Mavic Miniの細かすぎるレビューと使い方解説 付属品やアクセサリーなど

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方 ガジェット

こんにちは。ドローンインストラクターをしています、りんごロイドです

ようやくMavic Miniが届きました。Fly Moreコンボ…というか、バッテリーとプロペラガードが品薄のようで、単体で買うのに比べて納期に時間がかかるようですね。待ちくたびれました

これで本業のドローン講習でも、生徒さんに体験させてあげられそうです

既に購入された方によるレビュー記事がネットにいくつかあるようですので、今さら開封の儀みたいな記事は書きません。その代わりに、実際にセットアップしてみて付属品に対していくつか疑問を抱きましたので、今回はそうした点を解説していきたいと思います

一応ユーザーズガイドはあるのですが、イラストがざっくりしていてちょっと「?」という感じでした。初めての方も疑問を抱きそうですが、これまで他のDJI製品を使っている方でもちょっと迷いそうな感じ……

バッテリーの充電や取り外しは? 送信機の組み立ては? タブレットはつくの? といった疑問がある方は参考にしてみていただければ幸いです

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本体と送信機の組み立て

これについては基本的に難しいところは無いかと思いますが……

本体は前側のアームを先に水平に回転させます

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

その後で後ろ側のアームをぐるっと縦方向に回転させることでセットアップできます

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

これは普通のMavicと同じですね。ちなみに本体色は白ではなくうすいグレーです。この点は個人的にちょっと残念でした(笑) ラッピングしようと思います

送信機の方には最初スティックは装着されていません。スティックは取り外されて送信機本体に格納されています

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

ホルダーを起こすと上記画像のようにスティックがありますので、取り出して時計回しにネジってやれば取り付けることができます

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

プロポ左側面にはUSB端子が備わっています。ここに付属のコネクタを接続し、スマートホンの端子と接続します。ちなみに送信機を充電する際もこちらにコネクタを挿し込んで充電します

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この端子は独自形状に見えますが実はmicroUSB端子ですので、一般的なmicroUSBケーブルが使えます。例えばタブレットを接続するのにケーブルの長さが足りない! というような場合には、一般的な『microUSB to XXXケーブル』が使えます(XXXはお使いの端末に適した形状で)

バッテリーやSDカードは本体後方に挿入します

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

SDカードの挿入方向はこう

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表面(カード名称や容量が書いてある面)を上にして、端子側を奥にして挿し込みます

バッテリーは、端子を上側にして根元の方から奥に挿し込んで装着します

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

電源を入れる前にカメラ(ジンバル)保護プロテクターをはずします

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これで本体のセットアップは終了です

なお、本体お尻側についているmicroUSB端子ですが、こちらはPCとの接続を行ったり本体に装着したバッテリーを充電するためのポートとなっています

バッテリーについて

日本版のモデルには1,100mAhという小さな容量のバッテリーが付属します

私は現在海外モデルのバッテリーを注文して到着待ちなのですが、こちらの記事にも書いた通り

Mavic Miniって、グローバル版買った方が良くない?
Mavic Miniは日本で航空法の制限を受けず使用できるようにするために、フライト可能時間を犠牲にしました。それほどのメリットはあるのか? どんなことが有利になるのか? そして「もし海外モデルを日本で使いたくなったら」という点を、専門家目線で解説しています

Mavic Miniは海外モデル(重量249g)で使ってこそ真価を発揮すると思っています。飛行時間が倍近く延びますし、重量増による風耐性のアップにも期待できるからです

海外バッテリーを挿入するとアプリ上に警告は出ますが日本でも普通に使うことができます。使用の際には国交省航空局に申請することだけ忘れないで下さいね

そんなバッテリーですが、従来のインテリジェントバッテリーとはちょっと違っております。まず、バッテリーに電源ボタンもインジケーターLEDも備わっていません

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

従来のようなチョン押しで残量を確認することができなくなっています。本体や充電ハブに装着することで、LEDによる残量確認を行うことができます

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続いてバッテリーの取り外しについてなのですが、こちらの

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画像赤枠の部分をプッシュすることで本体や2WAY充電ハブから取り外すことが出来るようになっていますが、意外と固いです。プッシュ部は柔らかいのですが、取り外しが固いのです

あれ? 間違ったかな?

