新しいeGPUとして、ミニPCを複数リリースしているMOREFINE G1を購入しました。いくつかのSKUがありますが、今回購入したのは最上位のRTX 4090Mモデルです
ポータブルeGPU界隈はほとんどAMDが占めており、Nvidiaは以前に私も購入したADLinkのものかSGWZONEしか選択肢がありませんでした。そこに新たな選択肢が登場した形となります
また、MOREFINE G1はOcuLinkにも対応している点が個人的に高評価です
ということで今回はRTX 4060(デスクトップ)を採用したSGWZONEとの比較を交えながら、こちらの製品のレビュー及びベンチをしていきたいと思います
他にもeGPUの選択肢があるのでは?
本題に入る前に軽くこの点について書いておきます
実は私、ASUSのTB5対応eGPUであるXG Mobile 2025 RTX 5090Mの発売を待っていたました
しかし、FLOW Z13 2025のなめ腐った対応(日本だけメモリ128GB版が無い)とおま国価格(日本だけメモリ64GBのくせに海外の128GB版より高い)を見て、信じて待つのが馬鹿らしくなってしまったためこちらを購入
XG Mobileはたぶん40万円コースだと思いますが、MOREFINE G1は20万円ちょっとですのでコスパを考えるとこれでいいのかなと判断しました

RTX 5090のVRAM 24GBはちょっと後ろ髪ひかれますが……。なおXG Mobileには5070ti版の下位モデルも出ますが、たぶんこちらで20万円コースとG1と同等価格帯と思われ、VRAM 12GBだと物足りないためパスすることにしました
また、こんな選択肢も
Kick Starterにこんな商品があります
これも少し迷ったのですが、ぶっちゃけこれはどうにも怪しいです
いくらなんでも安すぎるし、RTX 4090Mカードは品薄とされているのにスーパーアーリーバードの数量がどんどん増えていっているのもおかしいです
SMACH Zに騙された経験のある私はさすがに手が出ませんでしたが、チャレンジしてもし本当に届いたら、そして性能等で特に問題無かったら――リスクをおかした人は大勝利ですね
他、今使っているSGWZONE自体にもRTX 4080M/4090M版があります。が、日本でゲットするのはやや難易度が高いです
こちらのモデルは国内販売はもちろんのこと、クラファンやAliexpressにも無いため、どうしても欲しければタオバオで販売されているものをSuperbuy経由で買うなどすればなんとか……

以前のレビューに書いた通りこのメーカーのサポート体制はヤバすぎるので、無理やり買っても配送トラブルや製品トラブルに遭遇するとほぼ詰むので、その点覚悟が必要かと思います
といった諸々の事情から、今回MOREFINEを購入するに至りました
外観、サイズ、重量、付属品など
こちらがMOREFINE G1のパッケージです。意外にもちゃんとした化粧箱に入っていますね
本体はこんな感じ
ちなみにSKUによる外観の違いはありません
付属品は以下の通り
ただしOcuLinkモジュールとケーブルは期間限定のおまけで本来は付属しないそうです。いつまで付属するのかは不明。最初は3月までとか言ってましたが今は5月までになってるので……
マニュアルに日本語記載があるのも意外です
また、注目すべきはOcuLinkモジュールです
思いっきり「SGWZONE」て書いてあります(笑)つまりこの製品はガワこそ違えど、中身的にはSGWZONEのeGPUと同じものであると考えることができます
そんなSGWZONEとの見た目の比較がこちら
その他カタログスペックとしての比較は以下の通りです

※製品全般の比較ではなく自分が持っているモデルでの比較です。採用GPUやそのTGPはSKUによって異なります
MOREFINE G1 | SGWZONE | |
GPU | RTX 4090M | RTX 4060(デスクトップ) |
TGP | 非公開 3モード(サイレント/オート/ハイスピード) |
115W 1モード |
接続方式 | Thunderbolt3(PD85W給電) / OcuLink | |
インターフェース | USB3.2 Type-A×3、HDMI 2.1×2、DP1.4×1、USB Type-C | USB3.0 Type-A×3、HDMI 2.0×2、DP1.4×1、USB Type-C |
サイズ | 140×100×54 mm | 207.4×98.9×57 mm |
重量 | 700g | 1120g |
このようにMOREFINEとSGWZONEはかなり似ています。やはり実質的に内部は同じものなのではないかと思えます
さて
実機画像でもカタログスペックでも、MOREFINEの方がだいぶ小型に見えますがこれにはちょっと注意点があり、SGWZONEはGaN電源を内蔵した真のポータブルeGPUなのに対して、MOREFINE G1の方は別途ACアダプタが必要となっておりサイズ差や重量差は電源内蔵の有無によるところが大きいです
