【連載第2回】iPadで本格動画編集 LumaFusionの使い方「よく使う機能編」

LumaFusion 使い方 Apple

iPadでも本格的な動画編集が行えるアプリ「LumaFusion

前回のLumaFusionの使い方「基礎編」 で基本的な操作感覚や一連の流れをご紹介させていただきました

今回はもう一歩踏み込んで、一般的な動画編集においてよく使われる機能を解説していきたいと思います

高機能アプリはどこにどのような機能があるのかが分かりづらいものです
本連載でそのあたりが少しでもクリアになれば嬉しく思います

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LumaFusionの使い方「プロジェクト作成」

プロジェクトを作る

新規プロジェクトを作成した際に開くポップアップは「アスペクト比」と「フレームレート」の設定しかありません

解像度等はエクスポートの際に設定する形ですので、そのあたりは気にせず作っちゃってOKです

LumaFusion 使い方

素材は自動的に選択済みのフィットモードに応じてプロジェクトに合わせて配置されます

そのため例えば「16:9アスペクト比」でプロジェクトを作成し、フルHDのムービー素材をタイムラインに配置すれば、自動的にぴったりと配置されます

この時、最終的な書き出しを「4K」で行うと自動的にアップスケーリングされますので、多少画質は落ちることになります

素材のフォルダ分け

動画編集をされる方であれば誰もがやりたいのが素材のフォルダ分けだと思います

LumaFusionアプリ内ではフォルダ分けが出来ないので、素材を100個も200個も使うような動画では管理が厳しくなります
ですが、iFunbox等のファイルマネージャーを用いてPCと連携し、予めフォルダを分けておくことでその煩雑さから解放されることができます

LumaFusion 使い方

LumaFusionの使い方「動画編集」

続いて実編集においてよく使うであろう機能を解説していきます
この部分は今後、適宜追加していくかもしれません

クリップの整列(中央ぞろえ)

タイムラインに配置したクリップ素材をセンタリングしたいということは意外とあるのではないかと思います

LumaFusionではテキストクリップとメディアクリップで少々扱いが違っています

まずテキストの場合

LumaFusion 使い方 センタリング

タイムラインのテキストクリップをダブルタップで「クリップ編集モード」に入ります

上記画像のポインターマークをタップすればセンタリングされます。他の矢印は「右寄せ」とか「左斜め上寄せ」、「下段中央寄せ」といった感じで対応しています

ちなみにテキストクリップは「画像」や「図形」を配置することも可能です
そのためLumaFusionでは「テキストクリップ」ではなく「タイトルクリップ」という呼称が使われています。AdobeのPremiereと同じですね

画像の水色枠のボタンでレイヤーを追加して画像や図形の追加が可能です。オレンジ枠はテキストレイヤーをワンタップで追加するためのボタンです

 

続いてメディアの場合

LumaFusion 使い方 センタリング

タイムラインのメディアクリップをダブルタップ(もしくはツールボックス→編集)で「クリップ編集モード」に入ります

ピンク枠のところをタップすればセンタリングが可能です

センタリング方法は「フィットモード」で選択した内容に応じます
例えば、Premiereで言うところの「フレームサイズに合わせる」は「フィットモード[Fit]」に該当します

LumaFusionにおけるメディアクリップのセンタリングは、基本的に動画に合わせてフィットさせるという考え方になっています

そのため縮小させてワイプのようにしたクリップをセンタリングさせる、といったようなことは出来ず、そうした際には手動で位置を合わせる必要があります

テキストを追加する

先ほどセンタリングの話の中で先に触れてしまいましたが、ムービーにテキストを追加したい時には「クリップ追加ツール」から「オーバーレイタイトル」を選択することで追加可能です

テキストはプリセットがいくつも用意されていますが、自分で細かく調整することも可能となっています。レイヤーを分けて配置することも可能です

LumaFusion 使い方

テキストはサイズの変更、フォントの変更、色・枠線の変更、不透明度の変更などが行えます

図形・画像を追加する

図形の追加もテキスト同様「クリップ追加ツール」から「オーバーレイタイトル」を選択することで追加可能です

ただしペンツール(パスツール)は無いので、複雑な形状は扱うことができません。その際には別アプリで作成したPNG画像等を用いると良いかと思います

LumaFusion 使い方

図形・画像の追加は「タイトルクリップ」のクリップ編集モードに入った後「レイヤー追加」アイコンで配置できます

余談ですが、ここで画像を追加することで複数の画像クリップを一つのクリップ内にまとめることが可能となります

通常LumaFusionのメディアクリップはタイムライン上に3つしか配置できませんが、画像であればタイトルクリップ内にレイヤーを分けて配置することでより多く扱うことが可能になるというちょっとした裏技です

フォントを追加する

※2019年4月20日追記
こちらの項目は以下の解説と一部変更になった点があります。お使いのアプリのメニューが以下の解説と違っている場合にはこちらの記事を参考にして下さい

