不安・不満だらけだけど『OneXPlayer X1』を注文(出資)した理由

PC

クラウドファンディングIndiegogoにてキャンペーンが始まった、One-Netbook社の3in1 UMPC「OneXPlayer X1」に出資しました。64GB/4TBモデルです。場合によってはGPD WIN Max2 2023と入れ替えて使っていこうかと考えています

UMPCとしてはMSIに次いで2番目(発表はX1の方が先だったので世界初を謳ってますが)にCore Ultraプロセッサーを搭載したことが注目ポイントになっていますね

中国ガジェット・UMPCはすっかり市民権を得てしまって各社も有名になりました。そのためクラファンや個人輸入でもほぼ確実に輸入消費税がかかりますので金額的なメリットはあまりなく、また保証の問題も出てくるため国内正規品を買うことがおすすめです

ただしこちらの商品に関しては、過去の同社製品の実績からメモリ64GBモデルが日本で出るか微妙なため私は思い切って出資してしまいました

GPDだけは国内代理店モデルでも64GBメモリ版を出してくれるんで他所もそうして欲しいんですけどね……

そんなOneXPlayer X1ですが、期待にワクワクしているわけではありません。むしろ不安や不満ばかりが先行しています

今回の記事では、OneXPlayerのどんなところが不満・不安なのかと、それでも注文するに至った理由(長所)を記事にまとめてみました

駄文ですが同じように迷われている方の参考になれば幸いです

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OneXPlayer X1への不満・不安(短所だと感じるところ)

ではまず、どのあたりが悪い意味で気になっているのかを書いていきます

Core Ultra 7の性能について

一般的には最も知っておくべきことかなとも思うので最初に書いておきます。OneXPlayer X1とは直接関係ない部分なので読み飛ばし可です(笑)

Core Ultra 7

Meteor Lake(第14世代モバイル/Core Ultra)は数十年に一度の革新的なアップデートであり、従来のモバイルプロセッサーと比較して圧倒的で「まさに革命だ!」とはしゃいでいるレビュー記事や動画が散見されます。第13世代以前を圧倒するのは当然のこと、CPUでもGPUでも現在UMPCで主流の780Mを搭載したAPU(7840UやZ1E)よりも高性能であると

これはハードウェア的にはある意味正しいのですがちょっと注意が必要です

Core Ultra 7-155HはPBP(プロセッサーベースパワー)が28WでMTP(最大ターボパワー)は115Wという設計になっています

つまり今までのPシリーズ(MTP65W前後)とHシリーズ(MTP115W前後)のどちらでもある(どちらでも使える)プロセッサーだということです。電力を抑えればPシリーズのようになるし電力を与えられる製品(大型で冷却に余裕のあるラップトップなど)ではHシリーズとしても使えるよ、と

いま世の中に出てきているCore Ultraの性能やベンチマークスコアは実機であっても13インチ以上のラップトップで計測されたものになっています。なぜならUMPCやそれに匹敵する小型の端末でCore Ultraを搭載している機種はまだ無いからです

当サイトでも何度も語っているように、パワー=電力です。同じCPUなら電力を与えてあげた方がより性能が上がるのは当然のことです

性能の増加割合はリニア(直線的)ではないですし上限やスイートスポットなどあることはもちろん分かってますが話を簡単にするためにこのように書かせていただきます

ただし電力を与えればその分発熱します。これをきちんと冷却できないと性能は逆に下がったり動作しないということになります。無理やり大電力を食わせるのではなく、電力と冷却性能のバランスが大事ということです

丁寧なレビュワーさんは消費電力や発熱などをきちんとデータとして掲載してくれてますが、それらを見ると今巷に溢れているCore Ultra 7の性能とされるスコアは45W前後で動作している時のものが多いようです。45W動作時のスコアで、Ryzen 7840U/780Mを10%程度上回っているというイメージ

それに対してOneXPlayer X1のTDPは28Wとなっています。ターボボタンを押すことで35Wまで上昇させられるというのが製品仕様です。ネットに溢れるベンチで使われたCore Ultra 7-155H各機より少ない電力で動作するマシンということですね。小型機ではどうしても冷却面で不利なのでこうなってしまうわけです

※(35Wまで上昇させられるのはONEXGPUに接続中のみという情報もあり。未確認)

つまり平たく言うと、『OneXPlayer X1の性能はネットに溢れるCore Ultra 7-155Hのスコア・性能よりも低くなる可能性が高い』ということになります

Ryzen超える性能って言ってたのに、実際試してみたら今持ってるGPD WIN Max2(780M)の方が性能高いじゃねーか!

