楽しみに待っていたAlienware X14がついに到着しました
今使っているRazer Blade 14よりかはグラフィック性能が落ちてしまいますが、今後メインのラップトップとして使用していくつもりの機種です
そこで今回は実機レビュー・各種ベンチマークに加えて、現在わたしがメインラップトップとして使用しているRazer Blade 14(RTX3070)との性能差も検証してみたいと思います
Alienware X14 実機レビュー
これについては既にたくさんのレビューが出ているので今更なのですが、日本語キーボードモデルの情報はまだあまり無いかと思うので一応書いておきます
なお、こちらのレビューは動画レビューもありますので、字を読むのが苦手・嫌いな方はそちらをご覧ください
記事画像も動画レビューからの切り出しのため、あまり画質よくなくてすみません
こんな感じの箱で届きました。配送用の外箱はありません。この箱に佐川さんのラベルが直接貼られてしまっているのはご愛敬です(笑)
すぐ剥がせばキレイに剥がせると思います。私は成功しました
開けるとまずは本体が収納された化粧箱がお出迎えです
その下には付属品が最小限入っています。Type-C形状の130Wアダプタとケーブル
Alienware X14には有線LANポートはないですので、専用のアダプタが付属します。エイリアンヘッドロゴが入ってますのでちゃんとしたヤツですね
化粧箱を開けるとこんな感じです。シンプルな作りですがカッコいいです。裏蓋も凝ってる
本体を取り出しました。やはりわずかにグレーがかった白色(ルナライト)は最高に好みです。これが欲しくてただの真っ白なZephyrus G14見送ったところも大きかったので
しかしながら包装の中に謎の繊維(毛より硬かった)がいくつも入っていたのはちょっと気分悪かったです
同様に、新品で購入したばかりなのに既に天板が汚れていたのもちょっとモヤりました。幸い慎重に掃除したら汚れを落とすことができたのでよかったですが
背面のハニカムデザインな吸気口はやっぱアガりますね
Alienware X14の日本語キーボードはこんな感じです。この部分はちょっと丁寧に書いておきます
まず打鍵感ですが、キーストロークは恐らく1.2mm程度でRazer Blade 14と同じぐらいだと思います。ただし適度な反発があり『コクッ』というAlienwareの強みである良質な打鍵感はそのままですので、Razer Bladeよりもかなりタイピングしやすいです
右列についてはやはり誤爆多いです。特にバックスペース打とうとしてマイクミュートを押してしまうことはしょっちゅうです
しかしながら心配していた電源ボタンは全く大丈夫でした。というのも、電源キーはかなり硬めに設定されていて、普通の力でタイプしている限り誤爆してもまず押すことができないからです
これについては動画が分かりやすいと思うので、心配な方は動画レビューで確認してみてください
タッチパッドは小さいですが使いにくいほどではないです
個人的にMacbookやRazer Blade、新しいZephyrus G14のほどの大きさは好きではないのでむしろ高評価なのですが、好みの問題だと思うので要確認かと思います
サイズ感の比較としてRazer Blade 14と並べました。予想通りのサイズで、SF感を感じて個人的には大好きですが人によっては大嫌いなポイントにもなるかと思いますので注意ですね
同様に、背面集中ポートも個人的には大好きですが人によっては耐えられないポイントになり得るのでよく検討した方がいい部分です
ACアダプタはAlienware X14のセールスポイントのひとつです。ゲーミングPCでありながらInspironと同じアダプタを使用しており、小型軽量で130W出力が可能なType-C形状のアダプタになっています
なおAlienware X14がPD3.1(240W)まで対応しているのか、それともACアダプタ使用時のみ130W入力が受けられるのかは不明です。いけてくれると嬉しいのですが……
重量はケーブル込みで410gでした
ケーブル自体もRazer Blade 14のものより細くて柔らかいです(右側がAW)
アダプタ自体はこのぐらい違います
ディスプレイを比べるとこんな感じです
どちらも最大輝度ですが、明るさとコントラスト比はAlienware X14が勝ってます。Razer Blade 14のディスプレイも素晴らしいですが、たぶん多くの方がAlienware X14の方がキレイな画面だと感じると思います。そのぐらいナイスですね
ただし、赤系の色の深みはRazer Blade 14の方が優れているかなとも感じました。幸いNotebook Check 様がICCプロファイルを公開してくれていますので、しばらく様子見てから適用してみるつもりです
最後に、画像は無いですが【音(騒音レベル)】について
音については『画竜点睛を欠く』という感じで、小型薄型ゆえ仕方ないのですがASUSのPC並みに五月蠅いです。もちろん負荷をかけた際の話でありアイドル時や低負荷時は無音ですが、Zephyrus G14よりマシだろうと思っていたところ実はどっこいどっこいだったというのはちょっと残念かなぁ
以上になります。手に取った感想としては
軽い! 思ったより小さい! カッコいい! 買って良かった!!
