なぜ!? Surface Go 2 & Surface Book 3のガッカリ過ぎるスペック

Surface Go 2 Surface Book 3 スペック NEWS

Microsoftから新しく発表されたSurfaceシリーズ

ネットでは賞賛する記事が多いように思えるのですが、Surface Book 2ユーザーである私からすると、もし今回の新製品のスペックがMicrosoftの言う通りだとしたら、正直期待外れと言わざるを得ません

今回は感情のままに不満を書いていってみたいと思います

※この記事を書いている時点で、Surface Book 3のスペック情報には異なる種類のものが見受けられハッキリしません。どれが本当か分かりませんので、Microsoftが掲載している情報が正しいものとして記事を書いています
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Surface Book 3にガッカリ

まずはSurface Book 3についてです

Surface Book 3 スペック

画像引用:Microsoft

Microsoftが掲載しているスペックは以下の通りとなっています

Surface Book 13.5 Surface Book 15
CPU Core i5-1035G7 Core i7-1065G7 Core i7-1065G7
GPU Iris Plus 940 GTX 1650 GTX 1660 ※
メモリ 8GB 16GB / 32GB 16GB / 32GB
ストレージ 256GB 256GB ~ 1TB 256GB ~ 1TB
I/O端子類 USB Type-A × 2、USB Type-C × 2、イヤホンジャック、SDカードリーダー
サイズ 312 x 232 x 13 mm – 23 mm 312 x 232 x 15 mm – 23 mm 343 x 251 x 15 mm – 23 mm
重量 1,534 g 1,642 g 1,905 g
値段 209,880円 262,680円~ 292,380円~

このようになっています

ついにメモリ32GBが選べるようになったぞ! と喜びたいところですが、32GBメモリとなっているのはストレージ512GB以上のモデルだけですので注意して下さい

CPUに対する不満

これだけ見ると

別に普通じゃん?

と思うかもしれませんが、SurfaceシリーズにはこれまでvProに対応し動作クロックも少しだけ高い上位モデルが搭載されていたのですがそれが無くなり、その他メーカーと同一のCPUが搭載されるようになってしまいました

と言ってもこれはIntelのIce LakeラインナップにvPro対応SKUが投入されていないからという事情もあります

でもそれだったら、i5モデル以外はdGPUを搭載しているのですからComet Lakeを搭載しても良かったのではないでしょうか? そうすれば6コアの恩恵も受けられたのに……

もちろん、キーボードドックを装着せずタブレット単体で使った時のパフォーマンスのため――というのも分からなくはありません。でも、Surface Bookを待ってる人ってその点を重視してる人はごく少数だと思うんですよね

正直Ice Lake採用ってのが

一見安価に見えるCore i5モデルをどうしても投入したかったから、iGPUの性能が高いIce Lakeを採用せざるを得なかったんじゃないの?

というビジネス的な思惑が感じられてちょっと不満です

それと15インチモデルが未だに省電力プロセッサなのも不満。いい加減45W駆動のCPUを載せてくれませんかね? これもタブレットモードが足を引っ張っていることは明らかです

馬鹿じゃん。だったら普通のノートPC買えばいいじゃん

と言われてしまうとその通りではあるんですけどね。なので他のPCを買います

GPUに対する不満

Surface Bookの特に13インチ版については、このサイズでGTX1050を初めて搭載した! というのが当時非常に強力なセールスポイントでした

まあ蓋を開けて見れば実はVRAM 2GBモデルだったことが分かって、ズコーっとこけてしまう事実もあったりしましたが、何にしても13インチ級ノートにある程度実用的な(つまりMXではない)GPUを載せてくれたパイオニアだったわけです

そんな開拓者であるSurface Book 3 13.5インチさんが今回搭載してくれたGPUはというと……

GTX1650

えぇ~っ! 今さら!? という感想が拭えません。誰もがRTXの搭載を期待していたのにこれには本当にガッカリです。のみならず、15インチ版に搭載されているのもRTXではなく、GTX1660となっています。Oh……