ということは普通にありえるかなと思います

これはスペック詐称ではなく、プロセッサが電力設計に幅を持たせた仕様になっているので仕方のないことです。ベンダーのせいではありません。あえて言うならIntelの発表の仕方が良くないのと、無責任に持ち上げる馬鹿ゆーちゅーばー()のせいでしょうか

OneXPlayer X1の場合、35W以上はBIOSでロックがかかっている可能性が高いですし仮にロックが解除できても、既にハネウェルも使われているためどう頑張ってもこれ以上冷却できないと思われるのでどうしようもないだろうなぁと覚悟しています

BIOSでロック解除できる&冷却に余裕があって40Wオーバーで動作でき、さらにハネウェルサーマルパッドを使うことでより安定して動作できるGPD WIN Max2の方が性能は上だと思われます

ゲームをやるならRyzen機の方がいい

私はゲームをやらないので個人的には全然気にならないのですが、一般的にはゲーム目的で買われる方も多いと思いますので、これも書いておくべきでしょう

GPD WIN Max2 2023

先ほど書いたようにCore Ultraはハードウェア的にはRyzen APUを上回っているというのは確かにその通りなのですが、それには適切な電力&冷却性能が必要になります。それに加えて大きな問題がドライバです

以前から、Intelはカタログスペックは魅力的でもドライバが未熟なせいでベンチは良くても実使用では全然期待通りの性能を発揮してくれない――という歴史を辿ってきたことはTiger LakeやArc GPUで裏切られた経験のある方ならよくお分かりのことと思います

Intelもこの問題は承知しているのか一時期よりはドライバが良くなってきていますが、それでも残念ながらまだ実ゲームでは780Mを搭載したRyzenには及ばないようです。良いのはベンチだけ

3DMarkではCore Ultraが20%程度勝ってますが、実ゲームでは逆にRyzenの方が10%ちょっと良い性能(FPS)を記録しているようです

今後ドライバの最適化が図られればまた話は変わってくるかもしれませんが、今まで胡坐をかいて放置してきたIntelなだけに懐疑的な意見も多いですね

デジタイザ(MPPペン資産)についての不満と不安

ここからようやくOneXPlayer X1自体に関係する部分になります(笑)

公式FAQにこのような記載があります

OneXPlayer X1 Surfaceペン 使えない MPP

OneXPlayer X1ではWGPプロトコルを採用しているため、Surfaceやそれに倣ったGPD製品などが採用するMPPプロトコルのペンは使えないよと書いてあるわけです

Surfaceペンやそれと互換性のあるMPPペンを持っている人は多いでしょうがそれらは使えず、新しくWGPプロトコルのペンを買わなければいけません。ペン資産が活かせない! まあ、WGPペンを持ってないのは個人的な問題だろと言われたらその通りなのですが……

以下は余談です

WGPというのは「Wacom Generic Protocol」の略で、その名の通りWacomが規格するWacom AES2.0の下位規格です。Xiaomiやレノボ等(Dellの一部も?)で採用されていますね

さて

これは長所のところとも関係する部分なのですが、OneXPlayer X1はそのスペックから考えてXiaomi Pad 5かHUAWEIのMatePad 11のディスプレイを流用していそうです。どちらも明るく色域も広く(DCI-P3 100%)リフレッシュレートは120Hz、さらにデジタイザも搭載しているいいパネルですね

このうちXiaomi Pad 5はMPPに対応(ただしXiaomi Pad 5では非純正には制限あり)なのですがHUAWEIのMatePadの方は独自規格とされていてMPPとは互換性がありません

最初に書いたようにOne-Netbookがわざわざ「MPPペンは使えません」と書いているのですから、OneXPlayer X1はかなりの確率でMatepad 11のパネルを使っていると予想しています

