OneMix4(後期型)を今更購入したけれど……

PC

今更ながらOneMix4を購入しました

個人的にこのメーカーのことは信頼しておらずこの機種は見送ってたのですが、いつまで経ってもオンリーワンなサイズ感&性能であることと、ひっそりと後期型にモデルチェンジしているという話を聞いたので仕方なく購入した感じです

OneMix4 Sとまではいきませんが、OneMix4’(ダッシュ)ぐらいには変わってくれたという情報は本当なのでしょうか。確かめてみたいと思います

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後期型OneMix4とは

最初に変更点を確認しておきます。ネットで噂されている変更点は以下の通り

  1. 筐体カラーが変更された(i5版のみ)
  2. リフレッシュレートが60Hzになった
  3. TPM2.0が最初から有効で、Windows11へのアップグレードに対応した

という感じです

最重視ポイントは1番。2番も個人的にかなり重視しています。3については最悪ガセだったとしても我慢できるレベルです

早速見て行ってみましょう

ブラックカラーの追加(変更)

OneMix4は通常モデル(i5版)とプラチナモデル(i7版)でそれぞれカラーが固定でした。通常版がダークネイビー、プラチナ版がスペースグレイです

OneMix4 ブラック

この機種を見送った理由に、この色がどっちも好きじゃないというのもありました。UP4のi5とi7の性能差は微差なので、色が気に入ればi5版でも全然構わないのですが……

と思っていたところに、i5版のみですが筐体カラーがブラックになったとの情報をゲット。早速購入したというわけです

早速開封。外箱の裏側には仕様を記載したシールが貼ってありますが……

OneMix4 ブラック

ダークネイビーって書いてあるじゃあないですかっ!

ちょっと嫌な予感がしつつも化粧箱の裏面を見ると

OneMix4 ブラック

こっちにもダークネイビーって書いてあるじゃないですかっっ!!

この時点で結構諦めモードだったのですが意を決して開けてみると……

OneMix4 ブラック

ブラック!!!

OneMix3シリーズやOneGx1 Proで使われていたのと同じマットブラックの筐体をまとった機種がお出迎えしてくれました

OneMix4 ブラック

しかもOneMix3の時の指紋付きまくりの素材ではなく、OneGx1 Proで採用された指紋付きにくい素材(それでも付くけど笑)になっているようです。これはナイス

それにしてもこのメーカー、シールぐらい作り直せばいいのにと思わないでもありません。いい加減な企業体質が垣間見えてなんかモヤっとします

以下は私同様、ブラックモデルにこだわる方向けの注意になります

私が購入したモデルはi5モデル・日本語キーボード・16GB/512GBモデルです。恐らく今から購入する方はi5モデルであればブラックが手に入るはずですが、公式以外だとストック品等の可能性もありますので注意が必要です

あとダークネイビーは写真の撮り方によってはブラックに見えるうえ、化粧箱や外箱はブラックモデルであっても「ダークネイビー」と記載されていますので、ヤフオクやメルカリで買う方も質問等してしっかり確認した方がいいと思います

リフレッシュレートが60Hzになった(なってない)

OneMix4の最大の弱点と言っていいのが、ディスプレイのリフレッシュレートが50Hzであるという点です。Windowsのディスプレイ設定の問題ではなく、変更しようとしても50Hz以外は選択できないようになっています

しかしこれついても噂があり、一部のユーザーの方は購入当初からリフレッシュレートが60Hzの個体が届いたというのです。今年後半に買ったという人からは特にそうした報告が多いです

ということで早速確認してみました。リフレッシュレートは60Hzに……

OneMix4 リフレッシュレート 50Hz

なってない(ToT) 50Hzのモデルでした

しかし噂が嘘だったとも思えません。そこで、そもそも何故50Hzなのか? 60Hzのものもあるのは何故なのか? ということを考えてみます

私はこのメーカーを信用していません。だから、このメーカーがひっそりと上位パネルに交換するなんてことは絶対しないと思ってます。ということは、パネル自体は60Hzに対応しているのに、それを意図的に50Hzに抑えているということではないでしょうか

何故そんなことをするのかというと、グラフィクス性能を少しでも高く見せるためと、バッテリー持ちを少しでも良く見せるためでしょう。ベンチマーク詐欺・スペック詐欺ってやつです

しかし逆に考えればパネル自体は60Hzに対応しているはずです。ということで、ちょっとゴニョゴニョしてやると……

OneMix4 リフレッシュレート 60Hz

ほらやっぱり! 無理やり60Hzに設定しても描画がおかしくなりません。ちゃんとパネル自体が60Hzに対応してるってこと

もちろん50Hzの時よりもバッテリー持ちや性能は減少しているとは思いますが、そんなの全然構いません。ていうかユーザーに選択させろよって感じです

恐らくですが、ユーザーのクレームを受けて一時的に60Hz状態で出荷していたものを、何らかの理由があってまた50Hz出荷に戻したのではないだろうかと予想します。そんなにカタログスペックや嘘レビューを盛りたいんですかねぇ

