GPD DUOを購入しました
以前の記事で『期待外れっぽくてガッカリ』と書いたのになぜ購入したのか、という話ですが、実はこの機種のことは今でも疑っています。ASUS ProArt PX13の方が良いのではないかと今でも思っています。なので確認してみてダメそうなら売っぱらうつもりでこれを書いてたりします
ということで今回の記事では
- ASUS ProArt PX13と比較してなぜこちらを(先に)選んだのか
- 実機レビュー(細かい点のみ)
- 購入直後の注意点・確認点
- 上記の注意点を確認・対策したうえでのベンチマーク
- GPD DUOを売っぱらってPX13に乗り換えるのか?
といった点を書いていってみたいと思います。ダメならPX13へ乗り換えですが果たして……
- ASUS ProArt PX13と比較してなぜこちらを先に選んだのか
- 実機レビュー
- 購入直後の注意点・確認点
- 初期BIOSバージョンが2種類(2.08と2.09)あり、2.08だと不具合が多発?
- ハード面(ヒンジの歪み、異音、磁石、トラックパッド)
- スリープからの復帰時サブ画面がオフになったまま復帰できない
- 初期ドライバーのままでの使用では不都合が出る(特にAMD Adrenalin)
- Motion Assistantが正常に動作しない(ファンコントロールができない)
- eGPUが正常に動作しない
- タブレットモード時に下画面が自動的にオフにならない?
- 他のGPD機種のドライバがインストールされている場合がある?
- ハプティックストラックパッドの使いにくさとパームリジェクションの不確実性(左右縁のジェスチャー操作、音量・明度の誤操作)
- Windows 11 24H2アップグレードからのBSOD問題(GPDのせいではないとも言えるが、使われているSSD WD SN580のHMBが原因とされてもいる)
- GPD DUO ベンチマーク
- まとめ
ASUS ProArt PX13と比較してなぜこちらを先に選んだのか
この章は単なるヲタの自分語りなので読む価値はないかもしれません(笑)
PCの評価は人それぞれ違っていますが、それは『そのPCを何に使いたいのか』がひとりひとり違っているからでしょう
私の場合、メイン機にデスクトップと18インチのノートPCがそれぞれあり、それらとは別にサブサブ機としてUMPCをいくつか持っています。そんな私にとって10~13インチ級のラップトップとは、「サブメイン機」とでも呼ぶべき位置づけの機種です
『メイン機ほどは求めないけど、趣味と業務をある程度快適に過ごせること』というのが個人的な評価のポイントです。私の主用途とはAdobe系アプリ各種の使用、DTM、3DCG、生成AIとなっていますので、これらがある程度快適に使えてほしいということです
そういう意味ではdGPUを搭載していながらGPD DUOよりも安いProArt PX13の方が相応しいように思えますが、私がGPD DUOの方を評価した点は以下になります
- メモリ容量:64GB VS 32GB
- SDカードスロット:フルサイズ VS microスロット
- OcuLink搭載:dGPU(RTX4070 mobile)よりも高性能
- デュアルディスプレイ:液タブとして使う際の利便性
となっています
メモリ容量については特に説明の必要が無いと思いますが、私のメイン用途は上記の通りですので、メモリ容量が32GBでは正直不足してしまいます。この基準はゲーム目的や一般的なビジネスユース目的の方とは大きく違っているだろうなと自覚しています
SDカードスロットについてはハブも持ち歩くのでそこまで大きなメリットというわけではない気もしますが、忘れたりして現場で何度か困ったことがあるので、フルサイズを搭載したGPD DUOの方が良いかなということで一応長所としています
続いてOcuLinkの搭載なのですが、これはちょっと細かく書きます
ProArt PX13のdGPUはRTX4060 mobileかRTX4070 mobileかの二択となっています(海外モデルには4050 mobileもあり)。価格差は約10万円です
ご存じの方も多いでしょうが、RTX4070のmobile版はほとんど詐欺かと思うようなネーミング商法製品であり、実際にはRTX4060 Ti mobileとでも呼ぶべき製品です
モバイル版だから性能が低いとかいう話ではなく、ハードウェア的にRTX 4060 Tiと同等になっており、すなわち、メモリータイプ、メモリ容量、SM数(CUDAコア数)、バス幅、においてRTX4070ではなく4060 Tiのモバイル版といったGPUになってしまっています
ということでゲームや動画編集目的の方などであれば、10万円の差額を払ってまでRTX4070モデルを買う意味は無い(そもそもNvidiaではなくAMD系GPUのPCでも良いですし)わけですが、先に書いたような私の使用目的ではCUDAコア数は重視しなければいけません
なので10万円以上高いRTX4070モデルを買いたくなるのですが、それにしてはVRAM容量が8GBというのは不十分でチグハグになってしまいます
