Core i9-14900K+RTX 4080 Super(ASUS ProArt 4080S)をMini-ITXケースと240mm簡易水冷で使う!

i9-14900K RTX4080 Super ITXケース PC

以前にこんな記事を書きました

Core i9-14900KをMini-ITXケースと240mm AIO(簡易水冷)で使ってみる 無制限&定格
熱いとか電力バカとか散々な言われようの第14世代Core CPUですが、Mini-ITXケースと240mmでも使えてるということと電力設定さえちゃんとしてあげれば上手に使っていけるのだということをまとめてみました

前回の記事から少し時間が経ってしまいましたが、ようやくグラボを購入しましたのできちんと完全に組み上げた状態で試すことが出来ました

Core i9-14900Kは小型Mini-ITXケースと240mm AIO(簡易水冷)で満足に使えるのか?

の続編になります。よろしければ前回の記事と合わせて参考にしていただければと思います

なおこの記事はRTX 4080 Super「PROART-RTX4080S-O16G」の性能&冷却確認も兼ねていますので、前回と違ってGPU系のベンチも試しています

スポンサーリンク

前回との違い(GPUについて)

前回との最大の違いが、ちゃんとGPUも取り付けて完全な状態でテストを行った点です

前回どのグラボにするか迷っていると書きましたが、色々と考えた結果RTX 4080 Superを購入しました。熱く、電力も食いそうなグラボにしましたので、より14900Kの真価が問われることになるかと思います

以下は余談です

RTX 4080 Superは4080に対して性能向上ではなく価格の引き下げという位置づけですが、なぜか(笑)日本では安くなっておらず$999が18万円前後からという値付けになっていて大バッシングを浴びています

しかし私は買いました

まずRTX4080を持っていないのでアップグレードという観点で捉える必要がないため不満が少ないということが一点

それと選定条件が「Nvidia製品でかつ16GB VRAMが必要」というものだったので、4070 Ti Superとも迷いました。が、Mini-ITXケースで運用するため排熱が厳しければグラボの性能が下がることも予想されましたので、もし下がってしまったとしても少しでもマシになるであろう4080 Superの方を選ぶことにしたというのが理由です

だったら性能変わらないんだから安くなった4080買えばいいじゃん。馬鹿なの? 養分乙w

と思われるかもしれませんが、ProArtについては4080が値下がりしておらず、4080 Superを買う方が安くかつ性能も高いためこちらを購入したというわけです

「ProArt以外のグラボにすればいいじゃん」とも思うかもしれませんが、今回の主旨は小型のMini-ITXケースで組むというものなので、他の製品だと単純にケースに入らないのです

あとはZotacのがギリギリ入りそうですが、185000円出して買うぐらいならプラス3万円出してProArtを選んだ方が、性能も良く、サイズも小さくなるためその方がいいかなと判断しました

どこのショップも瞬殺だったようなので、無事に買えて良かったです

ちなみに前回検討すると書いたeGPUによるハイエンド構成(RTX4090)は、リモートを多用する自分には安定度の面から厳しいと判断して諦めました……

グラボ以外の違いについてですが、今回ちゃんとGPUを組み込みましたのでその分冷やせるようにケースファンもしっかりと取り付けてビルドを完成させた状態でテストしています

検証環境

検証環境は以下の通り

  • バラック状態ではなくきちんとケースに組み込んだ状態でテスト
  • 室内環境温度:12℃前後
  • ドライババージョン:GeForce Game Ready Driver 551.31
  • AIO冷却モード:アドバンスト(動的可変)にて限界まで静音寄りに設定
  • ディスプレイ:1920×1080 60Hz
  • パーツ構成については以下
項目 使用パーツ
CPU Core i9-14900K
GPU RTX 4080 Super「PROART-RTX4080S-O16G」
ケース Razer Tomahawk Mini-ITX
マザーボード ROG Strix Z690-I Gaming WiFi
CPUクーラー Razer Hanbo Chroma RGB AIO Liquid Cooler 240MM(簡易水冷)
メモリ Corsair CMK96GX5M2B5600C40 2枚合計 DDR5 96GB
ストレージ Hanye HE70 4TB(NVMe PCIe Gen4×4)
Hanye HE80 4TB(NVMe PCIe Gen4×4)
フロントケースファン THERMALRIGHT TL-C12015B(15mm)×1
リアケースファン DEEPCOOL FK120(25mm)×1
電源 ASUS ROG Loki SFX-L 1000W Platinum

