iPad・iPhoneを車載! 地デジも見れる最高のカーナビとして使う方法

ipad カーナビ 地デジ Apple

iPad Proに加えて、新型のiPad AirやiPad miniも発売され、ノートPCを軽々超える圧倒的なスペックに「色々なことに使ってみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか

iPadでどれだけのことが出来るのかを解説するため、これからしばらくの間はiPad活用方法の記事をいくつか公開していきたいと思います

もちろん、新型iPadだけではなく従来のモデルやiPhoneでも出来ることがほとんどですので、新型を持っていない人も安心して下さい

 

第一弾となる今回は、管理人が圧倒的に訊かれることが多い

iPadはカーナビとして使えるのか&そのカーナビは地デジも観れるのか

という点について解説していきたいと思います

記事中ではiPadと言っていますが、iPhoneでも全く同じように設定できますので、iPhoneユーザーの方も安心して下さい

スポンサーリンク

iPadカーナビ化 概要と対応モデル

まず結論から先に書きますが、iPadはカーナビとして実用十分として使えますし地デジも観られます

普通の2DINとか1DINのナビに比べて精度が悪いんじゃないの?

機能が不足してるんじゃないの?

このあと説明してくけど、全然そんなことないよ

むしろ普通のカーナビ以上に使いやすいぐらい

管理人自身ももちろんiPadを車に載せているのですが、それを見た人のほとんどが「カーナビ要らないね」とか「やり方教えて」と言ってきます(笑)

iPadがカーナビやテレビになることは知っていても、その精度が通常カーナビと遜色ないレベルなことが驚きのようです

どのiPadを選ぶべきか

そんなiPadカーナビ化ですが、どんなモデルでも可能なのかというと答えは「NO」です

厳密には一応どのモデルでもカーナビ化できるのですが、精度が全く違ってきますのでカーナビ化するならモデルは選んだ方がいいというのが正直なところです

 

じゃあどれを選べばいいんだい? って話ですが、選ぶべきモデルは「セルラーモデル」です

セルラー版であればsimフリーでもキャリアモデルでもどちらでもOKです

モバイルネット通信が可能なモデルがセルラー版だよ

セルラー版であれば別にsimカードが入っていなくても問題ありません
大事なのはセルラーモデルであるという一点のみになります

 

意外とガジェット好きにしか知られてなくて驚きなのですが、実は位置情報を取得するうえで最も重要になる「GPS」がWi-Fi版には搭載されておらず、セルラー版にしか無い機能となっているんですね

モデル GPS搭載
iPad Pro 2018セルラー GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
iPad Pro 2017セルラー GPS、GLONASS
iPad (mini含)セルラー GPS、GLONASS
全てのWi-Fiモデル 無し

モデルによって微妙に差があることが分かりますが、大前提として

セルラーモデルを選ばないとGPSは無い(そもそも物理的にiPadに搭載されていません)

というこになります

もちろんWi-Fi版であってもWi-Fi通信が行えていれば位置情報は取得できますが、その精度はだいぶ悪いと言わざるを得ません

また、完全に通信が行えないような状況では位置情報の取得が出来なくなってしまいます

 

じゃあセルラーモデルから選ぶけど…

おすすめモデルはあるの?

やっぱり最新の2018年版iPad Proがおススメだよ

iPad Pro第3世代(2018年末モデル)は受信可能なGNSSがGLONASSGalileoの2種類に増えたことに加えて、RNSSであるQZSS(いわゆる「みちびき」です)にも対応しているという驚きの性能を持っています

みちびきはフル稼働すれば誤差をセンチメートル単位に出来ることを謳っていますので、ナビとしての精度の高さは言わずもがなかと思います

Androidタブレットでも同じように車載ナビに出来ますが、iPadをおススメしている理由がここにあります

軽量・動作の軽快さ・GNSSへの対応という全ての点を満たすタブレットはiPadしかないんですよね……。
私はAndroidタブレットもカーナビとして使いますが、やっぱり不安定なうえに精度は劣ってしまっています

Androidタブレットを貶すつもりは全くありませんが、カーナビは動作の軽快さも重要だと思いますので、iPadをカーナビ化することをおススメしています

使用上の注意点とおススメアプリ

iPad選びが終わったら次はアプリ選びです

と言ってもこれは何も難しいことはありません。app storeからお好きなアプリをダウンロードして使っていただければ問題無いと思います

私は「Yahoo! カーナビ」を使っています

Yahoo! 会員で無くても無料で使えますし、「自宅へ戻るボタン」があること、ルート選択が出来ること、高速道路モードがあり自動で切り替わること、夜間モードがあり自動で切り替わること、音声入力に対応していることなど、普通のカーナビが備える機能が全く同じように使えますので何ら不満はありません

カーナビの音声はどうするの?

