こんにちは。ドローンインストラクターをしています、りんごロイドです
先日このような記事を公開したのですが
この記事を書いた際に以下のようなコメントが来ました
4km飛行の海外版は間違いなく5.8G。
免許持ってない人は使えないよ。
警告無視したら違法ですから(笑)通報します。
もうちょっと英語も勉強して下さい。
ただの煽りの可能性もありますが、このようなコメントが来るということは、私の書いた記事の意図や解説が正しく伝わっていないってことかな? とも思いましたので、改めて海外バッテリーを使用するうえで押さえておくべきポイントを全てまとめておこうと思います
モデル選択やバッテリーの購入から飛行許可申請に至るまで全てを書いたので長くなってしまいましたが、全部あるいは一部でも、必要な部分が参考になれば幸いです
合法か、違法か?
最初は上記コメントに対して改めての解説です
以下、この章では冒頭のコメントに対しての解説が続きますが読まなくても大丈夫ですので、本題を読みたい人は次の見出しまで進んでOKです
まず、該当の記事中に「送信機には2.4GHzと5.8GHzを使えるモデルと、5.8GHzしか使えないモデルの2種類あるので、両方使えるモデル(MT1SD25)を買うべきである」ということをハッキリと書きました。読み飛ばしちゃったのかな?
両方使えるモデルは通称CEモデルと呼ばれていて日本版に使われているものと同じです。5.8GHzオンリーのモデルはFCCモデルと言われています。グローバルモデルのMavic Miniを買う場合でも、日本モデルと同じCEモデルのMavic Miniを買ってねということです
この、デュアルバンドの送信機についてなのですが、実はDJIの送信機というのは元々2.4GHzと5.8GHzの両方が使えるようになっているものがほとんどです。特に最近のモデルはみんなこの仕組みです。これは国内版のPhantom 4 ProやMavic Proでも同じ
海外版だろうが日本版だろうが、Mavic Mini送信機のように2種類のモデルが用意されているのでない限りは、ハードウェア上の違いは無いということになるのですね。このことはDJI自身も認めていることです
ではどうして日本で使う際には2.4GHz帯のみで、かつ出力が電波法の規制以内(最大1W以下)に収まっているのかというと、GPSやネットワークの位置情報で取得した地域を元にして、その国のルールの中で使えるようソフトウェア上の制御がかかるため――となっているからです
モバイル端末とドローン機体の両方が位置情報を特定し、その地域の周波数/出力に抑制するという仕組みですね
Mavic MiniのCEモデル送信機の場合ですと、例えば日本で使用する際にはMICに準拠するよう2.4GHzの周波数帯しか発信されなくなり、出力は19 dBm未満に抑制されます
そして当然のことながらCEモデル送信機(MT1SD25)は日本の技適を取得しています
許可されている国だと、これ以外に14 dBm未満の5.8GHz帯を使用することも可能です。位置情報によってドローンシステム全体が、自動で切り替えてくれるというわけですね
FCCモデルは5.8GHz帯しか使用できませんが、その代わりに出力は30 dBm未満と強力になっています。このFCCモデルをCE認証の地区で使おうとすると、出力が抑制され通信可能範囲が500m程度になってしまうそうです(この情報だけはフォーラム経由なので真偽は不明)
以上のことから、正しいモデル(CEモデル)を選び正しい手続きを踏めば違法でもなんでもないということがお分かりいただけるのではないかと思います
Mavic Mini本体について
ようやく本題に入っていけますね(笑)
まず本体についてですが、日本モデルの機体であっても警告は出るものの海外バッテリーを装着&使用可能なことが既に判明しています。これが最も安全な方法でしょうね。というわけで取れる手法は2つ
- 日本モデルに海外バッテリーを装着する
- 海外モデルをそのまま使う
以上のどちらかになります。よく分からん! という方は、1.の『国内モデルを購入してバッテリーだけ海外版を使う方法』が確実な方法と言えるでしょう
以下は2の方法を選ぶという方のためのウンチクですので読み飛ばし可です(笑)
くどいようですが、2の方法を選択する場合には送信機のモデルをしっかりと確認して下さい。『MT1SD25』というモデルは日本版と同じものですので使用することが可能です
もう一つの『MT1SS5』というモデルは5.8GHzの周波数しか出せないうえに日本の技適を取得していないと思われますので、使おうと思ったら多大な努力が必要になります
例えば私は無線従事者免許を持っていますが、では『MT1SS5』モデルを買ったらそのまま使えるのかというと使えません
電波を使用するためにはもうひとつ『無線局免許』という、送信機自体に対する免許が必要になります。この免許を得るためには、機器が日本の技適を受けていることが必要であり、受けていない場合には仕様を証明する回路図等の提出が必要になるからです
努力して無線従事者免許を取ってもDJIが回路図を提出してくれないと無線局免許が取得できず結局ダメですので、相当ハードルは高いです
また、『MT1SS5』モデルを、日本や他のCE認証の地域で使うと出力も抑制されると言われています(こればかりは自分で試せないので未確認です)
このモデルは5.8GHz帯しか発信できないため、出力が『MT1SD25』相当に抑制されると通信可能距離が500m程度になってしまうようです。電波というのは同じ出力の場合、周波数が高いほど通信可能距離が短くなりますのでこうしたことになってしまうわけですね
以上のことから『MT1SS5』モデルを日本で使うのは相当大変(不可能な可能性も十分ある)なうえに、通信距離的なメリットも皆無ですのでやめた方がいいということが言えます
Mavic Miniは他のDJIドローンと違い、ハードウェア上で2種類のバージョンの送信機が用意されていることで外国でも混乱を招いているようですね
興味がある方は「Mavic Mini CE FCC」で検索すると楽しめるかもしれません
海外版バッテリーの購入について
現在のところ日本のDJIストアでは海外モデルのバッテリーを購入することができなくなっています。バッテリーが欲しい方は海外からの個人輸入を行う必要があるわけですね
代行業者に頼んでDJI公式(海外サイト)から買ってもいいと思いますが、私はAliexpressで購入しました
価格は3本で$148でしたので、容量が倍以上になっているにも関わらず日本モデルとほとんど変わらない値段で売られていることが分かります
日本モデルの容量は1,100mAh(飛行時間18分)
海外モデルの容量は2,400mAh(飛行時間30分)
日本だからとなめられてぼったくられてる感がスゴイです。いわゆる『おま国』価格ってやつですね。あと日本にも転売屋がいますが1本8000円オーバーとかのふざけた値段で売ってます。これは悪い方の転売屋ですので使わない方がいいでしょう