また、ProArt PX13のGPU TGPは95Wとメーカーサイトに明記されていますが実はこれは一瞬のことであり、基本的には75Wで推移することが明らかになっています。さらにCPU+dGPUのトータルTDPは115Wであるため、GPUが75Wで動作する間はAPUはどんなに頑張っても40Wが上限となります
その点、GPD DUOであればdGPUを搭載していないものの、OcuLinkのおかげでより高性能なモバイルMXM dGPUやデスクトップ版のGPUを接続することが可能となり、かつdGPU使用時もCPUをフルパワー(メーカー公称54W)で使えます
私が使用しているモバイルeGPUはRTX4060(デスクトップ版)でTGPは115Wです。なので現状はPX13と大差ないという評価になってしまうのですが、先に挙げたCPUパワーのメリットであったり、将来的にグラボを買い替えた際にはこちらの方がよりパフォーマンスが良くなります
金額面とめんどくささを抜きにすれば、GPD DUOの方がよりAPUとGPUの両方のパワーを活かすことが可能となりますのでこちらを評価しました
最後のデュアルディスプレイについて
これは「わ~い、二画面あるから作業の生産性が高いぞぉ」とかいうシンプルな話ではありません。もちろんそうした利点もあるのですが、それ以外にも大きな理由がありますのでまた細かく説明します
自分のメイン用途『Adobe系アプリ』には、Photoshopでの描画やAdobe Animateによるアニメ制作が含まれています
メインPCでは当然液タブを使っているのですが、メイン機と同一目的で使っていきたい13インチ機にもデジタイザ搭載を求めています。この条件は両機種とも満たしていますが、私はデジタイザ機には描き心地のためにペーパーライクフィルムを貼っています
1画面しかないPX13にペーパーライクフィルムを貼ると、これもメイン機に求める、ディスプレイ色域の広さ・正確性が失われてしまいますのでこれはちょっと悩ましい……
GPD DUOであれば2画面あるためこの問題をクリアできます
すなわち2画面目(上画面)のみにペーパーライクフィルムを貼り、下画面には貼らないことによってタブレットモード時にはペーパーライクフィルムの恩恵を受けつつ、色調確認時には下画面でチェックすることで、ワガママな要求を同時に満たせるようになるのです
世の中には貼らないペーパーライクフィルムというものがあることを知ってますし、持ってます。iPadで使うために買ったものです。しかし使ったことある身として言わせてもらうと、使用時に毎回ケースから取り出して付け外すのは手間で億劫である、というのが正直なところです
やはり、常時使用の状態ですぐにサッと描けるというのは、使いやすさ・満足感に直結し、ひいては作業効率の向上にもつながると思ってこの点を評価させてもらいました
以上が、私がPX13ではなくGPD DUOを選んだ理由となっています
念のため断っておきますと、私はGPD DUOを褒めたいわけでもPX13を貶したいわけでもありません。何なら上記の非常に個人的な理由を除けば、PX13の方が良いだろうと今でも思っています
それはGPDの品質管理への不安と、海外ユーザーから寄せられているGPD DUOの不安定性への不安からです
それらを次章以降で確認・解説していきたいと思います
実機レビュー
とか銘打ちましたが、機種の概要レビューは世の中のご有名なレビュワー様達がたくさんあげているでしょうから同じことをダラダラとは書きません。一般的な概要や特徴が知りたい方は他のサイトを見た方が良いと思います
ここではGPD DUOの懸念点や、一般的にはあまり突っ込んで触れられていない点をサラッと見ていきます。すなわち
- ディスプレイ1が上下逆さまに搭載されていることについて、何か不都合はあるのか?
- ヒンジの品質、強度
- ディスプレイ2のウリである外部入力時の挙動の詳細
- デジタイザについて
- キーボード&トラックパッド
- 画面の角度とキックスタンドについて
- GPD DUOをさらに外部モニターにつないだ際の挙動
- BIOSから設定する充電制限の挙動
の話が主となります
ディスプレイが逆さまに搭載されている件について
ご存じの方も多いでしょうが、GPD DUOの2画面目(上画面)というのはメインディスプレイと全く同じパネルが、DP接続の外部モニターとしてくっついているだけです
この配線のため、メインディスプレイ(下画面)が天地逆さまに配置されています。これについて何か不都合が発生するのかということなのですが
まず、実使用についてはOS標準で画面回転機能がありますので全く問題ありません
続いてBIOSについてもBIOSの機能の中に画面回転がありますので、BIOS使用時にも問題ありません
しかしながら、BSOD(ブルースクリーン)発生時や回復画面、また、Linuxをインストールした際のGRUB画面についてはこの反転が機能しませんので、逆さまの状態で作業することになります
このあとの章で書きますが、この機種は特に購入直後の状態ではかなり不具合が多いです。そのためBSODが頻発したり回復画面も複数回お世話になることがあるかと思いますが、その時に画面まで逆さまで判読しづらいのはちょっとイライラします
でも、逆に言えば気になるのはそれぐらいなので個人的にはあまり大きな問題ではないかなとも思っています
ヒンジの品質・強度
GPD・・・ヒンジ・・・うっ頭がっ!
