DJI OM 4とiPhone 12 Pro Maxとの使用感

iPhone 12 Pro Max DJI OM 4 実機レビュー ガジェット

この記事だけでも分かるようにはなってますが、一応以下の記事の続き扱いになってますので、詳しく知りたい方は併せて読んでいただけると幸いです

DJI OM 4をiPhone 12で使うつもりで買ったのに……
DJIの『OM 4』をiPhone 12 Pro Maxで使おうと思って買ったのですが、色々と不満というか不安が出てきましたのでツラツラと書いています

iPhone 12 Pro Maxが手元に届きましたので、上記記事で心配していたことを諸々テストしてきました

スポンサーリンク

そもそもOM 4にiPhone 12 Pro Maxは取り付けられたのか?

まず根本的な疑問です。以前の記事でiPhone 12 Pro Maxはフックが甘いのではないか? という点と、MagSafeの関係で磁力が干渉するのではないか? という点を心配していました

結論から書きますと、これは心配が的中してしまった形だったのですが、かといって『使用不可』というわけでもありませんでした

DJI OM 4 iPhone12 Max

まず取り付けですが、上記画像のように一応取り付けることは可能でした。が

DJI OM 4 iPhone12 Max

DJI OM 4 iPhone12 Max

フックが甘く、押したら簡単に外れてしまうという予想は当たってしまいました

この『押したら外れる』という感覚を何とか分かりやすく伝えられないかと思っていたのですが、こんな動画を用意してみたので参考になれば幸いです

きちんとフックする機種(動画の機種はRazer Phone)の場合だと、力を加えた際にマグネットのほうが外れ、クランプ側はがっちりロックしているのが分かります

それに対してiPhone 12 Pro Maxの場合は弱い力でしか噛んでいないため、マグネットよりも先にクランプの方がスルッと抜けてしまっていることが分かるかと思います

磁石が外れるよりうんと弱い力で、スマホの方が脱落してしまうってことです

これが今まで散々言ってきた注意点であり、走ったり振り回した衝撃で外れてしまうかもというリスクになっています

続いてMagSafeについてなのですが、これまた予想通り影響がありました。が、反発して取り付けられないというほどではありません

問題なのは「ケース越しであってもMagSafeの磁力はクランプに届いており、これがクランプ内側の微小な磁力と干渉することでMagSafe機構が壊れてしまわないか?」という点です

こればかりは未知数で、全然影響がないかもしれないし不具合を誘発しやすくなるかもしれない――としか言えません。なので心配な方は使用を避けた方がいいと思います

私は絶対ケース必要派なので検討もしてないですが、ケースを付けなければもう少し深くロックされるとは思います。が、その場合MagSafeの影響がより顕著になるというジレンマが……

OM 4を使う意義(ジンバルにどれほど効果があるのか?)

ということで、使用不可ではないけど注意が必要な組み合わせである両者。リスクをおして使うだけの価値があるのかどうか、試してみました

まずはジンバルの主たる目的である手ブレ補正効果ですが、これは比較動画を作ってみました

うまく撮影できてなくて申し訳ないのですが、参考程度ということで……。この記事の元々の発端であるRX100 M7も含めて比較してあります

※不公平がないよう画角は全て26mm(35mm換算)に揃えてあります

かなり意地の悪いシチュエーションです。石だらけの河川敷ですので段差だらけで足元もおぼつかず、手ぶれ補正強化がウリのiPhone 12 Pro MaxもRX100 M7も、大きな段差は全く補正できていません。が、このようにOM 4のスタビライザーの効果は絶大です

これは分かりきった結果ではあるのですが、電動ジンバルを使ったことがない人には驚きかもしれませんね。ただこれはOM 4に限ったことではなく他社製ジンバルでもほぼ同様の効果が得られます

ちなみに比較動画中で走ってますが、この時は『いつクランプが外れやしないか』と、ヒヤヒヤしながら行ったので心臓に悪かったということも併記しておきます(笑)

こうした手ブレ補正(浮遊感ともいう)だけを求めてる方であれば、OM 4ではなくiPhone 12 Pro Maxにも対応した他のジンバルを探す方がいいかもしれません

OM 4は磁石を使ってることが問題なわけですので、他社製品で『iPhone 11 Pro Maxに対応』と書かれてるものであればサイズ・重量的に問題なく使えると思います

次に機能についてです

DJIにはMimoという撮影アプリがあり、電動ジンバルやアクションカメラなどを利用する際に使用することが可能です

DJI Mimo

このアプリの出来栄えはさすがDJIという感じで、他の中国製ジンバルメーカーのアプリとは完成度が段違いです

そしてこれらに備わっている機能は基本的にジンバルに大きく負担がかかるものではありません

例えば利用頻度が高そうな「Active Track」や

DJI Mimo

被写体を自動追尾するActive Track

ドリーズーム

DJI Mimo

めまい効果を得られるドリーズーム

などは非常に小さな動きですので、フックの甘いiPhone 12 Pro Maxとはいえ「外れてしまうのではないか?」という心配とは無縁でした

走り回ったり動きの大きな撮影をするようなことはなく、Mimoに備わっているインテリジェント機能と組み合わせて使いたいんだ! という方の場合であれば、OM 4とiPhone 12 Pro Maxの組み合わせも全然ありなのではないかと思います

ただ、くどいようですがMagSafeとの干渉は未知数ですのでその点だけは覚悟の上で使って下さいね

まとめ

ということでようやく実機をもとにした記事を追記することができました

この記事は結構アクセスも多く、「ああ、やっぱりみんな同じこと考えてるんだなぁ」とホッコリした記事でもあります

この追記記事によって、前回の記事以上に参考になるところがあれば嬉しく思います

それではまた~

コメント