楽器はコレクターズアイテムの側面を持っています
量産品であれば楽器屋さんや通販で簡単に購入することができますが、限定品やビンテージ品になると入手するのが難しくなったりしますよね
そんなとき
日本では買えないけど海外には売ってる!
なんてことがよくあります。以前はebayで見かけることが多かったのですが、最近はReverbという楽器のオンラインマーケットが主流となってきています
このReverbというサービス、実はebay以上に日本から購入しやすいシステムがとられているので、慣れてしまえば今まで以上に色んな楽器を購入することが可能となっているんですよ
今回はReverbの純正の機能である日本への発送の方法と、日本への配送に対応していない出品者さんからギターを購入した際の方法を紹介したいと思います
日本から楽器のReverbで楽器を買う方法
まずは最もオーソドックスな方法をご紹介します。ハッキリ言って、めちゃ簡単です
Reverb.com の公式サイトにアクセスしましょう
日本からのアクセスであれば、この時点で既にサイトは日本語になっていると思います。ページ下部のフッターまでスクロールします
赤枠で囲った部分を見て下さい。ここを見ると分かるように、言語は「日本語」、通貨単位は「円」、そして配送地域は「日本」になっていることが分かると思います
つまり楽器のReverbは、デフォルトの状態では『日本に配送可能な商品』しか表示されないようになっているわけです。逆の言い方をすると、検索して表示される商品は全て、何の苦労もなく日本から購入することが可能な商品となっているんです
試しに『Musicman Stingray』と検索してみました
ここに表示されている商品は全てそのまま購入が可能ですので、もし気に入った商品があったらアカウントを作成して購入手続きに進みましょう
アカウント作成はトップ右側の「アカウント作成」を押し、氏名(ローマ字)とメールアドレスを入力。自分の好きなパスワードを設定すればOKです
登録したメールアドレス宛に認証メールが送られてきますので確認ボタンを押して下さい。これで準備は完了です
Amazon等のような普通のECサイトと同じく、気に入った商品をカートに追加します
そのままチェックアウトに進むことも可能ですし、ショッピングに戻って他の商品もカートに追加することも可能です。今回は解説のため、そのままチェックアウトに進んでみたいと思います
配送先を入力します。注意書きにあるようにローマ字表記で入力しましょう。画像は例として東京駅の住所を入力したところですので参考まで
分かりにくいのは電話番号ですかね。日本の電話番号を海外表記にする際は、はじめに国番号の81をつけ、先頭の0は入力しません
- 090-1234-5678 → +81-90-1234-5678
- 03-1234-5678 → +81-3-1234-5678
という感じで入力しましょう
どうしても住所や電話番号の書き方が分からない・自信が無いという方には、自動変換サービスもありますよ
入力したら支払いボタンを押します。参考画像はPayPalのみとなっていますが、ショップによってはクレジットカード払いやReverbギフトカード払いなど、多彩な支払い方法を用意してくれているショップもあります
支払い方法の変更は、決済画面ではなくカート画面で変更しますので覚えておくと便利ですよ
あとは決済が承認されれば購入手続きは終了、届くのを待つだけです。超簡単♪
初めてReverbで購入する場合、登録したメールアドレス宛にSMSが届いて認証しないとダメという話を聞いたことがありますが、私には届きませんでした(2020年4月頃の話)。商品代金等によって対応が違うのかもしれません
注文状況はアカウントページで確認可能です
追跡番号が発行されればそちらも表示されるようになります
めちゃくちゃ安心感ありますし、感覚的には日本のサイトで購入するのとほとんど変わりなく購入することが可能となっています
日本への発送に対応していない楽器を購入する
ということでオーソドックスな方法をご紹介しました。解説不要なほど簡単でしたね
しかし世の中うまくいかないもので、本当に欲しいものに限って『日本への発送非対応』だったりすることが多いのが悩むところ(笑)
そもそも『日本への配送可能』な商品自体がReverb全体からするとごくわずかで品数が全然違ってきますのでそれも仕方ないところかもしれません
どうしてもこうした商品が欲しい場合には、以下の2種類のどちらかの方法で購入することが可能となっています
販売者さんと直接交渉する
ひとつ目の方法は正攻法です。販売しているショップ・個人の方に直接メッセージを送って交渉することで、日本に送ってもらえるようにします
商品ページには「販売者にメッセージを送る」ボタンが用意されています
すぐ近くに出品者さんが住んでいる国・地域が書かれていますので、出来れば母国語でメッセージを送るのが望ましいでしょう。地域によっては英語でもいけるかもしれません
この方法は外国語が苦手な方にはちょっと敷居が高いですよね。Google先生に頼ろうにも、交渉という複雑なやり取りをするにはグーグル翻訳だとちょっと不安があります
また、交渉の結果残念ながら断られてしまう場合もけっこうあると思います
ということでこうした諸々の事情で直接交渉がうまくいかなかった場合には、第2の方法を選択することになります
輸入代行業者を通して購入する
私が実際に購入した方法もこちらの方法になります
特に個人の出品者さんなんかだと海外発送は色々と面倒くさくて断る方も多いですので、そうした際には同じ国にある輸入代行業者さんの転送サービスを使うと良い感じに取引が出来ます
輸入代行業者さんと聞くと
手数料高いんじゃないの?
