docomoの5Gギガホにしたら、iPhone 12が最高のモバイルルーターになった+おまけのメリットもあった話

docomo 5g ギガホ テザリング TIPS

数百円のMVNOではなく、MNOの払い下げ回線を使用しているため、3大キャリアとほぼ同等の通信速度で使い放題だった『どんなときもWiFi』が先月末終了しました

既にロケットモバイルの神プラン(月額300円で128kbps通信使い放題)は併用して使っていましたが、やはり速度が遅すぎて仕事にはとても使えず……

そこで思い切ってdocomoの回線に戻したところ、最高のモバイル通信環境が出来上がりましたので、今回はそのあたりのことを書いてみたいと思います

なおこの記事は『モバイルルーター』としてテザリングを行うことを前提としていますので、スマホ単体で通信する方にとっては当てはまらない部分もありますので注意して下さい

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そもそもdocomo(3大キャリア)は高いのか?

私が格安SIMを使っていた理由は、とにかく3大キャリアの利用料金が高すぎると思ったからです。たしか5年前ぐらいには既に楽天モバイルに変えていたと思います

ただ、当時の楽天モバイルには無制限プランは存在せず、3日間の通信制限も存在していました

私はリモートデスクトップを多用するので、ひどい時は1時間に1GBぐらいのデータ量を通信することもあります。なので、真の意味で使い放題であったどんなときもWiFiも併せて契約していたんですよね(その前はWiMax2+を契約・併用してました)

でも今回、どんなときもWiFiが消滅することになった時にハタと気づいたのです

あれ? 楽天とどんファイの利用料金あわせたら、あんまdocomoと変わらなくね?

私が契約している楽天の利用料金は、月間3.1GBまで(1か月繰り越し可能)のデータ通信+5分かけ放題の通話料こみで2,800円ほどでした

そしてどんなときもWiFiの利用料金は月額4,500円ほどでした

合計で7,300円

それに対してdocomoの5Gギガホの利用料金は8,415円です。そこに5分かけ放題オプションを付けると770円追加され、9,185円となります

両者の差は約1,800円となります

これを高いと思うか大差無いと思うかは人によると思うのですが、docomoの方は上記料金でデータ通信量が月間100GBとなっています(現在は無制限)ので、仮に無制限キャンペーンが終わってしまってもこれだけあれば十分だとも思います

私は「このぐらいの差ならメリットの方がはるかに大きい」と判断できたためdocomoに移行したというわけです

3大キャリアの「5G無制限」はしっかり理解が必要

何でauやsoftbankじゃなくてdocomoなの?

と思う方もいるかと思いますが、各社の5G使い放題には罠が潜んでおり、そのあたりも考慮するとdocomo一択となるのです

以下の表がその理由

5G各社プランの詳細 docomo au softbank
通信容量(月間) 100GB(現状無制限) 無制限 50GB
テザリング通信容量 100GB(現状無制限) 30GB~80GB 50GB
3日制限 無し(ただし、注意事項には書いてある) 有り(混雑時間帯のみ) 有り(混雑時間帯且つ、動画サービスのみ)
料金 8,415円 8,650円 8,480円

全ての点においてdocomoが勝っています。これは現在行われている通信容量無制限キャンペーンが終了したとしても同様です

まずsoftbankは通信容量上限が50GBと少ないですのでこの時点でごめんなさいです。使い放題じゃないじゃん! と思いますが「まるで使い放題かのようにデータを気にせず使えるほど大容量」という意味らしいです(笑) こういうのってアリなんですかね?

その代わりSNSや動画サービス等はカウントフリーですので、テザリングしない人なら魅力的かも?

で、audocomoが残るわけですが、一見すると完全に『データ容量無制限』なauの方が『キャンペーン中だけ無制限』のdocomoよりも良いように思えます

しかしながらauはテザリングに対しては通信容量に制限をかけています。プランによっても変わるのですが、その上限は30GB~80GBまで

これに対してdocomoは、キャンペーンが終了したとしてもテザリング上限は100GBとなります。いずれにせよdocomoの方が多いんです

しかもauの方は制限時のテザリング速度が128kbpsと、大昔の悪習をそのまま継続しています。これは厳しすぎ! docomoの5G通信は、速度制限時の速度が3Mbpsとなっていますので、仮に制限がかかっても何とか使えないこともないでしょう。余談ですがsoftbankは5~6Mbpsです