ちなみにメーカー製品ページに掲載されているアイコンがこれ
実際のACアダプタはこれ
ハッキリ言って詐欺レベルです(泣)
このクソデカブリックを妥協できるなら、日本でも知名度があり一応保証サポートも謳っているMOREFINEの方が買いやすいと思いますが、真の意味のポータブルeGPUはどちらかと問われれば、SGWZONEの方がその名にふさわしいと思います
実際、動作に必要な電源及び電源ケーブルをひっくるめて計測するとSGWZONEの方が嵩張らないですし軽量です
MOREFINEでポータビリティを発揮したければ、別途小型のGaN ACアダプタを購入するといった対策も考える必要があるかもしれません
その他の特徴として
MOREFINEの方はTGPこそ非公開ですがSGWZONEでは不可能だったモードの切り替えに対応している点もグッドです。ただしこれはVBIOS的なTGPの切り替えではなく、単にファン速度の切り替えにすぎない点は注意です

ソフトウェア的な制限ではなく、低速ファンで冷やせなくなりサーマルスロットリングが起きる=結果的にTGPが変わるといった挙動のようです
では実際のポテンシャルは?
付属しているACアダプタは230Wのものですから、TB3接続時に85W PD給電なことを考えると、理論TGPは140W程度が期待できます。実測(GPU ASIC POWER値)でも使用率100%で140W超えを達成していました
季節によっては冷却が間に合うのかどうかという問題や、給電状況やインターフェースの使用状況によっても変わるでしょうが、RTX 4080モデル(4090も?)で150W TGPを公言しているSGWZONEとこの点でも同等となります
まとめると、インターフェースのバージョンにはわずかな違いがあるものの、MOREFINEとSGWZONEはほぼ同じものであり、電源内蔵が良ければSGWZONEを。ACアダプタでもいいから本体自体は小型を望むならMOREFINEを選ぶと良い、ということが言えそうです
余談:海外ショッピングのストレス
読み飛ばし可(笑)
今回は未着保証がありかつPayPalも使えるのでAliexpressで買いましたが、過去イチ焦りました
まず、業者は例によって在庫が無いくせに「在庫があり48時間以内に発送する」と言ってましたが案の定発送されず、発送期限の8日後にようやく出荷通知を送ってきました
が
Aliexpressお得意の嘘トラッキングナンバーでうんともすんとも動きがありません。結局その1週間後に別番号が与えられ動き始めたのですが、今度は国内の問題
税関を通過できません……(ToT)
通関遅延なら見たことあるのですが、もう長いことアリエク使ってますがこの表記は初めてで焦りました。よりによって高額商品でコノザマですか
なお知ってる人からしたら常識みたいなんですが、これは単なる誤訳であり実際は「税関通過遅延」という意味合いとのこと(そもそも通関手続きが始まっていない場合にも同様の表記になる)
つまり税関が混雑していて手続きが遅れているだけでもこのように表示されてしまうそうです。なんて人騒がせな……
実際、商品は無事に届いたので良かったのですが、噂では誰も喜んでいない万博の影響で税関が厳しくなっているとかなんとか。事実は「?」ですが、もしそうだとしたら大迷惑もいいところです
上記で紹介したThunder boost GPUもそうですが、私もこの記事でMOREFINE含めいくつかの海外EC商品やクラファン商品を紹介しています。しかしながら、今回改めて不安感の片鱗を感じましたので、購入される方はちゃんと覚悟をもってチャレンジされた方が良いでしょう
それにしても焦ったぁ~
使い方:OcuLinkモジュールの換装・モード切り替え
いや、特に何も難しいことはないのですが
まず基本的な使い方ですが、eGPUらしいややこしさがこの機種にもあり、MOREFINE G1のRTX 4080M/4090M版はNvidia公式ドライバを直で入れることはできません
私はいつもの儀式(DDUでキレイにしてからオフラインでサンボルからインストール)でなんら問題なく使えるようになりました。初めてだと戸惑うかもしれませんので簡潔に解説すると
- 予めメーカーが公開している改造ドライバを入手しておく
- DDU(できればセーフモード)でドライバをキレイにする
- 再起動する
- OcuLinkを使う場合でもまずサンボルモジュールの方を取り付けPCとサンボル接続する
- Microsoft 基本ディスプレイアダプタが表示されたら改造ドライバをインストールする
- ※万一error43が出たらfixパッチをあてる
でOKです。GPD G1とかの他のeGPUでもまずこれでうまくいきますのでいつもの儀式なのですが、この機種も全く同じでした。逆にこの手順を踏まないと「eGPUってうまく動かねぇ~」ということになりがちです

他、性能を発揮するためにはBIOS設定やPCIe設定を適切に調整する必要がある場合もあるので余計にややこしいですよね(笑)