なおAliexpress等の海外ECサイトを利用する際は諸々のトラブルにご注意下さい
慣れている人や対応力に自信のある人でないと、未着トラブルなどにまきこまれる可能性があります。私もいい加減なセラーに当たってしまって未だに到着しておりません(ToT)
私が遭遇したのは、発送してないのに「発送しました」と言ってウソの追跡番号を教えてくるパターン。Aliではかなりのあるあるトラブルなのですが、慣れてないと不安になるかもしれません。今も払い戻しを求めて絶賛紛争中です(笑)
年内の到着は絶望的っぽいのが悲しい…
海外版バッテリーを装着した際の警告について
先ほど書いた通り、日本モデルのMavic Miniに海外版バッテリーを装着するとDJI Flyアプリ上に警告が出ます
ただしこれは『使用は不可能です』とか『使用は違法です』と使えなくなるわけではなく、『あなたの地域でこのバッテリー使うと違法の可能性あるけど大丈夫?』というようなやんわりとした警告となっています
正しいモデルを選び、正しい手続き(飛行申請をして許可・承認を得ていること・飛行情報共有システムに飛行計画を登録していること)を踏んでいれば違法性なく使うことができますので安心して下さい
本当はここで実際の警告画面をお見せしたいのですが、先ほど書いたようにAliexpressのクソいまいちなセラーに当たってしまったためまだバッテリーが届いておらずお見せできません…。届き次第更新したいと思いますのでしばしお待ちください
国交省航空局への飛行申請について
海外版のバッテリーを装着したMavic Miniは、航空法上『無人航空機』となります(ノーマルバッテリーの場合は『模型飛行機』)
ですので航空法に則った手続きが必要になりますので詳しく解説したいと思います
飛行申請の全体像についてはこちらで詳しくまとめていますので
こちらの記事も読んで理解を深めて欲しいと思うのですが、ひとまず今回はMavic Miniで申請する際に具体的に何をどうすればいいのかという点に絞って解説を行っていきます
流れが分かったらちゃんと上記記事も読んで、航空法の運用概要も理解してから申請して下さいね(笑)
申請する条件の中のひとつに「正しい法律の知識を有すること」というのがあるから、ちゃんと理解してないとダメなんです。自己申告ですけどね
申請方法
飛行申請を行う際はオンライン申請と、紙ベースで申請を行う方法と2種類から選択することができます
しかし国交省はできるだけオンライン申請に切り替えていきたい方針ですので、これから初めて申請に挑戦するのでしたらオンライン申請サービス『DIPS』を使って申請されることをおすすめします
DIPSでの申請その1 アカウント開設
DIPSへアクセス したらまず、アカウントの開設を行って下さい。GoogleとかAmazonとかと同じように、名前・住所・電話番号・メールアドレスなどを入力してアカウントを作成します。もちろん無料です
申請者IDは自動で発行されますが、パスワードは自分で設定したものを使っていきますので忘れないようにして下さいね
DIPSでの申請その2 機体の登録
アカウントの作成が完了すると登録したメールアドレス宛に申請者IDというものが届きます
ログインページでこの申請者IDと、自分で設定したパスワードを入力してログインして下さい
ログイン後のページが下記画像です
流れとしては「無人航空機情報の登録」→「操縦者情報の登録」→「申請書の作成(新規)」と進んでいくことになります
まずは機体登録を行いますが以下のように入力していきましょう
1ページ目(上記画像)。「ホームぺージ掲載無人航空機以外」を選択
2ページ目(上記画像)は以下のように入力
- 製造者名:DJI
- 機体名称:Mavic Mini
- 機体の種類:回転翼航空機
- 最大離陸重量:0.25Kg
- 製造番号等:シリアルナンバー又はお好きな名前
Mavic Miniにはごくわずかにペイロード(積載可能重量)があるのですが、具体的な数値は明かされていませんので自重のみで大丈夫です。自重も本来なら0.249Kgとなるのですが小数点以下2桁までしか入力できませんので0.25Kgとします
自作機ですか? には「いいえ」を選択。改造はしていますか? にも「いいえ」を選択します
3ページ目(上記画像)は全ての項目で「適」を選んで下さい。マジメな方ですと
ん? ウェイポイント自動航行はできないから「自動操縦」の基準は満たしてないんじゃない?
と思うかもしれません。素晴らしい発想だと思います。が、ここで訊かれているのは自動航行についての追加基準ではなく、機体が自動で離陸・着陸・移動を行えるかどうかという基準になっています
つまりワンキー離陸ができ、リターントゥホームが可能(且つ途中での操作介入も可能)なような機体であればこの基準を満たせるということになります。Mavic Miniは全てが可能ですので、この項目は「適」にして大丈夫ということになるわけですね
4ページ目(上記画像)はちょっとだけ努力が必要になります。上から順に解説していきますね
まず、Mavic Miniの機体を正面から・横から・上から、それぞれ撮影した写真を用意して、添付してあげる必要があります
その下の段には操縦装置(プロポ)の情報を入力する欄がありますので、操縦装置名称を「Mavic Miniコントローラー モデル MR1SD25」とし、製造者名を「DJI」とします
その下の段は運用限界を入力する欄ですので以下のように入力して下さい
- 最高速度(km/h):46.8
- 最高到達高度(m):3,000(カンマは自動で入力されます)
- 電波到達距離(m):2,000(カンマは自動で入力されます)
- 飛行可能風速(m/s以下):8
- 最大搭載可能重量(kg):0
- 最大使用可能時間(分):30
運用限界のいちばん下には取り扱い説明書を添付する欄がありますので、DJIのサイトからダウンロード して添付します
最後に飛行させる方法(操作モード)を入力する欄があります。Mavic Miniはモードの切り替えが可能ですので、モード1でも2でもお使いのモードを選択して下さい
以上で機体の登録は完了です
DIPSでの申請その3 操縦者の登録
続いて操縦者の登録を行っていきます
1ページ目(上記画像)。ここはドローンの民間ライセンスを持っているかどうかで選択すべき欄が変わります
民間ライセンスを持っている方は手続きの仕方も知っていると思いますので、持っていない方の申請方法を具体的に解説していきます。ライセンスをお持ちの方でどうしても分からないという方はコメントいただければ解説しますので
ということで「新規作成(HP掲載団体技能認証なし)」を選んで下さい
2ページ目(上記画像)では操縦者情報を入力していきます
まず氏名・氏名カナ・住所を入力します。ちなみに氏名は苗字と名前の間にスペースを空けるとエラーになります…。国のシステムってこういうところが本当に馬鹿。注意して下さいね