百歩譲ってGTX搭載だとしても、せめてGTX1650 Ti、及びGTX1660 Tiにして欲しかったです。他のノートPCは既に実現して発売してるのに

ただし上の一覧表にも記載した通り、これにはいくつか※印がつきます

まず15インチ版についてなのですが、Microsoftが今回の新製品を発表したブログには、「15インチ版にはRTX Quadro 3000も選択可能」ということが書かれています

Surface Book 3 スペック

画像引用:Microsoft

しかし日本のMicrosoftストアにはその選択肢が見当たりません。これはどういうことなのでしょうか? 待てば追加されるんだとしたら、この不満は解消されることになります。日本ではQuadroモデルが発売されないのだとしたら・・・悲しすぎます

それからこれは(たぶん)13.5インチも15インチも同じなのですが、日本の公式サイトの技術仕様には確かにGTX1650 / GTX1660という記載があるのですが

Surface Book 3 スペック

画像引用:Microsoft

それとは別の箇所にGTX1660 Tiを含むグラフィックスカードを選択可能という記載があります

Surface Book 3 スペック

画像引用:Microsoft

ひょっとするとこれも技術仕様の箇所の記載が間違いで、構成によってはGTX1660 Tiを選択可能になるのでしょうか? そうだとしたらGPUに関しての不満はなくなるのですが

ポート類に関する不満

これはもうずっとSurfaceの弱点として言われていますが、この点は今回も改善されませんでした

最も大きな不満は、未だにサンボルに対応していないこと! これに尽きます。なぜ頑なに搭載しようとしないのでしょうか? ここまでくると何かしら理由があるはず

まあ、サンボルではないとはいえType-Cを新たに採用しただけマシになったとも言えるのかもしれません。でも今どきそれを手放しで喜ばないでしょうし、Type-C採用はSurface Pro 7の方が先でしたので目新しさもありません

……と、色々書いてきましたがこれらがSurface Book 3にガッカリしたポイントです。これが他のメーカーだったらここまで言わなかったのですが、Microsoftが出してきている機種でこれですのでやっぱり残念な気持ちが強く湧いてきてしまいます。しかも高価ですからね

これはちょっと他メーカーのPCを買った方が良さそうですね

Surface Go 2にガッカリ

もう一つは、現時点で最も小型なSurfaceであるSurface Go 2についてです

Surface Go 2 スペック

画像引用:Microsoft

先代が出た時のガッカリ感は半端なかったですが、今回もそれと同じぐらいズッコケてしまう仕様となっていました

Surface Go 2 LTE
Surface Go 2 Wi-Fi
CPU Core m3 8100Y Pentium Gold Processor 4425Y
GPU Intel UHD Graphics 615
メモリ 8GB 4GB / 8GB
ストレージ 128GB SSD 64GB eMMC / 128GB SSD
I/O端子類 USB Type-C × 2、イヤホンジャック、マイクロSDカードリーダー
サイズ 245 x 175 x 8.3 mm
重量 553 g~ 544 g~
値段 107,580円 65,780円~

このようになっています

今どきまさかの第8世代CPU!? Comet Lakeの採用は無理だったのでしょうか? 第10世代のm5(第10世代ではi5表記)であれば4コアになって大幅に性能アップするのに……

それでいて価格は10万オーバーってハッキリ言って「舐めてんのか!」レベルです

Wi-Fiモデルの方も馬鹿にしてきてますね。ストレージがeMMCの64GBって、今どき激安中華端末でもそんなのないですよ。メモリも4GBにされちゃうし、ストレスフルなことは予想に難くありません。なのに値段は6万5千円!?

これはもう、スペックとかよく分からないけどブランド名だけで買っちゃうって層に対しての壮大なトラップとしか思えません。買った人が

Surfaceって遅いし動作もモッサリしてて使いにくいなぁ・・・

とか感じちゃうとブランドイメージ損ねると思うんですけど、マイクロソフトはそのへん気にしないんですかね?

