OneMix 3SにMac OSをインストール(Hackintosh)

OneMix 3S Hackintosh PC

前回までで製品概要や性能などのレビュー・検証がある程度終わりましたので、今回は通常のレビューとは少し毛色を変えて、OneMix 3SへのMac OSの導入――通称「Hackintosh」を試してみた夢の話をしようと思います(この言い回しもいいかげん寒い気もしますが笑)

この記事を読む方は始めに以下の注意点をよく理解していただきご納得の上で読み進めて下さい。この記事を参考に作業する場合でも、全て自己責任となり当サイトでは一切の責任を負いません

  • 当たり前ですが、Macを持っていない人がHackintoshのために不正にMac OSを入手することは違法です
  • Macを持っている人のHackintoshは違法ではありません。OSの複製は認められています。ただしバックアップのために限るというのがAppleのライセンス条項となっています
  • ゆえにMac以外にMac OSをインストールする行為はAppleのライセンス違反となる可能性が高いようです(現状はAppleにお目こぼしをしてもらってる状態)
  • ハッキントッシュは完璧に動作しないことがほとんどです(特にWi-Fiとタッチパネル)

お住いの地域の法律やAppleライセンスをしっかりと理解したうえで行ってください。ハッキントッシュは夢の中だけで行えるといいですね

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簡易的にHackintoshを試す

まずはHackintoshが出来るのか否か、を簡単に検証するため、ブートローダーとMac OSがひとまとめになったMojave Olariaを使用してOneMix 3S上でインストールメディアを作成し、そのままインストールを試してみました

OneMix 3Sはストレージが512GBと無駄に大容量なことに加え、始めからデータ用としてパーティションが区切られていますので、そこに叩き込んでみることにします(ただしMac OSをインストールするとWindowsは起動できなくなるので再インストールは必要です)

Mojave Olariaにはブートローダーもインストーラーも入っていますのでMac不要、Windows機のみでMac OSインストール環境を作成することができます。ただ先ほども書いたようにMacを持ってない人がこの方法をとるのは違法となりますので、Macユーザーでない方は絶対にやらないで下さい

この手法の是非はMacユーザーであってもハッキリしないグレーゾーンですので、私も検証後は即座にダウンロードしたファイルを削除しています

バニラOSなのでMacを持ってる人であれば違法ではない…と思われます(改造OSは明確に違法です)

WindowsはクリーンOSとかクリーンインストールって言うのに、何でマカーは『バニラ』って言うの? Linuxユーザーでもないくせに。カッコつけてるの?

ぐぬぬ…

それでは実際に作業を進めていきます

ネットでMojave Olariaを探し、ダウンロードします。圧縮ファイルの場合は解凍しましょう。私の場合はbz2で圧縮されていましたので7zipを使って解凍しました。「Olarila Mojave GM.raw」という状態になればOKです

このrawというファイルはisoやdmgと同じくイメージファイルの一種ですので、イメージのライティングが可能なソフトを使用してUSBメモリ(8GB以上)に書き込みます。USBメモリはフォーマットされますので、他のデータが入っている際は注意です

OneMix 3S Hackintosh

ソフトは何でもOKですが、私はUSBWriterというソフトを使いました。超軽量でインストール不要ですので取り回しが良いです

OneMix 3S Hackintosh

10分弱ぐらいでインストールメディアが完成しました

他にもう一つUSBメモリを用意し、こちらにはMulti Beastというドライバユーティリティをダウンロードして、その中に入っている「Multibeast.app」というファイルを入れておきます

用意ができたらOneMix3Sをシャットダウンし、インストール用のUSBメモリを挿入してから改めて電源をON(再起動でも可)。DELキーを連打してBIOSに入ります

BIOSに入れたらブートの優先順位をUSBメモリ最優先に変更して「Save&Exit」です

OneMix 3S Hackintosh

とりあえずBIOSデフォルトの状態でインストールを試してみましたが、途中でカーネルパニックを起こしてしまい失敗

そこでSecure BootやFast BootをDisableに変更して試してみましたが、やはりパニックで停止してしまいました。あくまで『夢の話』とはいえショックです

色々と細かく検証すれば可能性はあるのかもしれませんが、OneMix 3SのBIOSはいじれるところも少なく、ブートローダー側で色々と設定してやらないとダメなのかもしれません

ですのでひとまずこの方法はポ~イして、Macを使い正しい手順(←?)でインストールメディアを作成していきたいと思います

Macを利用してHackintoshを試す

まずは何はなくともOSのインストーラーを用意します。App StoreからMac OS(ここではMojave)のインストーラーをダウンロードしてきます

OneMix 3S Hackintosh

ハッキントッシュの詳しい手順まで書くと冗長になってしまいますので、そちらはまた『別の夢の話』として改めて記事にまとめてみたいと思っています

USBを「Mac OS拡張(ジャーナリング)」形式に&方式はGPTにてフォーマット。Uni Beastを使って最小起動環境だけ設定してインストールメディアを作成しました