続いて表に載せた3日制限なのですが、これは参考程度に見て下さい

実はdocomoの担当者の方に突っ込んで質問したところ「今のところ5Gギガホにおいて3日制限をかけたことは無い」という回答をいただきました。なのでdocomoだけが3日制限無しとなっているのですが、注意事項には3日制限はあり得るということが明記されています

docomo 5g ギガホ テザリング

引用:docomo

au・softbankについては担当者の方に直接回答していただいたわけではないため、記載されている注意事項だけを材料として「3日制限あり」と断じてしまうのはやや不公平かという気もしますので…

もしかしたらdocomoのように、注意事項には書いてるけど実際には規制してない可能性もあります。ただ、表にも載せましたが、具体的な規制の仕方まで詳しく書いてますのでたぶんこの通り制限かけるんだろうなぁという気もします

docomo 5Gギガホプランにおける実機通信速度計測

またも前置きが長くなってしまいました(笑)

では早速iPhone 12におけるテザリングの実行速度を調べてみたいと思いますが、その前にまたウンチクを語ります。うんざりしてる方は読み飛ばして下さい(笑)

なぜこの記事のタイトルが『iPhone12が最高のモバイルルーター』となっているのかという点について

5Gプランを契約してさえいれば別にiPhone12じゃなくてもいいんじゃないの?

と思うかもしれませんよね

例えば私はiPhone Xsも持ってますがそれではダメなのか。他のiPhoneじゃダメなのかという点についてです。これは2つの点で最良とは言えません

  1. そもそも5G対応端末を持ってないと5Gギガホプランは契約できない
  2. iPhone 12シリーズだけが5GHz帯を利用したテザリングが可能

という2点です

まず1についてですが、5G端末でないと5Gの通信プランを契約することができません。iPhoneを複数持ちしている方は良いのですが、1台しか持ってない方はそもそもiPhone 12シリーズでないと5Gギガホを契約できないため選択肢がないのです

2については意外と知らない方もいるかもしれません

実はこれまでのiPhoneにおけるテザリング(インターネット共有)は2.4GHz帯だけを使用していました。それがiPhone12シリーズから5GHz帯の使用も可能になったという仕様変更がありました

docomo 5g ギガホ テザリング

周波数が高くなると通信距離の低下や回折性の低下があるのですが、その代わりに通信の高速化・低遅延接続が可能になるというメリットがあるのです。まあ端的に言えば「iPhone 12は今までのiPhoneよりテザリングが速い」ってことです

ちなみに5GHz帯というだけでIEEE802.11aなのか11acなのかは明かされていませんが、普通に考えれば11ac(Wi-Fi 5)まで対応していると考えるのが自然でしょう。従来のiPhoneはWi-Fi 4まででしたので

さらに余談ですがWi-Fi 6(IEEE802.11ax)は2.4GHz帯と5GHz帯のどちらも内包していますので、こちらは該当しないのではないかと予想しました

では実速度を調べてみます

なお、我が家はド田舎ですので5Gの対応エリアには入ってません。速度は4G通信時の速度となります。もちろん4G通信でも通信量は現状無制限の使い放題です

午後11時30分頃 iPad mini 5のSafariブラウザ上で、テザリングにて実施

docomo 5g ギガホ テザリング

ダウンロード:46.66Mbps
アップロード:12.20Mbps

最も通信が混雑するであろう週末の午後11時というゴールデンタイムに計測しましたがこの速度。やっぱりMNO回線は最高です

ちなみに以前ほぼ同条件で調べておいたどんなときもWiFiの速度がこちらです

どんなときもWiFi 速度

ダウンロード:30.7Mbps
アップロード:7.25Mbps

どんなときもWiFiよりも通信速度が上がっています。行くことないでしょうが5Gエリアに入れればさらに通信速度が上がることを考えると非常に満足度が高いです

最後にこちらが、テザリングではなくiPhone 12のモバイル通信単体でテストを行った結果です(スマホでは下りしか測れませんでした)

docomo 5g ギガホ テザリング

ダウンロード:59.19Mbps

以上のことから、テザリング時はiPhone 12の持つ通信性能をそのまま使えておらず、単独通信と比べると若干速度低下があるものの、実用十分な速度で通信できていると判断できます

リモートデスクトップもクラウドゲーミングも問題なく可能でしょう

データプラスがさらに便利だが注意もアリ

さて。実は私、今回iPhone 12の5G回線契約に加えて『データプラス』というサービスに加入しました

これは、既に主回線を契約している人に限り、月額1,000円でサブ端末用のSIMも発行してくれるというサービスになっていて、docomoだけでなくauにも同じようなサービスがあります

そのサービス内容はというと、基本的にメイン回線のサービスに準ずるということになっています。つまりdocomoの5Gギガホプランの場合だと特に速度制限などがなく利用できるというわけですね