喋って教えてくれるのがカーナビの良いところですので、音が聞こえないと満足に使えないことになります

iPadナビは車にビルトインされているわけではないですので、そのままだとナビ音声を車のスピーカーから流すことはできないですよね

この点については大きく分けて3つ方法があります

  1. iPadのスピーカーから出る音をそのまま聴く
  2. 車と有線で接続して音を聴く
  3. 車と無線で接続して音を聴く

 

まず1ですが、これは解説不要ですよね(笑)
iPadにはスピーカーがありますので音声をそのまま聴くという方法です

iPad Proはかなりスピーカーが良いですので、音量を上げれば走行中の車内でも結構ナビやテレビの音が聞き取れます

でも、ノーマルiPadやminiだと、正直ちょっと厳しいです

 

続いて2です

車のオーディオに外部入力(AUX in端子)が備わっていて、iPadにもイヤホンジャックがある場合には有線でそのままつなげてしまえば車のスピーカーから音を聴くことが可能です

車にオーディオ機器が無い場合は車載ポータブルスピーカーを搭載すれば有線接続で音を聴くことができます

私は以前はSONYのSRS-V500IPというボトルタイプのスピーカーを使っていました

iPadから直接音を出すよりも大音量で聴くことができ、高速道路等でも快適に音を聞き取ることができました

難点としては、最近のiPhoneやiPad Proにはイヤホンジャックが備わっていない点ですね
この方法はイヤホンジャックを備えたモデルの方だけが使える方法となります

 

最後に3の方法です

カーオーディオがbluetoothに対応している場合、iPadとbluetooth接続してあげることで音を聴くことが可能になります

オーディオがbluetoothに対応していなくても、bluetooth接続に対応したポータブルスピーカーを車に積めば同様に使うことが出来ます

他にbluetoothトランスミッターというものがあり、こちらはトランスミッターとiPadをbluetoothで接続して、そこからFM電波を飛ばして車のラジオで受信するという方法もあります

ただしFM電波ですので、音質はやや劣化しますが…

 

bluetooth接続は遅延がある、という意見をたまにネット上で見ることがあります

これは事実ですが、私自身はこれまでbluetooth接続で遅延が気になったことはありません
遅延は0.1~0.2msぐらいのイメージです
iPadやiPhoneのモデルによっても多少変化する印象を受けました

ゲームとかをやるのでない限り、ほぼ画面の映像と同じタイミングで音声が流れますので心配いらないかと思います

このあたりが気になるかどうかは、性格もあるのかもしれませんね(笑)

 

最後にちょっと注意

カーナビと違って、1個だけ気を付けるべき使用上のポイントがあります
それが『

車内(特に夏場)は高温になることがあるため、iPadを車内放置してしまうと高温警告が出て、冷めるまでiPadを使用できなくなってしまう可能性があるという点です

冬の間は大丈夫ですが、夏場はホルダーから外して日の当たらないところ(ダッシュボードの中とか)にしまっておくか、車外へ持ち出す必要があります

「カーナビ」だから、直射日光の当たるフロントガラス付近に設置するもんね……仕方ないか

iPadで地デジも観たい!

りんごロイド

ということで多少の注意点はあるものの、無事にiPadがカーナビとなりました

高性能カーナビとしての機能はもちろんのこと、同乗者の方は動画を観たりネットを見たり、YoutubeやHuluなどのサービスを利用したりと、何でもござれの万能カーアイテムです

しかし最近のカーナビと言えば欠かせないのが「地デジの視聴」ではないかと思います

正直、iPadをカーナビにすればamazonプライムやnetfrixなどのサービスがありますので、地デジ要らないじゃん! と思うのですが、「どうしてもテレビが観たい!」というテレビっ子な方もまだ結構多いですので、その方法もご紹介します

※手段自体は簡単なのですが現在この商品は終売となっているようで、中古で手に入れるしかないのですがプレミア価格がついていることが多いようです。高値で入手するか、後継機を待つしかないようです

 

まず、iPad単体では地デジは観られません

観られるようにするためには、専用の地デジチューナーとアプリを用意する必要があります
必要になるのはこちら

ipad 地デジ カーナビ

PIX-BD100というiPadに対応した車載地デジチューナーになります

他にポータブル型の地デジチューナーもありますが、アンテナの利得が弱く移動中の視聴に向いていませんので実質この製品一択となります

このチューナーだけで2×2ダイバーシティのチューナーなのですが、アンテナを別途追加することで4×4ダイバーシティのチューナーにすることが可能となります

ipad 地デジ カーナビ

PIX-BD100は、本機が受信した地デジ映像をWi-Fiで飛ばしてiPadでテレビ映像を表示する、という仕組みになっています

Wi-FiモデルのiPhone/iPadをナビとして使っている方ですと、スマホとテザリングして使用しているケースが多いかと思いますが、PIX-BD100のこうした仕組み上、テザリングをしていると地デジ映像は観られなくなってしまいます