ProArt(長さ300mm)を選んだおかげで、ギリギリかつ15mmの薄型サイズではありますがフロントファンも取り付けることが出来ました

ドライバについては本当はStudioドライバを使いたいのですが、まだRTX 4080 Super用のSDは無いようなので今回はGame Ready Driverを入れました

AIOの設定ですが、この検証はベンチの結果を詰めていきたいわけではなく普通に使っていくうえで問題はないのかどうか? が主旨ですので、パフォーマンス重視設定ではなく静音側に振っています

上記の環境でチェックしていきます

なお今回も無制限と定格とでテストしていきますが、無制限においてはグラボもOCターボモード(2,640Mhz)で試しています(ただしファン速度は静音寄りに設定)

PROART-RTX4080S-O16Gは元々OCモデルで、ブーストクロックが2,505Mhzから2,610MHzに引き上げられていますが、これをさらに引き上げるOCモードというのがメーカーに公式に認められています。なので無制限ではグラボの方もちょっと盛りということで

ターゲット温度はどちらも81℃に設定しました

定格の方ではグラボもProArtの定格(2,610MHz)で動作させています。CPU設定については以下

  1. 電力無制限(PBP(PL1)/MTP(PL2) 4095W) TjMAX 100℃
  2. 14900K定格(PBP(PL1) 125W/MTP(PL2) 253W Tau 56秒) TjMAX 100℃

各種ベンチマーク+発熱・動作クロックチェック

それではベンチを回していきます

一部のテストでは発熱と動作クロックを記録してグラフにもまとめています。なお消費電力については前回の記事でまとめていまして変化がないことが予想されますので今回は掲載しておりません

繰り返しで恐縮なのですが、この検証の目的はあくまでも「小型ケースでもi9-14900Kは無制限設定で性能を発揮できるのか?」あるいは「定格で動かしても満足のできる性能が出るのか」が主題です

例えばRTX4080へのベンチとして下位モデルと差が出にくいFHDでの実施などあまり意味が無いものもありますが、あくまでもMini-ITX運用における相対的な比較検証が目的のためだという点、ご承知おき下さい

また、私はゲームをやりませんのでゲーム系の性能確認(FPSの確認など)はありません。性能チェックやMAXパフォーマンスの検証については他のレビュワーさんなどご確認下さい

PassMark(CPU Mark)

まず全体的な性能差を確認するためにPassMark(Ver11.0)から実施。それと今回の主題であるCPU Markに特に注目してみてみます

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
PASSMark 15127 14905
CPU Mark 60227 60104
2D Mark 1350 1358
3D Mark 31702 31424
MEMORY Mark 3442 3350
DISK Mark 52984 52763

このような感じでした

今回無関係なメモリとストレージは無視するとして、定格では微かに下がっていますがこれは誤差レベルかと思いますので、無制限でも定格でもほとんど差が無いという結果でした

以前の記事で書きましたが、今回のITX+240mm簡易水冷という組み合わせではCore i9-14900KはCPU温度95℃張り付きで大体320W前後の電力で動いています。今回もそうでした

対して定格ではTauで設定した56秒経過後は125Wで動作します。温度はアンダー50℃ぐらいなのでかなり省エネで静かで熱くないです。それでこのぐらいの性能差――というかほぼ差が無いようですので、だったら全然定格利用の方が良いですね

やはり第13・14世代のIntel CPUは無制限だと魅力が半減(AMDからしたら電力馬鹿食いアチチの馬鹿CPUと言われてしまうのもやむなし)してしまうと感じます。適切な電力設定を施して使うことで輝くCPUなのではないかと

GeekBench 5&6

いつもの流れでGeekBenchも実施。こちらはGPUテストも一応ありますがオフスクリーンなのであくまでも参考程度ですね

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
GeekBench5 シングルコア 2202 2074
GeekBench5 マルチコア 24113 23621
GeekBench5 GPU(OpenCL) 272564 264948
GeekBench6 シングルコア 3016 2915
GeekBench6 マルチコア 20234 19995
GeekBench6 GPU(OpenCL) 257251 249078

このような結果になりました

CPUでは電力を抑えた分が、GPUではクロックを下げた分が、それぞれそのまま結果に反映された形となりましたね。ただ先ほど同様下げ幅は低いです

誤差の範囲程度の変化ではありますが、それでも全ての項目において無制限の方がスコアが高いので僅かながら差はあるってことなんでしょうか。全然気にしなくて良さそうなレベルではありますが