となる方も多いのではないかと思いますが(笑)あの頃に比べるとGPDの工業品質もずいぶん上がってきており、特に気になるような粗悪さ、華奢さ、みたいなものは感じられなかったです
ただしこれも後述しますが、このヒンジには当たりはずれがあるようで、一部のユーザーはヒンジの歪み、異音(割れるような音、軋み音)、タブレットモード時にフラットにならない――等の問題が起きているケースが報告されています
幸い私は大丈夫でしたが、多少ガチャ要素のある品質管理な点は注意かもしれません
サブ画面における外部モニターとしての使用
GPDはこの機能をウリとしているようですが、以前の記事にも書いたようにこの画面は映像入力しか受け付けずサウンドは再生されません。なので個人的にはどうでもいい機能なのですが……
スマホ(Galaxy)接続の場合だと、GPD DUO自身の電源ON時はミラーリングもDeXも使用可能でした。またその際モバイルデバイス側には給電までされます。電源OFF時はどちらも不可でした
より大きな電流を流せる機器(SwitchとかUMPC等)の場合だと、DUOの電源がONの時はもちろん電源OFF時でも使用可能です。公式サイトに書いてある通りでした
電源ON時の挙動についてですが、表示モードが複製か拡張か問わず、外部ソースからの入力があると強制的にそちらの表示が優先されます。また、上画面をオフの状態で外部ソースを接続すると自動的にオンになり表示されます
どのモード、どの機器であっても音は出ず映像だけの入力となります
全てメーカーの説明通りで改めて書く必要はないかと思ったのですが、あまり明言している人を見つけられなかったので念のため触れておきました
デジタイザについて
MPP2.0プロトコルに対応したスタイラスであれば特に何も設定せず使えます
購入直後の状態ではなぜかパームリジェクションが無効になっていましたので、Windowsのペンの設定から有効にしてあげる必要がありました
描き心地は、よくある4096段階筆圧に対応したタブレット等と同等といった感じです。視差や遅れも少し感じますので、液タブやApple Pencilのような描き心地を期待しているとガッカリしてしまうと思います
これについては環境が整ってから改めてちゃんと何か描いてみて追記したいと思います
キーボード&トラックパッド
サイズ故あたりまえですが、キーボードはGPD史上もっとも良いです
サイズが大きいからいいというだけではなく、適度なクリック感があるため打鍵感も良い方のキーボードではないかなと感じます。ヘニャヘニャではありませんでした
トラックパッドについては……うーん
期待していたハプティックスフィードバックの感触も、「まあこんなもんか」といった感じ。最近Steam Deckの触覚フィードバックに感動したので余計にガッカリしてしまいました
そしてトラックパッドの左右縁に備わっているディスプレイの明るさと音量を調節するスライドジェスチャーなのですが、これがうっかり触ってしまって誤動作することに結構イライラします
幸い私はトラックパッドをあまり使わないのでいいのですが、サイズの小ささも相まってトラックパッド重視の方にとってはマイナスポイントかもしれません
なおトラックパッド操作時にSteam Deckみたいなフィードバックはありません。フィードバックがあるのは、左右クリック感と左右縁のジェスチャー操作に対してのみです
画面の角度とキックスタンドについて
キックスタンドはある一定の角度にしかできないのではないかと懸念を抱く方も多いと思いますが、実はその通りで、基本的に一定の角度にしかできません
ただキックスタンド自体は無段階のものなので、ほんのちょっとの微調整は可能です。そもそも後ろ重心になりすぎなければキックスタンド自体必要ないわけですからこれは大きな問題ではないかなと感じました
上部画面を折りたたんで1画面で使う際にはどの角度でも倒れたりしませんのでその点は安心です
あとちょっとイレギュラーですが、1画面だけで使用する場合こんな角度にしてやると
目線の高さに画面が来るので作業が楽になりました。ブラインドタッチが出来ないとダメというのが欠点かもしれませんが……
GPD DUOをさらに外部モニターについないだ際の挙動
GPD DUOはラップトップなわけですので、持ち運んで出先でプレゼンなど行うために外部モニターに接続することもあるでしょう
その際どのように表示されるのかという話なのですが、これは端的に言うと普通のトリプルディスプレイと同じです
DUO2画面+外部1画面の3画面全てを複製することも出来ますし、拡張で全て違う画面にすることも可能です。2画面クローンで1画面だけ拡張も可能ですしその組み合わせも自由です
例えばDUOは上下複製で外部モニターだけ拡張とか、DUOの下画面だけ外部に複製で上画面のみ拡張、上画面だけ外部に複製など、出来ない組み合わせはありませんのでかなり便利に使っていくことが可能となっています
BIOSから設定する充電制限の挙動
GPD DUOから鳴り物入りで登場し、今後のGPD 2025製品にも搭載されるBIOSで設定する充電制限(ただしStrix Point以降搭載機のみで8840U版は除く)
これまでGPD製品のバッテリーには、妊娠や爆発を含め様々な不満が挙がっていました。この機能によって解決されることが期待されましたが……