小型のSurfaceというコンセプトは本当に好きなので、だからこそ苦言を呈さずにはいられません。マイクロソフトさん、本当にどうかお願いします

あと、スペック的な不満中心で記事中には書きませんでしたが、Surface Go 2、Surface Book 3共にもう少しベゼルの狭額縁化にも意識を向けていただけると嬉しいです

まとめ

というこで今回は新たに発表されたSurfaceシリーズについて思うところを色々と書いてみましたが、記事を書いているうちにまた怒りがムクムクと沸き上がってきました

マイクロソフトがこんな調子で商売を続けるのでは、楽しみにしているSurface Neoとかも相当ガッカリな機種に仕上がってしまいそうでとても不安になりました

コロナの影響もありSurface Neoは来年にずれ込んでしまうことが確実っぽいですが、どうか良い意味で予想を裏切ってくれる製品となることを期待しています

それでは今回はこの辺で。また次回~

コメント

  1. ThunderboltはFireWireと同じで用途が非常に限られてしまって、実装する意味が薄いと思われます。
    外付けGPUと外付けSSD RAIDドライブくらいしか用途がない
    Surface Book 3の場合、外付けGPUはパフォーマンスベースの存在で存在価値が失われてますから、ますます搭載する意味が薄れる。
    それでいて搭載するとなると、Thunderboltの規格を満たすために余計な電力設計が必要。

    おそらくThunderboltは今後も非常にニッチな用途でしか普及しないのだと思われます。
    デスクトップ並の性能を持つノートPC、いわゆるデスクノートにしか搭載する意味がないのでしょう。
    殆どの場合USB3.x相当でしか使われていないのが現実。

    • 匿名さん

      コメントありがとうございます
      もう完全におっしゃる通りだと思います。それがそのまま多くのメーカーの考え方でもあるのでしょうね

      ところが私たちのようなガジェオタ・スペック厨は、実用度外視でロマンを追い求めてしまうという悪癖があるのです。「私たち」って書き方をするとまた怒られそうですが(笑)
      Bookのキーボード側に搭載されているGPUは、私たちが期待していたスペックには達していませんでした
      求めていたのは「13インチなのにRTX!」とか、そういう驚きなんですよね
      それと内蔵dGPUは負荷をかけると発熱・パフォーマンス低下がどうしても起きてしまいますので、熱対策という意味でもeGPUが使えるようサンボルが欲しいんですよね

      でも、コメントにいただいた通り、Surfaceは一般的な考え方に基づいたビジネスモデルであるようですね。私も最近諦めました
      元々私は「わざわざこの機種を買おうとする人は、小型ハイスペックを求めるオタクだろう」と思ってました。値段も高いですし
      でも、Microsoftはどうもそんなことは考えてないっぽいですよね。どちらかというと、スペックよりもブランド力を重視する富裕層に訴求する仕様にしているのだと感じます
      なので、非常に残念に感じています

      私の意見は一般的なものではありませんが、ガジェオタ達の魂の叫びだと思って聞き流していただけたら幸いです(笑)

      貴重なご意見ありがとうございました

  2. 日本でもQuadroモデルは発売されますよ。
    MSストアにもページ有ります。

    ただし、発表時の動画にも注釈ありましたが、
    商業向けの販売なので個人が入手しようとすると多少面倒だと思いますが。

    ちなみにサンボルの件はもしかしたら脆弱性を、
    嫌気してMSは搭載を見送っているのかもしれないですね。
    USB4.0も発表されましたし。

    • 通りすがりさん

      コメント&ご教授ありがとうございます
      法人向けを覗いたらありました。商用じゃないと手に入らないのですね
      そうするとRazer Blade Studioあたりに行ってしまいそうな気もしますね

      ありがとうございました