その下の段にある「講習団体による技能認証を受けている場合に~」という部分なのですが、ここは民間ライセンスやそれに準ずる講習の修了証などを持っていないと思いますので空欄で大丈夫です
逆に持っている人であれば、このページではなく1ページ目の時点で「新規作成(HP掲載団体技能認証あり)」を選ぶ方が少し楽になりますのでそっちがおススメ。なぜこの項目がここにあるのか、正直よく分かりません
その下では、自分が飛行許可・承認を申請するに足る資格を持っているかどうかを自己申告します
証明書等が必要になるわけではないですし、後から提出を求められることもありません。しかし公的な申請書にウソを書くのは犯罪ですので、全て「はい」と答えられるよう練習・勉強をしてから申請して下さいね
さらにその下の段では、自分の飛行経歴を自己申告します
一般的にドローンと言われるマルチコプターは『回転翼航空機』ですので、回転翼航空機の欄に数値を記入します。審査に通るラインは総飛行時間が10時間以上です(稀に例外あり)。加えて、目視外飛行と夜間飛行の審査ラインは2時間以上。物件投下の審査ラインは5回以上の経験となっています
こちらもフライトログ等の提出は必要なく、この場だけの自己申告ですがウソは厳禁です。せっかくMavic Miniを持っているのですからたっぷり経験を積んでから申請して下さい
最後に機体を選択するボタンがありますのでポチッと押します
するとこのような画面に遷移します。プルダウンの部分を選ぶと、先ほど登録しておいたMavic Miniが一覧にありますので、そちらを選択してから「機体追加」ボタンを押します
一覧にMavic Miniが現われれば登録は成功ですので、「閉じる」を押してこの画面を閉じます
元の画面に戻ったらいちばん下の「登録する」ボタンを押せば、操縦者の登録は完了です
DIPSでの申請その4 申請書の作成
ここまで来たらあとひと踏ん張りです。入力項目はそんなに多くないですので頑張っていきましょう
メインページから「申請書の作成(新規)」を選択します
1ページ目(上記画像)は申請の概要を入力していきます
まず、飛行の目的を「業務」と「業務以外」から選択します。中にはどっちもという人も多いでしょうが、比重の大きい方を選んで下さい。ここで印をつけなかったものはやってはいけない、というわけではありませんので安心して下さい
余談ですが「業務」を選んだ方が申請の際は優遇される――という噂がありますが、正直に申告しましょう
次に、航空法で制限されている飛行空域や飛行方法に対して、どの項目で許可・承認が欲しいのかを選択します。飛行理由も選ぶようになっていますが、多くの場合は「飛行の目的と同じ」になるのではないかと思います。私は画像のようにしました
空港周辺/150m以上の空域を飛行させるのでない場合は、飛行の高度や空港との調整結果などは入力する必要がありません
次に『年間を通じて飛行しますか』という欄なのですが、1年間いつでも飛ばせるようにしたい方はここを「はい」にして下さい。数か月間だけ、とか、特定の1日だけ、という場合には「いいえ」にします
その後カレンダーから開始日を選択します。年間を通じての飛行ではない場合は終了日も選択します。1日だけという人は開始日と終了日が同一になる感じですね
最後に『飛行する場所」を選択します
複数の場所で飛ばせるようにしたい場合は「特定の場所・経路で飛行しない」を。特定の場所でだけ飛行させる場合には「特定の場所・経路で飛行する」を選択して下さい
2ページ目(上記画像)では飛行経路の補足と申請先を入力します
この例では包括申請をするわけですが、日本中どこでも飛ばしたいのか、それとも特定のエリアだけ飛ばしたいのかを選択します。日本中ではない場合は具体的なエリアを入力。例えば「東京都全域」のように記入します
その下に『飛行するための条件』という欄があります
この欄の記入は任意ですが、書いた方が審査上の心証が良くなるのは確実でしょう。私は画像のように記載しました。当たり前のことですが書いたことは守る必要があります
その下の欄では申請の提出先を選択します。包括申請の場合、東日本にお住いの方は「東京航空局」に。西日本にお住いの方は「大阪航空局」にそれぞれ提出します。個別申請で空港周辺等を飛ばす場合などは、空港事務所や国交省本省に提出する場合もあります
3ページ目(上記画像)では機体・操縦者・運用体制(飛行マニュアル)という航空安全3原則について申告を行います。ちょっと分かりづらいところですので細かく解説していきますね
まず機体選択を行いますので、先ほど登録しておいたMavic Miniを選択します
一覧に登録出来たら「追加基準」を選択します。本来禁止されていることを行うわけですので、飛行方法によってそれぞれ追加で満たさなければならない条件があるのですね
今回の申請では「人の近くを飛ばす飛行(人口集中地区、30mの距離の確保)」、「夜間飛行」、「目視外飛行」について追加基準の証明が必要になりました。以下の図を参考にしてみて下さい
人の近くはプロペラガードを装着で問題なし。プロペラガードを持ってない人は「補助者を配置~」などを選べば大丈夫です。夜間飛行については「灯火を装備している」でもいいような気もしますが、尻にしか灯火がついていないので画像のように記入しました
目視外飛行については3項目もあるわけですが、それぞれ以下のように記入しました
自動操縦システムは装備していませんので「自動操縦システムは装備していないが補助者を~」というものを選択。異常の有無は「プロポの画面で確認できる」を。フェールセーフが作動するかは「作動することを確認している」を選んでいます
これらそれぞれについて写真を撮影して添付する必要があります。写真やスクリーンショットを撮影して添付しましょう。例えば「プロペラガードを装備している」なら
こんな感じ。「灯火を装備している」なら
こんな感じで撮影すればOKです。アプリの画面についてはスクリーンショットを撮りましょう
最後のフェールセーフについてなのですが、DJI Flyアプリではフェールセーフ機能の設定ができません。そこでMavic Miniマニュアルの6ページに記載されているフェールセーフ機能についての説明をそのまま画像にして添付したら大丈夫でした
長くなってしまいましたがこれで追加基準の入力も終了ですので、元の画面に戻って「登録する」を押せば機体登録は完了です
続いて操縦者の登録をしますがこちらは簡単です
上記画像の手順で登録します。基準に適合しない項目がある場合には~という欄がありますが、先ほど言った通り基準を満たしてから申請していただきますので、ここは空欄で大丈夫です
操縦者の登録が終わったら最後は運用体制(飛行マニュアル)についてです
ここは「航空局標準マニュアルを使用」を選択すれば大丈夫です。既に国交省がマニュアルを用意してくれてるわけですね。包括申請の場合には航空局標準マニュアル02が。個別申請で空港周辺等飛ばす場合でも航空局標準マニュアル01がそれぞれ使用できます