と不安になりますが合っていますので、プッシュ部を押しながら勇気を出してグイっと引っ張って外して下さい

続いてバッテリーの充電についてです

フライモアコンボを買った方には2WAY充電ハブと18W充電器が付いてきます。単品で買った方はついてきません

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

2WAY充電ハブが無い方は本体に装着した状態でバッテリーを充電します。本体のmicroUSBポートに充電器を挿せばOK。スマホの充電器やモバイルバッテリーが使えますね

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一般的にバッテリーを使い切った状態(残量20%程度)から満充電までの時間は、最近のスマホの充電器(5V 2.1A)で65分ぐらいでした。ちょっと遅いなぁ

2WAY充電ハブについて

2WAY充電ハブを使う場合はハブにバッテリーを3つまで装着して充電することが可能です

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充電器に挿し込むとバッテリー残量が分かるようになっています。この時充電器は電源につながっている必要はありませんので、外でも挿し込めば確認することが可能です。LEDが消えてしまっても電源ボタンを押せば再度残量を確認できます

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

今までのDJI製ハブと同じくこちらの充電ハブも、同時充電ではなく順次充電ですので注意して下さい。1つ目が終わると次、2つ目が終わると次、という形で充電します

2WAY充電ハブにはUSB Tye-Aポートと電源ボタンが備わっています

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

これはMavic Miniのバッテリーをハブに挿し込んだ状態でモバイルバッテリーとして利用することができるという機能のためのものです。充電器とモバイルバッテリーで”2WAY”なのですね

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

しかし日本向けのバッテリーは1本の容量が1,100mAhしかありません。3本全て使用しても3,300mAhです。これは近年のスマホやiPhoneを一回充電したらほとんど空っぽになってしまう程度の容量ですので、あまり期待しない方がいいでしょう

海外製バッテリーはこの点もメリットがあって、1本で2,400mAh、3本使えば7,200mAhのモバイルバッテリーとして使うことが可能です(それでもサイズのわりに少ないですが)

USB Type-Aポートにケーブルを挿し充電したい端末と繋いで電源ボタンを押せば充電可能です

ちょっと気になるのはチャージャーです

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メーカーは18W充電器だと謳っていて確かにその通りなのですが、本体も2WAY充電ハブもコネクタはmicroUSBとなっています。TYPE-Cではありませんが、これで18Wの充電が行えるのでしょうか

機会があったら電圧・電流を調べてみたいと思いますが、純正チャージャー+2WAYハブでの充電の際、1本の充電にかかる時間は45分程度でした。スマホの充電器(10.5W)より速いということは、一応それ以上の速度は出てるのかな? 誤差の範囲のような気もしないでもないですが……

海外バッテリーを充電する時には倍以上の時間がかかりそうなのでちょっと不安ですね

純正ケースについて

フライモアコンボを買うと純正(?)のケースが付いてくるという点を魅力に考えている方もいることと思います

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

Mavic Mini フライモアコンボについてくるケースは、あまり余裕の無いギチギチの形状をしています。収納可能なのは本体、プロポ、2WAY充電ハブのみとなっています

本体収納部の底面には機体形状に合わせた凹凸がありますが

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

このせいでプロペラホルダーをつけたまま収納することができなくなっています

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

と言っても私が使っているのはサードパーティー製なのでそのせいもあるかもしれません。純正ホルダーならもしかしたらいけるかもしれません。でも形状的に無理そうかな…。ちなみに使ってるのはコレです

プロポはスティックを外した状態でしか収納することができません。逆に2WAY充電ハブはバッテリーを装着した状態でピタリと収納できるようになっています

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

コンパクトでスマートな良いケースだと思いますが、結局私はサードパーティーの少し大きめなケースを注文することにしました

プロペラガードについて

Fly Moreコンボにはプロペラを完全に覆うことのできるプロペラガードも付属します

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

本体に対してかなりデカいのでつけるのをためらってしまいますが、安全のためにはぜひとも着けたいところです。もちろん純正ケースには入りませんが……

取り付けは慣れてしまえば簡単ですが最初だけ少しコツがいります。というのもこのプロペラガード、2つは同じ形をしているように見えてしまいますが実は左右があります

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

本体にはLRの記載はありませんが見分け方があって、モーターがはまる部分の穴の形状が前後で違っています。ナスのような形をしている方が機体の前側にくるようにして使用します

