OneMixにGPD、そしてちょっと毛色は違いますがSMACH Zと、ハンドヘルドタイプのUMPC市場が過熱していますが、そんなレッドオーシャンになりつつある市場に新たなメーカーが殴り込みです
中国広州に拠点を構える新興メーカーMagic-Benが、8.9インチのUMPC「MAG1」をリリースします
OneMix 3やGPD Pocket2 Maxと被る部分もあるのですが、私だけかもしれませんが『良いトコどり』に感じる部分もありますので詳しくご紹介してみたいと思います
MAG1のスペック
今回新たにリリースされるMAG1ですが、中々に既視感のある見た目をしています(笑)
MAG1は8.9インチのUMPCで、OneMix 3よりも少しだけ大きいです。GPD P2 MAXと同じ画面サイズとなりますが、筐体サイズはGPD P2 MAXよりも小さく抑えられており、個人的には丁度いいバランスだと感じます
詳細なスペックをライバルたちのスペックと比較しながら一覧表にまとめてみたいと思います
MAG1 | GPD Pocket2 Max | OneMix 3 (S) | |
画面サイズ | 8.9インチ IPS液晶 | 8.9インチ H-IPS液晶 | 8.4インチ IPS液晶 |
解像度 | 2560 × 1600ピクセル(16:10) | 2560 × 1600ピクセル(16:10) | 2560 × 1600ピクセル(16:10) |
CPU | Core m3-8100Y | Core m3-8100Y | Core m3-8100Y |
メモリ | 8GB/16GB | 16GB | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB NVMe |
512GB NVMe |
256GB/512GB NVMe |
インターフェース | USB TYPE-A×1、USB TYPE-C×1、micro HDMI×1、microSDカードリーダー、イヤホンコンボジャック、指紋センサー | USB TYPE-A×2、USB TYPE-C×1、micro HDMI×1、イヤホンコンボジャック、指紋センサー | USB TYPE-A×1、USB TYPE-C×1、micro HDMI×1、microSDカードリーダー、イヤホンコンボジャック、指紋センサー |
特筆機能 | キーボードバックライト、トラックパッドあり | デジタイザ対応、トラックパッドあり | デジタイザ対応、キーボードバックライト、YOGAスタイル変形 |
バッテリー | 8600mAh | 9200mAh | 8600mAh |
サイズ | 207.2 ×146.5 ×17.5 mm | 213 x 149.5 x 14.2 mm | 204 × 129 × 14.9 mm |
重量 | 690g | 650g | 650g |
価格 | 不明(海外では6万5千円~) | 実売9万円強 | 実売9万5千円~ |
というような感じとなっています
スペックとしてはOneMix 3と全く一緒で、筐体サイズをGPD P2 MAX寄りにすることによってOneMix 3には無いトラックパッドを搭載してきたという感じでしょうか
その代わりなのか、デジタイザには非対応で、YOGAスタイルも搭載されていないようです
ライバルたちと同じくこの機種も指紋センサーを搭載していますが、仕様としてはOneMixと同じく、電源ボタンとは別建ての指紋センサーです。ここはGPD P2 Max同様、電源ボタン内蔵が良かったところ。うーむ
価格については他機種も海外では安いですので、日本国内で発売されたら同じぐらいになると考えておいた方が良いかと思います
私はカメラ撮影やドローン撮影をするので、個人的にSDカードリーダーは欲しい機能でした。その点から考えるとGPD P2 MAXよりもだいぶ魅力的ですね
MAG1が優れているポイント
実機が無いのであくまで予想になりますが、MAG1がライバル機種よりも魅力的だと感じる点をざっと挙げてみたいと思います
黒筐体である
完全に好みの問題ですが(笑)これまでの記事でも書いてきた通り、私は黒筐体が好きで最近増えてきたMacBook風のデザインは好きではありません
OneMix 3Sは黒筐体でパーフェクトでしたが性能はGPD P2 MAXの方が良い。でもGPD P2 MAXはMacBook風デザインが気に食わないというジレンマがありました
今回登場するMAG1は、OneMix 3Sと同じ黒筐体でありながらGPD P2 MAXのサイズ感とトラックパッド搭載というメリットを実現しています。これは個人的に非常に魅力的です
同じ8.9インチでもGPD P2 MAXよりフットプリントが小さい
これも非常に好印象なポイントです。以下はメーカー様が提供して下さった画像なのですが
ご覧の通り比較してみると一回り小さいことが分かります。これはトラックパッドの大きさの差なのですが、私の場合細かな操作が必要な時はマウスを使いますので、UMPCのトラックパッドは小さくてもいいと思っています。でもトラックポインタは無理
そういう意味では小サイズでありながらトラックパッドを搭載しているMAG1が、3機種の中では最も魅力的に感じます
キーボードのフォントが好き
こちらは非常~に個人的な好みになってしまうのですが、キーボードトップのフォントデザインが3機種の中でいちばん好みです
これまでも私は、フォントが魅力的だという理由でRazerやAlienwareのノートPCを買ってきた前科があります(笑)
MAG1のキーボードフォントはMSIのフォントにちょっと似ていて、ゲーミングPCを思わせるデザインとなっています。けっこう……かなり好物です
ちなみに画像から分かる通り、MAG1はOneMix 3と同じく、GPD P2 Maxが備えていないキーボードバックライトを搭載しています
放熱設計に余裕がありそう
これは完全に予想になってしまうのですが、OneMix 3の大きな不満点として発熱問題がありました
MAG1はOneMix 3と全く同じスペックですのでやや不安があるのですが、筐体サイズが大きいことで熱管理に余裕があるのではないかと期待できるのと、単純に表面積が大きいものほど放熱性能が高いという物理特性から考えて、OneMixより発熱が抑えられているのではないかと予想できます
まとめ
ということで、MAG1は少なくとも私にとっては同等性能のライバル機種たちの中では最も魅力的な機種であると言えそうです
性能的にはどれを選んでも大差ないですので、私のように外観の好みで選ぶので問題ないと思います。あとはデジタイザが必要かどうか? micro SDカードリーダーが必要かどうか? USBポートが2つ必要かどうか? など、使用用途から考えるのでもいいかもしれませんね
目新しさは無いですが、もし国内販売されて、その際の価格設定がライバルより1万円程度抑えられるのであればかなり魅力的な機種になるのではないかと思います
実機を手に入れることがあったらベンチマークなど詳細なレビューもお届けしたいと思いますが、ライバル機種を持っている現状としては、今のところ買うかどうかは微妙なところです
それではまた~
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