残念ながら思っていたものとは違いました
この機能は「リチャージブル」とあることからも分かるように、充電キャップ(上限)を決めるものではありませんでした
例えばこの機能を80%に設定して有効にしたとすると、充電器に繋がれたGPD DUOはまず100%まで普通に充電します。その後充電をやめ、設定したSoC(この例では80%)に達するまでは電流を流さず、80%を切ったところで再び充電を再開しまた100%に戻す――という挙動となっているようです
つまり、常に100%充電という状態を維持しないための機能、ということになります
リチウムイオン電池をいたわれる20%~80%サイクルでの使用というのは残念ながら実現していないようですが、それでもリチャージサイクルを減らすこと自体は出来るので、多少はバッテリー寿命の改善にはつながるような気もしなくもないです
SSDの性能と換装・増設について
GPD DUOにデフォルトで搭載されているSSDは(少なくとも2TBモデルでは)WD SN580です
このあとの章でも書きますが、このSSDは低発熱仕様で動作速度は控えめなことに加えて、Windows 11 24H2で不具合報告が多数上がっており、この機種とは特に相性が悪いのか高確率でトラブルを引き起こします
もちろん解決策はある(後述)のですが、場合によっては換装を考える方もいるかと思いますのでここにまとめておきます
GPD DUOのSSDを換装・増設するのは非常に簡単で、10か所のネジを外すだけで簡単にSSDスロットにアクセスすることができます
注意点として、裏面8か所のネジ以外に背面側(OcuLinkポートなどがある面)にも2本のネジがあるため外し忘れないようにする必要があるのと
裏面のネジの1つが封印シールで覆われている点があります。このシールはキレイに剥がすことができませんので破ったらそれっきりです
GPD公式はこの封印を破っても保証が無効にならないことを明言していますが、日本の代理店もその方針に則っているのかどうかは分かりませんので、国内版を買った方で保証を気にする方は確認した方がいいかもしれません
公式サイト等にも書いてありますが、SSDスロットは2つあります。ただし対応サイズは厳密に2280サイズのみとなっています
見ての通り2230や2242の位置にネジ穴がありませんので、これらのサイズはつけられない、あるいは、強引に取り付けても固定できませんので注意して下さい。メインスロット・サブスロット、どちらもです
ちなみにサブスロットにSSDを増設した際に配線と干渉するように見えますが、これはSSDの上下どちらを這わせても大丈夫そうに思えました
私は下側に回しました。公式のガイドにもそのようにありましたし、本機は基本的に片面実装のSSDしかサポートしてないとされていますので、NANDメモリ等が実装されていない裏側の方が熱的にも安心だろうと思ったからです
それと、GPD DUOとはあまり関係ない部分の話になってしまいますが、SSD高負荷(ベンチマーク実施)時のデフォルトSSD温度は最大86℃でした。なかなか高いですが、これをSamsung 990 PROに換装したところ最大95℃を記録しサーマルスロットリングが発生しました
これはいかんということで、サーマルパッド+銅製のヒートシンクを装着してみました
これらを取り付けても裏蓋はきちんと閉じることができましたのでご報告しておきます。ヒートシンク取り付けによって、ベンチ時でもMAX温度は70℃までに低下しましたのでこれで安心です
ちなみに裏蓋自体にもサーマルパッドが貼ってありますが
これはバッテリー部しかカバーしておらずSSDの冷却には効果ありませんのでご注意下さい
購入直後の注意点・確認点
前章で軽く触れた懸念点についてより詳しく書いていきます
GPD DUOは、特にクラファンで早期に入手した方々の間で多数の問題が報告されている機種にもなっています。ソフトウェア的な問題とハードウェア的な問題の両方があります
仮にハードに問題があったとしてそれが初期不良として認めてもらえるかは微妙ですが、それでも一応これらを確認しておく必要がありそうです
多数の問題とは何かと言いますと
- 初期BIOSバージョンが2種類(2.08と2.09)あり、2.08だと不具合が多発?
- ヒンジが歪んで取り付けられている個体がある
- ヒンジから割れるような異音が鳴る個体がある
- タブレットモード時に活きる、固定用磁石の取付が甘い個体がある
- トラックパッドが歪んでいる個体がある
- スリープからの復帰時サブ画面がオフになったまま復帰できない
- 初期ドライバーのままでの使用では不都合が出る(特にAMD Adrenalinで、画面にスキャンラインやブロックノイズのようなものが表示される個体がある)
- デフォルトのMotion Assistantが正常に動作しない(ファンコントロールができない)
- eGPUが正常動作しない(特にAMD GPUの場合。及び、特にOcuLinkの場合)
などなどです。また、12/10にBIOS 2.10がリリースされたが、これによって上記のソフトウェアに関する問題はあらかた無くなったとされているがそれは本当なのか? という点も気になります
また、一部ユーザーが報告していて自分でも確認したいと思うポイントとして
- タブレットモード時に下画面が自動的にオフにならない?