Windows11のアップグレード要件に対応(してない)

最後の噂です。OneMix4はTPM2.0が有効になっておらず、またBIOSにもその設定項目が無いため、通常の方法ではWindows11にアップグレードすることが出来ないという不満が叫ばれていました

しかしここについても、後期モデルを購入した人からは最初からTPM2.0が有効でWin11にできるという報告がなされていました

私も早速Windows正常性チェックツールを実行してみると……

OneMix4 TPM2.0

なってない(ToT) やはりTPM2.0だけが引っかかってアップグレードできないようになっています

BIOSも確認してみましたがもちろん設定項目は無し。なおBIOSバージョンは5.19だから最新のものであることは間違いないはずですが、噂だとTPM2.0が有効になってるものもバージョンは変わらず5.19だというのも聞いたことがあるのでこのあたりはよく分かりません

仕方ないのでWindows Updateを介さずWindows11にします。ちなみにこの手法についてだけは一応メーカーが公開してくれてます

動画中やコメントに『この方法はファイルと設定を引き継ぎますがアプリ(ソフト)を引き継ぐことは出来ません』と書いてあったのですが、私は引き継げました

ただし、このツールはWindows Defenderによってマルウェアと認識されます。作業時はセキュリティを切る必要がありますので、信じるかどうかはあなた次第です

私は購入直後だったこともあり、上記手段でWindows11にしました

OneMix4 Windows11

参考にする場合は自己責任でお願い致します

おまけ(分かりにくいこと)

これは記事の趣旨とはあまり関係ないのですが、私が情報を集めていて分かりにくかった点や買って初めて気が付いた点をまとめておきます。これから買う方の参考になれば幸いです

USB Type-Cポートは3つあるが仕様はそれぞれ違う

Macのように全てのType-Cポートが同じように動作すると思ってはいけません。右ポートがTB4ではなくただのUSB3であり、PD充電や外部ディスプレイ出力に非対応なことは有名ですが、左ポート2個にも微妙な違いがあります

以下は表にまとめたものです

左ポート 奥
左ポート 手前 右ポート
充電 ×
HDMI出力(変換器使用) ×
単体USB機器(マウスで確認)
USBハブ ×

もちろんこれは私の個体の初期不良の可能性もありますし、使用するハブによっても変わる可能性はあります。が、USB4ポート2個に性能差があることはちょっと意外です。何故!?

3ポートあるからある程度自由に使えるかと思いきや、私の使い方ですと左ポートで充電とHDMI出力をし、右ポートでは制約がある状態でハブを使うというスタイルしか許されないようです

あるいはHDMI出力もType-Aポートもどっちも搭載した別のハブを使うか。しかし私はハブもコンパクトに使いたいため、こんなスリムハブを使っています

ケーブルが嵩張るハブを持ち歩かないといけないんじゃ、この機種じゃなくてもいいやってことになってしまうので避けたいのですが……うーむ

キーが打ちづらい とは

よく見かけたレビューに「キーが打ちづらい」「タイピングを取りこぼす」というものがありました。色んなところで見たので覚悟していたのですが、思ったよりも全然大丈夫でした

じっくりと確認してみたところ、キーの下隅側の反応が鈍いことが確認できました

OneMix4 キーボード 打ち心地

真下は大丈夫で左右の隅だけです。また、上側は隅でもきちんと拾ってくれます。普段、キーの隅っこに指を引っかけるようにタイピングしている方はここが気になるのだろうと感じました

なのでこの点については『感じ方に個人差があります』であり、その個人差は普段のタイピングスタイルに拠るものであると考えていいと思います

これは個人的な意見ですが、私はアイソレーションタイプのキーボードが好きではなく、日ごろから隣接タイプのキーボードを使っています。なのでキーの端をタイプすると他のキーも同時に押されてしまうため、キーの真ん中をタイプする癖がついています

が、アイソレーションタイプに慣れてしまっている人の場合だと、キートップ端っこを掠めるようにタイプする癖がついてしまっている人もいるのではないかと思います。そうした方には多少使いにくく感じるかもしれません

ただしバックスペースの位置だけは許せません(笑) 誤爆しまくり

Yogaモードでキーボード・トラックパッドが無効にならない

自動で無効になるという意見とならないという意見があったわけですが

Yogaモードにするとキーボードは自動で無効になります。が、トラックパッドは無効になりません。あらかじめファンクションキー+F7キーで無効にしたやる必要があります

