343.24 FPS |
やはりA15 Bionicと比較で概ね2倍強のスコアが並んでいますね。私はゲームをやらないのであれですがゲーム目的の方には嬉しいのではないでしょうか
まとめ
前回レビューしたついでにベンチマークも載せたというだけの記事なので特にまとめ的なものは無いですが、各リザルトが参考になったのなら幸いです
しかし持て囃されてるM2ですが、A15 Bionic(しかもiPad mini 6はクロック制限がかかってる)と比べても圧倒的な性能というほどではないのですね。タブレットとして見ればいいのでしょうがラップトップと比べると性能がいまひとつなので今後の作業が不安です
Davinciに関してはVRAMが重要でGPU性能はそこまで求められないためRAM16GB版であればある程度までは問題ないでしょうが、Octane Xなんかは純粋なパワーも必要なはずです。無料版では単体で作業するしかないはずなので、やはりこれはサブスク加入でネットワークレンダリングを使っていく前提になっているのかもしれませんね
参考になれば幸いです
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