昨日に引き続いて新型iPad Proネタです
既にiPad Pro第4世代は前モデルと性能的に大差ないことが明らかになっています。なので今さら感もあるのですが、ネットにはGeekbenchやAntutuのスコアが多いと思いますのでその他のベンチマークもとってみよう、というのがこの記事の趣旨になります
前モデルと比較してよくなった点は
- メモリが4GBから6GBへ(前モデルも1TB版はメモリ6GBでしたが)
- GPUコアが1つ増えて8コアへ
という部分ですので、ここがどう影響するか楽しみです
一緒に比較するのは、iPad mini5、Androidの(ちょっと前の)ハイエンド機種ということでSnapdragon835のRazer Phone、同じサイズ感である13.3インチ型ゲーミングノートのG-Tune P3などなど、他にもテストによっていくつかのライバル機種と比較しています
どこまで健闘できるのか見ていってみましょう
Antutuベンチマーク(Version8.x)
まずは既に情報が出尽くした感のあるAntutuを実機でも計測してみます。CPUもGPUもUXも総合的に計測することが可能ですのでね
ちなみにVersionは8ですので、Version7以前のスコアとは比較できませんので注意して下さい
このテストはiPad miniとRazer Phoneと比較してみました
結果がこちら。ほぼリーク通りの結果ですが、それよりも僅かですが良い結果が出たのはちょっと嬉しかったです
他機種との結果比較一覧表がこちらです
iPad Pro 2020 | iPad mini 5 | Razer Phone | |
総合 | 739999 | 480477 | 276303 |
CPU | 187879 | 151507 | 82140 |
GPU | 376301 | 191009 | 96635 |
メモリ | 98334 | 65869 | 47141 |
UX | 77485 | 72092 | 50387 |
前モデルとの比較で考えるとガックリきてしまいますが、モバイルデバイス全体で見てみるとやはりiPad Proの性能には唸らされますね
それにしてもAndroidさん……(´;ω;`)
Geekbench 5
続いてGeekbench 5です。CPU性能の比較ですね。これも既にリークが登場していました
て言うか有料になってる…? いや、元々期間限定で無料だったのは知ってますけど以前にダウンロード済みのはずなのに。無料期間にゲットしたんじゃダメなのかな? それともあれはGeekbench 4だったのか??
ともかく、こちらが結果です
これまたほぼリーク通りですね。ちょっと悪い方に下ブレしちゃったかなぁ
Geekbenchは異なるOS同士でも比較できるのがメリットですので、今度は同サイズのゲーミングノートであるG-Tune P3と比較してみます。後はAndroid代表ということでRazer Phoneも続投
iPad Pro 2020 | G-Tune P3 | Razer Phone | |
Single Core | 1119 | 1049 | 389 |
Multi Core | 4668 | 3729 | 1513 |
GPU(Metal) | 9778 | – | – |
GPU(OpenCL) | – | 27592 | 1900 |
同サイズ感でゲーミングPCを謳うG-Tune P3にベンチで勝っていますね。と言ってもGeekbenchは省電力コアであっても結果が良くなってしまいがちですので、これだけで一概に判断はできないのですが
ちなみにGPUについては、OpenCLとMetalの違いがあり比較できないため数値の大小は性能差を意味しませんので注意して下さい
PerformanceTest Mobile
続いてPassMarkで有名なPerformanceTest Mobileです
これもシステムを総合的に計測してくれベンチですが、こちらはWindowsのPassmarkと単純比較はできませんので、iOS機種のみで比較します
こちらが結果です。と言ってもメジャーなテストではないですのでこれだけだと分かりませんよね。他のiOSデバイスとの比較がこちらなのですが……
iPad Pro 2020 |
iPad mini 5 | |
System | 8642 | 9513 |
CPU | 3322652 | 2428971 |
Memory | 137017 | 107611 |
Disk | 427453 | 46519 |
2D | 25831 | 28884 |
3D | 1384 | 1577 |
んん?? これはどういうことでしょう。iPad miniに負けてる……
実はPerformanceTest Mobileの以前のバージョンでも、iPad Pro第3世代(11インチ4GB)がiPad mini 5に負けるということがありました。このアプリの特徴なのかもしれません
しかしテスト自体は、CPUスコアとして近年いちばんメジャーなバロメーターとなっているPassMarkのPerformanceTestと同じです。ということは信ぴょう性があるってこと?
