Razerの13.3インチハイエンドモバイルノートであるRazer Blade Stealthが早くもパワーアップすることになりました!
GTX1650搭載で「よっしゃー!」と喜んだのが昨年の晩秋のことで、それからわずか半年足らずでアップデートされるというAppleもビックリのハイスピード更新です。私は熟慮の末Late2019モデルは見送ったのですが、もし買っていたら涙目必至でした
今回はマイナーアップデートではあるものの、弱点をことごとく潰してきた印象もあり買い替えも視野に入るほどのパワーアップとなっています
この記事では前モデルとの比較をまじえながら、アプグレードされた点についてサクッと読めるようまとめましたので参考になれば幸いです
Razer Blade Stealth前モデルとの比較
まずは何はなくとも前モデルと一覧で比較してみましょう
Razer Blade Stealth 2020年モデル |
Razer Blade Stealth 2019年モデル | |
CPU | Core i7-1065G7 通常版(cTDP25W) |
Core i7-1065G7 15W制限版 |
GPU | GTX 1650 Ti Max-Q 4GB GDDR6 VRAM |
GTX 1650 Max-Q 4GB GDDR5 VRAM |
メモリ | 16GB LPDDR4X | 16GB LPDDR4 |
ストレージ | 512GB SSD M.2 NVMe | |
液晶 | 13.3インチ フルHD 100% sRGBカバー リフレッシュレート120Hz / 4K 60Hz |
13.3インチ フルHD/4K 100% sRGBカバー リフレッシュレート60Hz |
I/O | Thuderbolt3 Type-C×1、USB3.1 Gen2 Type-C×1、USB3.1 Type-A×2、イヤホンジャック、インカメラ(720P)、マイク | |
ネットワーク | Wi-Fi 6、Bluetooth5.1 | Wi-Fi 6、Bluetooth5.0 |
バッテリー | 53.1Wh 最大10時間駆動 | |
サイズ | 304.6 × 210 × 15.3 mm | |
重量 | 1.41kg / 1.48kg | 1.39kg |
価格 | $1,799.99 ※日本は上乗せされるので23万円ぐらい? |
おお! 値段はそのままなのに大部分がアップデートされています
パフォーマンスに直結するCPU・GPU・メモリの全てが良くなっていますので、これはマジで前モデルを買ってしまった人はツラいですね。旧モデルのメリットは「発熱が抑えられるかも?」という点ぐらいしか思いつきません
2020年モデルの改良点をざっくり解説
では、良くなった点について見ていってみましょう
GPUやディスプレイに目が行きがちですが、最も注目すべきはCPUのリミッターが解除されたことだと思います
旧モデルは恐らく熱管理のため、GTX搭載モデルはTDPが15Wに抑えられていました。GTXを搭載しないMercury Whiteモデルの方はcTDP 25Wでしたが、そちらと比べてCPUのパフォーマンスは劣ってしまうという結果になっておりユーザーからは不満が挙がっていましたね
Mercury WhiteのCINEBENCH R20がシングル388、マルチ1411というスコアに対し、GTXモデルの方はシングル423、マルチ1081というスコアでした
25Wにしても発熱の影響を受けずパフォーマンスを発揮できるのか? とか、そもそも第10世代Coreが微妙とかいう話は置いておくとして、これは明確なパワーアップとなりますので嬉しいところです
続いて、目玉(?)アップデートのGPUです
前モデルのGTX1650からGTX1650 Tiへとパワーアップを果たしました。どちらもMax-Qデザインとなっているわけですが、ではどれだけ性能が違うのかというと……これはまだ分かりません
そもそもGTX1650 Ti自体が今月リリースされたばかりの新しいGPUですので、ベンチ結果などがまだ出てきていないんですよね……
一応両者の違いとしてVRAMがGDDR5からGDDR6になったことでメモリバンド幅が増大しています。バス幅やチャンネル数は同じですがメモリ速度が8000MHzから12000MHzにアップしている恩恵ですね
その代わりにコアクロックはちょっと下がっている可能性が高いです
GTX1650 Max-Qのコアクロックは1020-1245MHzですが、1650 Ti Max-Qには2種類のモデルがあり、通常の35W版では1035-1200MHz。高速版と言われる40W版では1200-1365MHzとなっています
Razerは明言していませんが、搭載されているのはほぼ間違いなく35W版のはずですので、ベースクロックだけ見るとGTX1650よりもわずかに低いということになりますね。ただしこれは『=性能が低い』ということを意味しませんが
続いてディスプレイについて
とうとうRazer Blade Stealthも120Hzリフレッシュレートの液晶が標準になりました! これは嬉しい方も多いのではないでしょうか。消費電力は気になるところではありますが……
ただしこちら、4Kモデルは今までと同じパネルですので60Hzとなる点に注意して下さい
メモリについて
メモリ容量は16GBで変わりありませんが、メモリタイプがLPDDR4からLPDDR4Xへと進化しています。この変更によって受けられるメリットは、メモリの高速化と省電力性の向上です。と言ってもその差は体感できるほどのものではないと思いますけどね
続いてキーボードについて
2019年モデルで不評だった点にキーボードレイアウトがあります。シフトキーと矢印キーの配置が大不評で、匿名掲示板などでも「このキーボードのせいで買わない」という意見をよく見かけました
2020年モデルではこうした声を受け、上下矢印キーをセパレートにすることでシフトキーのサイズを確保する仕様に変更になっています
これは賛否あるとは思います。日本語配列がどのようになるかは不明ですが、個人的には他の主要なキーを犠牲にするぐらいなら2020年モデルのように上下分割タイプの矢印キーの方が好みですのでそうしてくれたら嬉しいです
最後に筐体についてです
サイズは前モデルと全く変わっていませんが、重量はやや重くなりました(20gの増加)
これだけだったらいいのですが、写真が掲載されない変更点としてACアダプタの変更があります。CPU・GPUどちらも消費電力がアップしていますので、前モデルの65W充電器から100Wの充電器に変更されることが明かされています
これは不満に感じる人も多いと思いますが、スペック厨な私としてはウェルカムな変更です(笑)モビリティのために電力を制限するぐらいなら、はじめからXPS13あたりを買ってますのでね。ゴツくて重くてもいいので、性能重視なのは嬉しいですね
まとめ
ということで今回は、早くもアップデートされたRazer Blade Stealthについて簡単に書かせていただきました
もし熱問題がクリアされているのなら、このアップデートはとても有意義なアップデートだと感じます。システム全体がバランスよく性能アップしているのに値段が据え置きというのもステキです
買ってしまった人は涙目と書きましたが、私も前モデルこそ買っていないものの熟慮の末G-Tune P3を買いましたので、やっぱり「こっちにしとけば良かった」と涙目です。売っ払って買い替えようかと本気で悩むところですね
それではまた~
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