なお、「使用する」と宣言した以上は標準マニュアルに書かれている内容は守らなければならない義務があるのだということは認識しておいて下さい
ちょっと大変だった3ページ目もこれで終了です。頑張りましたね
4ページ目(上記画像)で最後になります
まずはじめに加入している保険の内容を記入します
ドローンには自賠責保険はありませんが任意保険はあります。そして飛行申請を行う際には、保険に入っているかどうかは非常に重要視されますので、ここが空欄だと審査に通るのは非常に厳しくなります
幸い日本モデルのMavic Miniには1年間の無償付帯保険がついていますのでこれで申請は可能です。しかし保険の約款を見ると国外モデルは補償対象外とあります。万一事故を起こしてしまった際、ここは保険会社とモメそうな点かな、と思いますので注意して下さい
保険は機体のシリアルナンバーに応じて登録されますので、バッテリーについては保険の契約とは無関係な部分だと考えるのが自然です。実際、後から買い足したバッテリーを使っていて事故っても、ちゃんと補償してくれます
しかし大容量バッテリーが海外でしか売られていないのもまた事実。このあたりの最終的な判断は、それこそ裁判にでもならない限り分かりません
もう一度確認しますが、その機体に対して保険が付帯されていることは真実ですので、DJI無償付帯保険で申請を行うことは可能となっています。しかし万一の事故の際に免責になるかどうかは保険会社の判断によるかも? ということです
端的に言うと、保険会社に免責となる口実を与えてしまっているような気がする……ってことです。ということで不安な方は別の保険にも加入されておくことをおすすめします
例えば私も加入しているSORAPASS CAREというサービスなら、年間5千円でトイドローンだろうが自作機だろうが海外モデルだろうが、どんなドローンの事故も保障してくれます(ただし機体ではなく加入者に対しての保険ですので、他人に貸して事故られた際には補償されません)
保険の話が長くなってしまいましたが十分注意して、しっかりと保険内容を確認して下さいね
その下には緊急連絡先の入力欄があります
DIPSに会員登録した際の氏名と電話番号が自動入力されますので変更の必要がなければそのままでOKです
最後に受け取る許可書の形式を選択します
普通は「電子許可書」でいいと思いますが、どうしても紙で欲しいという人は「紙の許可書」を選んで下さい。その代わりに切手を貼った返信用封筒を航空局に送る必要があります
ということで大変お疲れ様でした。以上で終了になります
最後に最終確認ページが出てきます。紙ベースで申請する時と同じ申請書が、DIPSを使うことで全て自動で作成されたということですね
念のため内容を全て確認し、間違いが無ければ左下のチェックボックスにチェックをつけて「申請する」を押して下さい
これで飛行申請は完了になります
DIPSでの申請その5 申請から許可までの流れ
申請が終了すると自動的に審査が開始されます
審査にかかる日数はバラツキがありますが1週間程度は見ておく必要があります。そのぐらいの期間が過ぎると航空局から、DIPSに登録したメールアドレス宛にメールが届きます
『補正指示が発行されました』というメールだった場合は審査に落ちています。ただし、何をどう直せばいいのかという指示をくれますので、言われた通りに直して再提出してもう一度審査を受けます
『審査が完了しました』という内容のメールが届いたら晴れて合格となり、DIPSの場合はすぐに許可書がダウンロードできる状態になっています
DIPSにログインしたら「申請書一覧」を選択します
申請書一覧が表示されると思います。1つしか申請していなければ一覧にも1つしか表示されません。該当する申請に対して「照会編集」を選択します
申請書作成時の最終確認画面と似た画面が表示されます。が、審査が完了しているといちばん下段に「許可書ダウンロード」という項目が現われていますのでこちらからファイルをダウンロードします
ダウンロードしたZIPファイルを解凍するとPDFの許可書が入っていますので確認しましょう
こちらが実際に海外バッテリーのMavic Miniで取得した飛行の許可・承認書になります
この許可書は必ずしも携帯する必要はありませんが、国交省や警察、その他関係者等に提示を求められた際には許可・承認番号を伝えられるようにしておく義務があります。電子許可書ですので、PDFファイルを端末に保存しておくのが良いのではないかと思います
その他、課せられた義務について
以上で手続きは終了です。これでMavic Mini 249gバージョンも199gバージョンと同じように使うことができるようになりました
ただ、これでオールフリーダムに使えるのかというとそうではありません。ドローン(無人航空機)にはあと2つ、義務が課せられていますのでそれらを守って飛行させる必要があります
飛行情報共有システム(FISS)に登録する
1つ目がこちらの飛行情報共有システム(FISS)への登録義務です
2019年7月26日に航空法の審査要領が改定になり、このルールが生まれました。ドローンを飛行させる際は、事前に飛行計画をこの共有システムに登録しておかなければならない、というものです
厳密に考えるなら全てのドローンということになるわけですが、実際のところは7月26日以降に許可・承認を受けた機体は登録義務がある、というような運用がされているようです
しかしながらMavic Miniについては全ての方が7月26日以降の登録となるはずですので、必ず飛行情報共有システム(FISS)への登録が必要になります
というわけでまずはFISSへのユーザー登録を行いましょう
アカウントの開設を選択し、メールアドレスとパスワードを入力します
するとこのようなメールが届きますので、リンクをクリックして登録を完了して下さい
再びFISSに戻りますのでリンクをクリックします。これで本登録が完了します
本登録ができたら名前や住所などを入力していきます。住所は郵便番号も手打ちで入力する必要があります
全ての入力が終わったら右下の「飛行許可申請との連携」を選択します
自動的にDIPSに飛ばされますので、申請者IDとDIPSのパスワードを入力したら「同意して連携」を選択します。これで初期登録が完了です
FISSに飛行計画を登録する
こちらがFISSのメイン画面。ここから操作飛行計画を登録していくわけですが、初めての場合には「機体登録」が必要になります
えぇ、また!? とうんざりするかもしれませんが、画像赤枠で囲った部分を選択すると先ほど同様DIPSとの連携で機体データを瞬時に読み込むことが可能ですので安心して下さい。というわけで「機体連携」を済ませておいて下さいね
機体連携をしてFISSに機体情報が読み込まれたらいよいよ飛行計画を登録していきます
