水中ドローンPowerRay実使用レビュー 動作の不安定な部分もある

Power ray レビュー ガジェット

超絶特価により59,800円で購入でき、圧倒的にコスパの良い水中ドローンとなったPowerRay。前回はそんなPowerRayの購入レビューや機器・付属品の解説などを掲載しました

値下げでコスパ最高! 水中ドローンPowerRay購入レビュー
水中ドローンPowerRayが価格改定により最注目の水中ドローンに生まれ変わりました。スペック的には最近の機種に劣る部分もありますが工夫で補える点も多いです。この記事でファーストインプレッション・解説から他機種との比較まで、細かく紹介しています

今回は、実際に使用してみたうえで感じた感想・注意点、良かった点や悪かった点を中心に解説していきたいと思います

先の記事でも書きましたが、私がこの水中ドローンを購入するのは2年ぶり2度目となります(笑)

2年前と比べるとアプリの操作性など格段に良くなったと感じますが、それでもやはり気になる点がありましたので、コスパに惹かれて導入を検討されている方の参考になればという思いで書いていきたいと思います

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PowerRayを使用して感じた不満点・問題点

PowerEggの時と同様に、今回もまず問題点をざっと箇条書きで洗い出し、その後で細かく解説していきます。思いつく不満点はこんなところ

  • 4K撮影に32GBという容量は意外に厳しい
  • アプリの挙動が不安定(特にiOS)
  • ごくたまに通信が不安定になることがある
  • 濁りのある水中では900ルーメンのライトは暗い
  • チルト撮影モードはおまけ程度

こうして改めてまとめてみて、それほど不満や問題点が思いつかなかったのが自分でも意外でした。2年前は不満だらけだったのですが、メーカーも努力してくれているようです

それぞれについて解説していきます

4K撮影に32GB容量は厳しい

不満と言っても買う前から分かりきっていることですので、ここを責めるのはお門違いかなとも思ったのですが、逆に言えばそれだけ不満が少ないということでもあります

PowerRayは最大で4K25Pという画質で動画撮影が可能です。動画のビットレートは最大で60Mbpsです。ということは1秒間に7.5MB程度の容量の動画を記録していくことになります。1分間で450MBの容量となります。結構な容量ですよね

撮影する動画の内容によって長くなったり短くなったりしますし、カード容量も32GB丸々使えるわけではないですが、それでもカード容量を完全に食い尽くしてしまうまでの時間はおよそ1時間程度と思っておくと良いとかと思います

PowerRayが一度の航海で潜っていられる時間は、条件にもよりますが平均3時間程度となります。ですので撮りっぱなしにしてしまうと途中で容量オーバーとなってしまうわけなんですね

容量いっぱいになった際、GLADIUS miniのようにSDカードの入れ替えができるわけではありませんので、撮影した映像を端末側に移動させないといけません(この操作をダウンロードと言います)。これが結構時間がかかってイライラしますし、端末側に空き容量が無いと移動させられないというのは難点ですね

このことは製品仕様から予め分かることですので、上記の運用方法で問題ないかどうか、購入前にしっかり判断する必要があります。不満点として挙げてはいますが、私個人としてはこの点を不満に思ったことはありません

アプリの挙動が不安定

空中ドローンPowerRayのレビューでも同じことを書いたのですが、PowerRayの操縦に使用するアプリ「Vivion+」の挙動がたまに不安定になるというのが玉に瑕です

と言ってもPowerEggのように具体的な問題があるわけではありません。時々うまく表示されなかったりすることがあるのですが、アプリの再起動で直ります

再現性のあるバグとして、撮影した動画を削除していく際に、フォルダ内のファイル最後の1つを削除しようとするとエラーを吐くことがあります(エラーを吐くだけで削除自体は完了している)

※アプリのバージョンアップによって改善しました。アップデートをおススメします

それ以外は致命的だと思える不安定さはなく、比較的安心して使っていけます。PowerEggと違い、アプリとベースステーションとの接続もすぐに確立しますのでストレスも少ないです