CINEBENCH R23/2024

このCINEBENCHは前回GPUが無い状態の時に実施したベンチになってますので、ここで前回同様CPUの発熱とクロックの推移をグラフでも見てみたいと思います

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
CINEBENCH R23 シングルコア 2111 2193
CINEBENCH R23 マルチコア 38913 31112
CINEBENCH 2024 シングルコア 128 126
CINEBENCH 2024 マルチコア 2136 1754
CINEBENCH 2024 GPU 26792 26820

まず、前回のGPU無しの時と比べてスコアが下がってました

と言っても下げ幅はシングルコアが5%程度、マルチコアが1.5~3%程度です。GPUを装着したことでわずかに熱的に厳しくなったのでしょうか。これぐらいならほぼ誤差の範囲ではありますが全項目で下がっているのでそれだけとも言い切れないような……

とはいえ全然気にするほどでの下げ幅ではありませんので、GPUを装着した状態でもちゃんと性能を発揮できていると言っていいのではないかと思います

では前回同様、CINEBENCH 2024 マルチコアテスト時における熱変化とクロック変化をグラフで確認してみます

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

前回と似てますが少し違う結果になりました

温度についてですが、無制限設定ではGPUを装着する前は90℃弱で推移していたのですが今回はTjMAX(100℃)に到達してしまっていますね。定格の方は前回と変わらず50℃ほどです

クロックの方を見てみても、無制限の場合だと前回は上限であるPコア 5.7GHz/Eコア 4.4GHzに張り付いていたのですが、今回はPコアが5.2GHz程度まで下がっているタイミングが見られます。すぐ戻ってるとはいえ、サーマルスロットリングが発生しているみたいです

Eコアの方は問題なく上限張り付きです。また、定格の方は前回と変わりありませんでした

この結果を踏まえて思うことですが、Mini-ITXケースと240mm水冷にi9-14900K 無制限でもちゃんと冷えるし使えると言えると思うのですが、これは

冬なら』という可能性は捨てきれません

という注釈を付けざるを得ないようにも感じます。今でもギリギリで冷えているような感じなので、これから暑くなっていくと厳しくなっていくのではないかと思われます

一方で定格運用の方の安心感はものすごいです

省エネで静かで冷えててそれでいて十分満足できる性能が出ているわけですから私としては何も問題ありません。なので電力リミットを設けて運用していく場合においてはMini-ITXケースに小型の簡易水冷でも14900Kは十分満足できる性能が出せるというのが結論です

最後にGPUの結果についてなのですが、これはちょっとイマイチな感じがします

定格クロックのFounders Editionの一般的なスコア(27,500前後)よりも4%程スコアが悪いですね。誤差の範疇程度の差ですが、だとしてもOCモデルと非OCモデルなわけですからやはりProArtのスコアは振るわないです

これが窮屈なMini-ITXケースを使っている弊害なのか、それとも元々2.5slot(50mm)厚で300mm長という小型サイズから来る限界なのか、はたまた自分でターゲット温度を81℃にしたためでネット上に溢れるリザルトはもっと高温でブン回しているのか??

詳細は分かりませんが、このあとのGPU系ベンチでも確認していってみたいと思います

PCMark10

一般的なPC利用において無制限と定格で差が感じられるのか、それを知るためにPCMarkを実施してみます

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
Essentials 11604 11612
Productivity 10777 11680
Digital Contents Creation 18698 18717
総合スコア 9516 9780

これまた誤差レベルの差しかないですが、このベンチでは全項目で定格が無制限を上回っているのは笑えますね。まるでRTX4080とRTX4080 Superの差みたいです(笑)

定格利用で問題なしという結論をさらに固めてくれました

PugetBench

自分的に最も重要項目のひとつなのですが、諸般の事情からまだ実施できてません。近日中に試してみて差を調べられればと思っています

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
PugetBench for Premiere Pro 近日実施 近日実施
PugetBench for Photoshop 近日実施 近日実施
PugetBench for After Effects 近日実施 近日実施

Fire Strike(3DMark)

ここからGPUベンチです。先ほど気になったGPU性能をここでもう少し確認できればと

また、3DMarkのラスタライズ系ベンチはCPUスコアが確認できるものもありますので、そちらの方で引き続きCPU性能が引き出せているのかどうかも見ていきます

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
Graphics Score 60458 60222
Physics Score 50892 50918
Combined Score 14812 14613
総合スコア 45240 44957

無制限でも定格でもCPUに関してはほぼ差が無いですね

それは良かったのですが、うーん……やはりGraphics Scoreが低いような気がします。とはいえものすごく低いわけでもないのですが、気になるのはCombined Scoreの低さです

CPUとGPU個別ではそこそこ良いスコアでも、同時に負荷がかかっている状態だとけっこう性能が下がってしまう。ということはこれ即ち排熱的に厳しいということなのでしょうか?

