Razer Phone 日本で使えるか? の解説と各種ベンチマーク

Razer Phone 日本 ベンチマーク Android

久しぶりにAndroid端末を購入しました

2017年発売なので少し時間が経っていますが、まだまだ現役で戦えるスペックを備えた”元祖“ゲーミングスマホを謳うRazer Phoneです

SoCはSnapdragon835ですので少し前ではありますがハイエンドとなっておりますし、メモリも8GBと中々盛っています。バッテリーは4,000mAh、液晶は120Hzのハイリフレッシュレートとなっています

これだけもりもりのスペックでありながら何と私、2万円で購入しました(笑) まあこれは運が良かった方かと思いますが、調べてみると今は中古で3万円ぐらいが相場となっているようです

もちろんデフォルトで日本語にも対応してますよ

Razer Phone 日本 ベンチマーク

現行機種のミドルエンドを3万円で買うよりも、こちらの機種を3万円で買う方がコスパが良いと思います。たった一つの大きすぎる欠点を我慢できるならですが……

スポンサーリンク

Razer Phoneは日本で使えるのか使えないのか?

結論から書きますと、日本で『そのまんま』Razer Phoneを無線通信させることは電波法違反となりますので行うことができません。技適マーク、無いです

ネットのどこかで『デジタル表示があるよ』という書き込みを見て薄い期待をしたのですが、電磁的表示される認証はFCC認証やCE認証だけで、日本の技適マークはありません

Razer Phone 日本 ベンチマーク

電波法のことを知らないと勘違いしてしまうのかもしれませんね。要注意です

ただ、ご存知の方も多いかもしれませんが昨年の11月20日に電波法が一部改正されました。この改正によって、日本人の個人使用であっても総務省に届け出を行うことで最大180日間、技適の無い機器を合法的に使うことが可能になりました

この制度は「実験目的」において、「技適相当」の認証を得ている機器であれば届け出が可能になります。さらに何と、実験の目的が明確に違うのであれば180日経過後に再度届け出を行うことで、同じ端末で実験使用を続けられるというシステムになっています

この制度を書き出すと長くなってしまうのでこのぐらいにしておきますが、技適相当の認証の代表的なものがCE認証やFCC認証となりますので、Razer Phoneは該当します。安心して下さい

ということで改めて結論を書きますと

Razer Phoneを何の手続きもせず日本で無線通信させてしまうのは違法です。が、手続きをすれば180日間の使用が可能になります。実験目的を変えられるのなら継続申請も可能ですので1年以上使うことも可能です

となります

Razer Phoneの特徴・性能

ということで届け出さえ行えば合法で使っていくことが可能だと分かりましたので堂々と書いていきたいと思います

と言っても今さら外観とか機能のレビューをしてもしょうがないので、現在の最新バージョンにおける各種ベンチマークを行ってみます。あと、ネットに溢れる情報に対する簡単な一問一答も書いておきましょう

Antutuベンチマーク(version8.x)

まずはスマホベンチマークの定番のAntutuベンチマークです。最新SoCじゃないのでこの点はあまり期待していませんでしたが……

 

Razer Phone 日本 ベンチマーク

総合スコア:276303
CPUスコア:82140
GPUスコア:96635
メモリスコア:47141
UXスコア:50387

このような結果になりました。まずまずではないでしょうか

スナドラハイエンドのセールスポイントはGPU性能だと思いますので、現行のスナドラ855なんかの20万に迫るスコアからするとちょっと物足りない気もしまが、現行のミドルエンドSoC(765G)の平均である85000前後を超えているのは嬉しいポイントです

ギリギリですがまだハイエンドを名乗っても大丈夫そうですね(笑)

ちなみにiPhone XRの参考スコアがこちら。同じSoC、同じメモリ量のiPad mini5での実測値です

総合スコア:480477
CPUスコア:151507
GPUスコア:191009
メモリスコア:65869
UXスコア:72092

やっぱApple端末は頭抜けていますね……悔しいです!

GeekBench5

iPhoneだけでなくPCとも比較できるよう、GeekBenchを実施しました。まずはCPUから

Razer Phone 日本 ベンチマーク

シングルコア:389
マルチコア:1513

こんな結果となりました。シングルコア性能がAtom(250前後)とCore m(500前後)の中間ぐらい。マルチコア性能は第7世代Core i3(1500前後)ぐらいの性能ですかね

お次はGPU性能です。結果はこちら

Razer Phone 日本 ベンチマーク

OpenCLスコア:1900

これはIntel HD Graphics 5300(1904)とほとんど同スコアです。あえてdGPUと比較するなら、大昔のGeforce GT650M(1844)ぐらいの性能です

ただまあ、リフレッシュレートの高さもあって通常利用の描画はヌルヌルしています。それこそiOS端末並にヌルヌルです

私はゲームをほとんどやらないので、実際のゲームでの性能は分かりません。すみません……

3DMark SLING SHOT

悲しいことにIce Stormのサポートが終わってしまったため、新ベンチであるSLING SHOTを試してみました。今までと違ってOn Screenでのベンチマークとなるようですね

Razer Phone 日本 ベンチマーク

総合スコア:4794
Graphicsスコア:6149

結果はこのような感じ。比較対象が無いと分からないので、例によってiPhone XRを想定したiPad miniで同ベンチを実行しました

総合スコア:7108
Graphicsスコア:9909

んー…またも悔しい結果でした

Razer Phone 一問一答

続いて、ネット上でよく見るネガティブな意見に対して、私の実感を簡単に書いてみようかと思います

Razer Phone 2と比べて液晶が暗いらしいけど? 屋外では見えないの?

普通のスマホレベルです。有機EL搭載機と比べると直射日光下では見えづらいです

熱くなるって聞いたけど?

ベンチを連続で実行しても全然熱くないです。でも、冬だからかもしれません

カメラ性能悪いって聞いたけど?

事実です(泣)でも記録用と割り切れば全然OK

指紋リーダー使いづらいって聞いたけど?

ケースを装着すると凹凸ができるので超使いやすくなります

スピーカーにゴミ入りやすいって聞いたけど?

めちゃくちゃ入ります。マメに掃除しましょう

こんな感じで、ネガティブ意見はほとんどが事実でした

ただ、個人的にはあまり気にならない点ばかりだったので今のところ満足度は高いです。発熱が事実だとしたらその点は超絶マイナスポイントですので、ドキドキしながら夏を待ちたいと思います

まとめ

ということで『申請しないとダメ』なうえに期間制限もあるものの、一応日本で合法的に使うことが可能なRazer Phone。この申請は今のところ書面による受付のみですが、今月から電子申請も可能になる予定ですので期待して待ちたいですね

値段とスペックのバランスを考えるとコスパはとてもいいのではないかと感じます。でもカメラ性能はダメダメですので、そこを重視する人は避けた方がいいと思いますけどね

普段使いをヌルサクでストレスなく行いたい人にはとてもおススメできる機種ですが、ゲームでの使用は未検証です

あと、ディスプレイサイズのわりに本体が大きいですのでその点は覚悟が必要です。狭額縁なのですが、上下に巨大なスピーカーが鎮座していますので……

もしデイスプレイサイズはこのままで、スピーカーが無くスペックも今のままだったら神機種と感じていたかもしれません。最近のベゼルレス端末はどれも画面がデカすぎですので好きになれません。もしRazer Phone 3が出るのならその方向でお願いしたい! ……けど無理だろうなぁ

諸々の不満はありますが、コスパが良く所有欲も満たしてくれますのでもし良かったらゲットしてみてはいかがでしょうか?

それではまた~

 

コメント