ごくたまに通信が不安定になることがある

ドローンあるあるですが、正しい手順を踏んで起動しても「デバイスと接続されていません」と表示されてしまうことが稀に起こります

PowerEgg レビュー

こういう時は慌てず騒がず全ての機器を再起動してみることで改善するのですが、PowerRayを使っていて一度だけ、何度再起動してもプロポとベースステーションが接続できないということがありました

仕方がないのでその時はアプリのバーチャルスティックで操作しましたが、現場で突然症状が出るので中々ツライものがあります。自宅に帰り全ての機器を充電し、恐る恐る電源を入れてみるときちんとつながりました。未だに原因は分かっていません

PowerRayだけでなく全てのドローンに起こりうることですが、実際に体験しましたので不満点として挙げさせてもらいます

900ルーメンのライトは暗い

これも仕様上分かっていることですので不満点としてしまうのは可哀そうな気もしますが……

PowerRayに搭載されているライトは450ルーメン×2の900ルーメンと、最近の水中ドローンが搭載する2,000ルーメンオーバーのものと比べて暗いです。これは、PowerRayが深度30mまででの使用を想定しているのに対して、他製品は深度100mまで潜水可能であり、より明るいライトを搭載する必要があるためです

実際30mまでの潜航であれば900ルーメンでも大丈夫ではあるのですが、問題になるのは水が濁っていて見通しが悪い水中での使用、および曇り空の日や夜間など、日光が弱いケースでの使用時です

こうしたケースでも2,000ルーメンオーバーの明るさがあれば力業で辺りを照らすことができますが、PowerRayの場合ですと照度不足によって満足に見通せないケースが出てきます

日本の河川・湖沼・海は透明度が低い場所が多いですので、そうしたシーンでなおかつ濁りがひどい時や日光が弱いケースでは満足に見えない可能性がありますので多少の割り切りが必要になります

私がかつて最も後悔したのもこの点なのですが、2,000ルーメンのライトを後付けで無理やりくっつけたことによってこの不満は解消しました

安くて使える水中ライト・ダイビングライト(ワイド照射)を探しまくった
水中で使用可能な水中ライト(ダイビングライト)でワイド照射のものの中から、高級機ではなく「安く買えるんだけど性能の良い」製品を探した結果を記事にまとめました。私は水中ドローンPowerRayに取り付けますが、通常のダイビングや水中撮影の方にも参考になると思います

改造(というか結束バンドで固定しただけですが)する気力がある人なら、この弱点も乗り越えていけるのではないかと思います。また、透明度の高い水中で晴れの日であれば、900ルーメンでも問題になることはほぼ無いです

Power ray レビュー

チルト撮影モードに期待してはいけない

PowerRayは仰角-30°~+10°までのチルト撮影モードに対応しています。チルト撮影とは、機体を傾けた姿勢のまま保持できる機能のことで、俯瞰するように海底を撮影したい場合や、あおりで水面を撮影したい場合などに力を発揮します

2年前のPowerRay発売時にはこの機能は搭載されていなかったのですが、最近の水中ドローンはおしなべてこの機能を搭載しています。そこでPowerRayもファームアップによってこの機能が搭載されたという経緯があります

しかしPowerRayは他の水中ドローンと違い、垂直方向のスクリューが1つ、水平方向のスクリューが2つという3スクリュー仕様となっています。この3点方式では完全なチルトホバリングが不可能なため、チルト固定モード中であってもPowerRayはゆるやかに移動してしまいます

また、チルト撮影モードはプロポのスティック操作を入れていないと有効にならないため、ポジションを決めて撮影に集中したいと思ってもスティック操作をやめられないという欠点があります

操縦のテクニックを磨けば思い通りに撮影もしていけるでしょうが、慣れないうちはドローンが進んでいってしまいイライラするかもしれません

PowerRayの良い点

続いてPowerRayの良い点を挙げていきます

  • 圧倒的なコストパフォーマンス
  • ライトの色温度
  • 機体はかなり安定している
  • オプションながら魚群探知機を搭載可能(釣り糸も)
  • デザインが秀逸(好みあり)

こんなところでしょうか

真っ先に挙がるのはやっぱりコスパの良さです

もし全ての水中ドローンが同じ価格だったとしたら、GLADIUS miniかBW Space Proの4Kモデルを選択すると思います。しかしPowerRayはそれらの機種と比べて10万円も安くなっています

