電動キックボード比較&法律について解説 最強機種は「URBANIST 600」

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数年前から注目が高まり、日本でもオリンピックでの本格導入が期待されていた電動モビリティ。残念ながらオリンピックは延期となりましたが、電動モビリティの進化は日進月歩で進み続けています

電動モビリティとは『電気の力で動く乗り物』全般のことですが、特に折りたたんで気軽に持ち運べたり、一人で気軽に乗れるコンパクトな機種のことをこう呼ぶ傾向が強いですよね。有名どころではセグウェイですかね

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画像引用:Segway.Inc

セグウェイは基本的に日本の公道走行不可ですが、電動モビリティの中には合法的に日本の公道を走ることができる機種もちゃんと存在します。私が購入した「URBANIST 600」もその一つ

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画像引用:ビークルファン

この記事ではそんなURBANIST 600の様々な解説やレビューを行っていくのですが、長くなってしまうので複数回の連載方式でお届けします

第1回目の今回は、電動キックボードと法律の関係についての解説と、数ある公道走行可能な電動キックボード・電動スクーターの中からなぜ「URBANIST 600」を選んだのかという点を他機種と比較しながら解説致します

私もそうでしたが、色々な機種のスペックを比較してにらめっこしている方は、簡単に比較できるようこの記事で一覧でまとめていますので参考にしてみて下さい

次回以降は実機レビュー、組み立て解説、ナンバーの取得方法、公道走行レビューなどをお届けする予定ですのでよろしくお願い致します

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電動キックボードと法律について

まずは電動キックボートと日本の法律についてシンプルにまとめてみます

電動キックボードを公道で使用したいと考えたとき、気を付けないといけないのが道交法になります。日本の現行法では、電動キックボードは『原付』に区分されますので、公道走行するためには原付のルールを満たしている必要があります

たまにネットショップなどで「電動キックボードは原付ではありません」とか「グレーゾーンで明確な規定はありません」と書いてあったりしますがこれは大嘘です。ちゃんとした規定がありますので騙されないよう注意して下さい

原付に課せられるルールは以下の通りです

  • 免許が必要(原付免許 or 普通免許)
  • ナンバー登録・装着が必要
  • ヘルメット着用の義務
  • 自賠責保険加入の義務
  • 保安基準を満たす装備(前照灯・ミラー・ウィンカー・ナンバー灯・テールランプ)
  • 軽自動車税の支払い

これを守らなければなりません。さらにその他の注意点もあります

  • 原付1種免許で乗ることができる機種は原動機の定格出力600Wまで(それ以上は原付2種免許や二輪免許が必要)
  • 電源オフでも歩道走行不可
  • 電源オフでもヘルメット着用が必須
  • 原付の制限速度は30km/hだが、立ち乗りする場合の制限速度は20km/h

このようになっています。途中でバッテリーが切れてしまった場合でも歩道を走行することは不可なのはツラいところですね(押して歩くのはOK)

余談ですが、電動かどうかに関係なくキックボード自体が道交法的にはグレーです

少なくとも交通量の多い道路での使用は禁止されており(道交法第76条)、どうしても乗りたいのなら道路管理者である警察署長の許可が必要(道交法第77条)となっています

おもちゃである普通のキックボードですらこれだけ厳しいのですから、原付である電動キックボードはさらにルールが厳しいのもやむなしですね

また、出力が欲しいからといって最近出てきている1000W級の機体を使おうとすると、原付2種登録や二輪軽自動車登録が必要になり、普通免許では乗れなくなってしまう点も注意が必要です

そういう意味で今回の連載でご紹介するURBANIST 600は、原付一種免許で乗ることのできる限界スペックである600W出力ですので、他のライバル機と比べて最も速度が出る(パワーがある)機種となっています

公道走行可能な各種電動キックボードの性能を比較する

前の章で「URBANSIT 600」は原付一種免許で乗れる機種としてはMAXのスペックとあると書きました。でも、カタログスペックを見比べると他の機種でも同じぐらいの最高速度が記載されていたりしますよね。これはちょっと注意が必要なポイント

カタログ上は他機種でも同等のスピード・航続距離だったりしますが、これは誇大広告な場合もあるので注意です。電気動力ですので、高出力なものほどパワーが高いというのは科学的に自明の理です

最高速度や航続距離はバッテリー&モーターの性能によって決まります。これがバイクや自動車であれば変換効率だとかチップのプログラムだとか制御回路の性能差だとかも影響してきますが、電動キックボードはそうした複雑な構造にはなっていません

ゆえにバッテリーとモーターの仕様を見れば凡そのスペックが分かりますし、カタログスペックが嘘か本当かも大体分かるのです

その点を踏まえて代表的な機種を比較してみましょう。数ある機種の中で「時速30km/h以上」を謳っている折りたたみ可能な機種をチョイスしました

URBANIST 600ZERO 9glafitバイクE-KONグランデBLAZE
最高速度無負荷:45km/h
70kg負荷:40km/h
40km/h30km/h30~38km/h30km/h
最大航続距離40~50km~45km~40km25~30km35km
ホイール径10インチ9インチ14インチ10インチ10インチ
ブレーキ前後ディスク前ディスク
後ドラム
前後ディスク前後ディスク前後ディスク
サドル××
出力600W600W250W350W350W
電圧48V48V36V36V37V
バッテリー
容量
15,000mAh13,000mAh9,600mAh8,000mAh10,400mAh
実バッテリー
容量
720Wh624Wh345.6Wh288Wh384.8Wh
重量約20kg約18kg約18kg約17kg24.8kg
実売価格約13万円約12万円約15万円約9万円約15万円

このようになっています。私は貧乏ゆえ「あ~あ、失敗しちゃった」というわけにはいきませんので、死ぬ気で比較して調べまくりました(笑)

原付のMAXである30km/hが出せる電動キックボードと言っても、実際にはこれだけのスペック差があるわけですね

この中だとURBANIST 600とZERO9がスペック的に頭抜けていますが、30km/hを出すためにはサドルが必須ですのでサドルの無いZERO9はそうした意味で非常に勿体ないです

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画像引用:Hop-on!

