OneMixに早くも新モデル登場 今度はIce Lake採用!

OneMix 3 後継機 ice lake NEWS

【9月30日追記】

新モデルの名称はOneMix3 Proであり、採用されるCPUはIce LakeではなくAmber Lake-Yであることが分かりました。これはマイナーチェンジ版であり、この記事で書いているような性能はとても望めません

記事をご覧になる方はそのつもりでお読みください

個人的には非常に嬉しいのですがユーザーにとってはすごく悩ましい情報が入ってきました

怒涛のごとく新製品をリリースし続け、今ではすっかりGPDと並んでUMPC界のトップブランドに成長したと言っても過言ではないOne-Netbookからまたも新たなPCが登場します

ようやく日本版のOneMix 3シリーズが出荷開始されたばかりだというのに早くも新モデルとは……OneMix2の時もそうでしたけど、これはもう泣き笑いするしかありませんね

新モデルの名前は……不明です(笑) そのあたりも次期モデルのスペック予測の参考になりそうなので、現在判明している情報だけでもお届けしますね。もちろん、随時更新予定です

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One-Netbookの新モデルはガラリと変わる!?

OneMix 3 後継機

こちらが現在判明している画像です。たったのこれ1枚です。何が何やら分からんという感じですが、出所はメーカーのOne-Netbook様自身ですので信憑性は100%です

先ほど機種名は不明だと書きましたが、画像には「One-netbook X」という文字が書かれています。これが機種名なのでしょうか……?

画像から分かる通り、最大の特徴はIntelの第10世代Coreを搭載しているという点です。というかそれしか分からないのですが(笑)

この第10世代Coreは「Ice Lake」のコード名で開発が進んでいたもので、今年の5月に生産が開始されたとの報道があり、さらに今月のはじめについに出荷が開始されたとの一報が入り期待が高まっていました

そんなIce Lakeを採用した次期モデルですが、気になるのはどのような機種になるのかという点です

OneMix 2からOneMix 3になり、筐体が7インチから8.4インチへと大型化されました。小型であることがOneMixシリーズの最大の武器だったとも思うわけですが、やはり大画面化を望むユーザーも一定数以上いるのではないかと思います

OneMix 3 後継機

今回の新モデルは「OneMixの後継機である」ということをメーカーの方から直接聞いております。しかし、先ほどの画像の「One-netbook X」という記載から妄想を膨らませると、今までとは違ったOneMixになるかもしれない……という考えも浮かんできます

例えばですが、9.7インチや10.5インチ程度のサイズでYプロセッサではなくUプロセッサを搭載する――なんてことになったら、MacBookを売り払ってでも欲しいと思います

Uシリーズ搭載だけど13.3インチとかだったら要りません。Yシリーズのくせに10インチオーバーでも要りません。小さいのに高性能! これこそOneMixの最も得意とする分野だと思いますので、この妄想が叶ってくれることを願っています

あ、8.4インチのままでIce Lake Yでも、もちろん全然オッケーです

Ice Lakeで性能はどれだけ上がるの?

現行最新モデルであるOneMix 3はAmber LakeベースのCPU、Core m3-8100Yが搭載されているわけですが、Ice Lake世代になるとどれだけ性能向上が見込めるのでしょうか?

OneMix Ice Lake

画像引用:Intel

前世代のKaby LakeとAmber Lakeは同じ14nmプロセスルールで製造されているため、あまり性能の向上は見込めませんでした。しかしIce LakeはIntel初の10nmプロセスルールで製造されているため、久しぶりにドカッと大きな性能向上が見込めそうな世代となっています

そこでまずはIce Lake世代のプロセッサをモデル別一覧で確認してみたいと思います

Core i7-1060G7 Core i5-1030G7 Core i5-1030G4 Core i3-1000G4 Core i3-1000G1
コア数/スレッド数 4コア/8スレッド 2コア4スレッド
CPUクロック 1.0GHz 0.8GHz 0.7GHz 1.1GHz
ターボクロック1コア/全コア 3.8GHz/3.4GHz 3.5GHz/3.2GHz 3.2GHz/3.2GHz
iGPUモデル Intel Iris Plus Intel UHD Graphics
GPUクロック 1.10GHz 1.05GHz 0.90GHz
EU数 64 48 32
3次キャッシュ 8MB 6MB 4MB
TDP/cTDP 9W/12W

表を見ているだけで嬉しくなるようなスペックですね

とうとうYプロセッサでも4コアが登場するのかと思うと胸がアツくなります。いやまぁ、かつてのAtomも4コアでしたのでそれだけではアレなのですが、10nmプロセスで製造できるようになったことによる恩恵として多コア化が進んだことと、省電力・少発熱によるTDPの底上げが実現しているのですね