DiscordでもSurfaceペンが使えると誤解している人が多いようなのでこの点は注意ですね。公式が間違っていて、実際にはXiaomi Pad 5の液晶流用→MPPペンが使える、という確率もゼロではないですが……無いよなぁ

Xiomi Pad 5のパネルは、TCL Huaxing製 WGP Lv1+MPP 2.5認定 タッチサンプリングレート240Hzということが判明していますが、一方でMatepad 11の方は詳細不明です。もしかしたらXiomi Pad 5と同じパネルという可能性も無くはないです

その場合はソフトウェア的にデジタイザ種に制限をかけているだけということになりますので、Xiomi Pad 5の時にあったように『脱獄』することでMPPペンを使えるようになる可能性はあるかもしれません

ここは実機で試してみて、ですかねぇ

ネイティブランドスケープではない

先ほど言ったようにOneXPlayer X1はかなりの確率でMatePadのパネルの流用です。そうでなくてもXiaomi Pad 5とか

いずれにしてもこれらはタブレットパネルですので、当然ながら画面の向きはネイティブポートレートとなり、ネイティブランドスケープのGPD WIN Max2とは異なります。この点気にされる方は注意が必要です

私は全然気にしないですし、むしろ色域がDCI-P3 100%に広がったことや120Hzのハイリフレッシュレート液晶になったことはGPD WIN Max2よりも良い点だと思っていますが、directx 9世代などのオールドゲームをプレイされる方はご注意ください

不具合が出た場合はゲームの実行ファイルを右クリック→プロパティ→互換性→「全画面表示の最適化無効にする」にチェックを入れると良いですよ

余談ですが、ネイティブポートレートパネルだと、eスポーツプロなんかは画面の描き変わりが上から下ではなく左から右(あるいはその逆)なのが気になるとか聞いたことありますが本当なんですかね? どんだけ目がいいのかと尊敬します(笑)

BIOSの自由度が低い(気がする)

これは実機が手元に来るまで予想でしかないのですが

GPD WIN Max2の良いところにBIOSの自由度が高いところが挙げられます。それに比べるとOne-Netbook含む他社製品はBIOSの自由度が低く、そのせいで不満が出るのではないかとちょっと不安を抱いています

とりあえず現時点で気になっているのは

  • VRAMは自動割り当て(公式の回答より)
  • Resizable BARの設定は?(OXPでは出来た)
  • Oculink周りの設定に自由度はあるのか(PCIe4固定などが出来るのか)

特にOculinkに関してはBIOSで詰めていかないとうまく性能が発揮できない可能性が高く、この点はGPDの方に明確なアドバンテージがありそうです

ただしGPD G1はBIOSを正しく設定しないポン付けだと逆にちゃんと動作しないという問題も抱えているため、もしONEXGPUが設定の自由度が低い代わりにポン付けでもある程度まともに動作するなら、多くの方にとってはそっちの方がいいのかもしれませんね

ゲームプレイのしやすさに疑問

OneXPlayer X1をゲーム目的で考えている方も多いと思いますが、実はゲーム目線で見た時GPU性能以外にも気になる点があります

GPD WIN Max2のゲームのしづらさはよく知れ渡っているかと思います。重量に加えてコントローラーの配置などがゲームに向いているわけではないからです。あくまでも『一応コントローラーもついてる小型ラップトップ』なんですよね

それに比べるとX1は重量も軽くコントローラーの形状も良く、一見かなりゲームがしやすくなっていそうに思えますがちょっと注意が必要かもしれません

私は以前、Razer Edge Proという端末を持っていたことがあります。今売られているAndroidのRazer Edgeではなく、10.1インチのタブレットでありながらWindows OSを搭載しメモリやストレージの換装も可能で外部GPU(GeForce GT 640M LE)も搭載しているという変態端末でした(笑)

Razer Edge Pro

こいつはタブレットでありながらキーボードドックを取り付けてラップトップのように使ったり、ゲームパッドコントローラーを取り付けてゲーム機として使ったりと、まさにOneXPlayer X1と同じサイズ・コンセプトの端末でした