と思う方もいるかもしれませんが、『購入代行』ではなく『転送サービス』の利用であれば、高くても数千円の費用でやってくれるところがほとんどです。あとで紹介しますが、私の場合手数料は2千円でした
2千円で、日本では買えないものが手に入るのなら安いものと思ったのですが…どうでしょうかね?
転送サービスというのは、代行業者さんの倉庫等の住所をお借りするサービスのことで、購入手続き等は全部自分で行って、配送先を代行業者さんの住所にするというものです。倉庫に届いたら、今度は代行業者さんが自分の家まで国際発送してくれるって流れですね
先ほど言ったようにReverbの購入は超簡単ですので、購入代行ではなく転送でも十分安心して取引ができると思いますよ
以下実例として、私が購入した際の流れを紹介してみたいと思います
実際に日本発送不可の商品を購入した話
今回購入したいと思ったのはこちらの楽器です
ピッコロギターという、テナーウクレレと同じサイズのミニギターなのですが、こちらは限定品となっていて既に生産は終了しています
量産品の同系モデルは普通に売られているのですが
私はどうしてもスプルーストップの限定版の方が欲しくて方々を探し回りましたが、日本ではオークション含め全く手に入る気配がありません。そうしてとうとうReverbで発見したわけですが、残念ながら日本への配送は不可な商品でした
このギターを販売しているショップさんはイタリアの方でしたので、イタリアの輸入代行業者さんを探しました。そうして見つけたのがEU個人輸入コンシェルジュさんという代行業者様でした
私は他にアメリカの転送業者さんも使ったことがあるのですが使い方はほぼ一緒でした。恐らくどの業者さんを使っても方法に大差ないと思います
まず、転送業者さんのページで転送依頼を申し込みます。ここには自分の個人情報の他、ショッピングを行う予定のサイト名、商品ページ、販売価格などを入力します
申し込みが終わると、業者さんが使用している倉庫の住所がメールで送られてきました。これがReverbで入力する配送先になります
先ほど説明した感じで業者さんの倉庫の住所を入力します。あとはチェックアウト(支払い)を行えばReverbでやることは完了です
私の場合はReverbでの購入から業者さんの倉庫まで2日で届きました。早い!
今回依頼したEU個人輸入コンシェルジュさんは簡単な検品を無料で行ってくれるとのことですのでお願いしてありました。結果は「問題なし」。ということで再梱包をしていただき、その日のうちにすぐに国際郵便で発送して下さいました
ここまでやっていただいてかかった手数料は2千円です。本当に有難いことです。もちろんその他に国際郵送料や関税はかかりますが、それは輸入代行業者さんとは関係ない部分ですので気になりませんでした
通常イタリアから日本の自宅までは8日間程度で届くのですが、コロナの影響が大きく荷物がなかなかイタリアを出発しなくてちょっとヤキモキしました
が、それでも3週間程度で無事に我が家に送られてきましたよ
今回かかった費用ですが、商品代金が21,000円。それに代行手数料が2,000円と、保険付きのEMS送料で5,000円程度で合計28,000円程度で購入することができました
このギターの定価である25,000円を超える価格となってしまったわけですので人によっては
馬鹿じゃん?
と思うかもしれませんが、それはあくまで日本で買える場合の考え方だと思います。現状では日本はおろか、世界中でほぼ入手不可能な現状を思えば、7,000円程度の追加出費は全然アリかなと思えました
このように、転送サービスを使うかどうかは「その追加出費をしてでも欲しいものなのか? 自分にとってその価値はあるのか?」という点をよく考えて使用を判断していければいいのではないかと思います
まとめ
ということで今回は、楽器の通販マーケットである『Reverb.com』を利用して日本から好きな楽器を購入する方法を紹介しました
- Reverbは元々、日本のユーザーがとても使いやすいように出来ている。海外通販の経験が無くてもほぼ問題ない
- ただ、日本から買える楽器の数は全体から見るとかなり少ない
- 日本から買えないものが欲しい場合は販売者さんに相談する
- それが無理だった場合には、費用と価値を天秤にかけて代行業者さんを使うのも全然アリ
という感じでしたよね
楽器との出会いは一期一会なところがあって、欲しいと思った時に買わないと後からでは入手困難になってしまったりします。そんで仕方ないからと、妥協して似た楽器を買って後からモヤモヤしたりするんですよね(笑)
しかしこうしてReverbのようなサービスを利用していくことで、自分が本当に欲しい楽器を入手する機会が格段に増えると思いますので、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか
それではまた~
コメント
英語は不得意なのですが、Reverb以外で、
例えば、アメリカのAnalogue Havenは、日本ではあまり見かけない品もここでは在庫があるみたいですが。
日本へ配送可能なお店か不明です。 A.Havenで購入されたことありますか?
88さん
コメントありがとうございます
こちらは使ったこと無いですね。説明を読むと『国際注文は usps プライオリティ メール エクスプレスで発送されます。』とありますので発送してくれそうな気もしますが……?
お力になれず申し訳ありません
管理人様
すぐに返信できなくてすみませんでした
参考にさせていただきます ありがとうございました