左上の「飛行計画登録」を選びます
このようなメイン画面が開きます。ネットワーク位置情報で現在地を瞬時に表示することも可能です。今回は試しに、芦ノ湖上空を目視外飛行させる計画を登録してみたいと思います
まず、おおよそのフライトエリアを画面中央に合わせたら赤枠の「+」ボタンを押します
すると今度は超拡大表示の地図になりますので、画面左上のボタンかマウスホイール、又はスマホのピンチイン等でちょうどいい大きさに合わせます。設定しやすい大きさに調整出来たら、ここから飛行計画を登録します
はじめに空域を設定します
空域設定は3パターン選ぶことができます(画像赤枠部)。ポイント指定、ルート指定、エリア指定となっていますので、計画内容に合わせて適したものを選びます。例えば自分の周辺にしかドローンを飛ばさないならポイント指定。オートパイロットでウェイポイント指定がされているならルート指定、といった具合です
ポイント(白丸)はドラッグで動かせます。ルートやエリアを指定する際は一点ずつクリックしていきます。最後の点をダブルクリックで決定です
今回の例では、当日現場に行って様子を見てからからルートを決めたくなるだろうことを想定し、エリア指定にしてみました
飛行空域を設定すると画面右側が上記画像のような表示になりますので、6項目設定していきます
- 飛行高度を入力します。高度が変化する場合は最高高度を入力します
- 日時をカレンダー&時計から選択します
- 飛行時間を入力します
- 操縦者名は自動で入力されていると思います。機体一覧からMavic Miniを選びます
- 今回の飛行計画について、質問にはい/いいえで回答します
- 最終確認をします
こんな感じです。6番の「飛行状況へ」を押すと以下のような画面が開きます
違反の可能性があるルールと守れているルールが一覧で表示されます。ナイスなのは地方自治体条例にも対応しているというところ。この飛行計画例は神奈川県ですので県条例での飛行禁止区域があるわけですが、この飛行計画は禁止区域に入っていない――ということなんかが確認できます
……と思ったのですが、試しに条例でドローンを禁止しているエリアで、「手続きが完了してますか?」の設問を「いいえ」にしても『遵守しているルール』として出てきました! 適当判定っぽいですのであてにしない方が良さそうです(泣)
違反している可能性がある~のところを確認すると「目視外飛行」と「30mの距離の確保」が挙げられていました。どちらもきちんと申請をして承認をもらっていることですので問題ありません。他にも何の問題も無いということが確認できましたので「飛行計画登録」を押します
ご丁寧に最終確認が入ります。「はい」を押しましょう。以上で飛行計画の登録は完了です
慣れれば3分で終わりますし、急な飛行の予定が入っても現場でスマホからチョチョイと登録することができますので苦にはならないと思います
FISSには他にも他人の計画を参照したり、該当区域の地方ルールを確認したり等いろいろな機能があるのですが、長くなってしまいますのでそちらは別記事で解説しますね
飛行実績報告をする
FISSへの登録同様、もうひとつ課せられている義務が飛行実績の報告です
包括申請はいつでもどこでも飛ばせるわけですが、事前申請が不要だというだけで事後報告の義務は存在します。それが飛行実績報告。この報告は3ヵ月に一回必要で、年間許可をもらっている人の場合だと最大で4回の実績報告が必要だということになります
実績報告はDIPSから行います
DIPSにログインして会員ページに行くと「飛行実績の報告」という項目がありますのでこちらを選択します。DIPSで申請した人は(電子申請)を選びます。紙ベースで申請した人は(電子申請以外)を選ぶ感じですね
するとこのような画面が開きます。申請者氏名は自動入力されていますので、何か月目の報告なのかを選択して下さい
続いて許可承認番号を入力します。電子申請の人はプルダウンから選ぶだけです。電子申請以外の人は番号を手打ちして、承認日等を入力する必要があります
最後に報告書と飛行場所の地図を添付します。テンプレートは国交省のホームページ からダウンロードできます。ご丁寧にもこのページには記載方法例まで載っていますので、例の通りに記入してDIPSにて報告すればOKです
フライト実績の記録は溜めてしまうとめんどくさくなりますので、その日のうちにパパっと記録するクセをつけるのがおすすめですよ。1件1分で終わるとしても、3か月分溜まっているとなかなかツライですからね
まとめ
ということでめちゃめちゃ長くなってしまいましたが、上記の点を守ってもらえれば電波法上も航空法上も何ら違法にはならず、Mavic Miniの真の性能を活かして使っていくことが可能になります
もう一度だけ超簡潔にまとめると
- 日本で使えるモデルを用意すること(できれば日本モデルが良い)
- バッテリーは海外輸入が必要になること。海外業者特有のトラブルにも注意
- アプリの警告をきちんと確認すること
- 国交省航空局へ飛行申請を行うこと
- 飛行情報共有や飛行実績報告も忘れないこと
が、Mavic Miniの性能をフルに享受するために必要になることです
私は慣れていますので、これらの項目が大した負担ではないことを分かっています。申請は30分程度で十分終わるし、フライトプランの登録は5分程度もあれば終わることを知っています
でも慣れていない方からしたら
なんか面倒そうだしいいよ。やりたくないよ。日本版でも18分飛べれば十分だよ
と感じる方が多いだろうことも当然だと思います
ただぜひとも一度、騙されたと思ってやってみてほしいなぁと心の底から思うのです。実際にやってみれば絶対にできますし、2~3回もやればすぐに慣れることができるからです
これは何もMavic Miniに限ったことではないのですが、航空法の仕組みがめんどくさい・分かりにくい――だから200グラム未満のドローン以外使うのはやめておこう、となってしまっては、今の航空法の意味が無くなってしまうのです
現在の航空法は『先進技術の発展を阻害しないように』という理念のもと、欧州式法律(特別申請ルールにより制限を超えた使用が可能)というスタイルがとられています。それなのにその制度が原因で敬遠されてしまっては本末転倒なのですね
正直なところ日本はドローン後進国です。実証実験や一部分野(土木建設等)では進んでいますが、一般への浸透度が全然伸びていません
どうか怖がらず航空法の申請を試してみてほしいと思います。そうして無人航空機を使う人が増えていけば、法律もより適確なものへと変わっていくと思いますし、何よりも業界自体が伸びていくと思うんです
その第一歩として、模型飛行機のMavic Miniを無人航空機として使うことに挑戦してみてはどうだろうかと思うわけです。きっと新しい発見などもあると思いますよ☆
それではまた~
コメント
とても素晴らしい記事ありがとうございます。
操作練習、訓練して経験要件満たしたら申請したいです。
KITAさん