モジュールの換装もSGWZONEと全く一緒で超簡単です
まず4つのトルクスネジを外します。OcuLinkモジュールをプレゼントされたもしくは購入した方は、トルクスレンチが付属しますのでそれを使用して外します
蓋を開けると即モジュールにアクセスできるので、カバーを外しプラスネジを3本外して換装するだけです。あ、かぶさっているヒートシンクも忘れずに載せ替えましょう
操作方法も超シンプルでボタンはひとつしかありません
電源のオン/オフはボタン長押し。そしてモード変更したい際にはボタンを短押しするたびに切り替わります。分かりやすく使いやすいので他機種より気に入っています
各種ベンチマーク比較
続いてベンチマークを比較していきますが、ここにもちょっと注意点があります
SGWZONEの方はNvidia純正ドライバを使用できますが、先に書いたようにMOREFINE G1(のRTX 4080版と4090版)は公式ドライバを使用できず、メーカーのMODドライバ(改造ドライバ)を使わなければいけません
そのため同一ドライバでの比較はできず、最適化度合の関係でハードウェアの性能差をそのまま純粋比較できなくなっている可能性がある点についてはご承知おきください
SGWZONEの方は公式のドライバ(560.94 Game Ready)です

SGWZONEもRTX 4080/4090モデルではMODドライバが必要となります。逆にMOREFINE G1もRTX 4060版であれば純正ドライバの使用が可能です。この点もソックリですね(笑)
なお、MOREFINEのMODドライバは不安定さが指摘されている572系ではなく、566系統のドライバがベースになっていますのでその点は良かったと言えるかもしれません
ベンチマーク条件は以下の通りとなります
- 検証機体:GPD DUO / Ryzen AI 9 HX370 / 64GB RAM
- 接続方法:OcuLink PCIe 4.0×4
- OcuLink速度:Auto
- GPUドライバ:566.14 メーカーMODドライバ
- 映像出力:内蔵ディスプレイ
- CPU TDP:54W
- GPU TGP:ハイスピードモード
- Resizable BAR:デフォルト(無効)
- 環境温度15度前後
- 日本語環境(一部Pugetbenchのみ英語環境)
- 解像度2880×1800・拡大率150%
当然ですが今回はGPU関連のベンチしか実施しません。あと、参考情報としてTB3接続時のスコアも比較掲載しています
それでは見ていきましょう
GeekBench 5&6 GPU
まず、compute測定としてのGeekBenchです
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
GeekBench5 GPU(OpenCL) | 232215 | 206350 | 118355 |
GeekBench6 GPU(OpenCL) | 180046 | 151986 | 99990 |
このような結果になりました
数値だけ見るとなかなかすごいですね。RTX 4060(デスクトップ)の倍ですか。OcuLinkと比較してサンボル接続時の性能低下割合は10~15%程度というのも理論通りです
Thunerbolt接続でもOcuLink接続のRTX 4060を大幅に超えているので、もしこれが本当なのだとしたらサンボル運用でも全然意義がありそうです
CINEBENCH 2024 GPU
今回CPUは関係ないため、CINEBENCHについてはGPUレンダリングテストのみ実施
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
GPUスコア | 22561 | 20271 | 10141 |
先ほどのGeekBenchと同じような傾向の結果となりました
OcuLink接続で大体デスクトップ版のRTX 4070 Tiと同程度のスコアが出ています。サンボルでの性能低下も許容範囲……というか、十分満足なのではないかと思います
3DMark Fire Strike
ゲーム系合成ベンチに入ります
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
Graphics Score | 40101 | 26275 | 24179 |
Physics Score | 29972 | 30915 | 30710 |
Combined Score | 11619 | 11503 | 11369 |
総合スコア | 30946 | 23758 | 22371 |
これは……
TGP 150WのRTX 4090 Mobileとしてはまずまずか、気持ち低めのスコアです。ただしこれはeGPUをラップトップの内部ディスプレイで動かしている影響もあるので、その点は気にしていません。むしろ良好なスコアであるとさえ言えます
気になるのはサンボル接続時のスコアの悪さ。RTX 4060とあんま変わらないじゃん!