- 他のGPD機種のドライバがインストールされている場合がある?
- ハプティックストラックパッドの使いにくさとパームリジェクションの不確実性(左右縁のジェスチャー操作、音量・明度の誤操作)
- Windows 11 24H2アップグレードからのBSOD問題(GPDのせいではないとも言えるが、使われているSSD WD SN580のHMBが原因とされてもいる)
これらは購入直後に確認しておくべきかと思いますのでチェックしていってみたいと思います
なお項目があまりにも多いため、この章ではそれぞれに見出しをつけシンプルに書いていくスタイルにしたいと思います
初期BIOSバージョンが2種類(2.08と2.09)あり、2.08だと不具合が多発?
私の機体は2.09でした。Discordでは『当たり』とされているバージョンですが、後述するようにトラブルは多発しています
解決策:BIOS v2.10を導入しました
ハード面(ヒンジの歪み、異音、磁石、トラックパッド)
私の機体ではヒンジの質は悪くないようでした。このヒンジは僅かにですが遊びがあるため、その角度によっては軋み音が鳴る場合があります。遊びが無いと逆に負荷がかかって破損しそうなので個人的にこれでOKだと思います
160度ぐらい裏返したときにカチッという音が鳴りますがこれは「割れ」ではないと感じます。また最大まで裏返した時にもカチッという音が鳴って磁石にきちんと吸着されます
なお、DiscordやIndiegogoのコメ欄には「ヒンジを固定するボルトが無い」という意見が散見されています。確かに私の個体にもありません
というように、右側のヒンジの左サイドには、左側ヒンジにあるボルト(のようなもの)がありません
ただ個人的には、先に書いたようにこのボルトが無いことによって僅かな遊びが生まれて負荷を減らしているようにも感じられるため個人的にはあまり問題視していません。あとは長く使ってみてどうなるか……ですね
トラックパッドについては歪みやすり減りはありませんでした。ただ使いにくさの問題があるため、それについてはまた後程触れます
スリープからの復帰時サブ画面がオフになったまま復帰できない
事実でした
分かりにくい写真で申し訳ないですが、F3キーのところにあるサブモニターのインジケーターがONになっているにも関わらず、上画面が消灯しています
これは毎回発生するわけではなく、きちんと復帰する時もありました。まだ検証途中なのですが、1分程度の短時間のスリープではほぼ発生しませんが、それ以上のある程度時間が経つと復帰できなくなっていました
また、スタートメニューからのスリープでは正常に復帰できることが多かったですが、天板(DUOの場合はサブ画面ですが)を閉じてのスリープだと復帰できないことが多かったです
あくまでも統計で、必ずこの通りというわけでもなかったです
発生後は何をやっても再点灯は無理で、再起動するまで直りません。挙動としてはセカンダリディスプレイが外されたという状態です。つまり、拡張表示だったとしたら上画面に表示していたものは全て下画面に移動してきます
これについては条件絞り込めそうなのでもう少し検証を重ねてみようと思います
解決策:無し(Kendysにメールする)
初期ドライバーのままでの使用では不都合が出る(特にAMD Adrenalin)
事実でした。走査線ノイズは頻出、カラーノイズも多発、稀に(と言っても10分に1回ぐらい)ブロックノイズのようになり画面が見られなくなる、といった不具合が発生しています
動画も撮ってあってそちらの方が分かりやすい気もするので近日中に公開するかもしれません。なおグラフィックドライバ以外にドライバ周りでの不具合はありませんでした
解決策:GPD公式から12/6付のドライバーを適用することで解決しました
Motion Assistantが正常に動作しない(ファンコントロールができない)
幸い私の個体は該当しませんでした。が、もし該当してしまった場合には解決策が示されています
解決策:GPD公式から11/7付のMotion Assistant(v1.1.9.9)を落として使用する。現在はGPD WIN 4用のページにのみある
eGPUが正常に動作しない
事実でした。OcuLinkではOSすら起動せずクラッシュ、Thunderboltではフリーズ、ブラックアウト、再起動ループが多発してまともに使えません
エラーログから、どうもこれはeGPUだけの問題だけではなくSSDの問題も重なっているようです
解決策:GPD公式からBIOS v2.10を導入と、後述するSSDのファームウェアを更新することで、今のところこうした現象は無くなりました
タブレットモード時に下画面が自動的にオフにならない?
事実でした
タブレットモードに変形させても、メインディスプレイはそのまま表示し続けています
解決策:無し
現時点では気にせず使うか、タブレットモードにする前にディスプレイ設定(win+p)にて『セカンドスクリーンのみ』を選択することで上画面だけをONにすることが可能です
見えづらいですがタブレットモードです。見えづらいのは、ちゃんと折りたたんだ画面が消灯しているからです
他のGPD機種のドライバがインストールされている場合がある?