OneMix4 Yogaモード

繰り返しますが、この操作をしなくてもキーボードだけは自動で無効になります

紛らわしいと言えば紛らわしい……のかな? 個人的にはあまり気になりませんでしたが、発売当初定価(20万円弱)で買った人からしたら文句が出るのも分からなくはない気もしました

それと、Yogaモード以外ではキーボードは無効になりませんのでもしかしたらそのことを言ってる人もいるのかもしれません

いわゆるテントモード状態ではキーボードは有効なままですので注意してください。機種によっては180度以上ディスプレイが開くとキーボードを無効にする制御をするものもありますが、この機種はそんなに気が利いていません

自動画面回転が効かない

これは勘違いかもしれないのですが、「デフォルトでは画面回転しない」というものを見たような気がするので一応書いておきます

購入直後とくに何も設定しなくても自動画面回転します。ジャイロセンサー入ってますよ。180度ひっくり返るのはもちろんのこと、左右90度反転もしてくれますので、縦持ちで使ったりメモとることも可能です

ということでもし画面回転しない場合は不具合ですので修理したほうがいいです

デジタイザ(ペン)について

OneMix4はSurface Penも使えるというのは有名な話。ということはMPP(Microsoft Pen Protocol)に対応しているということです

ではMPPに対応しているペンであれば、公式ペン以上の性能は発揮できるのでしょうか?

残念ながらこれはNOでした

4096段階筆圧+傾き検知ペンを使ってみましたが、筆圧は2048レベル(たぶん)ですし傾き検知にも対応してくれませんでした。デジタイザの仕様を決定づけるのはパネル側である、というのはMPPでも変わらないのですね

なのでこの機種をお絵描きにも使おうと思ってらっしゃる方は、ちょっと考えなおした方がいいと思います

まとめ

最後のおまけで少し話が脱線してしまいましたが、今回は新型(?)OneMix4について書かせていただきました

個人的に最重視していた筐体カラーが噂通りブラックになっておりこれだけでもう満足です

リフレッシュレートは残念ながら50Hzでしたが、無理やりながら60Hzにすることは出来ますしWindows11への対応についても同じく、無理やりならアップグレードすることが可能です

結論としてこれを新モデルと言えるとは思いません。世の中にはデフォルトで60HzパネルとTPM2.0が有効になったOneMix4’を手にできた人もいるのでしょうが、私のものはあくまで新カラバリモデルだったということのようです

ギャンブル的にはなってしまいそうですが、もし私のように以前から気になっていたけど見送っていたという人は、今なら微妙に変化した個体が手に入るかもしれませんのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

※12月2日 Windows11&リフレッシュレート60Hz状態でのベンチマーク結果を記事にまとめました

今さらOneMix4ベンチマーク ただしWIndows11&リフレッシュレート60Hzバージョン
今さらOneMix4のベンチマークを実施。Windows11にアップデートしたことと、リフレッシュレートを無理やり60Hzに変更したことによる影響があるのかどうか? そしてプラチナエディションで採用されているi7-1160G7との比較などをまとめています

それではまた~

コメント

  1. YouTubeに書かれているWin11Toolはどこで入手できますか?

  2. 有益な記事をありがとうございます!
    私は初期版を購入しました。

    リフレッシュレートを60Hzにする部分、どのような手順が必要なのかを是非教えていただけないでしょうか?

    • Kryu^2さん

      コメントありがとうございます
      早くも記憶が薄れてきてしまったのですが、何か解像度とリフレッシュレートを変更できるソフトで簡易的に変更した気がします
      CRUあたりを使ったような……?

      ちなみにBIOS自体をアップデートすることでも変更可能なようです
      ※ただしシリアルナンバーに2400が含まれるかどうかでBIOSが異なるためよく調べてから実行して下さい

      とりあえず使いやすそうなResolution管理ソフトを使うのが良いのではないでしょうか?
      あまり覚えておらず申し訳ありません

      • 教えていただいたのに返信が遅くなってしまってすみません。

        CRUで変更することができました。

        私の環境ではBIOSをアップデートしても変更できなかったです。残念。

        • Kryu^2さん

          ご丁寧に返信いただきありがとうございます
          OneMix5も発表されたこのタイミングでこの記事にコメントいただくとは何だかタイムリーな気がしました
          CRUがいちばん無難ですね。無事に反映されたようで良かったです
          BIOS更新も試されたのですね。シリアル(製造ロットなのか?)によって有効無効があるとは以前書きましたが、無効のばあい文鎮化してしまうのではないかと不安でした
          そういったトラブルも無かったようで安心しました

          • 自分も返信しようとしたタイミングでOneMix5の発表記事を見たので笑ってしまいました(笑)
            BIOS更新でTPM2.0にも対応し、Windows11の動作条件を満たせて良かったです。

            手前味噌ですが、設定を載せた記事を書いたのでご参考までにURL載せさせていただきます。
            https://blog.dreamhive.co.jp/yama/17160.html