OneMix 3S Hackintosh

…が。Mojaveでは残念ながらインストールができず。うーん、USBメモリにメディアを作成する方法がうまくいきにくくなったというのは本当なのかな

仕方がないのでひとつ前のバージョンであるHigh Sierraをダウンロード、同様にUni Beastにてインストーラーを作成します。ちなみにブートローダーはクラシックだとうまくいかなかったのでUEFIにしました

これで試してみると……

OneMix 3S Hackintosh

見慣れたりんごマーク、来た! ここからが正念場ではありますが、あとは普通にインストールを進めていけば最低限起動確認はOKなはず

OneMix 3S Hackintosh

ちなみに液晶はやっぱり縦回転してしまってますね。操作しづらいです

OneMix 3S Hackintosh

インストールの前にディスクユーティリティにて、勝手に分けられていたDataドライブをフォーマットします。名前は分かりやすいよう、そのまま「High Sierra」と名付けました。形式は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」です

が。私がミスったのかもしれませんがここで変な現象が起き、6GB程度の「High Sierra」ドライブと100GB程度の「名称未設定」ドライブに分かれてしまいました…。仕方がないので改めて名称未設定ドライブを「Mac」と名付けてフォーマットすると、今度は正しくパーティションを確保できました

その後インストールが進むと何度か再起動がかかります。そのたびにドキドキしながらも再起動を繰り返しますが、山を越えたのか順調に進んでいきます。そして……

OneMix 3S Hackintosh

きました。無事にMac OS起動です

OneMix 3S Hackintosh

文字小さいです

最低限システムはちゃんと認識されています

OneMix 3S Hackintosh

アプリも動く

メモリも16GBデュアルチャネルとして認識

OneMix 3S Hackintosh

私のMacBook Proよりハイスペックです(笑)

OneMix 3SでHackintoshは可能

とりあえずHackintosh自体は可能なことを確認できました

Uni Beastを使った今回のインストール方法では

  • 画面は縦固定
  • Wi-Fi無し
  • タッチパネル無し
  • USB-A有効
  • USB-C有効
  • 蓋を閉じてのスリープは効かない

となっていました。これをMulti Beastなど使って環境を整えていく感じとなりますね

OneMix 3S Hackintosh

本当はそこまで試したかったのですが、初期不良対応で販売店に交換してもらうため一度返品することになり時間切れで目が覚めてしまいました(笑)

ちなみにUSB-Cはハブも使用可能で、USBポートが効くのは当たり前として有線LANとHDMI出力も特に設定なく認識しました

OneMix 3S Hackintosh

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それとはじめの方にも書きましたがMacをインストールしたことによってWindowsのブートローダーが消えます(認識しなくなる)

Windowsとのデュアルブートを考えている方はMac OSのインストール→Windows OSのインストールという順序が大事なため、Hackintosh環境が整ったら改めてWindowsのインストールを行う必要があります

クリーンインストールでもいいですが、メーカーの方でOSイメージ&ドライバがセットになったブータブルイメージを公開してくれていますので、それを使ってもいいかもしれませんね

まとめ

ということでOneMix 3SでHackintoshを行うことは可能だということが確認できました

もちろん完璧に動いて快適に使えるかは別問題ですが、それはこの機種に限らず全てのHackintoshに言えることです。完全メインで使うのはどうかと思いますが、出先で一瞬Macが必要になった際など、デュアルブート環境があると助かる場面もあるかもしれません

Core mプロセッサはMacでも採用実績があるわけですので、正直それほど苦労せず動くだろうなぁという予想はしていました。これがAMD V1605Bを搭載するSMACHやGPD WIN MAXだったらこうはいかないと思います

そういう意味では、スペックでV1605b機に劣るOneMix 3Sではありますが、Hackintoshによる超小型Macを夢見る人にとっては最適な機種といえるのかもしれませんね

そんな長~い夢と妄想の話を今回は書かせていただきました。最後にもう一回言っておきます

これは夢の話です。ですのでこの記事を参考に試されてもうまくいかない場合や致命的な不具合を起こす可能性があります。また、法律やAppleのライセンスに違反してしまう可能性があるかもしれません

何が起きても当サイトでは一切の責任を負えませんので、完全自己責任のもと参考にするようにして下さい

次回はまた通常のレビューに戻りますが、本文中でも書いた通り初期不良による交換のためしばらく手元から離れます。戻ってきたらまたレビューを書いてみたいと思います

それではまた~

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