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

向きさえ合えば意外とすっぽり入りますので、アームの固定ロックをぱちりと外して押し込みます

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

グイっと押し込んだらロックをはめてやればOKです

無償付帯保険について

法律上は無人航空機(ドローン)ではなく模型飛行機に分類されるMavic Miniですが、他のDJIドローンと同じくエアロエントリーの保険が付帯しています

Mavic Mini 使い方 レビュー 組み立て方

これは購入しただけではだめで、オンライン上での手続きを行ってはじめて有効となりますので注意して下さい

補償額もこれまで同様対人1億円まで、対物5,000万円までで有効期間は1年間です。ただし完全な個人趣味利用の方の場合はこの限りではありませんので詳しくは保険会社の案内 をよくご覧ください

とりあえず

  • 法人の方・個人事業主の方
  • 趣味だが他人の依頼で飛行させる方(無報酬でも可)
  • 第三者に写真・動画を公開する方(ネット公開でも可)

に該当する方は普通の補償が受けられます。ラジコン的に趣味でフライトだけを楽しむような方ですと対象外になる可能性があると思っておいてもらえれば良いかと……

しかし私は保険会社の人間ではありませんので、くどいようですが最終的にはご自身で保険会社の案内や約款をよくご覧になって下さい

まとめ

ということで今回はMavic Miniの細かすぎるポイントについて解説しました

そんなのちょっと触れば分かるよ!

と思われることが多かったかもしれませんが、ドローンを教えていると意外とこういう基本的な質問というのが多いので今回記事にさせていただきました

最後にチョロっとだけドローン自身の使用感も書いておこうかと思います

DJI FlyアプリはDJI GOを簡素にしたようなアプリで、アプリの安定感は流石だなと思いました。設定もシンプルになって初めての人でも分かりやすいでしょう

機体とプロポとの通信もめちゃくちゃ感度良好で、他社の民生用ドローン(3DR SOLOとかPower Eggとか)よりも全然安定しています。この辺りはやっぱDJIが頭2つ3つ抜けているなと感じます

風速2.5mぐらいの日に飛ばしてきましたが、重量からは考えられないぐらい飛行も安定していましたね。ただ高度を上げると少し流されている感があったり、風に押されてなかなか前後左右移動がしにくかったりと少し不安もありました

それからGPS+GLONASSというのは他のドローンと同じなのですが少し衛星の電波の取得が弱かったように感じました。位置衛星は日時によって配置が変わりますので一概には言えないのですが、同じ場所をPhantom 4 Proで飛ばした時より電波を受信しませんでした

気温5℃ぐらいの日でしたがバッテリーは13分ほどもちました。ずっと録画しながら飛ばしていたのでフライト時間は結構正確だと思います。13分程度で残量が20%を切って低電圧(ローバッテリー)警告が出ました

カメラ性能はこのサイズとしては素晴らしいですね。申し訳ないですがDobbyとかもうおもちゃにしか思えません

Mavic Mini Dobby 比較

展開時のサイズ差は意外とあります。プロペラ径もモーター径も全然違いますので飛行性能に差が出てしまうのも仕方ないか……

Mavic Mini Dobby 比較

しかし、別記事で解説しますがホワイトバランスやシャッタースピード、絞りが変更できませんのでハレーションやカラーシフトが頻繁に起こります。プロユース――特に、本格的な映像美を魅せるような利用方法は難しいのではないかと思います

ドローンを初めて買う人には自信を持っておすすめできますので、今後は授業の中で生徒さんにもプッシュしていこうかなと思いました。実機を買ったので体験して判断してもらうこともできますしね

次回はアプリの使い方を詳しく解説していく予定です。それではまた~

コメント

  1. こんにちは、はじめまして。初めてのドローンとしてMavic miniを買ったのですが、日本語の取説がなくて使い方が不明な点があるのでご質問させていただいてもいいでしょうか?
    飛行中に自分では特別な操作をしたつもりはないのに『ホームポイントが更新されました』と言いまして、ローバッテリーになった時に、離陸したポイントではなく、新たに設定されたポイントに着陸しようとします。
    それが川や海等の水上だったり、草むらだったりすると焦ります。何度か焦りましたが、なんとか冷静にマニュアル操作で離陸した場所まで帰還させることができましたが、新たに設定された場所へのRTHモードに入ってしまうと、マニュアル操作への反応が鈍いように思うのと、せっかくすぐ近くまで帰還させても、またすぐに勝手に遠くの設定ポイントへ飛んでいってしまおうとするので油断できません。
    ①勝手にホームポイントを更新しないようにできないのでしょうか?
    ②勝手にホームポイントを更新してしまって、そこへ着陸するモードになってしまった場合に、確実にマニュアル操作で帰還させるにはどうしたらいいのでしょうか?
    勝手ながら、以上のことにお答えいただけるとたいへん嬉しくありがたいです。
    よろしくお願いします。

