OneMix 3SにmacOS Mojaveをインストールした性能は?(VMWare編)

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク PC

前回 OneMix 3Sのレビューは最終回にすると書きましたが、最後にもう一個だけ試してみることにしました

OneMix 3SにmacOSをインストールするHackintoshは、苦労の割にはきちんと完璧に使うことができず、実入りが少ないということが分かりました

OneMix 3SにMac OSをインストール(Hackintosh)
OneMix 3SにMac OSを導入するHackintoshを行った夢を見ました(お約束)。何度かはつまずくけど、比較的簡単に可能な機種じゃないかと思いました。MojaveよりHigh Sierraの方がスムーズかも? あくまでも夢の話ですけどね

そこでふと

全ての機能が(ほぼ)完璧に機能する仮想PCだったら、Macをインストールして使っていけるのではないか?

と思い立ちました

そこで本当の本当の最終回として、OneMix 3Sで仮想PC上にインストールしたMacは使い物になるのか? という疑問を実際にベンチマークをとって検証してみたのが今回の記事になります

使用する仮想化ソフトはVMWareです。こちらのソフトの使い方やmacOSのインストール方法を知りたいという方は以下の解説記事を参考にしてみて下さい

VMWareで「macOS Mojave」 インストール方法とベンチマーク
Windows上のVMWareにmacOS Mojaveをインストールする方法と、VMWare上のMac OSの性能や使い勝手を実機Macとベンチマークで比較してみました。なおこの記事は夢かもしれません

OneMix MacBook……使い物になるのか!?

※この記事は夢の話です。きっとそう

スポンサーリンク

OneMix Macbook(仮想Mac)のスペック

今回検証するOneMix 3S上に構築した仮想Macのスペックは以下になります

  • CPU:Core m3-8100Y(実機通り)
  • GPU:仮想GPU 128MB VRAM
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:128GB SATA SSD

OneMix 3Sの16GBという豊富なメモリのおかげで、仮想PCを使うのに最適な『実機の半分』というメモリ割り当てでも、8GBという十分なメモリ量を確保できました

CPUは実機同様ですし、ストレージも128GBという十分な量を割り当て可能。こちらもOneMix 3Sの内蔵ストレージが512GBと大容量なことが効いています

GPUに関してはどうにもこうにもしがたいところで、VMWare Workstation PlayerでMacを使う限りは我慢しないといけないところです

今のVMWareとmacOSのバージョンだと「svga.vramSize=~」は効かないよ

しかもMetalもOpenCLも非サポートという厳しいグラフィック環境となりますが、この仮想Macで検証していきます

各種ベンチマーク結果&比較

今回はMacBook Pro 13インチ 2015年モデルとの比較を行います

2015年モデルはTDP28WのCore i Uプロセッサですが、第5世代のIntel Coreプロセッサですので意外といい勝負になるのではないかとも感じます

CPUベンチ Geekbench4

まずはCPUの性能を探るGeekbenchを実行してみました。結果はこちら

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

シングル:3078
マルチ:4304

となりました。低いですね……。本来のOneMix 3SのGeekbenchスコアはこちらです

OneMix 3s 実機 ベンチマーク

シングル:4073
マルチ:6782

シングルも低いですが、マルチコアの方はそれ以上に低下していますね

実は、VMWareでは仮想マシンのコア数を設定できるのですが、仮想PC上ではハイパースレッディングが効かないためこのようなスコアになってしまったのだと予想されます

そこでVMWareの設定で、物理コア数ではなく論理コア数の「4」に設定し直して改めてベンチマークをとってみると……

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

シングル:4164
マルチ:6995

なんとWindows上で計測したOneMix 3Sのスコアを上回りました。これはスゴイ! ……のですが、CPUに負荷をかけすぎてしまっているような気もして少し不安だったりもします

そして肝心の本物のMacBook Proのスコアなのですが

VMWare Mac OS ベンチマーク

シングル:3825
マルチ:7396

という結果です。両者を比べてみるとシングルコア性能ではOneMix 3SがMacBook Proを上回っており、マルチコアでは逆にMBPの方がややリードする、一進一退の攻防という感じになりました

CPUベンチ CINEBENCH R20

もうひとつのCPUベンチマークとしてCINEBENCHも実行してみます。R20になってCPU測定に特化し、今まで以上に精度が上がりました

結果はこちら

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

CPU:523pts

計測中はきちんと4コアとして動作していたことが確認できました

それに対してOneMix 3S本来のスコアはこちらです

OneMix 3s 実機 Cinebench

CPU:564pts

本来のWindowsの方が1割ほどスコアが良いですね。さっきのGeekbenchとは逆の結果になりました。誤差にしては少々大きいような気がしますので、この辺りが仮想環境の不安定さなのでしょう。それでも思ったより悪くはない結果です