Razer Edge Pro

時代が違いますから性能も全然違うためそれはさておくとして、この機体を使っていた時にかなり気になったのがゲームのしづらさです

当時の私は今と違ってちょっとはゲームをやっていました。確か当時PPSSPPでモンハンやスパロボをやっていた記憶があるのですが、その時にあまりのプレイしづらさにすぐにやめてしまったという苦い思い出があります

重いからというのももちろんあるのですが、個人的に気になったのが『左右にせり出たグリップに備わっているボタンやスティックの離れ具合に違和感がありうまく操作できない』というものでした

10インチ超の画面でさらにその外側にコントローラー部があると両手の距離はけっこうなものになります。この左右に遠く離れすぎている両手というのが普段のゲームコントローラーと違い過ぎていて、ものすごくプレイしづらく感じたんですよね

奇しくもOneXPlayer X1も同じ10インチ級です。というかほぼ11インチですが当時と違って狭額縁ベゼルになっているので、結果としてゲームプレイ時の両者は似たようなサイズ感となります。ということは使いにくさについても同じように感じる可能性があるということになるわけですね

OneXPlayer X1

もちろんこれは個人差があることだと思います。それに、幸い(?)今の私はもうゲームをやりませんのでどれだけゲームがやりにくかったとしても一向に構いません。でも私がかつてそう感じ、同様に感じる方もいる可能性があるということで一応触れておきました

ちなみに8.4インチのOneXPlayer2ではこのやりにくさを感じませんでした。私だけかもしれませんが、おそらく10インチを超えるかどうかが操作のしやすさの境目のようです。WIN Max2はコントローラーが本体内側にあるおかげでこのやりにくさ(違和感)は感じませんので、あれはあれで良いスタイルなのかもしれませんね

One-Netbook社への不信

私は過去何度もOne-Netbook製品に期待しては購入し、その都度裏切られてきた経験があります

その裏切られ方というのが、私が勝手に期待して実際にはその水準ではなかった――というものではなく、意図的に隠された・嘘つかれた部分での裏切りなので、ライバル各社と比べてこの会社への信用はかなり低いです

例えば最近までONEXGPUのクラファンをやってましたが、性能の良さや見た目のことばかりを喧伝して、ユーザーがさんざん問い合わせていた電源ブリック(ACアダプタ)のサイズについての質問は無視し続けました

そしてクラファン期間が終了したところでようやくレビュワーにACアダプタの画像・映像掲載を許可しました。そこには多くのユーザーが心配した通り、巨大なレンガを思わせるGaN充電器の姿がありました

ONEXGPU

画像引用:Youtube ETA Prime

明らかにGPD G1に可搬性で劣っています。メーカーもそれが分かっているからこそ、ユーザーの心配を無視してクラファン終了まで隠し続けていたのは明白でかなり悪質だと感じてしまいます

昔からこういう意図的な隠匿をしたり自社の製品を実際以上に過大評価する企業体質があると感じるのが大きな不安の種です。「いやそれが商売じゃん」と思える人はいいのでしょうが、私はこういう非誠実な企業は大嫌いなので本当は避けたかったというのが本音です

色々考えた結果、他に選択肢が無さそうなので今回は買いましたが果たして……

ハードウェア的な不満

この部分は結構たくさん不満があって細かくなっちゃいますし、すごく個人的な不満も多いので一つにまとめました(笑)

キックスタンドが内蔵じゃない

重量や厚さとトレードオフなことは分かってるのですが、キックスタンドは内蔵してほしかったです

OneXPlayer X1

OneXPlayer X1のキックスタンドは磁石で取り付けるバックプレートに備わっていて、本体には内蔵されていません。なぜ内蔵してくれなかったのか……

バックプレートをずっと装着したままにすればいいだけの話ではあるのですが、スマートさに欠ける気がしてしまうため個人的にはマイナス要素です

まだこのキーボードなのか

OneXPlayer 1の頃から変わらない、マグネット装着のキーボードカバーが採用されています

OneXPlayer X1

もちろん進化はしていて、磁石が強力になったのはもちろんのこと、サイズに合わせて大型化はされていますしバックライトも搭載しました。ということはX1に合わせて新しく作ったはずです。それなのになぜ

