【RAZER BLADE 2019】スペック比較一覧 4K OLEDが欲しいけど高すぎ……

razer blade 2019 9750hPC

intelからラップトップ向け第9世代CPUがリリースされ、各PCメーカーが様々な新モデルを市場に投入・もしくは投入予定となってきています(モバイル向けUプロセッサはまだです)

そんな中で今回注目するのが、RAZERのリリースしているゲーミングPCのRAZER BLADEシリーズです

スタイリッシュで、同クラスの製品としては小型軽量なのが魅力なこのPC

新モデルでは全体的にスペックの底上げがされた他、4K OLED(有機EL)や17インチのPRO版の発表もありました

今回はスペックや発売時期、価格などを見やすくまとめてみたいと思います

主に自分のためですが(笑) 同様に注目している方は、あちこちのサイトを確認しなくても情報収集を完結できるようしますので参考にしてみて下さい

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第9世代CPUでは何が変わったの?

本題に入る前に、RAZER BLADEに採用されている第8世代Core iが第9世代に変わったことでどの点が良くなったのかについて簡潔に触れておきます

この部分をご存知の方は読み飛ばしていただいて大丈夫です

razer blade 2019 9750h

比較表を用意してみました(変更点のみです)

第8世代(Core i7-8750H)第9世代(Core i7-9750H)
クロック(ベース/ターボ)2.2GHz/4.1GHz2.6GHz/4.5GHz
L3キャッシュ9MB12MB
機能としてWi-Fi 5Wi-Fi 6

ベースクロック、ターボクロック共に向上していますがここで感じられる恩恵はわずかだと思われます
L3キャッシュの増加は高速化を体感できる要素になるかもしれません

注目すべきはWi-Fi6への対応ではないでしょうか

 

Wi-Fi6って何? という方もいると思いますが、これはWi-Fiの新しい規格のことで以前はIEEE 802.11axと呼ばれていたものです

この呼び方が分かりづらいということで、最近ではWi-Fi 〇(〇は数字)という呼び方をされる場合が増えてきました

近年一般的に使われている802.11nはWi-Fi 4、802.11acはWi-Fi 5となり、その次の規格ということになるわけですね

Wi-Fi 6(802.11ax)は使用している周波数こそ2.4GHzと5GHzで従来と変わりませんが、データ容量の増加と高密度化によってスループットを向上させ、より高速で安定した通信を省電力で行えるようになったという特長があります

Wi-FI 5と比較して理論値で1.5倍程度、実効値で1.25倍程度の高速化が見込めるうえに、その高速通信を安定的に行えるというのが利点となります

 

まだ身の回りにWi-Fi 6対応のルーター等をお持ちでないかもしれませんが、今後環境が整っていくにつれてメリットを感じられるのではないかと期待します

ただしRAZER BLADEの場合モデルによってはこれが使えないこともあるので注意です
詳しくは次章参照

2019年中期版 RAZER BLADEのスペック比較一覧表

本題からそれてしまいましたが、それでは新RAZER BLADEのスペック一覧表をまとめてみます
引き続き、一部の組み合わせで白モデルも選択可能です

razer blade 2019 9750h
※画像引用:Razer

コストを安く抑えたい人のため(?)に、従来通り第8世代CPUをチョイスすることも可能となっています

RAZER BLADE 15
Base Model
RAZER BLADE 15
Advanced Model
RAZER BLADE PRO
OSWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bit
CPUCore i7-9750H
Core i7-8750H
Core i7-9750HCore i7-9750H
GPUGeforce GTX 1060 Max-Q
Geforce RTX 2060
Geforce RTX 2060
Geforce RTX 2070 Max-Q
Geforce RTX 2080 Max-Q
Geforce RTX 2060
Geforce RTX 2070 Max-Q
Geforce RTX 2080 Max-Q
ディスプレイFHD 60Hz ノングレア
FHD 144Hz ノングレア
共に1920×1080
FHD 144Hz ノングレア
FHD 144Hz ノングレア
UHD 60Hz タッチ
UHD OLED 60Hz タッチ
FHD:1920×1080
UHD:3840×2160
FHD 144Hz ノングレア
1920×1080
ストレージ

128GB SSD (SATA-III) + 1TB HDD
256GB SSD (NVMe PCIe) + 2TB HDD

512GB SSD (NVMe PCIe)+2.5インチ空きスロット
PCIeは全てのモデルで3.0×4レーン

256GB SSD(NVMe PCIe)
512GB SSD(NVMe PCIe)
PCIeは全てのモデルで3.0×4レーン
512GB SSD (NVMe PCIe)+M.2空きスロット
PCIeは全てのモデルで3.0×4レーン
メモリ16GB/最大32GB16GB/最大64GB16GB/最大64GB
キーボードシングルゾーンChroma個別キーChrome個別キーChrome
無線Wi-Fi 5Wi-Fi 6Wi-Fi 6
カメラ100万画素(720P)100万画素(720P)
Windows Hello対応
100万画素(720P)
Windows Hello対応
I/OUSB3.1(Gen1) TYPE-A×3
USB3.1(Thunderbolt) TYPE-C×1
HDMI 2.0
MiniDiplay Port
有線LAN
USB3.1(Gen2) TYPE-A×3
USB3.1(Thunderbolt) TYPE-C×1
HDMI 2.0
MiniDiplay Port
USB3.1(Gen2) TYPE-A×3
USB3.1(Gen2)TYPE-C×1

USB3.1(Thunderbolt) TYPE-C×1
UHSⅢ対応SDカードリーダー

HDMI 2.0
MiniDiplay Port
有線LAN
バッテリー65Whr80Whr70.5Whr
サイズ355mm x 235mm x 19.9mm355mm x 235mm x 17.8mm395mm x 260mm x 19.9mm
重量2.1kg2.21kg2.75kg
黒/白
お値段$1,499~$1,999$2,299~$3,299$2,499~

という感じになっています
なお、選択不可能な組み合わせもありますので注意が必要です

 

組み合わせによって値段にもバラツキがあるわけですが、いくつか注目の組み合わせを挙げてみます

  • BASE Model 9750H+RTX2060+144Hz液晶:$1,999
  • Advanced Model 9750H+RTX2070+240Hz液晶:$2,399
  • Advanced Model 9750H+RTX2080+OLED液晶:$3,299

高すぎっ!!

