クラウドファンディングサイトMakuakeで出資したスマートグラスのRokid スマートAIグラスが到着しました
このデバイスはいつも私が記事にする製品と比べるとかなりメジャーな製品ですので一般的なことは書きません。機能や使い方の紹介はいくらでもネットに溢れていると思います
が、メジャー製品であるがゆえに提灯レビューが多かったり、買う前にはゴニョゴニョ濁されていてよく分からないところもあったので、この記事ではそうした細かいところを実際に確認してみた結果を簡潔にまとめていきたいと思います
なお、私はまだファームウェアのアップデートをしていません。ので、ここに書いていることはもしかしたら新ファームでは改善されている可能性があることは先にお伝えしておきます
装着感について
まず装着感なのですが、重量は思いのほか軽くて普段メガネをかけている人なら気にならないでしょう。かけただけで画面が点くのも良いです(設定で変更も可能)
しかしながら矯正レンズであるクリップオン式フレームを装着すると重量感が出ます。普段メガネをかけている身としても気になる重量感です
素の重量は裸眼ユーザーは慣れるまで気になる(と思う)。眼鏡ユーザーなら気にならない、でも見えない。補正レンズは裸眼ユーザーはつける必要がないが眼鏡ユーザーは必須であり、気になる重さになってしまう
という、結局使用にあたって全員が違和感を感じる重量感になってしまっています。ライバルのEven G2に明確に劣る部分ですが、こちらはカメラ付きですのでまあ仕方ないですかね
インサートレンズと矯正について
申し訳ないけど、プロジェクト実施者はこの説明が非常に下手だったと思います。分かりにくい!
このインサートレンズ(クリップオン式フレーム)というのは、最初から度なしレンズが入っており、有料(20000円程度)でそのレンズの度数を変更するというアクセサリーになります、というのがプロジェクトオーナーからの説明でした
この度数変更をやってくれるのが今のところJUN GINZAさんだけなのですが、それも電話番号しか案内されていません。4月にはオンラインページもできるそうですが、現時点ではどういう仕組みなのかさっぱり分かりません
ということで電話してみましたが
……何度かけてもずっと通話中(ToT)
たぶん私のようにゲットした方がこぞって鬼電してるのでしょうね。JUN GINZAさんお疲れ様です。ごめんなさい……と思いつつも私も何度かかけてしまいまして、5回目ぐらいでようやくつながりました
話をさせていただいた結果分かったことを要約してまとめると
- オンラインでの手配はまだ受け付けられない。来店の方のみ
- 近日中(数日中っぽい)にサイトが出来るのでそうしたらオンラインの人も受付OKになるので待っててほしい
- 結局JUN GINZAさんで改めてレンズを買うことになる。もちろん処方箋もいる
- クリップオン式フレームをJUN GINZAさんに送り、ダミーレンズをJUN GINZAさんで買ったレンズと入れ替える
ということになるそうです。Makuakeの説明違うじゃん!!
JUN GINZA担当の方に「以前そちらでXREALのインサートレンズを作ったことがあるのですが、それと同じ流れだと思っておいて良いですか?」と訊いてみたところ、「その認識で正しい」とのご回答でした
Makuakeでは「レンズ代ではなく加工料だ」みたいな説明がありますが、そうではなく「レンズ代+加工料」のようです。XREALの時はそれでも14000円ぐらいで作ってもらえましたが、昨今の物価高を見るに20000円ぐらいになるのでしょうね
なぜプロジェクトオーナーが明言しないのかよく分かりません
あと余談ですが、このレンズ、画像にもある通り最初に開封した時点で既に箱の内部に埃が入っていたのはさすが中華クオリティと思いました(笑) レンズ自体は傷汚れなどなくきれいだったので良かったですが
技適について
Rokid スマートAIグラスには技適の刻印がありません。シールはあります
ということはこのシールは剥がせないのか……と絶望しかけたのですが、本体の箱の方にもシールが貼ってあるため、電波法的にはこれでもOKです。この点は良かったです
充電器と充電しながらの使用について
カプセル充電器やポータブル充電ケースを買わせるためなのか、いまいち分かりやすい説明をしてくれなかったこの部分
当然ですが充電しながらの使用は可能です。ただしバッテリーの劣化を早める可能性はあります。つまり、スマホ等と同じ一般的なリチウムイオン電池の製品と同じに考えて良いということです
そしてこちらはプロジェクト説明ページにも再三書かれていますが、Rokid スマートAIグラスは電池の交換は不可です
メーカーは明言しませんがスマートグラスに限らずこうしたデジタルガジェットはそもそも5年も10年も使うことが想定されていません。バッテリーがヘタる前に新製品を出すから、それにどんどん乗り換えていってほしいというのが本音なのでしょう
電池の劣化交換を気にかけるのはこうした製品を使う時にはちょっとナンセンスというか、機会損失につながるのではないかなと思います