  • オレンジ色のWASDキー
  • 磁石で吸着しないトップ部

のままなのでしょうか。新設計でも変わらないってことはメーカーはこの仕様が良いと思ってるってことですよね

キートップのオレンジ色はメーカーのこだわりっぽいので我慢するとしても、キーボードカバーが磁石で吸着せずパカパカプラプラする仕様なのは何故なのか、本当に分かりません。Surfaceみたいにくっついてほしい。これはかなり不満な部分です

赤いヘアライン加工が邪魔

いや単なる見た目じゃん! と思われるかもしれませんが、先ほどのキーボードの色の件でも分かるように個人的に見た目はかなり重視してます

OneXPlayer X1

画像引用:Youtube Piano FENG

X1は全体的にデザインが洗練され黒でまとまっていて、LEDも自由に設定できるようになりました。OnexPlayer 2から大きな進化だと思います

OneXPlayer X1

なので前回は無理だった青系統のLEDで発光させたいと思っていたのに、筐体に赤色が入っていたらミスマッチです

完全に個人的な好みの問題なので私にとっての不満というだけではあります。だからメーカーを責めるつもりは無いのですが、それでも全部黒にしてほしかったなぁと思ってしまいます

細かい不満は他にも……

他にも不満を挙げればキリがないところはあります

外したコントローラーをしまっておく場所に困るとか、インターフェースが貧弱とか、キックスタンド式だから膝上で使いにくいとか、フットプリントが広くて車内などで使いにくいとか……

クラムシェル型でIOポートも豊富なGPD WIN Max2と比べると使いにくそうな部分は多々あります

ただこれらは買う前から分かることなので、この部分をなじるのは違うかなという気がします。とはいえ両者を比べてしまうとやっぱりGPDの方がいいよということになりますので、あえて軽く触れておきました

OneXPlayer X1を買った理由(長所)

文句ばっかたらたら垂れやがって! じゃあなんで買ったんだと思いますよね

ということでここからは『それでもOneXPlayer X1を注文した理由』、つまりOneXPlayer X1の長所だと感じているところを書いていきます

クリエイティブ用途ではRyzenを超える

最大の理由がこれです

これまたいつも言っていることではあるのですが私はゲームはやらずAdobe系ソフトやDTM、3DCG、AI、動画編集などを趣味としています(仕事でもありますがさすがにそれはデスクトップメインでやるのでここでは不問とします)

Core Ultraはカタログスペックは良くても実ゲームではRyzen 7040 APUには劣ると書きました。特にTDP28W設計の本機ではなおのこと間違いないと思います。だからゲーム目的の方にはあまり勧めないのですがクリエイティブ用途では話が変わってきます

確かに昔と違って今はAdobeアプリはAMDに最適化されてきてはいますが、それでも同等レベルのカタログスペックである場合にはIntel+Nvidiaの組み合わせには及んでいないことが感じられます。これはベンチ結果もそうだし実際に実機で使い比べて比較してみてもそうだと実感もしています

ですので私のような用途の場合にはCore Ultra機はかなり魅力的なPCとなります。というかそもそもゲーム用途だったらメモリ64GBもいらないですしね。そういった理由もあって、私は不満タラタラながらも最上位の64GB/4TBモデルを選択したというわけになっています

なお、NPUを搭載していることもMeteor Lakeの大きな特徴のひとつですがこれは正直言ってあまり期待しない方がいいレベルです。なのでAI用途では本機を使っていくつもりはありませんし、それを期待して買うのもやめておいた方がいいと思います

ちなみに上記に挙げた中で動画編集用途についてはAMDでも大差ありません(むしろ良い)のでその場合はやはりRyzen機を選ぶ方がいいでしょう

ディスプレイが満足いくレベルに

これも非常に大きな理由です

OneXPlayer X1

私はUMPCが大好きですがいちばんと言ってもいい不満がディスプレイの質の悪さでした

GPDやOneXPlayerのディスプレイについての評価を、DiscordやReddit、日本だと5chなどで見てみると「画面は十分キレイ」という意見が大半なのですが、それって全部ゲーム目線での意見なんです

