小型で気軽に持ち運べ、Android等のOSまで搭載し、どこでも大画面でメディアコンテンツを楽しめるモバイルプロジェクターの人気が高まっているように思います
でもモバイルプロジェクタって据え置き型に比べたら暗いんでしょ?
というイメージを持っている方も多いと思いますが、最近ではそんな常識を覆す明るさを持つ製品も増えてきています。その走りはAnkerの製品だったわけですが……
今回ご紹介するXGIMI Haloというモバイルプロジェクタは、2020年9月現在最高の性能を持ったモバイルプロジェクタになっています
ブームのきっかけとなったAnkerの製品以上の性能を持っており、かなりおすすめですよ
なおこの記事は提灯記事ではなく以下の記事の中で紹介したように
激安とはいえ自腹で購入したものです。良いところも悪いところも、全て私個人の正直な感想であることを保証致します
XGIMI Halo スペックのおさらい
レビューを始める前に、簡単にXGIMI Haloのスペックを紹介しておきます。ライバルのAnker社フラッグシップ機と比較した一覧表で確認してみて下さい
3機種の中でいちばん優れているものが赤文字になっています
XGIMI Halo | Anker Nebula Capsule 2 | Anker Nebula Mars 2 | |
ネイティブ解像度 | フルHD 1920×1080 | HD 1280×720 | HD 1280×720 |
最大対応解像度 | 4K 3840×2160 | 記載なし | フルHD 1920×1080 |
輝度 | 800 ANSIルーメン | 200 ANSIルーメン | 300 ANSIルーメン |
台形補正 | ±40° ※水平方向は2Dのみ |
±40° | ±40° |
スピーカー | 10W Harman Kardonスピーカー |
8W | 10W |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 | Android 7.1 |
対応入力機器 | HDMI、USB2.0、Chromecast、Air Play | HDMI、USB2.0、Chromecast、Air Play | HDMI、USB2.0、Chromecast、Air Play |
無線 | 802.11 a/b/g/n bluetooth 5.0 |
802.11 a/b/g/n bluetooth 4.0 |
802.11 a/b/g/n bluetooth 4.0 |
特筆事項 | オートフォーカス機能、3Dコンテンツ対応(メガネは別売)、イヤホンジャック搭載 | オートフォーカス機能、イヤホンジャック搭載、USB PD充電 | オートフォーカス機能、イヤホンジャック搭載 |
バッテリー容量 | 17,100mAh 1セル |
9,700mAh 1セル |
12,500mAh 1セル(Li-HV) |
サイズ | 146×105.5×94.5 mm | 約150×80×80 mm | 約178×122×138 mm |
重量 | 約900g | 約740g | 1483g |
このようになっています
※台形補正性能は横並びじゃないか! と思うかもしれませんが、XGIMI Haloは垂直方向のみですが3Dコンテンツの台形補正にも対応してますので最良の評価としています
まず、モバイルプロジェクタとしては現時点で唯一のフルHDネイティブ解像度となっています。映し出される映像は超鮮明ですよ
そして何といってもモバイルプロジェクタでは圧倒的な明るさとなる800 ANSIルーメンを誇ります。後程紹介しますが、明るい部屋でも視聴は可能ですし暗くした部屋の中では普通のテレビと同じように観ることができました
高輝度・高解像度を誇りますので、ライバル機種と比べて大容量のバッテリーを搭載しています。この点についてはまだ検証出来ていないので評価保留です
一方で、残念ながらサイズと重量は大嘘でした(ToT)
実測で1,615gと、かなりのヘビー級です。車での持ち運びが基本となるでしょう
サイズは写真を撮るのが難しいのでテキストで失礼しますが、縦×横×高さがそれぞれ145×113×173 mmでした(素人の定規採寸ですので誤差はあると思います)
とまあこのように、サイズ・重量詐欺は腹が立ちますし「他のスペックも嘘なのではないか?」とちょっと疑ってしまいますが、実際に使用した感じとしては輝度・鮮明さ・音質は十分満足できるものだと思っています
その分値段も高いわけですが、私は先のサイトで6万円で購入しています。これはライバルのAnker機種とほとんど同じ価格ですので、それを思えば最高にコスパの良い買い物だったと思っています(笑)
XGIMI Haloの開封レビュー
では早速開封をば
なお私は個人輸入で購入していますので、日本版と内容物が違う可能性があります
化粧箱はスッキリしていて高級感がありました
蓋を開けるとさらに発泡スチロールの上下蓋で保護されていました
本体を取り出します
発泡スチロールの下にはFAQ、保証書、付属品ボックスが収納されています
テキスト類はマルチ言語で日本語も記載されています。ですので恐らく日本モデルでも海外モデルでも全く同じものが同封されていると思われます
マニュアルも日本語が記載されています
こちらが内容物です。bluetoothリモコンとACアダプタは分かるとして、何やらたくさん入っているケーブルが何かと言いますと、世界各国のプラグ形状に対応した電源ケーブルです。様々な国に対応できるようにという配慮みたいですが……
なんと悲しいことに、日本のプラグ形状に対応した2ピンコンセントの電源ケーブルは含まれていませんでした!