    • ※12月28日更新:より正確な回答をコメントしましたのでそちらをご確認下さい

      ゴーヤ君さん

      コメントありがとうございます
      初めてのドローンだと勝手が分からず余計焦りますよね。私の分かる範囲でお答えしたいと思います。長くなるので結論を先に書きます

      ①:そういった設定項目はありません。以下に詳しく書いていますが、フライト前にしっかりとGNSS衛星の電波をキャッチしてから飛ばせば改善されるかもしれません
      ②:一度RTHをキャンセルしてマニュアル飛行で戻してくるべきです

      以下が詳細解説とウンチクですので、勉強の意味でも良かったら読んでいただけると嬉しいです

      まず基本的な話なのですが、Mavic Miniに限らずDJIのアプリは時々妙なタイミングで「ホームポイントが更新されました」と言うことがあります。あの訛ったようなイントネーションのアナウンスです(笑)
      他の値段の高いドローンでも起きますので、決してMavic Miniが入門用のドローンだから悪いということではありませんので安心して下さい
      これを完全に防ぐことはできないと思いますが、ほとんどの場合離陸直後に言いますので、遠くにフライトしている状態でホームポイント(以後HPと書きます)が更新されてしまうことは無いと思います
      もしゴーヤ君さんが体験したHPの更新がこうした遠隔地で起きてしまっているのだとしたらちょっと気になりますので詳しい状況を知りたいです

      できる対策としましては、電源投入後GNSS(GPS)を取得するまでしっかりと待ってからフライトを開始することです
      GNSSの取得は衛星の配置によって30秒~1分近くかかることもあります。DJI Flyアプリの機体ステータスをしっかりと確認して、GNSSの必要数(8個以上)を満たしてフライトを開始してみて下さい
      アプリ上にも「飛行許可」というステータスが表示されます

      続いて具体的な回答に入っていきます
      まず①について

      そもそもユーザーが何の操作もせずに勝手にHPが更新されてしまうという挙動自体がありえないものです
      ですのでまずは、はじめにお伝えした対応を行ってみて下さい。それでも勝手に更新されてしまうというのは何らかの異常の可能性もありますので、状況をもう少し詳しく教えていただけたらと思います
      それから、ホームポイントを手動で更新し直すことは出来ます。もし変なところがHPになってしまったら一度離陸地点上空まで戻して、ドローンの飛行中に
      DJI Flyアプリ画面右上の「詳細設定アイコン(…アイコン)」 → 「安全」 → 「ホームポイントを更新」
      と選択してホームを記録し直して下さい。そうすることで再度正しい地点をHPに設定できます

      続いて②についてです

      GNSSはその仕組み上、どうしても誤差が2~3m出てしまいます。それを機体下部のビジョンセンサーで修正できる場合もありますが、ズレが残ってしまうことも多いです
      RTH中にマニュアル操作が行えるのは、こうした誤差による着陸地点のズレを微調整するためのものです。反応が鈍いというのも、微調整のための操作だから反応が鈍くなるというわけです
      ですのでRTH中にマニュアルで操作して帰還させるというのは正しい操縦方法とは言えません。こうした際は一度RTHをキャンセルしてからマニュアルで戻してくるのが、ドローンの正しい飛ばし方となります

      ちなみに、たぶんDJIは公には説明してないと思うのですが実はDJI製のドローンのRTHは2種類あります
      ユーザーが自分の意志で実行する「スマートリターントゥホーム」と、緊急時に発動する「フェールセーフリターントゥホーム」です
      スマートRTHはキャンセルが可能ですが、フェールセーフRTHは原則キャンセルできません(通信がつながっているなら微調整はできる)。このあたりの挙動は状況や機種によっても少し違うのですが、大体同じと思って下さい

      そうすると、今回ゴーヤ君さんが書いて下さっているような低電圧(ローバッテリー)によるフェールセーフRTHは、かかってしまうとキャンセルも修正も出来ない可能性が存在するということになります
      ではどうすればいいのかというと、バッテリー残量に気を配り、ローバッテリー警告が出る前にオペレーターが自分の意志できちんとHPに戻してくるという運用をすることが重要になるわけです
      そのためには