気になったのでサンボル接続に関しては何回もベンチを繰り返して確認したのですが、結果はほぼ変わりませんでした。これは異常でしょう
このアプリの問題なのか、使用しているドライバの問題なのか、それとも何かハードウェア的な問題なのかはまだ分かりませんが、これだけ見るとサンボル運用はちょっと躊躇われますね
3DMark Time Spy
ここからDirectX 12世代ベンチです
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
Graphics Score | 20106 | 16475 | 10326 |
Physics Score | 11042 | 10940 | 11192 |
総合スコア | 17901 | 15312 | 10447 |
このような結果になりました
OcuLinkのスコアは変わらず良好。ただ、サンボル接続時の低下割合はFire Strikeと違って異常値ではありませんが、20%ほど低下していますね
Compute系の処理なら良いけど、ゲームでの利用時はサンボル接続による性能低下が顕著になるのかな? と仮説が立ちます
とはいえOcuLink接続のRTX 4060よりはかなり良いスコアが出ているわけですので、これは許容できる方も多いのではないでしょうか
3DMark Port Royal & Speed Way & Steel Nomad
レイトレーシング主体の合成ベンチです(Steel Nomadは違うけどここでまとめて紹介)
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
Port Royal | 12815 | 10774 | 5956 |
Speed Way | 5249 | 4850 | 2616 |
Steel Nomad | 4786 | 4692 | 2242 |
このような結果になりました
これに関してはGPUの地力の違いもありますが、その中でも特にVRAM量が16GB VS 8GBと段違いですので、VRAMの影響が出やすいレイトレーシングでは思いっきりスコア差として表れていますね
これらのベンチでもサンボル接続による異常なスコア低下は見られませんでした。あれはいったい何だったのでしょうか
VRMark
VRMarkはGPU以外のハードウェア(例えばディスプレイのリフレッシュレートとか)によってもスコアが変わってしまうベンチなためあまり参考にはなりませんが、VR系のベンチとして実施
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
Orange Room | 11632 | 10834 | 11278 |
Cyan Room | 11852 | 11119 | 2752 |
Blue Room | 5879 | 4840 | 2862 |
このような結果でした
サンボルでの性能低下も5~10%程度で、VR用途としても問題なく使っていけるのではないかと思える結果となっています
モンハンワイルズベンチマーク
ここから実ゲームのベンチです
まず、最近よく見かけることと、自分自身も唯一プレイしているゲームでスコアから性能がイメージしやすいためモンハンベンチから実施していきます
設定はデフォルトのままいじってません
……といきたいのですが、このベンチの場合使用PCによって勝手に設定が変わってしまいます。今回使用したPCでは解像度は2560×1600となり、グラフィックプリセットはRTX 4060で高・RTX 4090でウルトラに勝手に設定されてしまいました
ということで今回の設定はRTX 4060のデフォルトであった、『解像度2560×1600・プリセット高』で統一しています
また、ゲームの快適度ではなくハードウェア性能を知りたいのでフレーム生成はオフにしています
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
スコア | 23785 | 12909 | 17502 |
平均FPS | 69.68 | 42.83 | 51.57 |
評価 | 非常に快適にプレイできます | 問題なくプレイできます | 快適にプレイできます |
出た~っ!! サンボル接続の異常値がここでも出ました
これは異常も異常で、サンボル接続ではなんとRTX 4060以下のスコアとなってしまっています。実際ベンチ中もフレームレートが伸び悩んでいるのが見ていて分かりました