ではMacBook Proの方はどうなのかというと

VMWare Mac OS ベンチマーク

CPU:725pts

となっています

Geekbenchでも元々MBPの方がマルチスコアは良かったわけですが、仮想Macの方のスコアが少し下がったこともあって差が広がりましたね

2種類のCPUテストを元に考えると、『OneMix MacBook』は本物のMacBook Proと比べると1~2割ほどCPU性能が低いということになりそうです

GPUベンチ Novabench

GPUのベンチマークについては、仮想MacがMetalもOpenCLもサポートしていない関係で、GeekBenchやGFX Benchというメジャーなベンチマークが行えません。そこで前回と同じくNovabenchにてテストを実行します

その結果はこちら

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

GPUスコア:99
総合スコア:585

となりました。これはかなり悪いスコアなのですが、仮想GPUを使っている関係でどうにもしがたい部分であり、ホストマシンのハードウェア構成に左右されません。その証拠にデスクトップで同テストを行った結果がこちら

VMWare Mac OS ベンチマーク

デスクトップの仮想Mac(GTX1060)で同テストを行った結果

GPUスコアは全く同じです。ホストマシンのGPU性能は完全に無関係ですよね。OneMixの性能が悪いというわけではなく、仮想環境でMacを使う以上これがグラフィックの限界ということです

それでは実機MacBook Proのスコアはというと

VMWare Mac OS ベンチマーク

GPUスコア:195
総合スコア:956

となっています

グラフィックを必要とする作業を仮想環境のMacで行うのは厳しいということになります。ハードウェアアクセラレーションが無効なわけですのでGPU支援が受けられません。Youtubeの動画を観るだけでも厳しいです

実際に試したところ、フルHD以上の解像度での視聴はコマ落ちが発生しました

Xcodeでのビルド時間差

グラフィックが死んでいることは分かりました。そこで今度は、Xcodeでビルドにかかる時間を比べてみます

シミュレーターを実行しながら細かくテストしつつ開発していくのは、仮想マシン上では無理だと思います。シミュレーターが満足に起動しません(かんたんなグラフィックでもカクカクです)

でも、CPUパワーがものをいうビルドだったらどうなのでしょうか?

Xcodeのビルドに関しては、マルチコアに最適化されているがターボクロックの影響は受けないと言われています

ということはコア数が同じながらクロックが半分以下の『OneMix MacBook』は、2分の1の性能のコアが2個で4分の1の性能、つまりビルド時間が4倍かかるのではないかと予想できるわけですが……

今回は超シンプルなプロジェクト(ゲームのサンプル)のビルドにかかる時間だけを測定してみました。ビルド後のシミュレーターが起動する時間は含まず、あくまで「build success」と表示されるまでの時間です

結果はこちら

OneMix 3S 仮想Mac:11秒10
本物MacBook Pro:11秒97

おぉ! ビルドだけなら速いです

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

GPUを全く使わない、CPUの地力がモノをいうような使い方であれば、仮想Macは中々の性能を発揮するということですね

それとこの結果を見るに、『Xcodeでビルドするのにターボブーストは効果が無い』というのは嘘で、ちゃんとターボがかかった状態でビルドされているように思えます

MacBook ProのCore i5-5257Uがターボブースト時3.1GHz。そしてOneMix 3SのCore m3-8100Yがターボブースト時3.4GHzですのでね

しかしその後起動したシミュレーターでは、OneMixの方はコマ落ちがひどくてまともにテストできませんでした。動作をテストしながら開発するのは、残念ながら無理だと思います

ストレージベンチマーク

最後にストレージのベンチマークを行ってみます。使用するのはCrystalDiskMarkそっくりのUIが話題のAmorphousDiskMarkです

結果はこちら

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

SATA設定のストレージとしては速いです(シーケンシャルR/Wだけですけど)。VMWareでどのように設定しようとも、ホストマシンのストレージ速度をある程度反映してくれるようですね

とはいえ、OneMix 3S本来の速度はこちらですので

OneMix 3s 実機 Crystaldiskmark

比較するとだいぶ遅くなっていますね

そしてリアルMacBook Proの速度がこちらです

OneMix 3S VMWare Mac OS Mojave ベンチマーク

ストレージ性能は4年前のMacBook Proと比較してもだいぶ負けてしまっていますね

まとめ

ということでベンチマークを実行してみたわけですが……感想としては

処理能力はそれなりにあるんだろうけど、仮想環境特有のモッサリ感とグラフィック能力の低さがネックになって、快適には使えない

という感じでした

画面表示がほとんど不要で、「何かをひたすら計算させたい」みたいな使い方だったら活用できる場面があるかもしれません。しかしそういう作業をする人はMacを選択しないでしょう。無料で使えるLinuxがありますし……

ただ、Hackintoshと違ってWi-Fiは使えるし、音声出力や各種ポートなどもほとんど完璧に動作するので、「俺は小っこいMacBook持ってるぜ!」という自己満足感は得られるかもしれません。逆に言えば、それぐらいしか魅力がありません

完全に趣味の世界ですので、興味があったら試してみてはいかがでしょうか? ただ、Appleのライセンスの云々とかがありますので、試すのは夢の中だけでお願いします(笑)

それではまた~

スポンサーリンク

コメント