で、そのデータプラスSIMを挿したiPad miniでのモバイル通信速度計測結果がこちらです

docomo 5g ギガホ テザリング

ダウンロード:41.26Mbps
アップロード:0.51Mbps

非常に面白い結果となりました

下り速度はテザリング時とほとんど同じ速度が出ているのですが、上り速度が全然出ません。これはiPad miniがキャリアグリゲーションに対応してないせいかと思うのですが詳細は不明

モバイル通信というものは元来アップロードが苦手で遅い傾向にあります。なのでこれが普通とも言えるのですが、iPhone 12の上り速度がこれと比べて遥かに高速だったのは、キャリアアグリゲーション(docomoがプレミアム4Gと読んでるやつ)に対応してるからなのかなと予想したのですがどうでしょうか?

とにもかくにも、同じ通信プラン・同じ通信環境でも端末によって速度差が極端に出るという良いサンプルとなりましたね

話は少し変わって。

このデータプラスというサービス、非常に魅力的だと思うのですが実はちょっと注意点もあります

  • 無制限プランでもデータプラスが高速通信可能なのは30GB/月間まで
  • サブ端末が5G非対応の場合、4Gギガホ扱いとなる

以上の2点です

何度も同じこと書いて恐縮ですが、現状docomoの5Gギガホは通信容量無制限です。万一キャンペーンが終わっても100GBあります。が、データプラスでその高速通信が利用できるのはそのうち30GBまでとなっていますので注意して下さい

※高速通信の上限超過後も、低速に制限された速度でなら引き続き通信可能です

2つ目のはちょっとややこしいのですが、実はデータプラスはサブ端末側の機種によって通信プランが変わるそうなのです

ご存知の通りiPadには現状5G対応モデルがありません。すると、メイン端末が5Gプランだったとしても、サブ端末側は4Gのギガホ扱いになってしまうとのこと

4G端末でも5G端末でも、月間の通信量が30GBまでという点は変わりありませんが、超過後の制限速度が違ってきます

5Gギガホの制限時速度は3Mbpsですが、4Gギガホの場合ですと1Mbpsとなってしまうのです。これだとやはり不安が残りますので、出来るだけ制限を受けないよう単独通信は控えて、iPhoneでテザリングして通信していくのが良いのかなと感じました

ちなみにこの点はdocomoの方にしつこく確認しましたので確実……と思いたいのですが、担当の方がまだ若そうだったので間違ってる可能性も僅かにあるかもしれません

担当してくれたあの時のお姉さん、ウザい客で本当にすみませんでした

しかしながらデータプラスにも大きなメリットがあります。それは、サブ端末の方でもテザリングの使用がOKという点です

こちらのデータもご覧ください。先ほどとは逆に、iPad mini側からテザリングし、共有先のiPhoneで速度計測を行った結果です

docomo 5g ギガホ テザリング

ダウンロード:40.19Mbps

ちゃんと速度が出ていることが分かりますね

テザリングはバッテリーの減りを早めますし、負荷が高まりますので端末の寿命が短くなることを気にする方もいるかもしれません。しかしデータプラスに加入すればサブ機もルーター代わりに利用することが出来ますので、買ったばかりのiPhone 12を傷めずに済むかもしれません

なのでデータプラスはタブレットや2台目のスマホをルーター代わり(もしくは兼用)にしてもいいのですが、SIMフリーのモバイルルーターを持ってる方にとっては最良のサービスになるのではないかと思います

ただ繰り返しになってしまいますが、サブ機の方は30GB/月間の通信容量ですので、それを超えてしまうと結局iPhone 12にテザリングしなければならないという点だけは注意して下さい

まとめ

ということで今回はiPhone 12シリーズをモバイルルーターとして使用すること――について話をさせていただきました

記事中でも書いた通り個人的に非常に満足度は高いですが、ハードに使用していくと端末寿命を縮めることになりますのでその点は注意して下さい。そのため私も今回はApple Care+に加入し、ついでにデータプラスにも入ってiPad miniの方もサブルーターとして活用していきます

iPad miniの方はカーナビとしても使ってますので、データプラスのおかげでそちらの通信が安定するようになったのは大きなメリットです

あとはdocomoがいつまでキャンペーンを継続してくれるかですね。噂ではこのまま永続できるのでは? という見通しが立ってるとも聞きますが、どんなときもWiFiの時のようにある日突然終了する覚悟はしておくに越したことはないですね(笑)

ではまた~

コメント

  1. 私も5Gギガホ支持派です。個人的な意見ですが、データプラスは一人暮らしなら光回線引かない場合、スマホのテザリングが使えないときのIoT向けに十分活用できると思っています。ドコモ2回線で1万円だから十分元取れますよね