フォーサーズセンサー!? キッズ向けトイカメラ「ハピカムPLUS」は本物か?

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先日何となくネットを見ていたらちょっと気になる製品を発見しました。それが今回ご紹介する「HappiCAMU+」(ハピカムプラス)というカメラです

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

見た目から分かる通りトイカメラで、完全にこどものおもちゃとしか思えないデザインなのですが、何気なくスペックを見ていたらぶっ飛びました

2000万画素? 手振れ補正?? 4倍ズーム!? フォーサーズセンサー搭載!!??

ここに書かれていることが本当だとしたら、多少の割り切りは必要になるもののかなりコスパがよく、そして持ち運びもしやすい便利カメラになる可能性があります

そこで今回は、メーカーサイトに書かれているこれらの謳い文句が誇大広告でないのかどうかを検証してみたいと思います

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HappiCAMU+の特徴とスペック概要

この製品はこどものオモチャですのでノーマークという方も多いと思います。ということでまずは「HappiCAMU+」というカメラがどういうカメラなのかを紹介しておきますね

なお、ちょっと読みづらいので以後は単純に「ハピカムプラス」と記載させていただきます

ハピカムプラスはお子様がカメラ・写真撮影に興味を持った際に気軽に体験していくことをコンセプトとしたトイカメラです。メーカーは『創造力を育てる知育として~』というようなことを掲げていますね

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

こうしたコンセプトから、本格的な写真撮影用途ではなく、気軽に撮影を楽しんだりプリセットされているフレームでデコレーションしたりするといった楽しみ方が主となっていますが、そのうえでトイカメラ史上最も高性能であることにもこだわっているようです

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

また、カメラの前後にレンズを備えており、ボタン一つで自撮りにも簡単に対応できるという便利機能が備わっています。インカメラの方も画素数は2000万画素と、全く同等のようですね

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

ちなみにハピカム『プラス』と付いているのは、前モデルのハピカムから更にスペックアップした機種であるため、このようなネーミングとなっています

ではトイカメラ史上最もハイスペックを謳うこの機種のスペックがどんなもんなのか、一覧表で確認してみたいと思います

項目 仕様
センサー 4/3型CMOS
画素数 前後とも2000万画素
F値 不明
レンズ画角 不明
撮影方式 JPEG
動画性能 フルHD AVI
液晶 2インチ(三分割グリッド表示可)
搭載機能 ツインレンズ、手振れ補正、デジタルフィルター、顔認識、連続撮影(3枚)、タイマー(2秒・5秒・10秒)、デジタルズーム(4倍)
インターフェース SDカードスロット(最大32GB)、USBコネクタ
サイズ 60 × 80 × 55mm
重量 約73g
価格 9,328円(税込)

このようになっています

大事なところが『不明』なのが気になるところですが、判明している部分だけで考えても、この値段でこのサイズでこのスペックなら意外と魅力的だと感じます

でも本当かな~??

ということで、書かれていることが本当なのかどうかをもう少し探ってみたいと思います

HappiCAMU+のスペックは本当にカタログ通りなのか

まずこの製品が最もウリにしているっぽい2000万画素という点なのですが、これは本当でしょう。画素数が高い(特に2000万画素程度であれば)というのは、今どきは高スペックでもなんでもないですし、激安スマホでもこのぐらいの画素数は普通になってきています

ズームについても光学ズームだったら驚きですが、デジタルズームですのでこれも驚くようなスペックではないと感じます

ユーザーとして最も気になるのは、やはりフォーサーズセンサー搭載という点でしょう

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

これを検証するためにメーカーの実写サンプルや動画作例を確認しようと思ったのですが、ほとんどありませんでした(ToT) ぐぬぬ……

唯一あったのはこれです

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

確かに背景はそれなりにボケているようにも見えますが……しかし絞りも焦点距離も不明では判断のしようがありません

では別の観点からということで、レンズの大きさからイメージサークルを考えてみたいと思います

HappiCAMU+ ハピカムプラス

画像引用:VisionKids

これがハピカムプラスのレンズ部です

ピンホールカメラのような小さな穴が空いているのが見えますね。この開口部でフォーサーズセンサーに光を通せるとは思えないのですが。レンズ画角もF値も不明なので、それだけで決めつけるのは早計かもしれませんけど……

でも、可能性は限りなく低いとは思います

そのF値についても予測できないかと探ってみたのですが、こちらも実写サンプルが無いため不明です。ただ、レンズを見る限り絞り羽根が確認できないので、スマホなんかと同じでF値は固定でシャッタースピードで調整していくタイプなのだろうと予想できます

その後もどうにかスペックを予測できないかと、公式サイト以外にも色々と見て回ってみたのですが、前モデルのハピカムについては多少実写作例があるものの、「フォーサーズセンサー」と謳われているこのハピカムプラスについては、全く実写作例を見つけることができませんでした

まとめ

ということで、あくまでもネット上からの情報だけではハピカムプラスの性能がカタログスペック通りなのかどうか。そしてカタログに記載されていない部分のスペックがどうなっているのかを確認する手段はありませんでした

これはもう買って確かめるしかない!

ということで、99.9%以上の確率で「フォーサーズセンサーじゃないだろうなぁ」と思ってはいるのですが、先ほどポチッと購入してみました

実機が届いたら同条件での他カメラとの比較によって、画角やF値などを探っていけると思いますので、詳細な検証は次回に続きます

この記事ではほとんど何も分からんという結論となってしまい申し訳ありません。興味のある方は引き続き次回の実機検証をよろしくお願い致します

それではまた~

10月29日追記:実機が届いたので検証しました

続・『HappiCAMU+(ハピカムプラス)のスペックは本物か!?』 予想以上に酷かった……
高性能を売りにしているトイカメラ「HappiCAMU+」(ハピカムプラス)の実機を購入。カタログスペックでは不明な画角(焦点距離)やf値、そして「本当にフォーサーズセンサーを搭載しているのか」を実際に撮影して検証してみました。結果はとても悲しいものでしたが……

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