そうした意味でも車載ナビにするのはセルラー版のiPadをおススメしています

PIX-BD100はシガーソケットから電源を取れますので車のエンジンをかければ自動で製品の電源がONになるのはグッドですね

 

続いて端末側ですが、こちらには「クルマTV」というアプリを入れます

このアプリ、以前は『bluetoothで音声を飛ばせない』という致命的な欠陥があったのですが、現在はその欠陥は改善されbluetoothで音声を聴くことが可能となっています

恐らくappleのイヤホンジャック廃止路線を受けて渋々対応したのだと思われます(笑)

 

肝心のアプリの使い勝手については、フルセグとワンセグの自動切換え、地域変更による自動チャンネルスキャンなど、基本的な機能は備えています

フルセグ表示の場合はフルスクリーンで表示されます。
ワンセグの場合は「等倍」、「2倍に拡大」して表示、「フルスクリーン」で表示、を任意に切り替えられますので中々使い勝手が良いです

チャンネルスキャンはあまり速くない印象
電波状態によっては結構時間がかかることもありますので気長に待つ必要があります

 

受信感度については4×4ダイバーシティのおかげもあってかかなり安定していると思います

都心部では完全に乱れなく映ることがほとんどです
田舎でもフルセグが観られますが山の中では厳しい場面もあります

高速道路でもかなり安定して映りますので私は十分満足いくレベルです
と言っても私はそもそもTVをそこまで観ないので、「TV命!」の人からするとまた評価が違ってくるかもしれません……

ipad 地デジ カーナビ

映りはこんな感じ。十分綺麗だと思います

黒帯が出ているのはiPadと地デジのアスペクト比が違うためです。iPadの長辺のピクセル数は地デジを上回っているのですが、ボケたりすることもなくクッキリと映りますよ

スポンサーリンク

最新のiPad Proまで保持できるホルダーは?

最後にiPadを車載するためのホルダーについて触れておきます
12.9インチを車載にする人はほとんどいないと思いますので、11インチモデルまで対応している製品で私が使ったことのあるものを挙げておきます

◆1DINもしくは2DINボックスが空いている場合

槌屋ヤックVP-D1

槌屋ヤックVP-D9

槌屋ヤック/YAC 1DINボックス用収納式モニター基台 PND/タブレット等に VP-D9/
created by Rinker

槌屋ヤックVP-88

この組み合わせが非常におススメです

位置や高さ、左右の角度を変えられますので自由度が非常に高くなっています

 

VP-88は保持するうえで引っ掛かりになるツメがなく、私もはじめは不安があったのですが、シリコンパッドが優秀なのか全く落ちる気配がありません
悪路や坂道で車がガクガク揺れてもかなり安定しており、今では信頼しています

製品の対応幅は200mmまで対応していますので11インチiPad ProもOKです。12.9インチ2018モデルだと3mmほど足りませんし、重量的にもギリギリです

 

VP-D9の耐荷重は1kgなので、VP-88自体の重さを除くと700g程の余裕しかありません

私は11インチにsmartkeyboardフォリオを装着しても平気でしたが、重量のあるケースを使っている方は注意して下さい

 

◆1DINの空きが無い場合

この場合は貼り付けタイプのホルダーを使うことになります
重量的にけっこう厳しいのですが、私が使った中でいちばんまともだったのはこちらです

可動部が多く、高さと角度を自分の好きな位置に調節しやすいのがメリットです。保持能力も高く、こちらも悪路や坂道で車が揺れても落ちることはありませんでした

ただ、これは吸盤タイプの宿命なのかもしれませんが、いつのまにか吸盤の張り付きが弱まっていることがあり、1年間使用した中で2回だけ、剥がれて落ちたことがあります
どちらも夏場だったような気がするので熱が原因でしょうか……

iPadが壊れたりはしませんでしたが、ちょっと不安も残る製品です。マメにチェックしてあげれば大丈夫だとは思います

まとめ

ということで、iPadをカーナビ化するメリットとその方法、うまく伝わりましたでしょうか?
この記事をきっかけにして、自分でも挑戦してみるという方が増えたら嬉しく思います

最後にもう一度、ポイントをおさらいしておきます

  1. iPadはセルラーモデルを選ぶこと
  2. 自分に合った音声出力の方法を検討すること
  3. 夏場の車内放置は気を付けること
  4. 地デジが観たい場合にはPIX-BD100も用意すること
  5. 自分に合ったホルダーを選ぶこと

 

iPadは今後ますます便利なツールになっていき、PCが担っている仕事の一部分はiPadへと置き換わっていくことがほぼ確実だと思います

そうした時代に先駆けて、今のうちからiPadを使いこなせるようになっておくと良いのではないかと思いますよ

今後も解説記事をどしどし公開していきますので、そちらもチェックしていただければ嬉しいです

それではまた~

コメント