空中でドラムを叩ける「AeroBandポケットドラム」 フットペダルはどうするの? 

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル NEWS

またまた物欲をそそられる製品がクラウドファンディングサイトMakuakeに登場しました

空中でドラムスティックを振ることでAIが空間認識をし、本物のドラムセットのように演奏することを可能にしたバーチャルドラムセット「AeroBandポケットドラム」です

もちろん私も購入――といきたいところなのですが、どうしても一点だけハッキリさせておきたいところがあります。それがフットペダルの扱い

ドラムスティック型デバイスの空間認識で、何のセンサーもつけていない状態の足の動きを認識できるのでしょうか?

バスドラムはもちろん、ハイハット演奏だって普通は足を使いますので両足をきちんと認識する必要があります。これらの演奏までスティックに割り当てられてしまっているのでは、しょせんオモチャと言わざるを得ません……

今回はAeroBandポケットドラムを紹介しつつ、個人的にどうしても気になってしまう上記のポイントを掘り下げて探ってみたいと思います

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AeroBandポケットドラムの特徴

まず、この製品が何なのかを軽く紹介しておきます

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

AeroBandポケットドラムは、いつでもどこでもドラム演奏が楽しめるようにというコンセプトで開発された電子楽器です。本体重量は1本100g程度なので持ち運びも苦にならなさそうですね

演奏するには本体の他にスマホかタブレットが必要になりますが、タブレットはともかくスマホは常に持ち歩いているでしょうからまさにいつでもどこでもドラムプレイングが可能と言えます

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

専用のAIチップ(詳細不明)と空間認識アルゴリズムによって、3次元空間でAeroBandを振った動きを検出し、位置に応じた太鼓を動きに応じた強弱をつけて演奏することができるとしています

と言ってもAeroBandから音が鳴るわけではなく、実際に音を鳴らすのはモバイル端末にインストールされた専用アプリとなっています。AeroBand自体はBluetooth接続の外部デバイスという扱いですね

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

Bluetooth接続は遅延が気になるところですが、本製品はほとんど遅延を生じさせないということもアピールしていますので、その点は心配しなくて良さそうです

イイネ! と思ったポイントは、演奏のフィードバックを返してくれるという点です

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

空中で振るだけでは全くドラムを叩いてる気がしないと思いますし、何よりもプレイしづらくて仕方ないと思います。その点AeroBandは、ヒットする度に振動を返してくれますので、ある程度プレイ感を得ることができそうです

ただ、これでもオモチャ感は否めないとは思います

ヒット時の跳ね返りが無いせいでプレイ感覚は実物とは大きく違うでしょうし、ゴーストノートやダブルストロークなどのテクニックを駆使することも難しいと思います。あくまで『無いよりマシ』程度に思っておくほうがいいのかもしれません

アプリについてはさっと触れる程度にしておきますが一通り基本的なことは可能なようです

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

  • 録音/再生
  • フリープレイモード
  • チュートリアルモード
  • ゲームモード(音ゲー的な感じ)

などが可能なようです

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

後の方で動画も紹介していますが、音質もまずまずのように聴こえます

主な仕様は以下の通り

  • サイズ:全長35cm
  • 重量:100g × 2本
  • バッテリー容量:700mAh × 2本
  • 充電方法:microUSBチャージ
  • 価格:21,600円(予価)
AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

クラウドファンディングの早期出資では15,900円(税込)から出資が可能となっています。プロジェクトは既に成功済みですので失敗のリスクは低いですが。それでもクラウドファンディングは通常の通販とは違うということは理解しておいて下さい

AeroBandポケットドラムの注意点(?)