しかしグラフを見るとCPUクロックの低下は起きていないようです。GPUの方は変動があるようですが、うーん……。5回以上は試しましたが全部こんな感じだったので突発的なエラーというわけではなさそうなのですが

Time Spy(3DMark)

スコアがイマイチ振るわないのが気になりますので、こちらのベンチではGPUの温度と消費電力も確認してみたいと思います

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
Graphics Score 28687 28529
Physics Score 19492 19382
総合スコア 26791 26642

と思ったのですがこちらのスコアは普通ですね。うーん?

クロックについては画像に写ってますので、熱と消費電力をグラフで確認してみます

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

この結果と、リザルト画面のクロック変動の結果を見る限り全く異常は無いように思えます。設定どおりに動いてますね

Fire Strikeだけが変に低いのかもしれないのでそちらで確認してみないと分からないかもしれませんね。時間を見つけてチェックできたらまた追記します

Port Royal(3DMark)

レイトレーシング系のベンチです

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
総合スコア(Graphics Score) 18279 18128

こちらも特に異常のないスコアかなと思います

Speed Way(3DMark)

同じくレイトレーシング系ベンチです

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
総合スコア(Graphics Score) 7451 7393

普通のスコアが出ているようです

VRMark

これはどうにもうまく動いてくれずまだ実施できていません。RTX 4080 Superがまだ出たばっかりすぎて相性問題など出ているのでしょうか?

分からないのですが、また時間をおいて試してみて成功したら追記したいと思います

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
Orange Room 未実施 未実施
Cyan Room 未実施 未実施
Blue Room 未実施 未実施

ドラクエ10ベンチマーク

個人的な感傷から行う全く無意味なベンチです

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
スコア 25297 25150
評価 すごく快適 すごく快適

もうずっとカンスト

FF14ベンチマーク

設定は1920×1080・高品質(デスクトップPC)・ウィンドウです。FHDだとあまり意味が無いですけどね

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
スコア 36149 35609
評価 非常に快適 非常に快適

このへんのゲーム系ベンチではCPUも関係してきますが、先ほどのFIre Strike Combinedテスト同様やはりちょびっとスコアが低いように感じます

やっぱり小型ケースだとCPUとGPUを同時に回すような時にはちょっと熱的に厳しいのでしょうか。ゲーム目的の方とかだとこのへん悩むところなのかもしれませんね

FF15ベンチマーク

このベンチではFHD(1920×1080)・標準品質・ウィンドウ、及び4K(3840×2160)・高品質・フルスクリーンという2パターンでベンチを回しました

i9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケースi9-14900K RTX4080 Super ITXケース

無制限(PBP 4095W/MTP 4095W) 定格(PBP 125W/MTP 253W)
FHDスコア 23063 23326
FHD評価 非常に快適 非常に快適
4Kスコア 11972 12055
4K評価 とても快適 非常に快適

こちらのベンチでは普通のスコアになりましたね

先ほどのFire StrikeやFF14はどちらも負荷が軽くフルHDですので、そのあたりが関係しているのかもしれません。負荷がかかる時ほどしっかりと性能を発揮できるのだとしたらそれはそれで良いような気もします

まとめ

ということで今回は前回不完全だった記事を補完する形でまとめてみました。ついGPU関係のことも長めに書いてしまいましたが、改めてこの記事の主旨を確認すると

Mini-ITXケースに240mmの小ラジェーター簡易水冷でもCore i9-14900Kはちゃんと性能を発揮できるのか?

です。そして今回グラボも装着し『実際に使用する状態』で改めてテストしたわけですが、結論としては前回と変わらず

無制限でもちゃんと使える

です。ほんとIntelの第13・14世代CPUに対するネット上の誹謗中傷は何なのでしょうね。ゲーム目線の方ばかりがレビューを書いているのかなぁという気がします。ゲーム目的ならRyzen 3D系が圧倒的に良いというのも納得なんですけどね

ゲームに興味の無いオタクだっているんですよ(泣)

ただ記事中でも何度か書きましたが、今の季節では問題ないだけという可能性は全然あり得るのと、無制限で問題なく使えているけど電力リミットをかけた方が圧倒的にコスパ的に良いというのが私の考えです

グラボもRTX4080 Superにしましたのでけっこう満足いく性能になりました。これをメインPCにして、今の大型タワーパソコンから入れ替えてしまおうか、本機で検討してみようかと思います