当然複数回やり直していますが、全て同程度の挙動・スコアとなってしまいました。原因は不明です
MODドライバが悪いのかもしれないですし、モンハンワイルズ自体がベンチも含めて動作の不安定性が問題視されているというのも有名な話ですので、もしかしたらそのあたりに原因があるのかもしれません

ちなみに私はREFrameworkは導入していません。バニラ状態です
DQ10ベンチマーク
このクラスの比較に意味は無いのですが
設定は共に最高品質・1920×1080・フルスクリーンです
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
スコア | 23421 | 22930 | 23802 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 | すごく快適 |
正常に動作しています
FF14&FF15ベンチマーク
設定は共にデフォルトのままで
- FF14:1920×1080・高品質(デスクトップPC)・ウィンドウ
- FF15:1920×1080・標準品質・ウィンドウ
となっています
MOREFINE G1 RTX 4090M |
MOREFINE G1 RTX 4090M(TB3) |
SGWZONE RTX 4060 |
|
FF14 スコア | 17238 | 15337 | 15705 |
FF14 評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | 非常に快適 |
FF15 スコア | 16749 | 15219 | 14129 |
FF15 評価 | 非常に快適 | 非常に快適 | 非常に快適 |
このような結果となりました。当たり前ですがフルHD設定で品質も中~高程度だとRTX4060と大差ない結果となっています
iGPU含めた様々なGPUとも比較できるように毎回必ず同じ設定(起動直後のデフォルト設定)でテストをしているのですが、今回のようなケースでは設定変更をしてみてもいいのかもしれませんね
まとめ
今回はMOREFINE G1 eGPU RTX4090M版のレビューを書かせていただきました
たぶん内部的にSGWZONEと同じものだということが分かったわけですが、PSU内蔵の有無は自分の中で未だに評価が定まっていません
クソレンガACアダプタを見るたびに嫌な気持ちになりますが、eGPU単体で手に持った時の軽さはSGWZONEよりも圧倒的に魅力がある……ように感じられます。ACアダプタが無ければ動かないのでこれは単なる錯覚だと分かってはいるのですが
あと、GaN電源を内蔵していないことで筐体内に熱源がなくなり、性能的にも良くなっているのではないかとも思えます。SGWZONEはRTX4060版しか持っておらず直接比較できないため、これは単なる予想です
また、今回Computeやレンダリング、レイトレーシング等のベンチでは圧倒的に差がついたりしましたが、ゲーム系ベンチではそこまで絶対的な差ではないようにも思えました
VRAM量のことも考えるとクリエイションやAI目的の方には良いでしょうが、ゲーム目的の方は4090Mじゃなくても良いような気もします。もちろん、より高設定でプレイしたいというならRTX 4060や4080 Mとの差は大きくなっていくのでしょう。ただ、

そんなガッツリゲームやるならポータブルeGPUじゃなくても良くない? ポータブルじゃないeGPUの方が安いしGPUの選択肢も多いし使う難易度も低いのに
と思うのが正直なところ。腰を据えてゲームやるのに使うなら、DEG1をはじめ、AOOSTARとかOSMETAとか使ってデスクトップ版GPUを載せれば、絶対その方が幸せになれるはずです
私がこの記事で書いていることは、あくまでもあちこち持ち運ぶポータブルなeGPUとしてみたときの感想や評価になっていますので、特にヘビーなゲーム目的の方とはもしかしたら意見が違ってくるかもしれませんね
何にしても私にとって、野蛮人(ワイルズ)での使用以外はTB3接続でも性能に不満はないため、ユーザビリティの高いサンボル接続で運用していこうかなと思っています
総じてわりとおすすめできる製品かなとは思いますが、eGPU特有の不安定さや、先に書いた海外通販のリスクなどは覚悟のうえで購入されることを推奨いたします
それではまた~
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