と思わず言いたくなってしまいますが、残念ながらこんな価格設定となっています

 

まず、BaseモデルでRTX2060を搭載しようとすると、液晶は自動的にFHD 144Hzに、ストレージは512GB+空スロットというモデルに限定されてしまいます

Baseモデルのスペックが底上げされて嬉しい、と思いましたがそうではなく、従来のAdvancedモデルと同等の価格帯となってしまうのがちょっと残念です

しかもこれは所詮Baseモデルですので、USBポートがUSB3.1 Gen1になってしまう点と、ネットワークチップがWi-Fi 5までしか対応していないというのが非常に痛いポイントです
これは第9世代コアを選択しても同じですので気を付けて下さい

 

RTX2070に240Hz液晶という組み合わせは従来からの順当なスペックアップという感じで中々コスパが良いのではないかと感じますが、残念なのはOLEDモデルです

 

OLEDモデルを選択するにはGPUにRTX 2080を選ぶことが必須条件となっています
ストレージ容量も512GB固定で、カラーもブラックしか許されていません

そしてお値段はまさかの$3,000オーバーです。日本では40万円コースとなってしまうことはほぼ確実ではないかと思います(出ればですけど)

欲しいけどかなり高くてツライというのが正直なところです

razer blade 2019 9750h
画像引用:Razer

 

OLED液晶は今年から多くのラップトップに搭載されるようになりましたので、他の製品の方が安いかもしれません

例えば、イマイチ評判がよくないですがALIENWARE M15なら10万円ほど安くOLEDデビューすることも可能です

もちろんCPUやGPUのグレードは下がってしまいますが、どうしてもOLED液晶が使いたいんだ! という人の選択肢としてはアリかなと思います

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BaseモデルとAdvancedモデルの違いまとめ

気を付けておいたほうがよさそうな、両モデルの違いについてまとめておきます

razer blade 2019 9750h
※画像引用:Razer

  • Baseモデルはメモリを増設しても32GBまでしか対応してない
  • ネットワークカードが違うため、BaseモデルはWi-Fi 6非対応
  • BaseモデルのカメラはWindows Hello非対応
  • USB形状は同じだが、Baseモデルのポートは3.1 Gen1となっている
  • Baseモデルの方がバッテリー容量が少ない
  • 冷却方式が違う(RAZER自慢のベイパーチャンバーはAdvancedモデルのみ)

 

Wi-Fi 6が使えないのは第9世代CPUのセールスポイントを潰してしまっているのでとても残念なのですが、気になるのはUSBの規格の違いです

Gen1とGen2では理論上の速度が倍違います(5Gbpsと10Gbps)ので、外付けストレージなどを利用する際に差が出てきそうで心配です

 

それからバッテリー容量の少なさもやはり心もとないです

バッテリー容量が削られてるのは従来のBaseモデルもそうでしたが、RTX2060を搭載できるようになりTDPは微増しています。つまり消費電力が増えたはずなのに容量は変わっていないことになります……

バッテリー運用はあまり期待しないほうが良さそうですね

外観上の変化

外観上の変化はほぼありませんが、Baseモデルの電源ポートの形状がAdvancedモデルと同じ形状に変更されました

razer blade 2019 9750h
※画像引用:Razer

17インチのPROに関しては狭額縁になり、従来よりもかなりスリムになった印象を受けますが、そのあおりを食らう形で液晶タッチパッドは無くなりました

ただ、タッチパッドが手前中央部に来たことを喜ぶ方も多いかもしれませんね

razer blade pro 2019 9750h

日本での発売時期と価格は?

いつものパターンでいくと3ヵ月ほど遅れてのリリースとなる感じですので8月~9月あたりかなぁという気がします

ただしこれもいつものことですが、全てのモデルが投入されるわけじゃなさそう、という点も注意が必要です。特にUHD液晶モデルはこのところなぜか日本に入ってきていないので、OLEDモデルが登場しない可能性もあります

 

個人的に最も期待していたのがBaseモデルなのですが、こちらは残念ながら27万円コースとなってしまいそうな気がします

Advancedモデルの240Hz液晶で、GPUをRTX2070にケチったとして30万円、そしてOLEDモデルは40万円コースなんじゃないかなぁという感じもありありで、結構ショック

RAZERのPCは高品質+価格が高すぎないことが魅力だったと思うのですが、この方針は「うーん…」て感じです
AppleとかDJIみたいなCare(保険)サービスも始めてるし、金をむしり取る方向に舵を切ってしまったのかもしれませんね。ちょっと残念です……

 

と言ってもディスっているわけではなく、お金持ちだったら気にせず買いたいぐらい、魅力のある製品なのは間違いないと思いますけどね

 

公式サイトはこちら(日本ではまだ新モデルは見られないため、海外サイトです)
https://www.razer.com/gaming-laptops/razer-blade

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