坂道でもパワーが出せるというメリットはありますけどね

glafitバイクはこの中で唯一、キックボードではなくミニベロのような自転車スタイルです

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画像引用:glafit株式会社

が、先ほども言ったように法律上の区分はあくまでも『原付』ですので、例えペダルを漕いで人力で走っていたとしてもメット着用&車道走行は必須になってしまいます

E-KONは価格も安いですし仕様も中々魅力的なのですが

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画像引用:E-KON

やはり出力の低さとバッテリー容量の少なさがちょっと気になりました。そしてサドルも無いですので、本格利用は厳しいのかなということで見送りです

BLAZEは……

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画像引用:BLAZE

パワーがない・重い・値段が高いという三重苦となっていてちょっとこれを選ぶことはできませんでした……。ただ、サドルがついているというメリットだけはあります

こうして一覧表にしてみると、公道使用を考えた時にはやはりURBANISTの性能が最も現実的だということが見えてきますね

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画像引用:ビークルファン

あえて欠点を挙げるなら、バッテリー容量が大きいため充電に時間がかかるということぐらいでしょうか

ちなみに電動キックボードのバッテリー容量を見ると

あれ? 俺のモバイルバッテリーよりも容量が少ないの? じゃあ時間かかってもいいならモバイルバッテリーで充電できちゃうの?

と勘違いしてしまう人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは無理です

モバイルバッテリーは基本的にリチウムイン電池の1セル分である3.7Vが定格電圧となっていますので、例え20,000mAhとかのモバブであっても実容量は74Wh程度です。これでは電動キックボードの1/10程度しかチャージできません

やはり使用にあたって、コンセントから充電できる環境というのは必須ですね

まとめ

連載1回目となる今回はURBANIST 600のレビューというよりも、電動キックボードの基礎知識と、なぜURBANIST 600を選ぶのかという解説だけとなってしまいましたが、少しは利用にあたってや機体選びのポイントが伝わりましたでしょうか?

次回からは私が購入した実機のレビュー・組み立て方法の解説・ナンバープレート取得方法・公道での走行レビュー等をお届けしますので、引き続きお読みいただけたら嬉しいです

公道走行可能な電動キックボードで最もおススメ 「URBANIST 600」をレビュー
公道走行可能な電動キックボードを比較し、最も優れていると結論付けた「URBANIST 600」の購入レビューです。こちらの記事では開封レビュー・組み立て方法の解説、折りたたみ方法の解説などを行っています

ちなみに今回は紹介していませんが「Sunameri」のようにミニカー登録が可能な3輪の電動キックボードも存在します

その場合、メット着用はしなくても大丈夫になります。ただ、価格帯も上がってしまうため今回は取り上げませんでした。原付免許では乗れませんしね

ということで今回はこのへんで~

コメント

  1. >原付の制限速度は30km/hだが、立ち乗りする場合の制限速度は20km/h
    の根拠はなんでしょうか?

    • おたまさん

      コメントありがとうございます
      これは販売店さんが言っていることですね。具体的なページは忘れましたが同店は立ち乗り専用機も販売しておりここには書いてあります
      https://bit.ly/2XjEUAo
      ※私が見たのはこのページではありませんが見つけられなかったので…同店のYoutube動画だったかもしれません

      道交法(施行令)には明文化されてないので適当な気もしますが(第11条~第12条を参考にしてみて下さい)
      https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335CO0000000270#87

      私のその後の記事で、そもそもこれらの製品が本当に道交法上問題無いのかという点についても触れていますのでご参考になれば幸いです
      https://appleroid.com/gadget/urbanist-600-review-03/

  2. 回答ありがとうございます。自分でも法令を調べているので記事参考になります。
    その販売サイトは見たことがなかったのですが、その車両で20km/h未満の制限に当たるとしたら立ち乗りではなく灯火類かと思います。
    https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/toushi/20200416/200416toushi03.pdf
    https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/toushi/20200416/agenda.html

    • おたまさん

      貴重な情報ありがとうございます。そのパワポ資料PDFは見たことが無かったので参考になりました
      私が載せたURLですが、先のコメントにも書いた通り私が確認したのとは別のURLになっています(未だそのページは見つけられず)
      私が見たページにはハッキリと「立ち乗り時は20km/h未満」と書いてあったんですよね……その販売店さんも間違えているのかもしれませんが

      教えていただいた資料を見ると、私が懸念していた「ナンバー灯の問題」と「ウィンカー暗すぎ問題」は解決しそうです
      あとはホーンの音量と前照灯の常時点灯がクリアできさえすれば、とりあえず20km/h未満であれば堂々と公道を走行することができそうで嬉しくなりました

      貴重な情報をありがとうございます