って感じです
下調べしまくったぶんかなり期待値上がっちゃってましたが、期待を裏切らないPCだったなという感じ。PCでこれほど満足感の高い買い物は久しぶりだった気がします
これで性能も良ければパーフェクトですので、次はベンチマークを実施していきます
Alienware X14 ベンチマーク
今回は客観的に分かりやすくするためと、現時点から良くなる部分・悪くなる部分を明確にするために今現在のメインラップトップであるRazer Blade 14(RTX3070)と比較を行っていきます
数値自慢が目的ではないので電力設定は詰めず、どちらも箱明けデフォルトの状態でAC電源に接続した状態で比較を行います
なのでAlienware x14もRazer Blade 14もTurbo設定にすればもう少し良いスコアが出る余地があります。音と発熱と消費電力も上がるけども(笑)
消費電力の差はAlienware X14(130W)対Razer Blade 14(230W)です
PassMark(CPU Mark)
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
PASSMark | 5449 | 4973 |
CPU Mark | 32126 | 21178 |
2D Mark | 509 | 505 |
3D Mark | 11880 | 12236 |
MEMORY Mark | 3292 | 2688 |
DISK Mark | 37809 | 29503 |
流石の性能です
Intel第12世代Alder Lake Coreの性能とDDR5メモリ、PCIe4.0接続のSSDのおかげなどでかなりスコアが上昇しました
総合的なマシンパフォーマンスは今までのRazer Blade 14を大きく上回ってくれそうで嬉しくなりました
GeekBench 4&5
最近Appleが、Mac Studioのベンチマークのスコアを盛るために使用したことでも話題となったGeekBenchです
個人的には全く参考にしてませんが、世の中的には需要があるようなので一応
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
GeekBench4 シングルコア |
7675 | 6139 |
GeekBench4 マルチコア |
50931 | 31048 |
GeekBench4 GPU(OpenCL) |
237403 | 291974 |
GeekBench5 シングルコア |
1749 | 1457 |
GeekBench5 マルチコア |
14166 | 7282 |
GeekBench5 GPU(OpenCL) |
89952 | 114356 |
一応こんな感じです
世代とコア数しか見てないのかな? と疑いたくなるベンチですね
CINEBENCH R20/R23
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
CINEBENCH R20 シングルコア |
680 | 562 |
CINEBENCH R20 マルチコア |
6094 | 4526 |
CINEBENCH R23 シングルコア |
1769 | 1458 |
CINEBENCH R23 マルチコア |
15235 | 11579 |
Alder Lake-H搭載ラップトップは最初の数秒~数十秒程度だけ115Wブーストする挙動を見せるため、CINEBENCH R20も10分ループで複数回計測しています
1回しかベンチを回さないとこれよりも15パーセントほどスコアが良かったですので、ネット上の単発ベンチ結果に騙されないように注意して下さい
それでもこれだけスコアが出るなら十分ですけどね。Alder Lakeにして良かった~
PCMark10
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
Essentials | 10224 | 10012 |
Productivity | 9390 | 9030 |
Digital Contents Creation | 10102 | 9036 |
総合スコア | 7096 | 6702 |
こんな感じになりました。どの用途でも今と変わらずに使っていけそうです
PugetBench
私はゲームはほぼやりませんが、クリエイション系の性能のために45W CPU機・dGPU搭載機を購入していますので、今回はAdobeのPugetBenchも実施しておきます
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
PugetBench for Premiere Pro | 987 | 678 |
PugetBench for Photoshop | 1125 | 764 |
PugetBench for After Effects | 959 | 574 |