こちらの記事も読んでいただきありがとうございました
参考になったのなら嬉しいです
楽しいドローンライフを♪
りんごロイドさん今日は、Mavic MiniのDISP機体登録について大変参考になります。バッテリーが入手出来たら登録しようと思います。現在飛行許可は「趣味」で「目視外」を貰っています。しかも特定エリア指定(地図に飛行範囲指定)です。事前に飛ばす場所に自治体等の規制がないか確認して記述する必要も有ります。“余談ですが「業務」を選んだ方が申請の際は優遇される”については、この制度が始まった紙ベースしか無い時に「趣味」で出した事が有りますが、『包括申請』では許可が取れませんでした。審査担当から「趣味目的の場合、全国といった広域の許可ができない状況です。」「規制にかからない飛行であれば手続き不要で飛行可能ですので、手続きが必要な飛行は、大変お手数ではありますが、必要の都度、申請手続きを行って頂きたく存じます。」との回答でした。(今は出来るかは不明ですが)
私もりんごロイドさんと同じくAliExpressにバッテリー3個$148で2019年12月初めごろに注文しましたが今だ届きませんしトラッキング番号もCNからSGに変わりましたが照会してもノットファンド状態です。しかも当該商品のページを開くと「当該商品非取り扱い」となっていてヤバイな~と思っています。(もう少し待って Open Dispute でキャンセルしようと思っています)
現在 Mavic mini battrey を検索すると1個¥7777 でかつ最大2個組での販売しか出てきません。
現時点でDJIの英語サイトでIN Stock状態なので品薄状態で、早めに入手した所がプレミア価格で売っている感じです。
長々と書いてしまいました。愚痴も含まれています(笑)。。。。
やまさんさん
コメントありがとうございます
バッテリーについては私は結局発送されず、Open Disputeして返金してもらいました。返金対応だけは超スピーディーで翌日にはお金が戻ってきたのがちょっと笑えました
申請については私も紙ベースの時代から行っておりますので、先方の対応はよ~く承知しています(笑)
あの頃に比べると現在の方が若干審査が緩く(というか作業的に)なったとは感じています。それでも「趣味」だと、やはり警戒はされる気がしますね
あまり大きな声では言えませんが、実は業務として提出しても趣味で飛ばすことは問題ないとされています
私自身が国交省の担当者に確認した内容じゃないのですが、ドローンパイロット達の間ではずっと以前から言われていることですね。伝聞なので話半分で聞いておいて下さい
航空法に限ったことではないですが、法律ってわざと曖昧にしている部分もありますので、真面目で正直な人ほど損してるのは何だかモヤモヤしますね
誤解の無いよう補足しておきますが、当サイトはこうした現状を良しとしていたり、抜け道的な方法を教唆するつもりはありません
また、全く業務を行わないのに業務で提出するのは問題だと思いますので、そうした申請は行わないよう注意して下さいね
楽しいドローンライフを♪
海外版バッテリー、軒並み遅延や品質問題?とかの理由でキャンセルして欲しいとの連絡。
DJIから日本に出すなよー!とか連絡でも廻ってるのですかね。
単に品薄や春節休みの都合なら3月には入ってくるのかもしれませんが。
Mavic Mini によってドローンの法規制も変わるかもしれないことがわかりました。
ドローンの完全登録制まで・・・って否定的であったのですがマビックミニを手にして「どこでも飛ばせる?どこに飛ばす場所があるの?」がよくわかりました。200g未満であっても人目を避け、なるべく邪魔にならないところで飛ばそうって気にしながら・・・・であるならば法に従って認可の中で飛ばす方が良いと感じ始めました。登録をしてみようと思いますが一度機体登録しますとたとえ1100mmバッテリーに交換しても「模型飛行機」には戻れないのでしょうか?サイトによってどっちにも可能な・・と書いてますとこがありましたが。さすれば1100バッテリー時でもスケジュール飛行申請をしなければならないということになりますでしょうか・・・という前に現時点で海外バッテリーが手に入りませんね^^;
maruginさん
コメントありがとうございます
書き込みを読んでいて「何だか変なことを書いてるサイトを見てしまったのかな」という印象を受けました。混乱してしまいますよね
簡潔にお答えします
・Mavic Miniによって法規制が変わるかも~
→Mavic Miniは関係ありませんが法規制は変わります。機体の登録制度はほぼ確実です。免許制度は一時期なりを潜めていましたが最近また「免許制にする!」という流れになりつつあるようです
国交省の「ドローンのルール」というページに最新のルールが分かりやすく掲載されていますので、マメに確認するのがおススメです
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
無人航空機等飛行禁止法に基づく禁止エリアは、かなり頻繁に変化しますので注意して下さい
・模型飛行機には戻れない~
→全くそのようなことはありませんので安心して下さい。法律上重量200g以上の機体が無人航空機になるだけで、それ以下の機体は無人航空機とみなされます
軽い方のバッテリーを付けている時のMavic Miniは「模型飛行機」です。重い方のバッテリーを付けている時は、登録した/してないに関係なく「無人航空機」となります
なので例えば、「やべっ! 今日の人口集中地区でのフライト計画、申請するの忘れてた!」というようなことがあった場合でも、軽い方のバッテリーで飛ばすのなら航空法違反にはならないということになります
ご参考になれば幸いです
しかし本当にバッテリーは手に入らないですね。コロナによってさらに入手に時間がかかるようになってしまいました
でも、Amazonとかで1本15000円オーバーとかで売ってる悪質な転売業者には引っ掛からないように注意して下さいね
管理人様 お気遣いありがとうございます。バッテリーの大きさによってならばこれはメリットが生かされますね〜〜。
是非とも登録を行ってみたいと思います。う〜〜ん、バッテリーが・・・無理ですね。
初めまして、このページのお世話になっおります。実は、Mavic Miniのバッテリーを台湾で購入を考えているので、このホームページを参考にDIDと30m以内のものだけの承認を、国土交通省からいただきたかったのですが、
重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)200 グラム未満のものは、無人航空機ではなく「模型航空機」に分類されます。
ご申請のMAVIC MINIについては、199gであり許可承認対象外ですので、申請を取り下げてください。
と補正(申請キャンセル)するように言われてしまいました。りんごロイドさんは何も言われませんでしたか?