2019年4月 LumaFusion最新版の変更点
当サイトでは非常に優秀なiOSの動画編集アプリ「LumaFusion」の使い方を連載でお届けしています。アプリのバージョンアップによって、前回の連載時から一部UIや機能が変更となりましたのでこの記事で解説しています。

テキストが自由に配置できることは分かったけど、好きなフォントが使いたい! というのはデザインをするうえで当然の想いですよね

LumaFusionはアプリの中にフォントを追加することが可能となっています

一応、方法はいくつかあることになっていて

  1. フォント配布サイトから直接入れる
  2. Dropbox等を経由して自分でインポートする
  3. iFunbox等のファイルマネージャーで直接入れる

ということがベンダーよりアナウンスされているのですが、実は1と2の方法はどうにもうまくいきません
アプリがエラーを出してフリーズしたり、フリーズしなくても正しくインポートされないです…

※2019年4月20日追記
アプリのアップデートにより解決しております

私の環境だけかもしれないですが、うまくいかない方は迷わず3の方法をとることをおススメします

 

3の方法は、iFunbox等のファイルマネージャーでPCと接続してLumaFusionアプリ内の「UserFonts」フォルダにフォントファイルを叩きこむだけです

ものすごく簡単ですしおすすめです。対応しているフォントファイルはttfとotfになります

LumaFusion フォント 追加

 

一応その他の方法も補足しておくと、1の方法はsafariでフォント配布サイトのフォントファイル(zipファイル)を開いて「共有」→「LumaFusionにコピー」を選択

2の方法は素材のインポートからDropbox等に接続してインポートするといった方法となります

※先ほども紹介しましたがLumaFusion最新版の変更で、フォントファイル関連の不具合が解消しました。LumaTouchさんありがとう
LumaFusion最新版変更点を確認する

 

他にRightFontやAnyFontなどのアプリを使ってシステムにフォントをインストールしてしまう手もありますが、システムフォントが増えすぎるのはOSにとってはあまり良いことではありませんので、この方法をおすすめします

一応、関連記事はこちら

iPadやiPhoneで好きなフォントをインストールして使う方法 無料編(RightFont)
iPadに好きなフォントをインストールする方法をご紹介 好きなフォントをインストールすることで、例えばデザイナーの方などタイポグラフィも扱いやすくなります 端末にインストールする方法とアプリに追加する方法がありますので、用途に応じて使い分けましょう

スナップで吸着させる

前後や上下のクリップにタイミングをピッタリ合わせたい時に便利なスナップ機能

LumaFusionでは、クリップは半自動で吸着する仕様になっておりユーザーが調整することはできないようになっています
その他のクリップを参照し、クリップの開始点や終了点、分割点に吸着する仕様となります

ほんのちょっとずらして配置したい時にはタイムラインを拡大してあげれば問題ありません。拡大はピンチアウトで簡単にできますので、全くストレスを感じることは無いと思います

フッテージを画面に合わせて配置

こちらもLumaFusionでは自動で対応する仕様になっています

タイムラインに配置した各種素材はユーザーが選択した「フィットモード」に応じて画面に合わせて配置されます

ですので例えば、「4K素材をトリミングして一部分だけ使いたい」というような場合には、配置した後に編集モードから「拡大」をしてあげる必要があります

LumaFusion 使い方

※フィットモードは「グローバル設定」からも変更・設定ができます

フッテージの範囲を選択して使用する

動画素材の一部分だけを使いたいということがあると思います

その際にはクリップの前後をドラッグしてデュレーションを調整するわけですが、後から「使用する部分を変更したい」という場合も出てくると思います

そうした際には「ツールボックス」から「スリップツール」を使用することで簡単に範囲を変更することが可能となります

LumaFusion 使い方

エフェクトを使用する

LumaFusionには各種エフェクトが用意されています

エフェクトを使うにはまず、エフェクトをかけたいクリップの「クリップ編集モード」に入り、画面下部のアスタリスクマーク(*)のようなアイコンをタップします

これはエフェクト編集モードのアイコンで、タップすると「FX」と表示されます

LumaFusion 使い方

LumaFusion 使い方

エフェクト編集モードに入ったらアプリの右上を見てみて下さい
ここにエフェクト一覧が並んでいます

LumaFusion 使い方 エフェクト

  1. カラー調整エフェクト
  2. LUT
  3. スタイライズ系
  4. ブラー系
  5. ピクセレート系
  6. キーイング系
  7. お気に入り

便宜上私が分類した名前ですが、大体このようなエフェクト群になっています

各カテゴリをタップするとプリセットが一覧が表示されますので、好きなエフェクトを使うことが可能となります。もちろん微調整も可能です

カラー調整をする

エフェクトの話をしたのでカラー調整についても少し触れておきます

カラー調整はプリセットもありますが、プロユースの方であればそれらは使わず、レベル補正、色相や彩度の補正、RGBカーブ、ガンマの補正などをすると思います

LumaFusionのカラー補正はそれらがひとまとめになったものとお考え下さい

LumaFusion 使い方 カラー

これらが一つのエフェクトで調整可能となっています。必要な機能は一通り揃っているのではないでしょうか

エフェクト編集画面から「オリジナル」を適用して、一から自分で調整してくのが使いやすいのではないかと思います

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キーフレームを使う

キーフレームを扱えるようになると様々なことが出来るようになります

テキストアニメーションをはじめ、動画の拡大縮小や移動をうまく使うことで疑似3D空間を表現することなんかも可能となります

キーアニメーションは奥が深いので別途学んでいただくとして、ここではLumaFusionにおけるキーフレームの扱い方だけ解説しておこうと思います

 