OneMix Ice Lake

Ice Lakeのダイイメージ

また、第11世代に刷新されたグラフィックを見ているとさらに嬉しさが増してきます

実質Core mであるYプロセッサのiGPUにも、とうとうIrisが搭載される日がやってきました

こちらも製造ルールが微細化された恩恵を受け、より多くのトランジスタを搭載できるようになったためだと思われます。GT2止まりのIntel UHD GraphicsでさえEU(Execution Unit)数が24から32へ増加。Iris Plusは2種類あるものの、据え置きの48のさらに上位の64個のEUを搭載するモデルまで現れています

もちろん28W版との違いはあるのですが、MacBook ProのIris Plus(EU数48基)を上回るグラフィックとなっているわけです。感動

25W駆動でのUシリーズプロセッサの話になってしまうのですが、Ice Lake内蔵のIris PlusはRyzen 3700Uの搭載するVega 10と比較して1割程度上回るという驚異の性能を見せつけています

理論上はVega10の方がTFLOPSで上回ってるけど、LPDDR4Xに対応するIce Lakeがメモリ帯域幅で差をつけているんだろうねぇ

Ice LakeはCPUの性能向上もさることながら、GPUの性能はそれに輪をかけてすごいことになっているようです

OneMix Ice Lake

Ice Lake Yプロセッサの概要

ちなみに従来と比べて「型番が分かりにくくなった」、と思われるかもしれませんが、現時点では一定のルールがありそれを基にすると分かりやすいですよ

  • 4桁の数字「10XY」について、Xは序列を表す。大きいものほど高性能=Core i7。Yはモデルを表す。8は28W版、5は15W版、0は9W版
  • 末尾の「GX」はiGPUのグレードを表す。G7はEU数64基のIris Plus、G4はEU数48基のIris Plus、G1はEU数32基のUHD Graphics搭載モデル

OneMix後継機の予測性能は…?

さて。それでは話をOneMix後継機に戻して考えてみたいと思います

これまでOneMixシリーズは最も下位のYプロセッサを採用してきました。と言ってもこれまでは3種類しか無かったのが今回は5種あるわけですので、下から2番目が採用される可能性もあるかもしれません。しかしここでは最下位のCore i3-1000G1が採用されたものとして考えてみたいと思います

まず、コア数/スレッド数は据え置きの2コア4スレッドとなります。そしてクロック数は1.1GHz/3.4GHzから、1.1GHz/3.2GHzとダウンすることになります。しかしTDPが5Wから9Wへと激増しているため、CPU性能は凡そ1割~2割ほど向上するのではないかと思います

続いてグラフィックですが、こちらも動作クロックは900MHzと据え置きとなっています。ただし先ほど説明したようにEU数の増加がありますので、恐らく3割以上性能向上するのではないかと思われます。グラフィックの方が恩恵が大きそうですね

また、このところOneMixは最上位のYプロセッサを採用したPlatinumモデルというものをリリースしています

OneMix 3 後継機

画像引用:One-Netbook

ハッキリ言ってOneMix 2S PlatinumとOneMix 3S Platinumは、カタログスペックが良くなっただけのなんちゃってプラチナモデルというのが実情でした。買った人には申し訳ないですけどね……

しかしIce Lake世代のCore i5/i7Yプロセッサは、同じTDPでありながら物理コアの倍増、EU数の増加と、明確に上位CPUだと考えることができます。性能も段違いのものになることは想像に難くありません

つまり次期OneMixでPlatinumモデルが出たとしたら、それこそTDP15WモデルのUプロセッサにも引けを取らない本物のプラチナモデルであるということが言えそうです。これは激しく期待したいところです

まとめ

ということで、早くもリリースが決定したOneMixの後継機。Ice Lake世代のCPUを搭載することによって、性能(特にグラフィック)も劇的な進化を遂げそうで今からとても楽しみです。特に4コア8スレッド、そしてEU数64基のIris Plusを搭載するPlatinumモデルが出てくれたら、これってかなり最強のUMPCになるのではないかと思います

もちろん私が妄想したように、Uプロセッサを採用した9.7インチモデルや10.5インチモデルでも大歓迎です。無いでしょうけど(笑)

この予想が当たっているのか外れているのかの答え合わせも含めて、今後の動向がとても楽しみです。続報が入り次第どんどん更新していきますね

それではまた~

コメント

  1. こうもサイクルが早いと買い時に悩みますね。。。

    • 匿名さん、コメントありがとうございます
      本当に悩ましいですよね……。メーカーは勢いづくためにかなり力を入れているようです
      すぐに型落ちになってしまうのはちょっとツライです