ゲームでは基本的にsRGBの色空間がカバーできていればOKなので、ほとんどの機種はsRGBカバー率100%の液晶を採用しています。だからメーカーもユーザーもそれで十分満足だし「キレイな液晶」という評価になるのも分かります

※廉価機の場合はsRGBすらカバーしてないものもありますが、ここでは中華UMPC大手各社のフラッグシップ機のことを指しています

でも、クリエイションの世界ではそうはいきません。もっと広い色域もカバーできる画面が必要だし、色の正確性(色差)も重要になります。残念ながらGPDやOne-Netbookのディスプレイ品質ではこうした水準には及んでいませんでした

ここに一石を投じてくれたのがAYANEOです。AYANEOはUMPCでありながら広色域で好発色、色正確性も(それなりに)高い液晶ディスプレイを搭載してくれたんですね。さらには有機ELモデルまであってそちらは言わずもがなです

ハッキリ言ってAYANEOはコスパが悪く性能もGPDなんかと比べると劣る部分もありましたが、唯一このディスプレイの優位性が圧倒的なため私も気に入って使っていました。そこに今回ついに、One-Netbookもある程度満足のできる液晶を採用してくれたわけで、これはかなり嬉しいです

まだ公式やレビュワーの噂レベルではありますが、一応スペックとしては

  • DCI-P3カバー率:約98%(実測)
  • Adobe RGBカバー率:約85%(実測)
  • sRGBカバー率:約99.9%(実測)
  • 輝度:540 nits(カタログスペック)

となっています。仕事で使えるとまでは言いませんが、趣味使用としてはちゃんと満足できそうな立派な数字ですね

『不満』の章でも書いたようにこれは恐らくMatePad 11のディスプレイパネルですので、MatePadやXiomi Pad 5、それらのパクられ元であるiPad Proなど、11インチでDCI-P3色域カバー、120Hzリフレッシュレートを謳うタブレットの液晶を確認しておけば、どの程度の品質の画面なのかイメージもわきやすいことと思いますよ

コントローラーが外せる

いやお前さっき外したコントローラーの置き場がどうこうとか不満に挙げてたじゃん!

と思われるかもしれませんので説明します

繰り返しになってしまいますが私はゲームをやりません。UMPCやゲーミングハンドヘルドを買う理由は『小さくてある程度満足いく性能のPCが欲しい』からです

そんな私にとって、これらのUMPCに付いてるゲームパッド部・コントローラー部は邪魔でしかありません。邪魔だし、人前で出すのは恥ずかしいとすら思ってしまいます

自分がゲーム好き・プレイしたいから必要だ! ということであれば恥ずかしさにも我慢できる(そもそも恥ずかしいとすら思わないかも)と思うのですが、不要な物のせいで恥までかかなきゃいけないってのは意外とキツイものがあります

なのでゲームパッド部が隠せるGPD WIN Max2はお気に入りでしたが、取り外しも可能なOneXPlayerシリーズはさらにこの利点がデカいことになります。不要なコントローラーの重量分、本体を軽くすることができますのでね

ゲームをよくやる人なら、外したコントローラーどこに置いとくの? とか頻繁な着脱がめんどくさいとか感じる場合があるのでさっきはデメリットとして紹介したわけですが、ゲームしない私にとってはデメリットではありません。外したら箱にしまったまま二度と装着することはないですので

この点、Steam DeckやROG Ally、AYANEOなどのスレート型(キャンディーバータイプ)には無い圧倒的な長所だと思っています

GPD WIN Miniは公式にはゲームパッドが隠せないのが惜しかったです。隠せるなら買ったのですが……。ちなみにAliexpressなどでWIN Mini用のカバーは売ってますのでサードパーティ製でいいならそれもアリかも?