      ・アプリのバッテリー残量に常に気を配り、余裕を持って着陸させるようにする(目安は残り30%前後になったら着陸。遠距離に飛ばす場合はより余裕を持って戻してくること)
      ・冬場は特に電圧の急降下が起きやすいことを理解し、平常時の半分程度の飛行に留めるようにすること

      などが安全のために重要になります。特に今の季節は意外なほど早くバッテリー残量がガクンと減少することがありますので注意して下さい
      今の季節のMavic Miniですと、限界まで飛ばしたとしても12分~13分ぐらいで着陸させないとリスクがあると思っておいてもらった方がいいと思います
      私がこのブログ中で散々「申請してでも海外バッテリーをおススメ」と書いているのは、こうしたバッテリーの特性も大いに関係しています
      限界まで使わず、余裕を持ったバッテリー交換を行うことが重要で、なるべくフェールセーフRTHやフェールセーフランディングを起こさないようにドローンを使うようにして下さい

      それと最後にとても気になっていることをお聞きしたいのですが、ローバッテリーになった際には本当にRTHがかかりましたか?
      DJI Flyアプリにはローバッテリー時にRTHをかける設定項目が見当たりません。かかったのはRTHではなく、強制着陸ではないでしょうか?
      DJIドローンはデフォルトで残量10%を切ると強制着陸がかかるようになっています。そしてMavic Miniにはここを変更する項目が見当たりません。ということは、水の上に着陸しようとしてしまったというのはこの強制着陸だったのではないか…と思うのですがどうでしょうか?

      ついつい悪いクセで長く書いてしまいましたが参考になれば幸いです
      上にも書きましたが私自身まだ完璧にDJI Flyの全機能を試せていないので(強制RTHやランディングの実験など)、挙動や設定などで新しく判明したことがあったらまたこのコメントかブログの方に追記したいと思います

      それではまた~

    • ゴーヤ君さん

      お待たせいたしました。こちらが実機にて検証した正確な回答になります
      例によって長いですがご容赦ください(笑)

      まず①については既に回答もしておりますが補足です。私の環境ではやはり、勝手にHPが更新されてしまうという現象は確認できませんでした。お伝えした対策をしっかりととってみて下さい
      RTHについてなのですが、予想通り、バッテリー残量が残り30%を切った際にRTHがかかるかどうかはHPからの距離によるようです。近くにいるとRTHがかからないので私は気が付けなかったようです
      今回テストした環境では、残り30%を切った際にHPから30m以上離れた地点にいるとRTHがかかることが確認できました。10%を切ると距離に関係なくその場への強制着陸に入ります

      そして②についてです

      もし勝手にHPが更新された際には手動でHPを更新して下さいとお伝えしましたが、この手動更新の際に機体をHP上空まで戻してこなくても地図上で指定できることを確認しました。ただし地図表示は誤差が10mほど出ていましたので、万全を期すならやはり機体を戻してくるほうが安全だとは思います
      もし、うんと遠くまでいってしまっていて戻すのが困難な場合は、地図上で大まかな位置を再設定し、RTHで戻ってきた際に微調整するのがいいのではないかと思います

      次にRTHのキャンセル方法なのですが、Mavic Miniの場合はアプリからキャンセルするか、RTHボタンの短押しです。長押しではキャンセルになりませんでした
      そしてMavic Miniの場合、スマートRTHとフェールセーフRTHの区別はされていないようで、どちらの場合でも上記の方法でキャンセル可能となっています
      なお、フェールセーフランディング(残り10%以下での緊急着陸)だけはキャンセル不可となっています

      他のドローンとは一部挙動が違っている点もあり混乱させてしまってすみません
      これがMavic Miniの挙動ですので、先にお伝えした運用方法と併せて参考にしていただければ幸いです