幸い私の個体は該当しませんでした。もしそうなってしまった場合の解決策はこちら
解決策:GPD公式から12/12付の、GPD DUO用ドライバを適用する
※ただしこのドライバーはディスプレイ周りに不具合を起こす可能性があるとも言われているため、不具合が出ていないのに意味なく適用するのは非推奨です
ハプティックストラックパッドの使いにくさとパームリジェクションの不確実性(左右縁のジェスチャー操作、音量・明度の誤操作)
これは前の章でも書きましたが半分事実でした。私はマウスを使いトラックパッドはほぼ使わないのであまり気になりませんが、多用する人にとってはストレスになるかもしれません
解決策:無し
現時点ではデバイスマネージャーからトラックパッド自体を無効にするしかないとされています
Windows 11 24H2アップグレードからのBSOD問題(GPDのせいではないとも言えるが、使われているSSD WD SN580のHMBが原因とされてもいる)
事実でしたが思ってたものとは違いました
そもそも購入時点で既に24H2が入っていますので、アップグレードしたら起きる問題ではなく購入直後から起きてしまう可能性のある問題でした。そして残念ながら私の個体は発生しました。特に負荷が高まるとき(APUやeGPU使用時など、多大な電力をかけた時)に頻出するような感じです
これは既知の問題でもありますので解決策もあります
解決策:Western Digitalの公式サイトからSSDのファームウェア(を更新するためのダッシュボードツール)を落として使用し適用する。eGPUを使う場合は先述のBIOS更新も必須と思われます
私はBIOSを更新しただけではダメでSSDにもファームを当てたら直ったので、SSDのファーム更新だけでBIOSは更新しない、という環境ではテストできていません
GPD DUO ベンチマーク
なんだかGPDの品質検査・管理の甘さが分かってしまった気もしますが気を取り直して
ここからはいつものベンチマークを実施していきます。今回は長くなってしまったのでiGPUのみで、eGPU使用ベンチマークは次回に回したいと思います
また先の章でも書いたように、残念ながら私のGPD DUOも動作不良が多々起きています。あえて購入直後の状態で計測したかったので、これから記載するベンチ結果はBIOSバージョン(v2.09)のままの状態です。結果は悪くなっていることが想定されますのでそのつもりでご覧ください
その他の設定等は以下の通りとなります
- 機体は64GB RAM / 2TB SSDモデルです
- RAM速度は7500MT/sのまま実施しています
- GPUクロックはフロート(動的)、VRAM量は16GB固定
- biosバージョンはv2.09
- AMDドライバはGPD提供(プリインストール)のものを使用
- Windows 11 24H2です
- BIOS及びMotion AssistantにてTDPを「54W」、ファンスピードを「100%固定」に設定した状態です
- 電源接続状態(非純正100W)
- 環境温度15度前後
- 日本語環境(一部のPugetbenchのみ英語環境)
- 解像度2880×1800・拡大率150%
サブメイン機(10インチ級の機種)として使っていたのはOneXPlayer X1 Core Ultra 155H版ですので、今回はそちらのスコアと比較していってみたいと思います
なお、比較対象のOneXPlayer X1はTDP 35Wです。両機種ともメーカー公称の最大TDPに設定した状態での比較、として見ていただければと思います
ディスプレイ色域測定
まずは重視しているディスプレイ色域の計測から行います。それぞれキャリブレーション前の素の状態での計測となります
GPD DUOについては2画面あります。仕様上は同じパネルではありますが、一応両方で測定します。上段が上画面、下段が下画面のスコアとなります
GPD DUO |
OneXPlayer X1 | |
sRGB カバー率 | 100% 100% |
100% |
DCI-P3 カバー率 | 100% 100% |
97% |
Adobe RGB カバー率 | 94% 94% |
86% |
NTSC カバー率 | 93% 93% |
84% |
このようになりました
嘘ではなく全く同じパネルが載っており、おそらくは出荷時にキャリブレーションもされているため結果も同じでした
メイン機としても全然使える色域のパネルかなと思いますのでこの点は満足です
PassMark(CPU Mark)
続いてPassMarkですが、Core Ultraはこちらのベンチの『3DMark』が正常に終了しないテストがありスコアが狂っていますので、あくまでも参考情報として捉えていただいた方がいいかと思います
GPD DUO自体のスコアは正確ですので比較ではなく単独で見た方がいいかもしれません
GPD DUO |
OneXPlayer X1 | |
PASSMark | 8717 | 6662 |
CPU Mark | 38238 | 27973 |
2D Mark | 1259 | 891 |
3D Mark | 9154 | 5114 |
MEMORY Mark | 2834 | 3007 |
DISK Mark | 35491 | 48709 |
このような結果になりました
3Dのスコアと全体スコアは比較できませんが、それ以外のCPUなんかを見比べてみると、明らかに時代が進んだなという印象を受けますね
CrystalMark Retro
こちらのベンチも先ほどと同様で、Intel Arcドライバとの相性なのかCore Ultraの3D計測がうまくできません。OneXPlayerの方は異常スコアのため単純比較ができない点にご注意ください
GPD DUO |
OneXPlayer X1 | |
All | 29340 | 11424 |
CPU(シングル) | 16109 | 10711 |