EUか!
あとこのマグネット充電ケーブルはなんとも頼りないぐらい細いです
気を付けて使うつもりではいますが、早めに予備もゲットしておいたほうがいいような気もしています
カメラの透かしと内蔵ストレージについて
この機種が録音撮影が可能なのは周知の事実ですが、ではそれらデータはどこに格納されるのかというと、スマートグラス本体の内蔵ストレージになります
完全オフラインでも撮影は可能というのは素晴らしいのですが、その容量を確認する手段が無いように思えます。元々の容量すら分かりません
これについては限界まで録画してみて容量から算出してみようと思います。分かったら追記しますね
ほか、少し気になっていた撮影画像・動画のウォーターマークですが、これについてはアプリから種類を選べるだけでなく完全にオフにすることもできましたので一安心です
オフライン翻訳の注意点
オフライン翻訳の対応機種について
ここは非常に注意が必用なポイントです
プロジェクトページでは明確な対応機種が示されておらず、最近のiPhoneやAndroidであれば使えますよということが書かれています
しかしこれは単に、Hi Rokidアプリと接続してオンラインで普通に使う場合の話です
このスマートグラスの目玉機能のひとつにオフライン翻訳機能があります。以前私もXでポストしましたが、このスマートグラスはオフライン翻訳にiPhone14以降かスナドラ8 gen2以降のAndroidが必要だとされています
このことは最後までプロジェクトページで明かされませんでしたし、先行レビュワーで注意喚起してくれていた人もいなかったと思います
だからもしかして「国内正規版では改善されているのかな?」と淡い期待をしたのですが……
改善されていませんでした
オフライン翻訳機能に期待している方はこの点よく理解しておいた方が良いと思います

ちなみにiPhone14以降のSoCとiOSを搭載したiPad mini 17でもオフライン翻訳は不可でしたので、本当に機種を選ぶ機能のようです
オフライン翻訳時の負荷について
ということで上記条件にあてはまる機種(今回はSnapdragon 8 gen2のAndroidを使用)でオフライン翻訳を試しました
翻訳モデルデータ自体は大した容量ではありません。3月30日現在では972MBでしたのでそれはいいのですが、気になったのはやはり使用時の負荷でした
LLM(SLMと呼ぶべきサイズですが)をローカルで動かすわけですから負荷は相当だろうと思っていましたが予想通りで、翻訳中はCPUもGPUもフルロードで張り付き、消費電力は平均して10W前後でした
一般的なスマホの容量は15Wh前後だと思いますので、1時間ちょいぐらいでバッテリーが空っぽになる計算になりますかね。Rokidのバッテリーより先にスマホのバッテリーが死んでしまいそうですね
そもそもオフラインで使うとどうなるのか?
オフライン翻訳の話の続きとして。そもそもオフラインでこのスマートAIグラスを使用するとどうなるのか確認してみました
オフラインで使うパターンを想定すると
- 山奥などで電波が入らない(今の日本にはほぼ無いか?)
- ジョギング中などでスマホを持っておらずスマートグラスだけかけて外出している
- 海外旅行に行ったがスマホは現地通信サービスに申し込んでおらずホテルのWi-Fiしか使えない
などがあるかなと思いました。2はともかくとして1や3のケースはスマホとのbluetoothペアリングはされている状態ですよね。この状態で使用しようとすると……
「スマートホンがインターネットに接続されていることを確認して下さい」
というメッセージが流れ、音声コマンドはほぼ受け付けなくなってしまいます
ただし使える機能もあります。前述したカメラ機能(撮影のみで周囲の認識は不可)に加えて、音楽の再生やテレプロンプターは使えます。あとちょっと例外的だけどナビゲーション機能の一部もですね(後述)
音声操作は無理なのでテンプルのボタンやタッチパッドから物理的な操作をすることになります
例えば私は作業に煮詰まった時によく散歩に行くのですがその際はスマートウォッチだけ身につけていてスマホは持ってません。そうした中でこのスマートグラスをかけていると、例えば

