クリスマスになんにも予定が無いというメリットを最大限に活かして、久々に記事を連続で公開しています
シリーズ最後の記事は、こちらも実際にクラファンで出資したAYANEO2についてです
見送ったGPD WIN 4よりも、実際に出資したONEXPLAYER2よりも、いちばん期待している機種がこちらになります。いったい何がそれほど魅力的なのか? 今回の記事はその辺を書いていきます
期待している機種ということもあって、世の中に溢れる提灯記事と似た内容になってしまうかもしれませんので、新たな発見はあまりなく読み応えはイマイチと感じるかもしれません
ただやはり当サイトの記事ですので、褒めちぎるばかりではなく気になる点は遠慮なく書いてしまうと思いますのでAYAファンの方はそっ閉じされた方がいいかもしれません
※GEEKは未購入ですのでこの記事では触れていません
AYANEO2がライバル機種より魅力的だと感じる点
6800U搭載機はどれも特色の違いはあれど性能面では大差ありません。なので性能面を魅力に感じることはほぼありません。では何が惹きつけるのかというと、これはもう見た目的にアガるかどうかなのではないでしょうか?
それは暴論では?
もちろん性能がスポイルされていないという前提があっての話です。見た目以外の付加価値(独自機能)の比較については以前の記事でまとめてますので
特長を見ていってみましょう
ベゼルレスデザインと全面ガラス
色々なところに紹介されているのでもうご存じのことと思いますが、AYANEO2はベゼルレスデザインとなっています。狭額ベゼルではありません、ベゼルレスです
このように筐体とスクリーンの間にベゼルが存在しておらず、画面だけがポンとそこにあるように感じられます
さらに全面ガラスデザインとダイレクトボンディング(Apple語で言うならフルラミネーション)であるため本当に一体感を感じられます
全面ガラスとは
画像にもあるこの部分が全て1枚のガラスで覆われているという意味で非常に質感の高いデザインに仕上がっています
ただ実はベゼルの無いデザイン(あるいはベゼルが黒くないデザイン)は集中力が落ちる・没入感が損なわれるということが言われていたりもするので、人によっては逆にデメリットになり得るかもしれません
私は白ベゼルのiPadとか使っててもそう感じたことは無いのですが、没入感を高めたい人は黒を選んだ方がいいのかも? 眉唾のような気もしますが真贋は不明です
デザイン性の高さ
中華ガジェットの中ではかなり高い工業デザインを見せてくれるのがAYA端末の魅力と言えます。去年まではそんなことなかったと思うのですが、今年になってからその路線に舵をきってこれが当たっているように思います
AYANEO2はネジが一切見えないデザインがセールスポイントのひとつになっています。これは良し悪しじゃないかという意見もありますが、決して分解できないわけではなく分解するためのネジをカバーで巧妙に隠すデザインになっているのです
デザインが良いか悪いかは好みもあるでしょうが、個人的にはこういうところにコストをかける姿勢自体の方を評価しています
さらにカラーリングも優れています
一般的な黒/白のカラーバリエーションがありますが、AYANEO2は細部に至るまで本当に黒/白を名乗るに相応しいカラーリングとなっています。パンダカラーではありません
このどちらかを私が買うなら白の方ですが、個人的な好みとしては真っ白よりもアクセント的に黒が使われているデザインの方が好きです。でも本当に白一色に見えるこのデザインを好む人は多いんだろうなぁと予想します
そして何よりも……
B.Duck
これに尽きます。私がAYANEO2を買った理由の99%は限定カラーのB.Duckエディションの存在です
ぶっちゃけB.Duckってのが何なのかは知りません。しかしかつてこれほど可愛いデザインで同時にそれなりの性能も併せ持つWindows機があったでしょうか? いや、無いです