それではまた~

コメント

  1. 4080SUPERご購入おめでとうございます。
    ネット最安で話をすると4080<4080Sになってしまいますが
    メーカー・モデルを絞って見るとなかなかいい落としどころでスタートしたのではないかと思います。
    今後もう少し下がると尚良いですね。

    性能の方もひとまず十分発揮できているようで、あとは本当に室温(笑)次第ですね。
    しかし3080Ti→4090と使いましたが、Adaはだいぶ温度控えめと感じます。
    (GPUというかVRAMの発熱のような気もしますが…)
    夏場もこの調子で働いてくれることを祈ります。

    • saiさん

      コメントありがとうございます
      4090いいですね。ケースに入るサイズがあればチャレンジしてみたかったのですが……たぶんFounders Editionですら厳しいので4080SUPERへと行ってしまいました
      ProArtはサイズ変わってませんが、Zotaとか4080→4080SUPERでサイズも小型になったものもあるようなので、値付けはともかくとして小型機マニアとしては4080SUPERも意味のあるアップデート(と言えるのか?)だったとも思います

      eGPUなどにしてもそうなのですが、小ささを諦めればもっとコスパの良いものも色々選択肢に入ってくると分かってはいるのですが……

      • SFFを殺しに来てますよね、グラボ業界…
        MSIのSuprimLiquidは240mm簡易水冷で本体は小型なので、一応…入りますね?(笑)
        CPUを巨大空冷(なお高さ)と簡易水冷グラボを小さめケースに押し込むのも夢あるなぁとは思います。
        お値段はちょっと…ですけど

        • saiさん

          本当にそうですね
          実は私も今回CPUクーラーを空冷のDEEPCOOL ASSASINⅣにすることもちょっと考えました。そうすれば水冷グラボもいけるかなと
          ただマザボをASUSのGAMINGにしてしまったので、ヒートシンク形状などからちょっと無理そうかと思い断念……
          でも、もしそれが実現できていたとしてもおっしゃるようにお値段的にさらに厳しいというのはその通りですね(笑)

  2. はじめまして。
    PC買い替えを考えておりまして選択したいマザボから最終Coreシリーズの14世代を考えており、
    せっかくなのでi9-14900Kをチョイスしようと思っていました。
    (グラボも4080に替えようと思っていたのでドンピシャな記事でした。)

    ただ最近購入したケースがちょっと特殊で、超大きいのですがレイアウト的に天面に簡易水冷は240mmが上限なので
    240mmの水冷で冷やしきれないならi7-14700Kに変更するしかないのかな?と思って色々検索してここへたどり着きました。
    記事の内容とっても参考になりました(^^)ありがとうございます。

    現在使用している水冷CPUクーラーはXPG製で冷却性能に不安もありCPUと同時に買い替え考えています。
    前回の記事に書かれておられましたが、LIAN LIのGalahad II(240mm)ってそんなに性能が良いのですか?
    (検索不足かもしれませんが日本国内のレビューが無くて、、、もう少し検索してみます。)

    本当は360mm水冷を天面排気で使いたいのですが良い情報を提供してくださっていますし、
    ケースを気に入って買ったばかりなので240mmで組みたいと思います。

    • Tさん

      コメントありがとうございます
      240mmは360mmと比べると情報が少なくてちょっと悩んでしまう場面もありますよね
      Galahad Ⅱ自体が昨年の夏前後の製品だったかと思いますが、例えば同時期に出たクーラーマスターの360mm MasterLiquid 360LやEKのEK-Nucleus AIO CR360、ちょっと前の製品になってしまいますがMSIのMEG CORELIQUID S360などと同等以上の性能を見せているようです
      MasterLiquidは廉価モデルですがCORELIQUIDは高級寄りの製品ですので、Galahad 2は『現行の360mm AIOトップモデルには及ばないが、安価モデルであったり前世代なら高級モデル含めた360mmと同等程度には冷える』、というイメージでおります
      ただし当然ですがそのためには「ノイズ」について我慢も必要になります。小型で同レベルまで冷やすためにはファンやラジェーターにはその分頑張ってもらわないといけないのは仕方ないのかなと

      ちなみに14700Kは自分も考えたことがあるのですが、コア数が増えたというメリットの代わりに消費電力と発熱も増えてしまっています。ぶっちゃけ14900Kと変わらない程にです
      13700Kならギリギリ冷やせていたのに、14700Kではちゃんと冷やせなくなったということはあり得ますのでその点はお気を付けください(適切な電力制限をかけるのなら話は別です)

      ノイズだけは覚悟しておくことをおすすめしますが、せっかくのお気に入りのケースとのことなのでそちらを活かして良いマシンが組めるといいですね