OneMix3 Pro(OneMix次世代機)はIce Lakeじゃなかった……

OneMix3 Pro スペックPC

先日このような記事をお届けしました

OneMixに早くも新モデル登場 今度はIce Lake採用!
OneMix 3が発売されたばかりのOneMixシリーズに早くも後継機が登場します。今度のモデルはIce LakeベースのIntel CPUが採用され、これまで以上の大きな性能向上が期待できます。当記事で詳しく解説しています

その後メーカーから情報をいただきました。既にニュースサイトでもたくさん取り上げられているので知っている人も多いかもしれませんが…

OneMixの次世代機はOneMix3 Proという名称であり、OneMix3のマイナーチェンジ版です。採用されるCPUもIce Lakeではないため、性能は当初期待していたよりもダダ下がりなものだと判明しました。あ~あ……

そりゃ、勝手に期待したこっちが悪いんですけどね。でも、あれだけ自信満々に「第10世代採用します」とかお知らせしてきて、こちらからも「Ice Lake採用するんですね?」と返信しても訂正もしてこなかったくせにこれはあんまりな気が…。まあ、都合が悪いことだから返信してこなかったのかなと思いますが

こんな記事を書くともうメーカーの方から情報はもらえなくなるような気もしますが、当サイトのポリシーは

退かぬ! 媚びぬ!! 省みぬ!!!

ですので、ありのまま思ったことを書かせていただきたいと思います

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OneMix3 Proのスペックと懸念

まずはこちらの画像をご覧ください。ここに全てが載っています

OneMix3 Pro スペック

このように、CPUが変わったこと以外は筐体から構成部品、各種機能に至るまでOneMix 3Sと全く一緒です

唯一変わった点がこちら

CPU:Core m3-8100Y → Core i5-10210Y

という点です。これは非常にマズい

Core i5-10210YというCPUについて

名前からCore mという表記が消えていますが、このCPUは従来のCore mプロセッサになります。昔風の表記をするならCore m5シリーズですね。Intelはついに、Core mの名称を完全に撤廃してしまいました。ちょっと寂しい(笑)

そのためU付きやH付きのモバイルCPU並の性能は望めませんが、大きな変更点としてCPUの物理コアが2コアから4コアへと変更されています。この点だけを見れば非常に素晴らしいポイントです

コア数が増えたことによりベースクロックは下がりました。しかしその下落は、1.1GHz → 1.0GHzというものであり、ほとんど変わっていません。それでいてターボブースト時のクロックは3.4GHz → 4.0GHzと向上しています

しかしこれだけ見て喜んではいけません

このような仕様変更があったわけで、CPUの要求するTDPも従来の5Wから7Wへと増加しています。cTDPについても8Wから9Wへと増加

ところがこのCPU、先ほども言った通り期待していたIce Lakeではなく、Amber Lake-Yというシリーズのプロセッサとなっています。第10世代Coreというのは嘘ではありませんが、アーキテクチャが変更されたわけではなく、中身は従来のCore mシリーズと変わりません。当然製造プロセスも14nmのままとなっています

つまり、製造プロセスはこれまでのOneMix3世代と同じなのに、CPUの他コア化&TDPの増加によって電力消費量と発熱量が増えてしまっているということになるのです

これまでのレビューでも何度かお伝えしてきましたが、OneMix 3Sは熱管理にかなり不安があり、使用時は相当熱くなる&パフォーマンスの低下が見受けられました。それなのに、筐体や機構は使いまわしでCPUだけ変更したこの機種は、従来機以上に熱くなる&パフォーマンスが低下する&使用時間が短くなるというリスクが存在します。というか、ほぼ間違いないと思います

これから真冬になりますので、その数か月ぐらいは大丈夫かもしれません。しかし気温が上がってくると今のOneMix 3S以上に発熱が酷くなり、サーマルスロットリングによるパフォーマンスの低下を引き起こしたり、ブルースクリーンで落ちる・低温ヤケドするといったリスクすら存在します