ここが唯一、日本モデルと違う(可能性のある)ポイントです。たぶん日本正規モデルではコンセントに対応した電源ケーブルが同梱されるのでしょう。多分ですが
ちなみに私はというと、同梱されていた3ピンタイプのケーブルを2ピンに変換して使っています。私はよく海外製のガジェットを買うので、家に変換プラグをストックしてあるのです(笑) いくつか持っておくのおススメですよ
ACアダプタはミッキータイプのケーブルで、そこそこ小型なのは持ち運びの際に助かるのですが、その代償として相当熱くなるのがちょっと不安です
本体底面にはキックスタンドがあり角度調節できるほか、三脚用の穴が空いています
ということで私は三脚運用をしていくつもりです(三脚は別売りです)
XGIMI Haloのセットアップ方法
慣れてる人には何てことないかもしれませんが、ちょっと分かりづらいところもあるかと思いましたので、セットアップの流れも軽く解説しておきます
ちなみにAndroid TVはスマホをリモコンとして使用することで圧倒的に快適に使用することが可能ですが、そんな知識を持ってる人はこの解説自体不要だと思いますので、今回は付属のリモコンを使用する方法で解説していきます
本体の電源を入れると自動でフォーカス合わせと台形補正がされ、画面が映し出されます。部屋の電気は煌々と灯ってるのですが、結構クッキリ映ってますよね
リモコンの矢印キー(赤枠)でカーソルを動かし、決定キー(青枠)で決定するというのが基本操作になります
矢印の下キーを押して「日本語」を選択し決定キーを押します
セットアップにスマホを使用するか訊かれますので「スキップ」を選択します
知識がある人はスマホを使う方が楽ですが、同じGoogleアカウントでログインしておく必要があります
プロジェクタと接続するWi-Fiを選択して決定キーを押します
Wi-Fiのパスワードを入力します。分かりにくいですがグレーのカーソル(赤枠左側)を動かして1文字ずつポチポチ入力していきます。全部終わったらエンター(赤枠右側)を選択して確定します
ログイン画面が表示されますので「ログイン」を選択します
画面に6桁のコードが表示されます。ここで一旦、プロジェクタと同じWi-Fiネットワークに接続したスマホやPC等からandroidtv.com/setupにアクセスします
このような画面が表示されますので、映し出された6桁のコードを入力します。Googleアカウントを持ってない方は、プロジェクタではなくスマホやPCからアカウントを作成することができます
コードを入力するとプロジェクタの映像が自動的に変わり利用規約が表示されます。規約に納得出来たら「同意する」を選択して下さい
この後はGoogleアシスタントを利用するか? 等の基本的な設定をしていくだけですので、自分の必要に応じて「はい/いいえ」を選んでいってください
セットアップの最後の方で他アプリのインストールをするかどうかを選ぶ画面が出ます。アプリは後からいつでも追加できますので、ここも自由に選択して大丈夫です
これでセットアップは完了なのですが、上記画像のような表示がされている場合があります。これはシステムのアップデートが来ているという表示ですので「詳細」を押してから「ダウンロード」を選択します
容量が結構ありますがダウンロードは割とすぐに終わります。ダウンロードが終わるとアップデートは自動でかかりますので何もする必要はありません
XGIMI Haloのレビュー(感想)
では最後にXGIMI Haloのレビューを簡単に書いてみたいと思います
アプリのインストールは普通のAndroidと同じくPlayストアからでOKです
試しにPrime Videoをインストールしました
Prime Videoは先ほどのAndroid TVのログインと同様、他のデバイスから指定のURLにアクセスし、表示されたコードを入力することで使用可能になります
明るい室内で、普通のテレビ(PCのディスプレイですが)と一緒に映してみました。これでどのぐらいの明るさか、何となくイメージできますでしょうか?
テレビほどクッキリは映らないけど、観れるか観れないかで言ったら十分観られます
映画館のように部屋を暗くすると、テレビと同じかそれ以上に鮮明な画面で観ることができます。字幕もクッキリですね。モバイルプロジェクタとしては素晴らしい性能と思います
それと画像では分からない『音質』についてですが、どの方向からでも聴きとりやすく音量も十分だと感じました
好みの問題もあるでしょうが少し低音が強めに感じましたので、Harman Cardonのスピーカーのクセなのかもしれません。低音が強いからと言って高音部(セリフとか)が聞き取りづらいということはありませんでした
続いてミラーリング機能を試してみます。ChromecastはAirplayに対応できないと言われたりしますが、アプリを使うことで出来るようになります
今回はAirScreenというアプリを使ってみました
こんな感じ普通に使えます。大画面での動画編集などやりやすくなりますかね? こうして見比べると色味のクセも見えてきます。XGIMI Haloは緑の発色が強いというか、彩度が強調されてるように思えます。ちょっとわざとらしいぐらいですね
メーカーはXGIMI HaloをHDR対応と言っていますが、恐らく最近のスマホと同じように『あざとい色味』に調整して、体感的に発色が良いように思わせているのだと感じました。カラーグレーディングやRAW現像等には使わない方がいい気がします
でも普通の人はスマホみたいな嘘くさい色味の方が好みって人も多いですし、この方向性は間違ってないのかもしれませんね
まとめ
ということで今回は、最強モバイルプロジェクターであるXGIMI Haloのレビューというか解説というか……をお届けしました
かなり満足度が高く10万円近い価格に見合うだけの満足感は得られるのではないかと思います。私は6万円で買ったので、満足度レベルはマックスに近いです(笑)
個人的にTecobuyでの購入はおススメですが、ショップの利用は自己判断でお願いしますね
明るさ、性能、音質、操作性について今のところ何の不満もありません。仕様書のスペックがサバを読んでるのはメーカーの体質を疑ってしまうところですが、単に下位機種(XGIMI Mogo)のものを直し忘れただけのようにも見えますので何とも言えません
あと未知数なのはバッテリー持続性ですので、この点についてはまた評価が定まったら追記したいと思います
それではまた~
コメント