当然ながら私が購入したのもこちらのモデルです。32GB/2TB版を購入させてもらいました。ちなみに限定カラーとして他にRetro Powerというモデルもありますが興味がないので割愛、ごめんなさい
細部に至るまでこだわるというAYAの品質がベストマッチしていて、表面も裏面も、ボタンやスティックのカラーリングやイラストデザインに至るまで全てが完璧です
でもこれは3Dレンダリングイメージじゃん。実機はこんなじゃないんじゃないの? と思うかもしれませんが、そこも品質に妥協のないAYAの良さが存分に発揮されています
これらは実機画像なのですがむしろレンダリングイメージより良くなってるようにすら感じます。さらに期待度UPですね。ただまあ、これは写真自体が巧いというのもあると思いますが
写真の撮り方(と現像)を見てもGPDやOne-Netbookに比べて格段にセンスがあることが見て取れますので企業の方針として見た目を重視しているのだろうということが伺い知れます
私はずっとスペック厨だったのですが、去年ぐらいから多少スペックが低かったりコスパが悪くても、見た目的に好みで所有欲を満たされる機種を使った方が満足感が高いというふうに考え方が変わりました
そんな私にとってB.DuckデザインのAYANEO2は結構運命的な機種でしたので、たぶんずっと大事に持ち続けるだろうなと思います
ちなみにAYANEO AIRにもB.Duckデザインはありますがあちらは好みではありませんでした。ブルー×ピンクのこの配色が至高です
ライバル機と比較した機能的な長所
ということでぶっちゃけ見た目が100で購入したAYANEO2なのですが、ライバル機と比べて優れているなと感じられている点も挙げておきますと
- USB4.0が2つ備わっている
- 残り1つのポートもUSB3.2
- SDカードスロットに蓋がある
こんなところでしょうか
GPD WIN 4もONEXPLAYER2もUSB4.0は1つしか備えていませんが、AYANEO2のみ上下にそれぞれ1つずつで合計2口のUSB4.0を備えています。その代わり(?)にUSB Type-Aポートが無いのはちょっとイマイチですかね
変換アダプタが付属するのは知ってますし何なら既に持ってますが、やっぱネイティブのポートがある方が便利なのは間違いないです
残りのUSBポートも3.0ではなく3.2なのも妥協してない感じがしていいですね。充電はできないポートですので必然的にフラッシュメモリなどはここで使うと思いますのでなおのこと有り難いです
AYANEO2の注意点
B.Duckデザインの可愛さが全てですのでどんな欠点があっても私は全く気にならないのですが、そうではない方も多いでしょうから、一般の方にとってちょっと注意が必要になる可能性のある点も挙げておきます
ネイティブランドスケープ液晶ではない(?)
これは前の記事にも書いたのですが、やはりどうもAYANEO2の液晶はネイティブポートレートであり、何らかの手段でもってランドスケープ化しているというのが濃厚のようです
つまり、ネイティブランドスケープ液晶ではないということです
昔と違ってBIOS画面も起動画面も横向きですのでネイティブランドスケープ液晶だと思ってしまっているレビュワーさんも複数いるようですがそれは間違いで、そもそもAYANEOは今までポートレート液晶しか使ってきていないしこの機種もそうであるという意見が大勢を占めています
今のところこの手のガジェットでネイティブランドスケープ液晶なのはGPD WIN MAX 2とGPD WIN 4のみと言われていますが、これも先日の記事に書いたように実際のところは分からないわけですのであまり気にしないでいいのではと思うのですが……
でもRedditやDiscordで活発にこの議論がされるってことはやっぱり重要なファクターなんじゃないの?