  2. 管理人様、早速解説していただきありがとうございます。感激です。
    何分素人なモノで、言葉の使い方が間違っているかもしれませんが、解説を熟読して自分なりに理解できたことを書いてみます、少々くどいですが(^^ゞ。
    ①について、なるほど、離陸許可が出て離陸したのに、ドローンがまだGPSで現在位置を把握できていないことがあり、飛行を開始して離陸したポイントから移動してしまった後でGPSを把握すると、そのポイントをホームポイントととして認識、更新してしまうことがあるということですね?
    スントやガーミンのランニング用GPSウォッチを使っていますが、それらでもGPSで現在位置を把握するのに、普通は一瞬ですが、時として時間がかかることがあるので、同じ現象が起きているのでしょうね。
    今後は、離陸させる前にGNSS(とやら(^^ゞ)をちゃんと受信して離陸ポイントをホームポイントとしてGPS上で把握できているかをチェックしてから離陸させるように注意してみます。
    また、バッテリー残量が30%を切ると自動的にRTHモードになり、さらにバッテリー残量が減って『重篤な』状態になると、なりふり構わずその位置で着陸態勢に入ってしまうと思うのですが、その辺りの事象が私の中で混乱ごちゃ混ぜになっていたかもしれません。
    ⓶について、万一、離陸したポイントから移動してしまった後で『ホームポイントを更新しました』とおかしなアクセントで(笑)言ってきた場合には、一旦離陸ポイント上空まで帰還させて、そのポイントを新しいホームポイントとして更新しておくという点について理解できました。
    しかし、既に自動でRTHモードに入ってしまっている場合に、それをキャンセルしてマニュアル操作で帰還させることは可能なのでしょうか?可能であるとしたら、そのキャンセル方法を教えていただけないでしょうか?
    私の飛行時間はまだ4時間足らずなので、まずは開けた安全な場所でもっと経験を積み重ねることと、バッテリー残量を常に意識して、30%以下になりそうな場合は目視できる距離内の安全と思われる場所にまで戻しておくようにしようと思います。

    • ※12月28日更新:より正確な回答をコメントしましたのでそちらをご確認下さい

      ゴーヤ君さん

      ご丁寧に返信いただきありがとうございます。おっしゃる通りの理解で問題ないと思います
      ①についてはまさにその通りで、まずはきちんと衛星の電波を取得してから飛ばすことが大前提。ただゴーヤ君さんはきちんとそうしているとのことで素晴らしいと思います
      しかしながら、それでもたま~に離陸後に再び「ホームポイントが更新されました」となってしまうことがあるのがDJIドローンです。もしかしたら他のドローンもそうなのかもしれませんが、DJIのアプリは喋って知らせてくれるので気が付きやすいということなのかもしれません

      それから、ローバッテリー時の挙動が私のMavic Miniと違っていますね。私の機体(設定をいじっていないデフォルト)では残量20%までは何事も起きません
      20%を切るとアプリに残量警告が出ますが、その際もRTHはかかりません。たぶんそのまま無視して飛ばしていると10%を切ったあたりで着陸がかかるだろうと思っていますがまだ試せていません
      もしかするとRTHがかかるかどうかは、HPからの距離等も関係しているのかもしれません。この点については近日中に試してみようと思っています

      ②についてですが、DJI製ドローンでRTHをキャンセルする方法は通常、アプリからキャンセルするかプロポのRTHボタンを長押しするかになります
      ただこれについてもMavic Miniではまだ試せていませんので、きちんと試してから改めてお答えしようと思います
      昨日も言ったようにスマートRTHとフェールセーフRTHでは異なっている可能性も大いにありますし……

      他にもDJIドローンには色々と特徴があり、例えばHPからの距離によってはRTHをかけたのに有効にならずその場にランディングしてしまうというものなどがあります
      これはバグではなく仕様で、HPに近すぎると有効になりません。どのぐらいの距離が必要かは機種によって違っています

      こうした諸々の何がどう影響しているのかはしっかり検証してみないと断定的なことは言えませんので、ゴーヤ君さんと同じ挙動がどういうタイミングで起きるのか、ちょっと実験する時間を下さい
      ご自身でも最後に書いて下さっていますが、最重要なのは
      『バッテリー残量を常に意識して、30%以下になりそうな場合は目視できる距離内の安全と思われる場所にまで戻しておく』
      という運用だと思います

      安全で楽しいドローンライフを送ってくださいね。何か分かりましたらまた追記します
      それではまた~

  3. 管理人さん、ありがとうございます。
    今日もいろいろ試しながら飛ばしてみたのですが、たしかにすぐ近くを飛ばしている時は30%以下のローバッテリーになってもRTHモードにはなりませんでした。
    『ホームポイントを更新しました』と妙なアクセントで言うのを聞いてから離陸させたので、飛行中に勝手にホームポイントが更新されることはありませんでした。
    地図上でHPを更新できる件は、明日にでも試してみようと思います。
    ものすごく初歩的な質問なのですが、RTHボタンとは、プロポ本体の左上にある〇にHと▼のボタンのことでしょうか?
    また、まだバッテリー残量に余裕があるうちに、RTHモードで自動的に帰還させるには、どういう操作をすればいいのでしょうか?
    よろしくお願いします。