ただのOneMix 3Sでも底面が45度以上になっていました。膝上に置いていじるのは無理でしたね

パフォーマンスの低下を引き起こすリスクはあるものの、CPU自体の性能が大幅に向上しているならまだ救いがあるかもしれません

幸い4コアになったことで(熱にやられなければ)マルチタスクやマルチコアに最適化されたアプリを使う際には、サクサク感を得られるのではないかと思います

しかしIce lakeとの最大の違いとして、グラフィック性能が従来からほとんど変わっていないというのが難点です

いちおうベースクロックは同じ0.3GHzなもののターボクロック時は0.9GHzから1.1GHzへと増加しています。しかし先ほども言ったように熱問題によってこの性能が発揮できないリスクが存在するのと、仮にフル性能を発揮できたとしても、採用されているiGPUは、従来のまま変わり映えしないEU数24基のIntel UHD Graphicsです

もしIce Lake搭載だったなら、いちばんショボイCore i3-1000G1だったとしてもEU数は32に。採用を期待していたCore i3-1000G4であれば、EU数48のIris Graphicsが搭載されていたことを思うと、この結果は天と地ほど開きがあります

おわりに

ということで、新たに発売するOneMix3 proについて、私が個人的に思うままを書かせていただきました

ここに至るまでの製品リリース頻度を見ても思うのですが、問題点を改善した新製品を出すのではなく、良い部品が出たらそこだけチョロっと載せ替えて「売れるときに売っちまえ~!」というようなメーカーの姿勢が透けて見えて、正直今では不信感ばかりが募っています

私自身が初期不良に苦しめられた経験があるので余計そう思うのかもしれません。ちなみに本文中で書いてある発熱については、初期不良交換前の個体も交換後の別の個体も、どちらもアチチになってましたので仕様だと思います

それ以上の発熱が予想されるOneMix3 Pro……

欲しいと思っている人には申し訳ないのですが、この機種はスペック厨の私でも引いてしまうほど地雷臭を感じるというのが正直なところです

あなたは買いますか? 買いませんか?

それではまた……

コメント

  1. 以前リークされていたintelのロードマップによるとIcelakeはlimited(限定的)とされていたので
    恐らくは一定量の確保に失敗したのでしょう。
    当初の予定よりは沢山生産できたとも言っていますがやはりDellやLenovo,マイクロソフトなどの
    一流の企業を優先してしまうので並の会社では今の状況では難しいと思われます。

    ちなみにそのロードマップではLakefieldはM-seriesに分類されTDPは3~5Wとされているので
    用途的に考えてみてもZ-series(atom)寄りのSOCとなります。
    構造自体がサウナ状態に成り易い上にY-series並の性能がもしあったとしたら
    core-m系が売れなくなってしまうので同格の性能はまず無いです。

    intelの10nmはかなりのポンコツ性能(リーク電流対策にCuからCo配線に変わった事が原因という説が濃厚)
    でコア数が同じであれば前世代と誤差程度の性能差しか無いので落胆する事も無いと思います。
    むしろ性能重視のデスクトップなんて2021年まで14nmで行く予定ですしね。

    グラフィック性能は確かに少し上がっていますけど、どのみちGPU性能にこだわるのなら
    iGPUは有り得ないです。

    OneMixは持っていないので本当なのかは分らないのですが排熱に問題があるのに
    放置しているのであれば確かに擁護の余地が無い駄目商品ですね。

    • aotyaさん

      コメントありがとうございます
      また、詳しいご意見ありがとうございます
      OneMixに関しては期待していただけに非常に悲しい気持ちになりました。今年の夏は暑かったですので……と言われればそれが原因かもしれません
      これから使う人は気温も下がってきているので、あまり気にならなくなるかもしれませんね

      IceLakeのグラフィック性能に関してはさすがに過度な期待をしているわけではないです(笑)
      たぶん私も含めガジェオタの方って、dGPUを積んだデスクトップは所有しているうえで、それでも『小さいケド高性能!』なマシンを求めちゃうんだと思います。当然デスクトップ並みの性能が出ると思っているわけではないのですが、可能な限り高性能であってほしいという一種のロマンなんでしょうね(笑)

      Lakefieldについても書いてくださっているということはSurfaceの方の記事も読んでくださったのでしょうか? ありがとうございます
      銅配線からコバルト配線への変更は10nmプロセスルールのプロセッサが遅れた原因でもありましたね。結局解消しきれず見切り発車なのだとしたら残念ですね

      よかったらまた遊びに来てください。変なことを書いていたらビシビシ指摘していただけると嬉しいです