キーフレーム操作を行うのは「クリップ編集モード」ですので、タイムライン上のクリップダブルタップかツールボックスの「編集」からクリップ編集モードへ入ります

LumaFusion 使い方 キーフレーム

アプリ左下のモード選択から「フレーム&フィット」を選択します

このモードでキーフレームの操作が行えますので、デュレーションメーターを操作してキーフレームを打ちたいフレームまで移動します

キーを打つフレームが決まったら、+マークが並んだアイコンをタップします

LumaFusion 使い方 キーフレーム

これでそのフレームにキーフレームが打たれました

同様にして2点目、3点目とキーを打っていき、各キーフレームの位置やスケール、回転、透明度などのパラメーターを調整してやればOKです。ただ、イージングが調整できないのはちょっと残念ですかね。アプリが対応してくれると嬉しいのですが

ちなみに作成したキーフレームを削除したい場合には以下をタップします

LumaFusion 使い方 キーフレーム

大きなバツ印は該当キーフレームを削除。バツ印がたくさん並んだアイコンは、全てのキーフレームを削除となっています

LumaFusionの使い方「動画書き出し(エンコード)編」

最後に動画の書き出し(エンコード)について解説します

LumaFusion 使い方

編集が終了したら、アプリ右上にある「エクスポートアイコン(扉から矢印が出てるアイコン)」をタップします

動画として書き出しますので「ムービー」を選択します

LumaFusion 使い方

動画のエクスポート先を選択します
どこでも構いませんが私は「レンダリング済みムービーフォルダ」にしてみました

続いて画質等を設定していきます

LumaFusion 使い方

ここで解像度を決定したり画質を決定して書き出しを行います

扱える動画形式はmp4mov。音質は最大48KHzでハイレゾは対応していません

設定にこれといった正解はありませんので、自分の用途とクオリティのバランスを考えながら最適な形式を設定して下さい

全ての設定が決まったらピンク枠の「エクスポートアイコン」をタップすればエンコードが始まります。めちゃめちゃ速いので驚くと思いますよ

まとめ

ということで、動画編集においてよく使われるであろう機能をまとめてみました
何か他にもあるような気もするのですが、とりあえず思いつくところからということで……

冒頭にも書いた通り、新しく思いついたことがあれば随時追記していきたいと思いますので時々チェックしてみてもらえたら嬉しいです。ご質問もお気軽にどうぞ

次回はマスクについて解説していきたいと思います。テキストアニメーションと併せてマスクさせたりするとカッコイイですよね
また見ていただけたら嬉しく思います

LumaFusionのダウンロードはこちらから(アフィリエイトではないので安心して下さい)

それではまた~

 

次のステップはこちらです

【連載第3回】iPadで本格動画編集 LumaFusionの使い方「マスク編」
iPadの本格動画編集アプリ「LumaFusion」。PremiereやFinal Cut Proに迫る編集が可能なこの高機能アプリの使い方を、基本から丁寧に解説しています。当記事ではカッコイイ表現の代表ともいえる「マスク」機能について詳しく解説しています
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コメント

  1. luma fusionを使い始めたのですが、iPadの方で書き出し(エンコード)が出来ません。
    対処方法をご存知ならお教えください。よろしくお願いします。

  2. お力になれればと思いますので、まず「エンコードできない」というのはどういう状態なのか教えていただいてよろしいですか?

    ・レンダリングメニューに入れない
    ・設定まではできるけど最終的なレンダリングボタンが押せない

    それから以下の点も教えていただけるとより具体的にアドバイスできると思います

    ・iPadストレージに空きがあるか
    ・使っている動画の形式や解像度(MP4、mov、フルHDだとか4Kだとか)
    ・書き出し先をどこに設定しているか
    ・書き出し時の設定(解像度と画質、コーデックだけでもいいです)

    よろしくお願いします

  3. フリーズフレームの入れ方がとても知りたいんですけど、静止画をキャプチャして入れる以外に方法はないんでしょうか?

    • コメントありがとうございます
      ご質問の件ですが、基本的にはその通りです。他の手法としては、クリップを分割して制止させたい部分だけを複製しその間に挿みこみます。複製したクリップの速度をめいっぱい下げる(最大で1/240まで確認)ことでもフリーズ(ムービーの一時停止)効果を与えることができますが、手間はどちらも大差ないかもしれません

      アップデートによって速度のコントロールにもキーフレームが対応してくれるのを願うばかりです