しかも、はじめから60,000円の機種として作られたわけではなく、元々20万円オーバーの製品として売られていたものが値下げされて6万円になっていますので、質感・機能・撮影性能はライバル機種にかなり肉薄できるものとなっているのがポイント高いです

10万円以下の水中ドローンはどちらかというと「トイ」製品ですが、PowerRayは6万円という価格ながら民生機として使っていけるだけのスペックを持っています。ここが最高にナイスなポイントと言えます

おもちゃではなく民生機ですので機能としても満足いく点が多いです

照明の色温度は推定4,000K~5,000Kと思われ、水中撮影に最適なライトを搭載していると感じます。ホワイトバランスも水中撮影に特化したプリセットが豊富に用意されていて、雰囲気のある映像を簡単に撮影することができるようになっています

機体の安定性もかなりのもので、水中ホバリングをはじめ移動・旋回などの操作もキビキビしていて操作性にはかなり満足しています(チルト撮影以外ですけど笑)

また15,000円程の有料オプションとなってしまいますが、専用アタッチメントとして魚群探知機が用意されており、アプリから魚群探知機脳を使用することが可能となっています

ついでに釣り糸リリース機能もありますが、これは正直あまり使えませんでした

そして最後に、PowerVision社のドローンはなんと言ってもデザインが秀逸です

PowerRay レビュー

もちろん好みもあるでしょうが、私にはドンピシャ。仮に好みではなかったとしても、ドローンとしての質感はかなり高いので所有欲を満たしてくれることと思いますよ。イエローサブマリンなGLADIUSも悪くはないのですが、PowerRayの方がフォルムとしては完成度が高いです

PowerRay レビュー

それと余談になりますが、最近人気のGLADIUS miniに関しては『水中ドローン協会』なる利権のためとしか思えない団体が出しゃばってきている点も好きになれないポイントだったりします

以前にも書きましたが、水中ドローンは法律上の制限がありません。そのため空のドローン以上に、民間のドローンスクールやライセンスというものの意義が薄いです。安全という観点から見ても、スクールに高額な費用を納めるほどのものではないため、これは完全に情報弱者ビジネスです

一度使えば使い方や注意点はすぐに分かると思いますし、ネットを探せば無料で使い方を教えてくれる人はたくさんいると思います。もちろん私に訊いてくれても構いません

こういうアコギなことをする団体がドローンの利用・発展を阻害していると思いますので、搾取されてしまわないよう十分に気を付けて下さい。全てを納得したうえでライセンスを取得されるなら何も言いませんが……

まとめ

ということで、特に気になった点を中心に、良いところ・悪いところをまとめてみました

以前のままの20万円オーバーという価格で売られていたら、たぶん他の機種と比較してボロクソに言っていたかもしれません。でも、このスペックが6万円で買えるというなら話は別。手のひらクルクルです

金に糸目はつけない! という方は、水中ドローンとしての性能を求めるならGLADIUS miniが。撮影性能を求めるのであればBW Space Proの4Kモデルが。それぞれ最も優れていますのでそちらをおススメします

でも大多数の方ってそうじゃないですよね。限られたお金の中で、使ったお金に対してできるだけ満足のいく結果を得たいと感じるものだと思います。私もそうです

安物買いの銭失い という言葉があります

はじめから6万円で売られている製品であれば、残念ながらこの言葉が当てはまってしまう可能性は高いと思います。根本的な製品コンセプトが違いますのでね。でもPowerRayは、民生機としてのスペックを備えつつ、値下げによってこの価格帯まで下りてきた製品です

そうした点から考えると、PowerRayは現時点で最も価格対性能比に優れた機種であると言うことができ、趣味の方から業務利用を考えている方まで、幅広い方が満足いく水中ドローンであると感じます

最新の水中ドローンと比較すると不満が出てくるかもしれませんが、この記事中にも書いた通り工夫で乗り越えられる部分も多いですので、本体価格が安い分ガンガン使っていって操作に慣れていき、自分流の活用方法を見つけられるといいのではないかと思います

それではまた~

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