CPU(マルチ) | 190782 | 114024 |
こんな結果となりました
やはりCPUスコアがCore Ultra第1世代やHawk Pointの頃と比べてグッと伸びていますね。時代が進んだ感があります
GeekBench 5&6
ここから先のベンチは正常に完走したものですのでシンプルに比較していただいて大丈夫です
GPD DUO |
OneXPlayer X1 | |
GeekBench5 シングルコア | 2172 | 1682 |
GeekBench5 マルチコア | 14020 | 11863 |
GeekBench5 GPU(OpenCL) | 55458 | 32193 |
GeekBench6 シングルコア | 2941 | 2317 |
GeekBench6 マルチコア | 14609 | 13130 |
GeekBench6 GPU(OpenCL) | 42272 | 32905 |
CPUもそうですが、CU数が前世代の12から16へと増加したことでGPUもだいぶ伸びてますね
ただしGeekBench自体が簡易的なベンチですので参考まで
CINEBENCH R23/2024
CPUの比較をしていきます
どちらもbig.LITTLE方式のチップですが、155Hと違ってHX370の高効率コア(Zen 5c)はキャッシュ量の違い以外はほぼPコア並みの性能を発揮できる点が異なっています。果たして……
GPD DUO |
OneXPlayer X1 | |
CINEBENCH R23 シングルコア | 2036 | 1723 |
CINEBENCH R23 マルチコア | 22078 | 13220 |
CINEBENCH 2024 シングルコア | 116 | 99 |
CINEBENCH 2024 マルチコア | 1186 | 747 |
このような結果となりました
シングルコア性能自体が向上しているうえにコア数まで増えているわけですので、Hawk Pointから劇的な伸びとなりました
コア数の多いCore UltraのOneXPlayerと比べても、Eコアの性能差で大差をつけていますね
PCMark10
PCとしての総合的な性能を簡易的に見ていきます
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
Essentials | 10967 | 10775 |
Productivity | 9941 | 7313 |
Digital Contents Creation | 11444 | 9722 |
総合スコア | 7718 | 6560 |
全体的にスコアが伸びていますが、自分の使用用途を考えるとDigital Contents Creationが大きく伸びているのは嬉しいですね
PugetBench(Adobe系アプリ)
Adobeの実アプリでの比較を行います
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
PugetBench for Premiere Pro | 3586 | 3683 |
PugetBench for Photoshop | 8543 | 6550 |
PugetBench for After Effects | NA | 800 |
このような結果となりました
ここはやはりM4を搭載するMacbook Proあたりと比べてしまうと見劣りしますが、Windowsの小型ノートとしては及第点かなと思います
なおAfter Effectsについては2025に対応しておらず、2024でもバグ報告があり、実際に試してみてもエラーが出てしまい計測できませんでした
SfM(Metashape)
ドローンで撮影した12枚という少ない画像をもとに、点群作成・3Dモデル作成について、開始ボタンを押してから処理終了まで、各プロセスでかかる時間を実際に測定します。GPU及び一部CPU性能の比較のためのテストです
精度は全て『中』です。また、ロケーションが分かってしまうためこの検証には画像はありません。すみません
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
アライメント(ポイントマッチング) | 7秒95 | 9秒80 |
深度マップ+点群構築(高密度クラウド) | 3分34秒48 | 5分58秒60 |
3Dモデル構築(メッシュ) | 31秒90 | 35秒02 |
テクスチャ構築 | 44秒78 | 1分08秒70 |
コア数の多さとTDPの高さでかなりパフォーマンスが上がっています
計算中の微妙な待ち時間にお客さんとの間に生じる、何とも言えないあの待ち時間を少しでも短縮してくれるのなら嬉しい限りです(笑)
Fire Strike(3DMark)
ここからiGPU性能を中心に見ていきます
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
Graphics Score | 9818 | 9486 |
Physics Score | 29027 | 24207 |
Combined Score | 3378 | 3477 |
総合スコア | 8995 | 8770 |
Core Ultraは3DMarkで(実力以上に?)良い結果を出すことが知られていますが、それを超えてきていますね。と言ってもLunar Lakeとの比較では負けてしまうでしょうが、これだけのスコアがiGPUで出るのは素晴らしいなと思います
Time Spy(3DMark)
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
Graphics Score | 3562 | 3741 |
Physics Score | 9814 | 9384 |
総合スコア | 3938 | 4111 |
iGPUの性能の伸びには感心しますね
Port Royal&Speed Way&Steel Nomad(3DMark)