お、珍しい花が咲いてるぞ。なんて名前だろう
と思ったとしても花の名前を調べることはできないということです。でも

うわ、あの車危ないな。歩行者保護もしないで危うく轢かれるところだったぞ!
みたいなことがあった場合には証拠画像や動画を撮影しておくことは可能、ということになります
有料機能について
ということでオフライン翻訳は特定の機種の方しか使えませんので、多くの方はオンライン翻訳に頼ることが多くなると思います
オンライン翻訳は有料機能のひとつであり、他にもいくつかの有料機能がありますが、現状のアプリ内で有料機能の契約状況(というかクレジット残の状況)を確認する手段が無いように見えます。これは非常に困る
オンライン翻訳やマップナビなど私も試してみましたが、どのぐらいクレジットが消費されたのかさっぱり分かりません。どうやってチャージするのかも分かりません
オンライン翻訳について
まずオンライン翻訳ですが、89言語に対応したMicrosoft翻訳については「期間限定無料」と記載がありますので、今のところ使い放題ということです
ある程度自由に使わせておき、手放せなくなったところで有料化して離れられないようにするというよくあるビジネスモデルですね
この翻訳は対応言語が多いのはありがたいのですが、予め言語を指定しておかないといけないのがちょっと不便かなと思いました。まあ2か国語以上を同時に聴くことはそうないかもしれないので、ひと手間増えるだけとも言えますが
一方でQwen翻訳のほうは対応が10言語とやや心もとないものの、言語の自動検出に対応しているため便利です
例えば私は某CEOが中国語でまくしたてている動画をよく見ますが、彼が喋っているのが中国簡体語なのか広東語なのか北京語なのかさっぱり分かりません。自動検出ならそうした知識がなくても大丈夫ということです
※上記はあくまでも例です。このスマートグラスのQwen翻訳に北京語は含まれていません
ただしQwen翻訳は料金に関する記載が一切ないのでどうなっているのか不明です。その点がちょっとモヤりますね

さっき書き忘れましたがオフライン翻訳でも言語の自動検出は可能です
ナビゲーション機能について
もう一つの目玉機能でこれ目当ての人も多いのではないかと思うナビ機能です
ナビはミニマップと大マップをタッチパッドで切り替えることもできますし、大マップであれば道の名前も表示されたりして(ただし英語表記)分かりやすいのではないかと感じます
ただしこちらも、どのぐらいのクレジットが消費されているのか・今どのぐらい残っているのかを確認する項目が無いように思えます
もしかしたらこれもとりあえずは無料で使わせてあげて、有料化に合わせてアプリのアプデをするときにそうした項目も増やすのかもしれませんね
ちなみにこのナビ機能を開始した状態でネット接続を切ったらどうなるのかも試してみましたが、ちゃんとナビは継続されました。スマホ内にキャッシュされている地図の部分については、オフラインでも使えるっぽいです
まとめ
ということで今回はRokid スマートAIグラスで個人的に気になっていた点について簡潔にダラララッとまとめさせてもらいました
いまは無料期間中ということもあって結構満足度は高いですが、これが有料化されてクレジット残など気にかけながら使うようになると途端に使い勝手が悪くなりそうな気がしています
個人的にはクリップオン式フレームが意外と厚くて重いのがショックでしたね。XREALのインサートレンズの方が全然軽いので、Rokidの場合はコンタクトレンズとの併用を真剣に検討しなければならなさそうです
まあまずは早く電話がつながるようになってくれて矯正レンズを作って使えるようになってくれたらいいなと思います(笑)
それではまた~












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