ゲーム(特にオールドゲー)メインの人にとってはそうなのかもしれませんね。あと、ティアリングが縦方向に発生するためかなり悪目立ちするという意見もあります。私がほとんどゲームしないのでその目線の意見は書けないので申し訳ないです
ここについては正確なところは分からないのでもし違っていたらすみません。その際には訂正謝罪を追記します。でも私の感覚としても多分ポートレート液晶だろうなぁという気がしています
見えるところは100点だが見えないところは……
これはAYANEO2だけではなく他のライバル機種にも言えることなのですが
世の中には見た目がすごく良くても内面はドロドロという人がいます。これは製品にも言えることで、見た目は良くても内面は粗悪ということは結構あります。特にこの手の中華ガジェットにはそういうところが多いように思います(昔よりはだいぶ良くなったけど)
昔はキワモノに過ぎなかったUMPC・ハンドヘルドですが、これだけ性能が上がってくるとメイン機やサブ機として使っていきたいと考える人が増えてくるのは当然とも言えますが、そこはちょっと考えた方がいいと思います
AYANEO2は見た目はパーフェクトですが、レビュワーの方から内部の作りの甘さを指摘されているものが幾つか見受けられます。製品版で修正されることを願いますが、やっぱりこうした製品はメイン機にするものではなくサブサブ機ぐらい(例えばゲームだけとか)で使い、壊れたらすぐに買い替えるぐらいの考え方でもって向き合った方がいいと思います
メーカーサポートも大手企業に比べるとどうしても貧弱なところがあり、これは仕方ないところでもあります。なので自分でトラブルに向き合える方ならいいと思うのですが、そうでない方はこの手の製品をメイン機とするのはちょっと注意した方がいいのではないかと
余計なお世話だと言われそうな部分ではありますが。AYANEO2はライバル機と比べてなまじ見た目が良いため、よりこうした問題が起きそうな気がしたので老婆心ながら書いてみました
実際見た目がグッと良くなったAYANEO AIRではこうした問題がちょっと起きてきてるみたいだね
GPD製品なんかもそうだけど、向き合い方というかリスクヘッジをして使っていくべき機種だってことは覚えておく必要はあるなぁと思います
スペックだけで見ると割高である
見た目に全振りしてる感がありそれが魅力でもあるわけなのですが、反面質実剛健さや実際の使用感、性能を重視する人にとってはAYANEOシリーズはやや割高に感じるかもしれません
冒頭にも書いたようにスペックは大同小異、大差ないわけです
同スペックのライバル機種と比較すると一回り価格の高いAYANEO2はコスパが悪いと感じるかもしれません。まあだからこそ割引率の高いクラファン価格のお得さが際立つとも言えるのですが。これはGPDとの違いですね
さらにそうした割高価格を支払っても、先述の通り内部や使用感まで優れているわけではありません。例えばAYANAO AIRは発熱の問題が度々指摘されてきました。見た目と有機ELという仕様は最高なのに実使用感での満足度はふるわないわけです
AYANEO2で言えば、ツルっとした質感がホールド性を悪化させていると指摘する人がいたり、スピーカーの音質や位置を指摘する意見もあります。この辺はゲーム目的の人には大きなディスアドバンテージになるかもしれません
先ほどの見えない悪い部分の話とも共通しますが、AYANEOシリーズを購入するなら「見た目が大好きだから他の悪いところは許容できる」という考え方を持つことも必要になるかなと感じます
まとめ
ということで今回はAYANEO2についての所感を書いてみました
気になる点も書きましたが最初にも言った通り、今回出資した機種の中でこのAYANEO2に最も期待しています。だからディスるとかではありません。むしろすごーく期待しています
ただしその期待はほぼ全て見た目に対してのものであるため、この辺りは一般論とはズレていると自分でも思いますので注意点も書かせていただいた次第です
しかしよく
外見より中身が大切だ!
とか言いますが、実際のところはやっぱ見た目が大事ですね(笑)
もちろん、これで中身がCeleron/RAM8GB/eMMCとかだったら流石に買わないと思いますが、多少の性能の悪さ(例えば12世代Intel/RAM16GB/PCIe3.0 SSDぐらい)だったら性能落ちてでもやっぱB.DuckなAYANEO2を選んだと思います
Intel CPUだとグラフィック性能が全然悪くなってしまいますがそれでも見た目で選んでしまうという……。6800U機を買うのはみんなRadeon 680M(RDNA 2)の性能目当てだと思いますので私の感覚は相当ズレてます
しかし、このぐらいの覚悟があれば実機が届いて色んな不満が出てきたとしても耐えられるのは間違いありません。私と同じぐらいデザインに強く惹かれた方にはAYANEO2、非常にお薦めできる機種かと思います
実機が届いたらレビューしたいと思います
それではまた~
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