主目的であるこれらのアプリのスコアがかなり伸びているのはとても嬉しいです
次回のレビューで書きますがPD時にはもっとこの差が顕著になっていて、マジで「買い替えて良かったぁ~」という結果になっています
Fire Strike(3DMark)
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
Graphics Score | 18533 | 21805 |
Physics Score | 28932 | 23930 |
Combined Score | 7421 | 11051 |
総合スコア | 16912 | 20115 |
予想通りGPUの性能は今(Razer Blade 14)より悪くなってしまいますね
そしてこれも予想通りなのですが、230W vs 130Wという電力差が示すほどには、Alienware X14は性能が低下していません。想定内の性能低下度合いでホッとしました
Time Spy(3DMark)
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
Graphics Score | 7319 | 8970 |
CPU Score | 14378 | 8506 |
総合スコア | 7900 | 8897 |
Fire Strikeと同じ傾向です
ドラクエ10ベンチマーク
このクラスの機種では全く無意味なベンチマークですがドラクエベンチです
条件を揃えるため両機種とも「最高品質・1920×1080・フルスクリーン」で実施
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
スコア | 22111 | 21414 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 |
カンストしてますのでスコア差は誤差でしかなく意味をなしません
FF14ベンチマーク
条件を揃えるため両機種とも「高品質(デスクトップ)・1920×1080・ウィンドウ」で実施
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
スコア | 17220 | 15284 |
評価 | 非常に快適 | 非常に快適 |
実はこれはちょっとよく分かりません
FF14ベンチは純粋にGPUの性能差がそのままスコア差にあらわれやすいのですが、なぜかこのスコアでは逆転現象が起きてAlienware X14の方がスコアが良いです
ただ、Alienware X14(RTX3060 75W)のスコアが高いというよりは、Razer Blade 14(RTX3070 100W)のスコアが低い感じなので、『Alienware X14がスゴイ』という話ではないと思いますのでご注意ください
FF15ベンチマーク
条件を揃えるため両機種とも「標準品質・1920×1080・ウィンドウ」で実施
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
スコア | 9181 | 10100 |
評価 | とても快適 | とても快適 |
このぐらいのスコアが出てれば満足かなって感じです
CrystalDiskMark
Alienware X14 |
Razer Blade 14 | |
SEQ1M Q8T1 Read/Write | 7028.75 / 5178.45 | 3570.63 / 3025.17 |
SEQ1M Q1T1 Read/Write | 4012.82 / 3400.72 | 2683.56 / 2971.72 |
RND4K Q32T1 Read/Write | 528.30 / 496.88 | 570.06 / 439.65 |
RND4K Q1T1 Read/Write | 83.62 / 184.51 | 49.68 / 146.43 |
素晴らしいスコアが出ました。これぞPCIe4.0接続の実力ですね。Zephyrus G14はなぜこういうちゃんとしたSSDを搭載しないのか……
ちなみに使用されているSSDはSamsungのPM9A1でした
まとめ
ということで、今回はレビュー第1弾としてAlienware X14のファーストインプレッションと外観、そしてベンチマーク結果&比較をお届けしました
外観も性能も想像以上に良かったです。予想外の不満点としては、ファンの音が思いのほか大きかった点がありました。が、こればかりは仕方ないのかなぁという感じですかね
しかし前の記事 にも書いた通り、この機種に乗り換えた最大の理由はPD運用時の効率化にあります。この点については次回のレビューに書いていきます。実はこのテストも既に終えているのですが、アッと驚く結果をお届けできると思いますのでお楽しみに
それではまた~
※3月25日追記
公開しました。こちらをどうぞ
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