うごうごさん
コメントありがとうございます
私が申請した際には何も言われていませんよ。まあ担当官によって言うことが違うことがあるというのは事実ですが、以下の点を確認してみて下さい
・「無人航空機情報の登録・変更」→「HP掲載無人航空機以外」→最大離陸重量の欄に「0.25kg」と記載
あと、記憶が定かでないのですが備考欄にも「海外版バッテリーを装着するため機体重量が249gになります」と書いたような気もします
こんなことを書いてよいのか分からないのですが、実は航空局の審査官はあんまり専門的な知識を持っていない人もいます
そうすると「Mavic Miniは模型飛行機だろ? こいつ分かってねえな」とお役所対応で頭ごなしに却下されることが残念ながらあります
良い審査官だと「海外版バッテリーを使うのかな?」というところまで察してくれるのですが……
ということで今回のケースでは、例えば以下のように事細かに説明してあげるのが良いと思います
日本正規品(電波法に準拠している)のMavic Miniに海外版のバッテリーを取り付けて使います。重量が249gとなりますので無人航空機としての飛行申請を行います。海外版バッテリーの使用はメーカーが公式に対応しており使用上の問題はありません
というような感じで書いたらいいのではないでしょうか。写真をいくつか添付する必要もあるかもしれません
私は日本正規品であることが分かる技適マークの写真と、使用するバッテリーの写真、アプリの画面の写真などを添付しました
いずれにせよ相手は人間ですので、しっかり事情を説明すれば分かってもらえると思いますよ
頑張ってください
海外版バッテリーを装着するため機体重量が249gになります。
日本正規品(電波法に準拠している)のMavic Miniに海外版のバッテリーを取り付けて使います。重量が249gとなりますので無人航空機としての飛行申請を行います。海外版バッテリーの使用はメーカーが公式に対応しており使用上の問題はありません
上記の一言を機体の説明に付け加えてみます。
使用するバッテリーは手元にないので写真添付できないのですが、頑張って申請してみます。
また、尋ねるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
無事通るといいですね
困ったことがありましたら何度でもお気軽にご質問下さい
また、補正申請が・・・同じ内容だったので、国土交通省に電話して聞いてみました。
バッテリーを変えるのは改造機になるみたいです。そこを「はい」にして海外バッテリーを使うことを記入してしんせいしてみました。
このWebサイト上も
改造はしていますか? は 「はい」
にしたほうがいいかもしれませんが、まだ、申請が通ってないので通ったらまた連絡します。(通らなくても連絡します。)
うごうごさん
それは災難でしたね……
先のコメントの返信にも書きましたが、航空局の審査官によって言うことがマチマチというのはこういうことなんです
私は「改造していますか」→「いいえ」で通っていますのでね
我々も仕事仲間のつながりで国交省の担当官の方に「人によって審査の基準が違う、言うことが違うのを何とかしてくれ!」とお願いしたことがあります
あまり書くと分かる人には私の正体がバレてしまうのでこれ以上は書けないのですが……
それが2年ぐらい前のことでその時は「善処します」というようなことを言っていたのですが未だに直っていないようですね
お役所だなぁ~と諦めて、言われた通りにするしかないですね(笑)
申請とおりました。いろいろありがとうございました。
本当にありがとうございました。
うごうごさん
ハッピーなご報告でこちらも嬉しいです
本当に良かったですね。楽しんで下さい♪
おかげさまで、包括申請3ヶ月目の実績を無事完了しました。
その間にリペアサービスも受けましたが(汗)
ebay.comにてこの半年で何度も何度も注文とキャンセルされることを何度も繰り返しつつも、ついに海外バッテリーを4個保有するまでになりました。御礼までに、なんとか日本に送付してくれた業者(今の所何とか的なので今後は不明ですが)の情報です。
「droneoptix.repair」 英国、納期半月、2個ゲット
「jtzh_uav」 中国、納期1~2ヶ月、2個ゲット
KITAさん
おめでとうございます。無事にフライトを楽しまれているようで何よりです
私の方はよく飛ばしに行っているフライト場がコロナの影響で休みになってしまっているのであまり飛ばせてないので羨ましいです
情報提供もありがとうございます
以前よりは少し価格が下落してきてますが未だに高額転売ヤーが跋扈していますのでこうした情報は多くの方の助けになると思います
またお気軽にコメント下さい。お待ちしています♪
手続きなど丁寧なご説明すばらしいですね。
申請については同感です。
仕組みを知る上でも良いのではないでしょうか?
ただし、それをMavic Mini+グローバルバッテリでやるのはどうかなと思います。
電安法の問題、保証、保険の適用外となったものをあえて飛ばす必要があるのでしょうか。
しかもこのくらいの性能のドローンですよ。
まあ、クルマでも違法改造して公道を走る人、走りたい人もいますのでそれとまったく同じですね。
本来ならそういったものはクルマならサーキット、ドローンならドローン練習場など安全が担保されたところで行うべきでしょう。
たとえ250g程度の機体でも、本当に運がわるければ目も当てられなくなるでしょうね。
そういう人がいなくもないことを忘れずに!