これらのテストはiGPUには向いていませんので、遊びですね
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
Port Royalスコア | 1926 | 1726 |
Speed Wayスコア | 569 | 600 |
Steel Nomadスコア | 575 | 641 |
iGPUで完走できるのですから時代は変わったなぁと思います
VRMark
VRについてもまだiGPUでは向いていると言えませんが比較のために実施です
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
Orange Room | 4264 | 3922 |
Cyan Room | 2752 | 3096 |
Blue Room | 1014 | 760 |
こんな結果でした
ちなみに、Cyan Roomについてはフレームキャップがあり、ディスプレイのリフレッシュレートと連動しているため、このテストの結果はPCの性能を表していませんので注意して下さい
ドラクエ10ベンチマーク
設定は最高品質・1920×1080・フルスクリーンです
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
スコア | 17150 | 18741 |
評価 | すごく快適 | すごく快適 |
AMDのAPUでは性能が良くてもあまりスコアに反映されない印象でしたが、だいぶ上がってきたなぁとシミジミ感じます
FF14ベンチマーク(黄金のレガシー)
設定はいつも通り、1920×1080・高品質(デスクトップPC)・ウィンドウです
GPD DUO |
OneXPlayer X1 | |
スコア | 6778 | 5741 |
評価 | やや快適 | 普通 |
私は実ゲームはやらないので分かりませんが、設定次第では全然いけるんじゃないかなと感じました
FF15ベンチマーク
設定は1920×1080・標準品質・ウィンドウです
GPD DUO |
OneXPlaer X1 | |
スコア | 4610 | 3664 |
評価 | やや快適 | 普通 |
iGPUでやや快適まできたかと思うと感慨深いです
確か、昔GTX1060のeGPUでテストした時に5000前後ぐらいのスコアだった気がするので肉薄してきていますね
CrystalDiskMark
搭載されているSSDは前章でも触れた、トラブルの原因にもなっているWD Blue SN580です。私は既にSamsung 990 PROに換装していますが、このベンチは換装前のSN580で計測したものを掲載しています
SDカードの方はいつものこれを使っています
本体SSD |
microSDカードスロット |
|
SEQ1M Q8T1 Read/Write | 4221.35 / 4196.51 |
96.67 / 85.84 |
SEQ1M Q1T1 Read/Write | 3903.45 / 4202.37 |
96.67 / 86.67 |
RND4K Q32T1 Read/Write | 811.41 / 771.84 |
13.78 / 3.19 |
RND4K Q1T1 Read/Write | 67.01 / 249.92 | 13.34 / 3.21 |
WD Blueは速度を控えめにして低発熱にしているシリーズなのでこんなものでしょう。ただ、トラブルの原因にまでなることを考えると換装してしまうのもアリかもしれませんね
これも先に書きましたが、ファームウェアを更新することでSN580でも安定して使えるようになってますので心配しすぎも良くないかもです。念のため
SDカードの方はカード本来の速度が出ていますので問題無さそうです
まとめ
ということで今回はGPD DUOについて書かせていただきました。毎度のことながら長くなってしまいましたが、もし全部読んで下さった方がいましたらありがとうございます
GPD、かなり良くなったとはいえやっぱりまだ中華ガジェットなんだなぁということを再確認させられたというのが率直な感想です
自分はヲタなのでいいですけど、30万円以上払ってこれだけ不具合まみれでは、PCに詳しくない人からしたらたまったものじゃないですね。やっぱ、あまり万人におすすめできるメーカー・PCでは無いよなぁと感じました
さて
GPD DUO、オタクな自分には不具合もあらかた解決することができ使っていけそうなわけですが、それではこれを売ってProArtに買い替えるのか、という話なのですが
現状はこのままGPD DUOを使っていこうと思います
記事が長すぎて次回に回してしまいましたが、実はeGPUでの使用がなかなか良好な結果となっています。私は現時点ではRTX4060(と一応Radeon RX7600)のeGPUしか持っていませんが、このGPUですら、ProArt PX13のRTX4070モデルよりも良い結果が出ている部分もあったりしてます
トラブルを解決するまでは少し手こずりましたけど、解決した現在はかなり安定して使えています
現状でこれですので、近々12GB VRAMか16GB VRAMを採用したGPUに乗り換えるつもりの自分としては、この組み合わせの方がPX13よりも高性能なのは明らかです。しかもメモリ64GBとデュアルディスプレイというメリットまでついてくるのですから、自分にとってはこっちの方が向いているみたいでした
GPD DUOについて色々書きましたが、トラブルに対処できる方であれば買っても後悔しない機種になっているのではないかなと思います。まあガチャ要素もあるのでそこは怖いですが……
もしこの記事が、同じDUO仲間でトラブルに見舞われた方の解決の役に立つのなら嬉しく思います
次回はeGPU編の記事を公開しますのでよろしければまたご覧くださいませ
それではまた~
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