OcuLinkポートがある

これについては先ほど書いたようにBIOSの問題があるためまだメリットと言い切れないのですが

実はこの機種を買う時に迷ったポイントがあります。それは

11インチ Surface Proまで待つべきか

という点です

ここまで何度も書いてきたように私は、Core Ultraを搭載した~11インチ程度までで広色域ディスプレイを搭載したミニラップトップが欲しいのです。ゲーミングハンドヘルドが欲しいわけではありません

実はこの条件を満たせそうな機種が他にもあって、それがSurface Proの11インチモデルです。噂だけは1年前ぐらいからありましたが、いよいよ今年の3月(もしくは6月)に発表されるようで、当然Meteor Lakeを搭載して登場することになります

Surfaceであれば私が『不満点』として挙げた部分はほぼ無くなって、ある意味OneXPlayer X1の完璧版ともいえる端末が手に入るように思えたのですが、悩んだ末それは諦めることにしました。その理由は

  • メモリ64GB版があるか分からない(上位の13インチモデルとの差別化のため)
  • 最近のSurface高すぎぃ……
  • Surfaceには99%OcuLinkポートは無いだろう

で、特にOcuLinkの有無はデカいです

OneXPlayer X1

先ほど書いたように私の用途ではやはりIntel+Nvidiaの組み合わせで環境を構築したいという思いがあります。今はGPDもOne-NetbookもeGPUではAMD Radeonしか採用していません(RX7600M XT)が、今年はほぼ間違いなくNvidia版を出してくると予想しています

もし出なくても既にあるこれでも面白いですしね

SGWZONE Gaming & AI BOX eGPU Dock
The first compact modular GaN eGPU Dock | Check out 'SGWZONE Gaming & AI BOX eGPU Dock' on Indiegogo.

これらを使っていく時、やはりOcuLinkポートはあった方がいいだろうと思い直し、今回はX1を選びました。値段もたぶんSurfaceの半分ぐらいで済むでしょうし(笑)

もちろんSurfaceにはThunderbolt 4が搭載されるのはほぼ確実だと思いますのでそれで問題は無いのですが、サンボルでもOcuLinkでもユースフルに使い分けられるX1の方がいいかなぁと思ったんですよね

でも実際にSurfaceが発表されたらまた欲しくなっちゃいそうですが……

まとめ

ということで今回はIndiegogoで出資したOneXPlayer X1について思うことをつらつらと書かせてもらいました。久々に散文を書いたので個人的には楽しかったです(笑)

X1はゲーム目的の方にはおすすめできませんが、クリエイティブ用途で使いたい方にとってはディスプレイの性能の良さもあって他社製品よりおすすめかと思います。ただしこの記事で書いたような不安点を承諾できるのなら、ですが

3月には発送開始するようなので4月には届きますでしょうか。届いたら実際に色々試してみて、今度はレポート記事として公開できればと思っております

それではまた~

コメント

  1. GPD WIN MAX2 をポチろうとしたところ、onexplayer x1が出てきて迷ってます。助けてください。adobeでクリエイティブ+たまに外部ディスプレイ繋げてゲーム、出先で軽くって思ってて、どっちがいいか教えてガジェット博士

    • 匿名さん

      コメントありがとうございます
      GPD WIN Max2は実際に同じような使い道で使ってますが便利ですよ。個人的に気に入っているのが各種ポートが充実している点とSSDを1スロット増設できる点(ただし2230サイズ)で、素材関係ははそちらに格納しています
      X1はまだ出てないので記事中に書いたことは私の予想にすぎませんが、ディスプレイ品質を気にしないならWIN Max2の方がいいと思います。液晶もsRGB100%カバーなのでぱっと見は全然キレイです。ネイティブランドスケープでもありますので
      色域やリフレッシュレートを気にする場合はX1の方がいいかもしれません
      でも外部ディスプレイ繋ぐならあまり気にしなくてもいいかもしれませんね。ただ、どちらの機種もVRRには対応していませんのでご注意下さい

      あと、私の意見についてなのですが。私は他にメインのデスクトップ、メインのラップトップがありましてUMPCについての考え方はサブサブ機扱いでの意見となります
      もし匿名さんがメインPCあるいはメインラップトップとして考えているのだとしたら、多少気に入らない点があっても大手メーカー製の機種の方がいいのではないかと思います。
      GPDとOne-Netbookの二択なら、個人的にはまだGPDの方がマシだと思っていますが、GPDはバッテリーや電源まわりが少し怪しいところがあるのでその点は注意した方がいいと思います

      以上、ご参考になれば幸いです