ふつうなら、たぶん自己破産ですよ。
秘密さん
コメントありがとうございます
書いて下さった通りだと思いますよ。というよりもそれはMavic Miniがどうこうではなく、全てのドローンにおいて同じことが言えると思います
そもそも私はドローンインストラクターですので、そうしたことを常日頃から指導している人間です
この記事もそうした意図に基づいて書いているものになります
自分でも読み返してみましたがきちんとそういう意図が読み取れる文章になっていると思うのですが……おかしなところがあれば修正しますので教えて下さい
それからお気を悪くされたら申し訳ないのですが、コメントについて訂正しておくべきところがあります
細かくて申し訳ないですがこのコメ欄を読む人もいるので、正しい情報を伝えたいですので
まず、Mavic Miniに海外版のバッテリーを装着することは電波法上まったく問題がありません。この点は勘違いしている方が多いですのでしっかりとお伝えしておきたいです
逆に、海外版(FCC版)のMavic Miniでは、日本の1,400mAh版バッテリーを装着して飛ばしたとしても電波法違反です
どの部分が電波法に違反するのかはこの記事に全て書いてありますので、ご確認ください
次に保険・保証の問題ですが、これについてもMavic Miniに無茶なことをさせてるから保証外という話ではありません
メーカー保証は、機体を改造している場合には適用対象外になる旨が書かれています。付属するDJI無償付帯保険についても同様です
世の中のほぼ全てのITガジェット・家電製品はこうしたルールになっていますので、こうした点を注意点として書いているだけです
逆に、Mavic Miniに海外版バッテリーをつけていても有効な保険も当然あります。というか保険に入ってないと申請に通すのは厳しいですので、そうした保険に入ることは必須となりますね
そして飛行性能についてですが、これも他のドローンに劣っているというのは間違いです
例えば、DJI以外でほぼ唯一国交省認定の民生機である3DRのSOLOというドローンがありますが、安全機能も飛行の安定性も通信安定性も全てにおいてMavic Miniを下回っています
ですので性能を根拠に批判するのは違うのではないかと思いますし、まして違法改造車と同列に語るのは間違っていると思いますよ
繰り返しますが、この記事では違法になることや安全上よろしくないことを薦めている側面は一切ございません。記事をしっかりと読んでいただけば分かります
Mavic Miniはそこいらの200g超の無人航空機よりも安定して飛行・撮影可能な良い機種だと思います
元々は249gの機種を、200g未満の重量に抑えるためにバッテリー容量をだけ減らして軽くしたものが日本モデルです
これは安全上の理由ではなく「売りやすくしたい」というメーカーのセールス方針であり、実際には重量が249gの方が重量が増える分耐風性能も増し安全であるとすら言えます
安全上問題ない機種を、日本の航空法に則って使うことに何の問題もありません。というか安全上問題が無いから、航空局から許可がもらえるのです
安全を考えないでドローンを飛ばしている人がいるのは残念ながら事実です
そういったことを減らすために、私は啓蒙としてこうした記事を書いています
ですので気持ちは分からなくはないですが、どうか根拠のないドローン叩きもやめて欲しいなというのが、ドローン専門家としての私の本音です
こんにちは
記事、読ませていただきました、とてもわかりやすかったです。
1点、私がこの分野でまだ詳しくなく、教えていただきたいことがあります。
海外版バッテリーについて
購入し使用することは問題ないことは理解できました。
海外版バッテリーを国内事業者が輸入し販売することは罰則の対象になりますでしょうか?
理由は海外版バッテリーにはまだPSEマークが付いていないものがあると聞いたからです。
法律が改正されたとも記事を読みました。
よろしくお願いいたします。
Saiさん
コメントありがとうございます
ご質問の件についてですが、先に答えを書くと「違法にならないと思われるが、最終的には経済産業省の判断を仰ぐべき」です
おっしゃってる法律は電気用品安全法のことだと思います
2018年2月(措置期間が1年ありましたが)よりPSEマークのないモバイルバッテリー(及び、取り外し可能な単体バッテリー)を製造・販売することができなくなったというものです
このことから分かるように、使用者に対して何らかの義務・責務を負わせる法律ではありませんので、使用が違法になるということはありません
そしてこの法律が適用されるのは、リチウムイオン電池の中でエネルギー密度が400Wh/L以上のものに限られます
そこでMavic Mini海外バッテリーのエネルギー密度を計算してみます
7.2V×2.4A÷0.23124L=約74.73Wh/L
となりますので、電気用品安全法の規制対象以下のエネルギー密度となっており、恐らく対象外と思われます
電気用品安全法が定める「単電池」という語句が1セルを意味するとして計算してみても
3.6V×2.4A÷0.23124L=約37.36Wh/L
となり、適用外となっています
ただ、私は法律の専門家ではありませんのでそこまで詳細な内容は各省庁(今回の件の場合は経済産業省)に問い合わせていただくのがいいと思います
例えば先ほども書いたように「単電池」が電池構造体全てを指すのか、それともセル単体なのか私には分かりません
同様に、同法で定める「体積」が、インテリジェントバッテリー全体の体積ではなく内部セル自体の体積で厳密に計算しないといけない可能性もあります
そのあたりの厳密なというか、グレーなというか、そうした部分は私には判断がつきません。そもそも法律というのはわざと曖昧に作られているところもありますし……
ですので問題にならないと思うのですが、そこまでの細かな点は直接問い合わせてほしいと思います
ドローンを使っていると各省庁に問い合わせないといけないことも多いですので、電話で直接問い合わるってクセをつけておくことはおすすめですよ
参考になれば幸いです
大変わかりやすいまとめをありがとうございました。
おかげでスムーズに許可をいただくことができました。
ひとつ興味本位で思ったのですが、機体重量について250gきっかりではなくあえて多めに申請したりした場合、なにかデメリットってありますか?使う使わないは置いておいて、非純正で容量の多いバッテリーなども売られているのでサバ読んで申請しておくのも良いかな?って一瞬思いました。いかがでしょうか?
いたちさん
コメントありがとうございます
記事がお役に立ったようで嬉しく思います
ご質問の件ですが、「グレーゾーンかな」という気がします(笑)
まずこれは当たり前のことなのですが、飛行申請に際しては実際に飛行させるシステムで申告を行う必要があります
ということで、今あるシステム(機体+バッテリー)の合計重量から著しく乖離している申告は、適当な申請とされ安全意識が低いとみなされたり、最悪の場合は虚偽申告と捉えられてもおかしくはない……かもしれません
虚偽申告の罰則は50万円以下の科料となります
しかしドローンの飛行申請は、持っていない機体・システムで申請を行うことも可能だというのは実際に申請されて感じたことと思います
これは恐らく、機体の納期に合わせてすぐに飛行を開始できるようにという国交省なりの配慮なのかな? とも思っています(ほんとはアウトな可能性もありますので注意)
ですので「将来的に非純正品の大容量バッテリーも使うつもりがあるからそれを踏まえての申告だ」と言えば、特別問題が無いと判断される可能性もある……かもしれません
こればかりは担当の審査官によると思いますので、不安であればしっかり確認した方がいいと思います
私の個人的な予想では、問い合わせをしたとしたら「今現在お手元にある機材の情報を正しく申告して下さい」と言われるとは思いますが……
あと、純正品と非純正品をどちらも持っていて使い分けている――というような場合には、重い方の重量で申請するのが良いのではないかと思います
ちなみに私は非純正の大容量バッテリー? は見たことがなく存在を知りませんでした。
教えていただいてありがとうございました。今度調べてみたいと思います
管理人様。
見解ありがとうございます。
確かに確かに、納得です。
手間暇考えても、必要な分のシステムを追加登録することも可能に思えたので、サバを読む必要もないですかね。
正直にこしたことないですね。