実機を触ってみるまでは分からないのですが、既にドラマーな方が電子ドラムの代わりに導入するというような使い方は難しそうですね。「ハイグレードなおもちゃ~初心者がドラムセット演奏の雰囲気を体験するツール」ぐらいには使うことができそうです

ただ、こうした公称通りの性能を発揮するためにはそれなりにモバイルデバイスの性能も求められるようですので注意して下さい

Appleユーザーの方はラッキーです。iPhone6以上、又はiPad mini 4以上のスペックだったら問題なく動作しますので敷居は低くなっています

一方でAndroidの方は要注意です

Android端末で公称通りの性能を発揮するためにはSnapdragon835以上のSoCを採用したスマホが推奨されています。いわゆるハイエンドと言われるものの中でも、ここ2年ちょっと以内に発売された端末が対象です

今年(2020年)発売のスマホであっても、ミドルエンド以下の製品はSnapdragon835ほどの性能が無いものが多いですので最新モデルだから安心というわけじゃありません

スペックに満たない端末を使うと音声再生に大幅な遅延が発生する可能性があるとのことで、もしこのレイテンシーが30ms以上とかになってきてしまうとプレイ感覚がズレてしまって使い物にならないと思います

本体自体は2万円程度からと比較的安いですが、端末の買い替えまで余儀なくされると高くついてしまいますので注意して下さいね

AeroBandポケットドラム 足での演奏は?

で、個人的に気になっていた点です

バスドラムやハイハットペダルはどのように演奏するのでしょうか? プロジェクトページを見ていたら答えがありました

このように、基本はスティック演奏です。Oh No……これでは全くドラム演奏感覚が味わえません。これじゃあ完全にオモチャ。iPadとかで指ドラム楽しむのと同じですのでそっちでいいです。その方が圧倒的に安いですし

と、これだけだったら「ハイ、解散!」という感じでわざわざ記事にはしないのですが、AeroBnadポケットドラムにはちゃんとこれを覆す方法が用意されていました。それがこちら

AeroBand ポケットドラム バスドラム フットペダル

画像引用:Makuake AeroBand

AeroBandポケットギターです

何でギターピックが関係あるの?

という感じですよね。実際これはポケットドラムと同様の仕組みでギターが演奏できるというバーチャル楽器なのですが、何とこのピックを足に取り付けることで、ポケットドラムのフットセンサーとしても機能するスグレモノになっています

それがこちら

おぉ~、ちゃんとオープン/クローズを検出しているし、フット演奏もできているじゃないですか。ハットとベードラと両方認識するためのは左右両方の足にポケットギターを取り付ければ万事オッケーということですね

あぁ~良かったぁ

と嬉しくなったのですが、その一方で不満に感じたのが、このAeroBandポケットギターは通常のAeroBandポケットドラムには付属しないという点です

通常のポケットドラムが21,600円(予価)なのに対して、ポケットギター付きは26,000円(予価)です。この場合、付いてくるポケットギターは1個だけです。2個入りも売っていますがそちらの価格は30,300円(予価)と、通常版より1万円も高くなってしまいます

バーチャルドラムセットを謳うんなら、最初から付属品にしておいてくれという感じです。オプション扱いとかケチくさいような……。それとも考え方が逆で、元々セットで3万円だったところを、フットペダル不要のユーザーがより安く買えるように2万円のバージョンも出したのかな?

分かりませんがまあ、とにかくお金さえ出せばフットコントロール・演奏も可能だということが分かりました

まとめ

ということで今回は、どこでもドラム演奏が楽しめる「AeroBandポケットドラム」の気になる点を調べてみました

読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、実物のシミュレーターのように使えるガジェットではないだろうなというのが率直な感想です。ただ、おもちゃとして考えればユニークで、購買意欲をそそられる製品でもあると思います

フットペダル演奏まで望むと価格が3万円オーバーとなりおもちゃとしてはちょっと高いですが、クラウドファンディングの出資であれば今なら2万5千円程度でゲットすることもできます

製品ページはこちらですので興味ある方はどうぞ。アフィリエイトではありませんので安心して下さい

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私は製品版がリリースされてから使用感などをチェックしたうえで購入するかどうか決めてみたいと感じました。というわけで今回は見送りですね

それではまた~

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