信じるか信じないかはあなた次第!
3DMark Ice Storm Unlimited
続いて、前モデルと比較して最もパワーアップした部分だというGPUの性能を測定するため、PCとの比較も可能な3DMarkでベンチをとってみます。まずは昔懐かしのIce Storm Unlimitedからです
こんな結果となりました
このベンチはサポートが終了しているためバージョン差異がなく、クロスプラットフォームでOS問わず今までのベンチ結果を活かせますので色んな機種と比較してみます(項目数の関係で今までと縦横が変わってます)
総合スコア |
Graphicsスコア | Physicsスコア | |
iPad Pro 2020(第4世代) | 110293 | 218305 | 40375 |
iPad Pro 2018(第3世代) | 104298 | 196741 | 39439 |
iPad mini 5 | 69420 | 124204 | 27290 |
G-Tune P3 | 156942 | 348108 | 53710 |
OneMix 3S | 60156 | 74407 | 36015 |
こうして見てみると、確かに前モデルからグラフィック性能が9パーセントぐらい上がっているように読み取れます。これは公称通りですね
一方で、PCとの比較で考えてみるとGTX1650なんかと比べると全然勝てないんですね~。グラフィック性能としてはMX150とかMX250ぐらいなんでしょうね。でも内蔵GPUには勝ってるので、GPD WIN MAXあたりよりは高性能になりそうですね
3DMark Sling Shot
こちらのSling Shotが、現行バージョンの3DMarkクロスプラットフォームテストになります。ただしモバイルデバイス限定のクロスプラットフォームテストですが
iOSとAndroidとで比較してみます
新型iPad Proの結果はこちら
なるほど、よく分かりません。ということで他機種との比較がこちら
iPad Pro 2020 | iPad mini 5 | Razer Phone | |
総合スコア | 9462 | 7076 | 4794 |
Graphicsスコア | 13771 | 9910 | 6149 |
Physicsスコア | 4515 | 3536 | 2706 |
やっぱり、モバイルデバイスの中じゃ群を抜いて高性能なんだなってことが分かります。iOSはアプリも最適化されていますので、dGPU採用のWindows機にグラフィック性能で負けているとはいえ「グラフィック性能足りねえ~」ってことは当分無さそうですね
まとめと実使用感
ということで色んなベンチマークをとってみましたが、以前に測定した際とバージョンが変わってしまっていたりして、前モデルとあまり比較できなかったのがちょっと残念でした。前モデルはさっさとドナドナしてしまったので手元に無く、新規に計測できないのです
ここからは数値に現れない、実際に使用した感想なのですが
前モデルを長く使ってきた身として、新iPad Proになったことによるパフォーマンス上のメリットは一切感じません。以前「メモリが6GBの方がサクサクだった気がする」というようなことを書きましたが、どうも気のせいだったのか、その点のメリットも今のところ感じていません
ただ、まだ本格的なDTM作業などは手を付けていませんので、そうした制作を始めると「やっぱり6GBには優位性があった!」となるかもしれませんが、普通の人が普通の使い方をする上では前モデルで全く問題ないと思います
というか実は、普通の使い方(3Dゲーム含む)をするうえではiPad mini 5との差も感じません。mini5で十分すぎる性能です
iPad Proはネット記事になり過ぎてしまって正直あまり記事を書く気がおきません。なので多分これ以上はiPad Proを記事にすることは無いと思うのですが、何か気づいた点があったらまた書きたいと思います
それではまた~
コメント
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